新型コロナウイルスの影響で自宅勤務が増え、革靴を履く機会が極端に減ってしまった。ところが先週、久し振りにお取引先を訪問することとなり、革靴を取り出してみたら、輝きのないくすんだ色になっていた。ごめんね、と靴に謝りながら丁寧に磨いた。
磨き終わった靴を眺めると、私の足の形や姿勢、歩き方にすっかり馴染んだものになっている。各々に新品の時代があったが、私と共に雨に遇い、いろんな道を歩かされ、私が迷子になると最後まで付き合わされ、そうこうする内に変形し、皴や傷が増えたのだろう。大事に手入れしないとね。
かくいう私も新品ではないし、所々に変形や皴、傷が見られるから、久し振りに会った友人知人から、輝きのないくすんだオジサンになっていた、などと思われたら大変だ。私自身もきちんと手入れし、いつも小綺麗にして、ポイっと捨てられないようにしないと(笑)
同志社混声合唱団への入団を勧めて下さったSさんは多才な方で、絵を描いておられる。今年も展示会のご案内を頂いた。
コトバンクによると、アンデパンダンとは「アカデミー(官設の美術展)に対抗して、パリで1884年以来開かれている無審査・無賞の絵画展覧会」とのこと。これに倣い、1947年に始められた日本美術会主催の美術展が日本アンデパンダン展らしい。アンデパンダンは英語のインディペンデンスに相当するのかな。
もう一つの作品は「祇園花見小路」というタイトルで、雨の日の夕方に花見小路を行き交う和服姿の女性が描かれていた。濡れる歩道にお茶屋さんの灯りや赤いポストが反映し、10年前も20年前も、又は10年後も20年後も、この景色は一緒かなと思わせる古都の文化や歴史を感じさせる作品だった。
「次は絵に挑戦しようかな」と調子付いて言うことがあるが、こういう作品を見て、完成までに要する時間を想像すると、「偉そうなことを言ってすみませんでした」となる。前回もそんなことを言っていたかな(笑)




