The soliloquy of the surfer -6ページ目

普通の葛藤

俺は普通の男だ。

普通にネクタイを締めて、普通に働いている。

ここ数年は刺激的なアフター6に飽きて、地味に遊んでいる。

普通のサラリーマンに磨きがかかったようだ。


俺の主な顧客は年齢が高めで、独身女性と知り合う機会があまりないが、昨年末に仕事上取引をした独身女性がいた。

波乗りが趣味のようで、当然その話題で盛り上がった。

知的で清楚で性格の良い人だった。


今年になって、その女性から会社に手紙が届いた。

内容は礼状といえるものだが、後半に連絡先を聞きたいので電話くださいとあった。

好きだとかデートしてくれとは書いてないが、俺も大人だし手紙をもらうのは多々あったから察しはつく。

ただ、手紙というアプローチは数年ぶりで、新鮮に心に響いた。


俺に好意があるのは理解できるが、手紙だけでは程度が分からない。

単純に悪い人ではないと考え、波乗り仲間として頼っている可能性もある。

ここは大人らしく、慎重にいかなければならない。

その前にお客様である以上、一線を越えてはならない。


そうなると未来がないわけで、男として頑張る必要もないが、手紙をもらった以上は放置するわけにもいかない。

俺は普通に律義な男だ。

いきなり電話するのは失礼だから、電話番号にメールしてみた。

礼状に対する返礼と、連絡先が聞きたいとのことだから俺の電話とメールアドレスを書いた。

当然のように返信があり、俺とその女性との壁のあるメール交換が始まった。


その日からメールのやりとりが1日数回の頻度で1週間続いているが、お互い敬語だ。

俺はお客様ということで敬語を使っているが、その女性は年下だし真面目な人だから合わせているのだろう。

この壁を取り払うのが怖い俺は、なかなか自分らしい言葉が使えずにいる。


メールというのは時間がかかるが、意外と話が早い。

成り行きで、来月一緒に海に行くことになってしまった。

社交辞令とはいえ、機会があればご一緒しましょう…と言った俺は、断る理由が思いつかなかった。

いや、本音はその女性とデートしてみたい願望があったのかもしれない。


波乗りに行けば、片道2時間のドライブだ。

朝日が輝く美しい海を2人で見ることになる。

海では、お互い目の前で着替える。

波乗りを楽しめば腹が減るから、その後は食事をする。

どこか連れて行ってと言われているから、観光もすることになる。

帰路のドライブは夕暮れ、若しくは夜。


これは健康な俺にとって、非常に危険な状況だ。

こうした状況には何度もなったことがあるが、今まで例外なく必ず口説いている。

しかし、今回の相手はお客様。

最終的に責任をとれば問題ないかもしれないが、そうでない場合は修羅場が来る可能性が高い。


だが、俺はもう大人だ。

善悪の判断や先の予測もできる。

勢いに任せた行動は卒業だ。

きっと良い人を演じ切り、野性を呼び起こすことなく友人以下の関係を保ち続けるだろう。


ただ、万一本格的に迫られたら理性を保つ自信がないのも事実だ。

打算的で嫌いな考えだが、相手の過失になり優位に立てると安易に思ってしまうかもしれない。

何故なら、俺は元々肉食系だからだ。







結果報告をお楽しみに。

普通のサッカー観戦

俺は普通の男だ。

趣味は波乗りと何度も書いたが、月2~3回はフットサルもやっている。

こちらは趣味ではなく、あくまで付き合いだ。


体育の授業でしか習ったことがない俺のサッカーの腕前は、至って普通だ。

少し経験のある人は、普通以下と思うかもしれない。

普通を模索中の俺だが、普通というボーダーラインは極めて難しい。


付き合いとはいえ、数年前からフットサルをやっている俺はサッカーに興味がある。

当然、レベルが高くなっている高校サッカーも例外ではない。

と言うわけで、休日だった昨日、全国高校サッカー決勝を見に行った。


自宅から国立までは電車で30分。

アッと言う間だ。

だが、この日に出場する選手にとっては、途方もない長い道のりだっただろう。

幼い頃から懸命にボールを追いかけ、懸命にボールを蹴って、やっと掴んだ晴れ舞台だ。

俺は心して観戦しなければならない。


開会式ではファンキーモンキーベイビーズがテーマソングを歌った。

俺が座った自由席からは表情が見えないが、巨大モニターは良く見えた。


The soliloquy of the surfer

盛り上がった国立に、山梨と青森の選手が入場してくる。

両校の応援もヒートアップし、一段と盛り上がってきた。


キックオフした瞬間から、俺は釘付けだ。

さすがに全国の決勝に進むだけあり、レベルは非常に高い。

俺はもう「フットサルやってます」なんて恥ずかしくて言えない。


前半の青森は、少し緊張しているように感じた。

対する山梨はパスが通り、特に10番の際どいパスが何度もチャンスを生んでいた。

そうしているうちに、10番のヒールでの凄いパスが青森のゴール前に通り、乱れたディフェンスの間でパスが行きかう。

最終的に山梨のキャプテンが放ったシュートは、素晴らしい勢いでサイドネットに刺さった。

俺は鳥肌が立ってしまった。


後半になると、青森も緊張が解れたように素晴らしいプレーが目立つようになった。

何度もチャンスがあったが、山梨のキーパーとディフェンダーの好守に阻まれ得点できない。

オーバーヘッドも見せたが、残念ながら枠には行かなかった。


俺は両校とも縁がないから同様に応援し、青森にも1点入らないか願っていた。

しかし、残念ながら試合終了。

ホイッスルと同時に、明暗が分かれた。


The soliloquy of the surfer

この瞬間が一番心に響く。

その場に倒れ泣くもの、両手を突き上げ歓喜するもの、全ての選手が懸命にプレーしたからこそ見せる感情は、単純に美しすぎる。


The soliloquy of the surfer

若いエネルギーは素晴らしいの一言に尽きる。

それをフェアプレーで表現し素晴らしい感動を与えてくれた両校の選手に、俺は心の底から敬意を表したい。

お疲れ様でした。

ありがとう。


ただ、少しサッカー選手を嫉む気持ちもないわけではない。

何故なら、俺は高校で水球選手だったからだ。




水球も、もう少しフューチャーしてもらいたい…

普通の明けましておめでとうございます

俺は普通の男だ。

お正月は普通に休日で、あくまで普通にのんびり過ごす。

今年も至って普通だ。

  

年末に大掃除をするのが普通の日本人だが、今年は車のワックスを半年ぶりにかけただけで自宅の掃除は通常通りしかしなかった。
俺の自宅は30ヶ所のサッシと24枚の網戸があり、毎年これを綺麗にすることを大掃除としていた。
昨年は高圧洗浄機を使って楽しくガレージのコンクリートまで綺麗にしたが、今年は車の掃除を念入りにしたため、そこで力尽きてしまった。
 

年末に大掃除をして綺麗な状態で新しい年を迎えるという気持ちは素晴らしいが、よく考えると効率が悪い。
寒いからだ。
俺はどちらかというと綺麗好きで、普段から汚さないタイプ。
ヒマがあれば粘着テープでコロコロしているし、汚い所を発見するとすぐに掃除するから部屋が汚いと言われたことがない。
普段から掃除していれば、わざわざ寒い時期に大掃除しなくとも気持ちよく新年を迎えられることを学んだ寒がりの俺は、今年からGWに大掃除することにした。
  

年明けは、渋谷や銀座に買い物に行った。
電車嫌いの俺は普通に車で行ったが、道路は空いていて正解だった。
109から大荷物を抱えて出てくる人ゴミを尻目に、普通に買い物して普通に遊んだ。

  

もちろん実家にも行った。

正月らしい食事をするには実家が一番だ。

おせちもカニもスキヤキもビールとともに大量摂取。

ぜんざいを食べてないのが気になるが、甘いものは好きになれないので良いとする。


高カロリーな生活を続けた俺は、連休最終日の5日に重くなった腰を上げた。

そろそろ空いてきたと思い、先輩と波乗りだ。

朝から南の強風だったから普通は一宮周辺だろうが、混雑と寒さが嫌いな俺のポリシーに反する。

あくまで千葉南だ。

当然のようにメインポイントはオンショアで軒並みジャンク。

唯一風が合うポイントはショアブレイクという過酷な状況だ。

 

しかし、初詣のおみくじで吉を引いた俺の運は悪くなかった。

穴場でそこそこの波が割れているのを発見し、入ることにした。

ちなみに、おみくじは made in 富岡八幡宮だ。


The soliloquy of the surfer


入って手頃な波に乗ると、フェイスが張っていて2発リップはギャランティー。

予想外の良い波で、きっちりビーチまで乗れる。

しかも先輩と2人で貸切だから、交代で乗り放題。

波待ちでノンビリするヒマがない。

最終的に数人入ってきて貸切ではなくなったが、邪魔されることなく約4時間良い波を数十本堪能して最高の初乗りになった。


The soliloquy of the surfer


初乗りの波で占うのも可笑しいが、今年は昨年よりもいい年になる予感がしている。

正月休みもストレスなく上手く立ち回ったし、仕事始めも順調だ。

寒いが風邪も引かないし、昨夜久しぶりに行ったパチスロ初打ちも勝利した。

こうなったら予感ではなく、確信だ。

2010年は飛躍の年になるだろう。

totoBIGが当っても変じゃない。

何故なら、俺は調子に乗りやすいからだ。