Book Review’S ~本は成長の糧~ -20ページ目

ロングドリーム

4766783433 ロングドリーム
如月 舞

経済界 2005-08
売り上げランキング : 42,890
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★★★★★★★★☆☆


本は人の人生を数時間で見ることのできる素晴らしい媒体である、といった内容の言葉をよく耳にしますが、僕も同感です。前に、ホストの世界という本を読んだ時に自分にとっては関係のない世界について知ることができて感動したのがきっかけでいろいろな業界の本を読んでみようと考え出しました。特に、水商売については、今までもこれからもあまり関わることはないであろうということで、本からだけでも情報収集しようと思って手に取った本がこの一冊です。

帯には、元六本木No.1キャバクラ嬢の「チャンスをつかむ」方法と書かれていて自己啓発書としても参考になるかな、という感じで読み始めたのですが、この本はエッセイとして捉えた方が良いかもしれません。エッセイだからといって評価が下というわけではなく、如月舞さんという一人の人間の生き様や価値観が綴られた書として読んでいった方が得るものが大きいのではないかと思うからです。

前半は彼女の生い立ちから現在まで書かれています。後半は彼女の経験を元にした恋愛指南書が書かれています。一冊まるまる自伝とするよりはメリハリが生まれて良かったのではないかと思います。

恵まれない(基準をどこにおくかによりますが)家庭で育った彼女は様々な経験をします。親の何度もの離婚、エイズ疑惑による自殺未遂、デートクラブの経営など。少し大げさに書かれているようにも感じましたが、もしかすると逆に書き足りないぐらいの経験だったのかもしれないと感じました。結局、その経験をしてどのように感じたのかは本人にしかわからないわけですから。

何より彼女がスゴイ人だと感じたのは、彼女の生きる姿勢です。キャバクラで働くようになってから、No.1になることを目指し、常に先輩の働き方を真似、自分の物にする努力をする。向上心を持ち続け、辛くても諦めない姿勢が彼女をNo.1の座へと導いたのだと感じました。正確には掴み取ったといった方が良いですね。

また、もう一つあります。それはまわりの人に感謝する謙虚な姿勢です。自分自身の成功は決して自分だけでできたわけではなく、多くの人の支えがあったからこそ成り立っているとういことを経験を通して、十二分に実感されています。僕自身もこの感謝の気持ち「ありがとう」を大切にすることを心がけていますが、まだ彼女のレベルには達していないなぁと反省です。

作品の中に出てくる言葉で印象的だったのを一つだけ紹介します。

延ばせる長所を伸ばせないのは、短所にこだわっているからである

本当にその通りだと思います。そして、僕自身もこの価値観に囚われている一人です。長所を伸ばし続けることは好きなことをやり続けることにも共通する点があると思います。人は好きなことを本気でやり続けたらそれだけで生活できるようになる、と言いますが、本気でやり続ける勇気と情熱を持つことがやはり大切ですね。

作者のブログです。
ロングドリーム~如月舞の舞ルーム

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パーク・ライフ

<storng>パーク・ライフ</storng> パーク・ライフ
吉田 修一

文藝春秋 2004-10
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★★★★★★☆☆☆☆

小説の頻度が増えてきていますが、気にしないでくださいね(汗)100円で売っているのを見つけて、比較的新しいことと芥川賞を受賞している作品だからという「なんだかなぁ」な理由で購入した本です。

パーク・ライフだけがこの本の中に入っていると思い込んでいたのですが、もう一作品と合わせて入っている短編小説でした。


ララピポでも、ララピポが今まで出会ったことのないタイプの小説だったと感想を書きましたが、この本でも違う点で今まで出合ったことのないタイプでした。上手く表現ができないのですが、段落と段落の間を読む(想像する)努力を要する、もしくはそうすることで作品を楽しむことが求められるという感じです。また、明確な作者が押し出す結末がなく、その後は読者の想像にお任せするというスタイルです。

と、ここまで文章にしながらこういった形式が身近にあることに気づきました。それは、漫画の最終回です。漫画は大好きで現在も週刊誌等で合計30作品ぐらいは読んでいるのですが、そういう作品で違和感たっぷりの終わり方をして、読後に気持ち悪さを覚えるのを思い出しました。

ただこの作品は、そこまでの気持ちの悪さ、後味の悪さは無く、もっと優しく読者にボールを投げてくれる印象です。二作品目のflowerでも同じような書き方だったので、吉田修一さんの文学スタイルなのかもしれません。こういった作品に慣れていないので、少し戸惑ってしまいました。

パーク・ライフのキーワードは「からだ」です。はい、僕が勝手に決めました。あからさまに書かれているので、誰でも気づくし、そう思うはずと確信していますが。いつもどおり小説の感想なので話の内容については触れません。ただ、ここまで全く触れない感想というのも参考になるのかどうか不安ではあります。

このような作品がもしかすると「純文学」というものなのかな、と思いました。何も考えることもなく読み進められる小説もいいですが、たまには自分の想像力を刺激してくれるこんな作品も素敵だと思います。というより、この本の良さがもっとわかるぐらいに読書力をつけたいと思います。

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ララピポ

ララピポ ララピポ
奥田 英朗

幻冬舎 2005-09
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★★★★★★★☆☆☆

最近、ビジネス書自己啓発書関係に食傷気味になってきているので、小説を積極的に読んでいくことにしています。というより厳密には、家に大量にある積読本から自然と手に取るのが小説になってきている、と言った方が正しいです。それで、どうせ小説を読むのであれば好きな作家を作ってやろうと思ってリストアップした作家の中の一人が、この奥田英朗さんです。

空中ブランコがドラマ化され、阿部寛が好きなせいもありますが、なかなか面白い内容だったので注目しておいて損はないかな、ということで。それに、最近はたくさん本が店頭で見られるので売れている作家=面白いという単純な判断を下したのもあります。

さて、この作品ですが小説をあまり読まない僕にとっては斬新でした。内容も手法もどちらもです。内容は確かにエロ要素たっぷりでどうしようもないのですが(個人的には嫌いじゃないです)、それよりも強烈だったのが、登場人物の救いようの無さにあります。ここまで下品な人間性で底辺の生活をする人たちにスポットを当てた内容となると読後もあまりいい気分にはなれませんでした。

しかし!誤解してもらってはいけないのですが、読み物としては非常に面白かったです。僕にとって斬新であった(よく使われる手法みたいですが)主役を切り替えて、時系列を同じぐらいに合わせて書くというのは面白かったです。テンポも非常によくて、読み進めていくのが苦にならず、あっという間に読了してしまいました。

話の内容については詳しく触れることはしませんが、登場人物ひとりひとりが現実社会に存在していてもおかしくないぐらいリアルに描かれているのが印象的でした。そして、この本から学んだこと、再確認したことは自己中心的で、自分の分をわきまえない人間は破滅していくということです。他にも暗いとか変化を恐れるとかいくつかありますが、端的に表現するならこの一言になります。

そんな中で僕が好感を持てた人物は二人。小百合健治です。どちらも向かうべき方向は少し間違っているかもしれませんが、小百合の謙虚で自分の分をわきまえ、その上でベストな行動を取っている(かどうかは不確かですが)姿勢と健治の前向きで明るい性格は、この本の中でも少しの救いではないでしょうか。

最後に、ララピポというタイトル付けはこの作品の最高の出来にあたると思います。このタイトルの持つ意味を知るまでのプロセスと、知ってからの物語との関連性や伝わる意味はすがすがしさを感じるほどに適切です。

初めて読む奥田英朗作品としては不適切だったかもしれませんが、サウスバウンドやイン・ザ・プールなどを読んでお気に入りにするかどうか決めたいなぁと思います。

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一冊の手帳で夢は必ずかなう

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
熊谷正寿

かんき出版 2004-03-24
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★★★★★★★☆☆☆

「人間は書物を通じて、人の一生を数時間で疑似体験できる。だから、本を読め。生涯、勉強し続けろ」

夢をカタチにすることが、夢への第一歩

内定したら読む本

内定したら読む本―社会人としての自分を仕立てる20章 内定したら読む本―社会人としての自分を仕立てる20章
楢木 望

ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2002-06-14
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★★★★★★☆☆☆☆

速読する技術

速読する技術―「視覚脳」を鍛えれば本がいままでの10倍速く読める! 速読する技術―「視覚脳」を鍛えれば本がいままでの10倍速く読める!
栗田 昌裕

中経出版 2004-11
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★★★★★★☆☆☆☆

かなり前に購入していたのですが、最近になるまで購入していたことも忘れてしまっていました。購入した当時は、とにかく「速読」という言葉に憧れを持っていて、速読することができれば今以上に本を読めるようになるんだ☆と期待に胸を膨らませていたものです。今も、速読できるようになりたいという気持ちに変わりはありません。

この本は指回し体操を発明したことで有名な栗田昌裕さんが書いていらっしゃいます。栗田さんの提唱する速読術SRS(Super Reading System)という手法で、一般の人が読書で使用している脳の「言語野」という箇所から「視覚野」に変えることで速読を実現させようというものです。

どういうことかと言うと、人はどうしても本を読む時に脳の中で音として本の内容を変換して読んでしまっているそうです。この音に変換するプロセスのために、どんなに早く読めるようになったとしても、1分間に3~4000字が限界となってしまいます。それを打ち破るために、映像、つまり光の情報として認識するように脳を鍛えるというわけです。音から光へのパラダイムシフトが大切だと書かれています。

この本の6~7割が実績やSRSの仕組みについて書かれているのですが、僕にとってはそれがどうも合いませんでした。もちろん、実績によって読者の信頼を得ることが、本という一方通行の媒体を使う上では非常に大切なのですが、あまりにも何度も出てくるので食傷気味になってしまいました。実績としては素晴らしいもので、約97%もの人がセミナーを受けて、現在の読書スピードの10倍以上を達成したということです。

読みながら、ところどころ訓練として教材が載っているのですが、使いにくいです。これを一人でするのはなかなか難しいように思えました。しかし、これは僕個人の性格の問題かもしれません。本を読みながら作業をするのはあまり好きではないので・・・。1泊2日のセミナーで速読できるようになるということなので、そちらを利用した方が効率的な気もします。

速読は一朝一夕で身に付くものではなく、訓練することが大事だということです。読む前からわかっていましたけど・・・。時間のない中で一日一冊を読む工夫をするためにも、少しずつ練習をして速読をスキルとして身につける必要があるな、と思います。

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名前だけのITコンサルなんていらない

名前だけのITコンサルなんていらない 名前だけのITコンサルなんていらない
内山 悟志

翔泳社 2004-03-04
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★★★★★★★★☆☆

この本を購入したのは、就職活動中でした。当時、僕はITコンサルタントという職種に興味を持ち、どのような仕事なのかを知るために購入したわけです。しかし、内容的に就職活動に直結する感じではなく、面接を受けた会社(落ちましたが)の人事の人に教えてもらったSEが28歳までに身につける28の力 の方がSEITコンサルタントという仕事について知ることができる感じだったので、読んでいませんでした。

就職先もSEではないため、お蔵入りしていたのですが、このまま家に置いておいてももったいないということで、いつもどおりAmazonマーケットプレイスに出品しました。最近、やっと売れたので読み直してみたというわけです。

サブタイトルに生き残るSEが技術以外に持つべきスキル講座と書かれていますが、本当にその通りの内容となっています。ここでいう技術とはつまり、パソコンでの知識にあたります。ではSEという仕事においてそのパソコンの知識以外で何が必要とされるのか?当たり前のことですが、コミュニケーションプレゼンテーションプロジェクトマネジメントなどなどになります。

この本はITコンサルタントを対象とした書籍となっていますが、どんな職種でも使えるようなテクニックが書かれていると思います。問題解決の方法や思考についてなど。チャプター毎にあるコラムも良いアクセントとなっていて、非常に出来の良い一冊です。

SEとはどのような仕事をすることなのか、ということについて知りたい人(就職活動学生など)にとっては、パソコンのことについて主に触れられてはいないので、ピンとは来ないかもしれません。しかし、その先について学びたい人にとってはよい本ではないでしょうか。

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バケツ

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北島 行徳

文藝春秋 2005-09-07
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★★★★★★★★★☆

子どもの自信をつける言葉 トラウマになる言葉

4413033752 子どもの自信をつける言葉 トラウマになる言葉―毎日の何気ないひと言が大切な理由
加藤 諦三

青春出版社 2002-11
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きっと、よくなる!

476319531X きっと、よくなる!
本田 健

サンマーク出版 2005-01-06
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