神の値段
一色さゆり 著
宝島社文庫
神の値段 (宝島社文庫)
posted with amazlet at 19.03.10
一色 さゆり
宝島社 (2017-01-11)
売り上げランキング: 237,912
宝島社 (2017-01-11)
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「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作などを遡って読んでます。
2019年 第17回「怪物の木こり」
国内編「屍人荘の殺人」
2018年 第16回「オーパーツ死を招く至宝」
2017年 第15回「がん消滅の罠」
2016年 第14回「神の値段」・・・本作品は 2016年2月に刊行、2017年1月に文庫化された一色さゆりさんのデビュー作。
開始早々、台湾からきたカップルとプライマリーギャラリーとのやり取りで「絵画の値段が決まる仕組み」、「作家とプライマリーギャラリー・セカンダリーギャラリーとの関係」などの解説的なお話しが。
その後、徐々に謎がスタート。
・人前に姿をあらわさない「川田無名」という水墨画家。
・50 年前に描かれた無名の作品がギャラリーに届く。
無名とやり取りするギャラリーオーナーの永井唯子に雇われている、「アシスタント 田中佐和子」の視点で物語は進む。
▷ 風水 吉凶方位の地図表示
▷ 金運のご利益がある神社
▷ 二十四節気 七十二候で季節を感じる
▷ 菜根譚で処世術を学ぶ
▷ 論語で「生きるために必要な言葉」を知る
▷ SharePointで情報を共有する
▷ OneNoteでデジタルメモをとる
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▷ 二十四節気 七十二候で季節を感じる
▷ 菜根譚で処世術を学ぶ
▷ 論語で「生きるために必要な言葉」を知る
▷ SharePointで情報を共有する
▷ OneNoteでデジタルメモをとる
唯子が倉庫で倒れて救急車で搬送され、病院で息を引き取る。死因は絞殺。様々な謎が提示される。
・唯子はどうして亡くなったのか
・無名は何処にいるのか
・無名は生きているのか
・無名の作品は本物か
その後、いいテンポで物語は進み、ラスト15ページからはじまる「謎解き」で、すべての謎が明らかになる。
本書の題名「神の値段」は、オークションなどで取引される絵画などが「価格」ではなく「値段」でやり取りされているというところから、きているみたいですね。
・「価格」は需要と供給のバランスに基づいた客観的ルールから設定される。
・「値段」は本来は価格をつけられないものの価値をあらわすための比喩。
美術ミステリーといえば、松岡圭祐さんの「万能鑑定士Q:全事件簿 (角川文庫)」などで絵画ミステリーは扱われていますが、アトリエやギャラリーなどを解説したものは初めてで 新鮮でした。
2019年に読んだ本: MY BEST 5
1. 本と鍵の季節(米澤穂信 著)
2. フーガはユーガ(伊坂幸太郎 著)
3. 星の降る家のローレン(北川恵海 著)
4. 叙述トリック短編集(似鳥鶏 著)
5. 1分で話せ(伊藤羊一 著)
1. 本と鍵の季節(米澤穂信 著)
2. フーガはユーガ(伊坂幸太郎 著)
3. 星の降る家のローレン(北川恵海 著)
4. 叙述トリック短編集(似鳥鶏 著)
5. 1分で話せ(伊藤羊一 著)