映画「ローン・サバイバー」はピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ主演の戦争映画である。
ピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ主演作品は、2013年製作のこの作品を皮切りに、「バーニング・オーシャン」（2016年）、「パトリオット・デイ」（2016年）と続き、既に紹介した「マイル22」に至る。
▼映画「マイル22」の記事
さて、「ローン・サバイバー」は米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた「レッド・ウィング作戦」を映画化した作品である。
▼映画.com の作品紹介
原作は、この作戦で実際に奇跡の生還を果たしたマーカス・ラトレルのノンフィクション「アフガン、たった一人の生還」である。
どんな話かというと、2005年6月に米海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員4人がアフガニスタン山岳地帯にあるタリバン兵の拠点に潜入する。
しかし作戦は失敗し、潜入した4人は200人を超すタリバン兵の攻撃に晒されることになる。
そんな絶望的な状況の中、ラトレルだけがなんとか奇跡の生還を果たした。
戦争映画としてはそれなりの評価だったようである。
▼映画.com の批評記事
▼公式サイトはこちら
－－－以下、ネタばれあり注意！－－－
さてさて、毎度のことながらここからが本題である。
タリバン兵に追われる4人のネイビーシールズ隊員が一人ずつ脱落していく激しい銃撃戦を、だんだん気持ち悪くなりながら観ていた。
すると最後の一人ラトレルは現地のパシュトゥーン人の村人に助けられ、タリバン兵からかくまわれる。
更に、これが原因でラトレルを助けた村はタリバンに兵に襲撃されることになる。
最後は、この襲撃中にネイビーシールズの援軍がきて、ラトレルは辛うじて救出される。
そして物語は終わり、字幕で現地のパシュトゥーン人の村人はなぜラトレルを助けた理由が明かされる。
それは「敵から逃げる者を守れ」という、2000年以上にもわたる「パシュトゥーンの掟」のためだった。
頭をぶん殴られたような衝撃が走った。
この村の人々は2000年以上にもに渡ってこの掟を破る者と戦っており、今もタリバン兵と戦っているということである。
つまり、この村の人々は2000年以上にもに渡って自ら定めた掟と闘い続けているのである。
我々は何と闘っているのだろうか。
我々もまた、我々自身と闘い続けているのではないだろうか……
事実との違いについての記事としては、下記の「推しムビ！」サイトのページを参照されたい。
▼「推しムビ！」サイトの実話との比較記事はこちら
▼[Blu-ray]はこちら