NHK SONGS「星野源」 | 日々是本日

日々是本日

bookudakoji の本ブログ

 SONGS は毎週木曜日にNHK総合で放送している音楽番組である。

 

 前回記事の「香取慎吾」(6月9日放送)に続いて、翌週が「星野源」(6月16日放送)だった。

 

 

 録画の整理のついでに見直してみたら、星野さんなかなかイケてるなぁと思うポイントがあったので、ついでにこちらも書いておくことにした。

 

 以下、本題。

 

 星野さんは一年ぶりの「SONGS」出演ということで、最近の活動の話が中心であった。

 

 一つ目の話題は、子どもや若者の幸せについて考えるNHKの企画プロジェクト番組「君の声が聴きたい」に、YOASOBIとコラボ出演をした話であった。

 

 

 

 YOASOBIとのコラボ曲はサビで君の声を聴かせて欲しいと歌う「SUN」という曲であった。

 ※歌詞の引用を避けるためこのような表現とした

 

 なるほどねぇ。

 

 番組ではこの時のコラボ映像が放送された。

 

 YOASOBIのボーカル・ikuta ちゃんはこの曲を中学生の頃に歌っていたそうである。

 

 そういえば星野さんは幾つだろうと思ったら41歳だった。

 

 時代は進んでるねぇ。

 

 二つ目の話は、やはり星野さんが出演したNHKの番組の話であった。

 

 今年の2月から3月にかけて、Eテレで「星野源のおんがくこうろん」という番組が4回に渡って放送されていた。

 

番組のホストは、自身も様々な音楽に影響を受けながら、音楽家として作詞・作曲・編曲・プロデュースと、全ての役割を務めて独自の音楽を作り上げてきた星野源。音楽を解説することが大好きなパペットの「かいせついん」たちと毎回一人の「歴史を変えた」音楽家にスポットを当て、楽しく音楽を学んでいく。

※上記バナーのNHKサイトより引用

 

2022年2月11日 (1)「J・ディラ」
2022年2月18日 (2)「ジョージ・ガーシュウィン」
2022年2月25日 (3)「アリー・ウィリス」
2022年3月11日 (4)「中村八大」

 第1回の「J・ディラ」はヒップホップ界の伝説的なビートメーカーということだった。

 

 星野さんは番組中で放送された「おんがくこうろん」の映像の中で、

 

「J・ディラが音楽をやらなかったら今この瞬間に僕はここから消える。」

 

とまで言っていた。

 

 とは言え、こういう人が一般の人には実にマイナーな存在なのだなぁ。

 

 第2回のガーシュウィンはさすがに知っていたが、第3回の「アリー・ウィリス」はまた誰だろうと思っていたら、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」など当時のヒット曲を作っていた作詞家だった。

 

 そして、第4回は日本人、中村八大である。

 

 またまた、誰だろうと思ったら坂本九の「上を向いて歩こう」を作った作曲家であった。

 

 この人は天才ジャズピアニストとも言われていた人であった。

 

 こんな人がいたんだねぇ。

 

 番組で取り上げた内容について星野さん自身は、

 

「わからないことについてはこういうものもあるんだなぁと思って見てもらえばいい。」

 

と言っていたので、これで作りたいものを作ったという結果なのであった。

 

 なるほどねぇ。

 

 自分の世界を拡げるという意味では知らないものに触れるということが必要なので、時にはこういう番組も悪くはない。

 

 こういう番組を作るのには冒険的な面もある訳で、NHKもよく作ったなという気はしたが、星野さんの想い入れがあったから成立したのだろうと思われた。
 

 次回の放送があったら見てみようと思ったが、第5回の製作予定は今のところないようである。

 

 三つ目の話題は星野さんの「Hello Song」という曲の話で、トークの時間は短かったがコメントの内容は印象的だった。

 

 何年か前に未来をテーマにしたCMソングとして作った曲で、何年後かに会う人に向けて詩を書いた。

 

 そして、この背後には何十年も何百年も後にこの音楽を聴いてくれるであろう人々がいるというのである。

 

 星野さんはいろいろ考えていろいろ作る人だねぇ。

 

 

 この後、「Hello Song」の実際の演奏が挟まって、最後の四つ目の話題は、「SPY×FAMILY」というアニメのエンディングテーマの話だった。

 

 

 番組ナレーションの紹介はこうだった。

 

スパイの父、殺し屋の母、そして超能力者の娘による偽りの家族。

そんな三人が様々な試練に立ち向かいながら絆を深めていく、ハートフルコメディです。

 

 う~む、この説明からだと全然ハートフルな感じがしない。(笑)

 

 むしろ、この設定でどうしたらハートフルコメディになるんだろうと思ってしまった。


 とは言え、原作の漫画は「少年ジャンプ」連載作品だからなぁ。

 

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!

※Amazon の上記バナーサイトより引用

 

 漫画の説明もニュアンスの違いは若干あるものの、同様の内容であった。

 

 この設定で少年向けで痛快かつハートフルなホームコメディであるというのは嘘ではないのだろう。

 

 いずれ読みます!(笑々)

 

 ということで、音楽の話に戻る。

 

 星野さんは、このアニメのエンディングテーマとして「家族」をテーマにした曲を依頼されたということであった。

 

 番組ではオープニングテーマを担当した Official髭男dism のメッセージ映像も放送された。

 

  Official髭男dism のメンバーは、情景が見えるようで原作の中の愛が汲み取られているような歌詞、そしてエンディングにしてビート感がある曲調が素晴らしいと講評していた。

 

 星野さんは、昨年の五月に新垣結衣さんと結婚しているが、こちらの影響についてはあまり語らず、自分にとっての「家族」のイメージを言葉にしたと話していた。

 

 番組は最後に、このアニメのエンディングテーマ「喜劇」の演奏で終わる。

 

 アニメがコメディ作品だから「喜劇」かぁ、やけに真っ直ぐきたなぁと思いながら歌を聴いていたら、歌詞にビックリした。

 

 サビの歌詞が、

 

 ふざけているような生活がつづくさ

 ※歌詞の引用を避けるためこのような表現とした

 

といったフレーズなのである。

 

 家族をテーマにした歌としては久しぶりに聴いた、かなり痛快なサビである。

 

 アニメの内容が考慮されているにせよ、人生には笑いが必要で、家庭にいつも笑いがあるということはこういうことだとも言える!

 

 しかし、だからといってこの詩もこのサビもなかなか書けるものではない。

 

 これを考えて作ってる星野さんは凄いなぁ。

 

 

 そして「SONGS」の次の回は、このアニメのオープニングテーマを歌っている「Official髭男dism」に続くのであるが、ブログの記事は続きません。(笑)

 

 

▼過去のNHK「SONGS」の記事