Fチンさんはバッグ業界に長く居られた方で、私同様、学生時代にラグビーをされていたことが分かったことから親しくお付き合いすることとなった。仕事では新しいお取引先を紹介してもらったし、個人的にはFチンさんの面倒見の良さに何度も救われている。そのFチンさんから久し振りに電話があり、お茶することになった。


話題はバッグ業界からアパレル業界、靴業界、そして眼鏡業界へと移って行ったが、外出が減って使用頻度の下がったお洒落なバッグの中にも売れているものがあるし、サングラスは全く売れなかったそうだが、自宅勤務ならコンタクトレンズより楽だとの理由から眼鏡は良く売れたらしい。そういう話をしていると、新型コロナは「売れるもの」「売れないもの」を教えようとしているのかなと思う。

その後、Fチンさんとは、これからどう生きるかという話になったが、合計90分のお喋りの後、明るい気持ちで別れられたのは、Fチンさんも「これまでの成功例は通用しない、これから成長する会社や活躍する人材はこれまでとは違う」と思っておられたからだろう。私たちは成功体験とその時の感動や自信を引きずりがちだが、それにとらわれると、氷が溶けていくようにどんどん小さくなって行くのかも。

Fチンさんも私も同じ話はしないという妙なプライドがあるから、次に会うときまでに、又、新しいネタを探しておかないと。Fチンさんの「チン」を漢字で書くなら「珍」だと皆が言うだろうが、私は日頃の感謝の気持ちを込めて、提灯の「灯」を贈呈したい。回りを明るくするのは良いですが、燃やさないようにして下さいよ(笑)
同志社大学が2025年に創立150周年を迎える。それを記念する寄付を募っていたので、感謝の気持ちを込めてこれに応じた。私の人生に大きな影響を与えた方々との出会いは同志社のラグビーから始まったし、丸紅が私を採用したのも、私ではなく、同志社ラグビーを信頼してのことだろう。


昨日、同志社大学から郵便が届いた。開けてみると、お礼状と同志社の校章をあしらった扇子が入っていた。


良く見ると、親骨に「真理似寒梅敢侵風雪開」と刻まれている。これは校祖、新島襄先生が作られた漢詩で、「真理は寒梅のごとし、敢えて風雪を侵して開く」と読む。梅は厳冬の風雪をものともせず美しい花を咲かせる。人が正しく従うべき道もこのようなもので、厳しい社会情勢においても不屈の精神で志を遂げるべきである、という意味のようだ。

その新島先生が、新型コロナに揺れる社会や混迷を続ける米大統領選挙をご覧になったら、何とおっしゃるだろう。「自分の信ずる真理に従い、自分の足で、騒ぐことなく力強く歩め」だと私は嬉しいかな。
3月から活動を休止していた男声讃美歌研究会が練習を再開した。参加者は十数名で、メンバーの約2/3の人数だったが、久し振りに男声四部合唱のハーモニーを楽しめて、良い時間を過ごすことができた。


印象に残ったのは、発声練習で高音部と低音部に分かれ、各々の音で発声し始めた途端、ご指導頂いているW先生に止められ、「全然ハーモニーになってないわね。久し振りだから仕方ないか。ちゃんと相手の声を聞かなくちゃ」と言われたことだ。

久し振りの練習で声も出辛いし、張り切ってもいたから、声を出すことに一所懸命で、別のパートの声を聞く余裕などなかったのだろう。なるほど、きれいなハーモニーは聞くことから始まるのか。これ、某国の大統領候補者がテレビ討論する前に教えて上げたかったな(笑)