ソウルでの出来事
お久しぶりです10月は慌ただしい月でした。韓国から帰国してすぐさま大阪に茶食の出張レッスン、月末には東京でBora tableのお茶会を開催しました何からお話したらいいのやら・・・韓国では初めての経験がありました。今までは大きなトラブルや危険なことに遭遇することはありませんでしたが、今回はほんの少しだけ冷っとする出来事がありました。韓国に行って一番悩ましいことは移動手段です。もちろん地下鉄を使えば大きな問題はないのでしょうが、大量の荷物がある時はどうしてもタクシーを使わなければなりません何しろソウルの地下鉄の駅は階段だらけ。エレベーターやエスカレーターはほとんどみかけません。いつものように仁寺洞でたくさんの買い物をして小雨の降る中、タクシーに乗ったときのことです。ホテルの前に到着、いざ精算となったときにトラブルは起こりました。運転手が現金はNGだからクレジットカードを出せというのです。いやいや、僅か8,000KRW,日本円で900円くらいの料金でクレジットカード?!カードはNGだから現金を出せというのなら分かりますが、なぜにクレジットカード?!私が現金で支払いたいというと今度は5万KRW札を私の手元からもぎ取ろうとするのです。1万KRWも5千KRW、千KRWもあるのに、なぜ5万KRW?????いやいや、待って!これはとんでもない運転手に遭遇してしまったと気づきました。思えば車中、何回も「あなたは日本人か?韓国語はわかるのか?」と聞いてきました。私は韓国語は堪能ではないけれど、相手が何を話しているのかくらいは何となく察知できるようになっています。買い物をして歩き周り疲れていたのであまり熱心に運転手と会話することもなく目的地に到着してしまった経緯があります。「あっ!やたらに話しかけてきたのは私が韓国語がわかるか試されていたんだわ」と思った時にはすでに遅かったのです。慌ててホテル前にいたポーターを手招きして事情を説明し、ポーターが烈火のごとく抗議をしてクレジットカードを取り戻してくれました。そして1万KRWを手渡し、行き去ろうとする運転手から釣銭の2,000KRWを捥ぎ取ってくれました。皆さまの話では韓国はタクシーに関するトラブルが多いということでしたが、私は今まで一度も嫌な経験がありませんでした。今回の件で、噂は本当だったと実感しました。この一件を韓国の知人に話すと「これでも良くなった方だよ」という話でした。こういう経験をするといかに日本が安全で、日本人は善良な人たちなのかを実感することができました。