The soliloquy of the surfer -13ページ目

普通のアフターサーフ

俺は普通の男で、普通のサーファーだ。

あくまで趣味なので上手いわけではないが、特にへたくそなわけでもない。

一般的には中級者と言うのだろう。

まぁ、普通だ。




木曜は仕事が休みだったから海に行ってきた。
朝4:30に先輩を迎えに行き、そのまま後輩を迎えに行った。
4:30というと既にもう明るい。
良い季節になったものだ。
先輩の都合でこんな時間だが、本当は1時間早く出発して海で朝焼けを見たいところだ。



風は若干冷たかったが、シャツ1枚で大丈夫な季節は楽チンでありがたい。

海に着くと、悪い風向きのおかげで良い波ではなかった。

おまけにサイズも小さい。

風が合うポイントは波がないようなので、こちらを立てればこちらが立たずのような苦しい状況。

俺達は最終的にサイズを選んだが、それでも腹サイズだ。


波乗りをやってない人には「腹サイズ」なんて言ってもピンとこないだろう。
波が割れる瞬間の高さが、波の下に人が立った時に腹くらいの位置ということだ。
これが胸になればそこそこ遊べて、肩や頭くらいになると夢中で遊べる波になる。
頭より少し大きい時はオーバーヘッドと言い、それなりに波乗りできる人でなければ恐怖を感じるようになる。
それより大きく、だいたい身長の2倍くらいの波はダブルと言う。
こうなると初心者は太刀打ちできない。
サーファーが流されてニュースになる時は、概ねダブル以上の時だろう。
波が大きくなるのと比例して危険な可能性が高まるのは普通の常識だ。

The soliloquy of the surfer

話がそれたが、あとから来た友人7名も合流して、他の人がいないポイントに入った。

完全に貸切だ。

波はイマイチでも、友人達と貸切で楽しむサーフィンは何より楽しい。

たまに良い波に乗って技を決めると、みんなが歓声を上げ祝福してくれる。

最高の瞬間だ。


約4時間遊び腹ペコのメンバーは、ハワイアンプレートランチの店に行った。
ここは美味くて安くて雰囲気の良い店だ。
残念なのはビールが発泡酒しかないことだが、それでも1本150円というコンビニでも勝てないような価格で提供してくれるから文句は言えない。
俺はロコモコプレートのハーフサイズとビールを頼んだ。

The soliloquy of the surfer

サーフィンは良い波に乗った時が最高な瞬間だが、その後の空腹の腹に染みわたる食事の快感も心地良い。

楽しい仲間と語りながら美味いメシとビールを流し込めば、アフターサーフとしては最高だ。

この日は天気も良かったから、神様も祝福してくれたように感じた。

来週も晴れていればこの店で仲間とたっぷりビールを飲む予定で、今から楽しみで仕方がない。

何故なら、俺はアフターサーフのビールが大好きだからだ。











普通の連休

俺は普通の男だ。

趣味も普通で、休みの日はサーフィンに行く。

まぁ、普通だ。


そんな俺が、29・30日と連休した。

基本的に祝日は混雑するので海に行かない主義なのだが、この日は海のそばに住む友人が是非泊まりに来てくれとのオファーで行ってきた。

波乗り仲間数人で飲んで、朝は一緒に波乗りする寸法だ。


女性も3名いたが、純粋な波乗り友達なので飲んで同じ部屋で寝ても間違いは起きない。
俺は健康な男だから女性と一緒に飲むとつい口説いてしまうし、隣で寝ていればちょっかいを出したくなるが、酔っても口説けない程のルックスの持ち主だから純粋な友達だ。


俺には女友達が少ない。
波乗りで知り合った数人しかいない。
これには理由があって、俺はこの理由をはっきり分析している。


俺は通常、女性と知り合うと良い女かそうでないかに分類してしまう。

はっきり言うと、Hしたい女性かHしたくない女性かだ。

人に言うと「見た目で判断するなんて最低!」とか、「Hなことしか考えてないのか!」とか言われるが、本能的にそう思ってしまうから正直仕方ない。

ただ、それをすぐに行動に移すわけではないから、変態や野獣ではなく普通だ。


先程の俺のボーダーラインで前者に選ばれた人と仲良くなり、更に運よく食事となると、俺の頭は悶々としてしまう。

これは健康な男子なら普通だろう。

そしてお酒が入ると、つい口説いてしまう。

2人でお酒を飲むところまでいっているわけだから上手くいくことが多いが、俺は口説き下手だから気まずくなることもある。

結果的に、いずれにしても前者は友達として成立しないことになる。


では、後者の場合はどうだろう。

基本的に、知人にすらなりたい気持ちを持たないから、友人として成立するには他のきっかけが必要だ。

異性の飲み友達がいるという人がいるが、興味を持てない異性と飲むほど時間と余裕が備わっていない俺には理解できない。

ちなみに余裕がないというのは「この人と2人で飲んでいたら恋人と間違えられるだろう。そんなのイヤだ!」という了見の狭さのことだ。

残念ながら、俺は自分に嘘がつけないから必然的にそうなる。

波乗りというきっかけで友達になっても、後者である以上2人きりで行動することはない。


話はそれたが、祝日の前夜は総勢5名で飲んで、俺はいつの間にか寝てしまった。

目が覚めると女性陣が用意をしていて、朝が来たことに気づく。

準備時間は約20分。サーファーの行動は早い。

朝一のサーフィンを満喫し、混雑してきたので早めに終了した。

俺は、混雑する危険な海で波乗りを楽しめるほど呑気ではない。

まぁ、普通だ。


The soliloquy of the surfer


宿主の女友達にその夜も泊まらないか誘われた。
翌日も休みの俺を気づかい、友人として言ってくれたようだ。
翌日は別の友達と一緒にサーフィンする予定だったが、俺は一度東京に帰るより目的地の千葉で待っていた方が効率良いので了承した。


他の友人は、次の日が仕事ということで夕方帰っていった。

この時に気づいたが、今夜はこの女友達と2人きりで夜を明かすことになる。

俺の興味を引かないルックスの持ち主とはいえ、若い女性だし過去には彼氏がいたらしいから危険性はある。

帰宅する友人達は「2人きりじゃヤバい?」とか、女性に「襲われちゃうね♪」とか言ってからかった。

俺は「んな訳ねーじゃん!」と言い返し、無性に帰りたくなった。

そんな誤解はまっぴらだ。

興味を引く女性なら逆に良い気分にもなるが、この相手には全くない話だ。


2人きりの夜だが、俺には下心がないから普通に少量の酒と会話を楽しんでいた。

しかし、寝るタイミングが気まずい。

当然2人でベッドというわけにはいかないから、俺はソファーを陣取った。

そこに女友達が風呂上がりで「ふぅ~♪」と来た。

このシュチュエーションは、事を成す前にしか見ない光景だ。

普通は興奮が最高潮に達する場面だが、相手が相手だけにそう感じた自分が悔しかった。

それと同時に笑いが出た。

こんな複雑な気持ちはあまり経験がない。

 

こんな時は早めに寝るに限る。

「あ~今日は疲れたし、連チャンで飲むとヤバいね。眠くて…」と、これまた複雑な精神状態からしか出ない言葉を発し、俺は目をつぶった。

後から考えると、女性に失礼な言葉だ。

友達なら普通!と思うかもしれないが、意識していないとこんな予防線のような言葉は出ないから、どちらにしても失礼だ。

とにかく、生まれつき寝つきが良い自分に助けられたこともあって何事もなく夜は終わり、女友達は友達のまま付き合える事実を作った。


The soliloquy of the surfer

次の日は、前日と違う友人達と合流し、なかなか良い波を堪能した。

振り返ってみれば、俺は普通の理性を持っていると言って良いだろう。

少しでも変態や野獣の気があれば、間違いがあったはずの夜だった。

少しチグハグな言葉も発したが、許容範囲内だろう。

俺は普通の男だ。

 

俺の基準は少し間違っているかもしれないが、この自分のボーダーラインは死守すべきだ。

大袈裟にいうと、人生において必ず必要なものだと思う。

人付合いでは特に重要視するべきだ。

何故なら、友達は貴重な存在だからだ。











普通の飲酒


俺は普通の男だ。

お酒も普通に嗜む。

嗜むというか、ほぼ毎日飲んでいるので普通じゃないかもしれない。

しかし、ここ数年は飲みに行かない限りビール1本で充分になっているからアル中ではない。

まぁ、普通だ。


一番好きなのはビールで、個人的に香りが良いと感じるサッポロが好きだ。

サッポロでなくてもプレミアムモルツも好きだし、エビスも好きだし、特に強いこだわりは無い。

まぁ、普通だ。


ビールは飲み物の中で一番好きだが、それはシチュエーションに左右される。

一番好きなのは、波乗り後にビーチで仲間と飲むビールだ。

外だと必然的に缶ビールになるので味は落ちるが、それを補って余りある雰囲気がある。

これから良い季節になるので、この格別を味わうため毎週のように海に行くことになる。

最高だ。


他にも、気取らない居酒屋などで飲む生ビールも大好きだ。

以前はオーセンティックなバーやクラブで飲むのが好きだったが、最近は歳をとったのかリラックスして飲むビールの方が美味いと感じるようになった。

女性と気の置けない会話を楽しみながらなら更に最高だ。


ビール以外では、最近はシャンパンが美味しいと思うようになった。

これもこだわり無く、甘くなければ何でもいい。

コンビニのフレシネで充分だ。

これはスペインのスパークリングワインだが、飲みやすいし経済的だ。


いつもはビールの俺も、一昨日は最初からボルドーの(たしかマルゴー)カベルネ・ソーヴィニヨンを頼み、1本飲んでしまった。

赤ワインも大好きだ。

シャンパンでもワインでも同じだが、俺は名前や味を覚えることに興味がない。

鉄板焼屋でオーストラリアのまずいワインを頼んでしまい、せっかくの米沢が台無しになったことがあるが、過去にその1度しか失敗したことがないので困らない。

俺の好きなイタリアのキャンティクラシコか、なければボルドーとかでお勧めを!と言っておけば間違いないと思っている。

19××年の△□種の*○は香りが・・・なんて蘊蓄を言うソムリエっぽいヤツは友達になれない。


さすがにワイン1本は飲みすぎだ。

ワインの飲みやすさと、頼んだチーズフォンデュの量が多かったのが災いし、ついつい許容量を超えてしまった。

俺は味わうというより勢いで飲むタイプなので、たまに二日酔いに見舞われる。

まさに昨日がそうだった。

若い頃に比べ少なくなったが、今でも月に1度は同じことを繰り返す。

十数年経っても変わらないから、学習能力がないのかもしれない。

これは普通ではない。


芸能人が泥酔して裸になったニュースばかりやっているが、こんなものはよくある話で普通だ。

これほど騒ぐ意味が分からない。

俺も若い頃は何度も記憶をなくし、何度も脱いだ。

全裸で学校のプールに忍び込んで、背泳ぎしたこともある。

海賊旗を立てた海賊船、もしくは潜望鏡を出した潜水艦だ。

ただ酔っていたので、俺の海賊旗は折れていた。


他にも、有らぬ所で寝たことはたくさんある。

例えば、友人の話で朝8時まで一緒に飲んでいたらしく、酔った俺はサウナに行くと帰ったらしい。

目が覚めると、俺の目の前で老人が頭を洗っていた。

驚いて見ると銭湯の洗い場で、全裸の俺の腰あたりにはバスタオルが何枚か濡れた雑巾のように丸まっていた。

恥ずかしかったので早めに着替えて出ると、受付の若い女性が「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。

迷惑をかけたので謝罪すると、女性は「何度か起こしたんですが…」と顔を赤らめながら言った。

俺は当然二日酔いだったが、状況を把握し恥ずかしさも最高潮になった。

きっとこの女性が俺の裸体にたまりかねてバスタオルをかけてくれたに違いない。

元々寝相が悪い俺は、布団さながらタオルを蹴っ飛ばし全裸で大の字というわけだ。

普通ではない…


他にも、もっとすごい武勇伝はあるが、前回から自虐ネタが続くのでやめる。

次回は木曜に行く予定の波乗りのことを書いて、まともな日記にしようと思う。

サーファーっぽくカッコ良く書いてみたい。

何故なら、俺は変態と思われたくないからだ。