エドワード・D・ホック No.12◇サイモン・アークの事件簿 Ⅱ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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世界各地の怪奇幻想とオカルトを求めて今日もサイモン・アークが現れる!

 
 
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◇サイモン・アークの事件簿 Ⅱ◇ -The Second Casebook of Simon Ark-
エドワード・D・ホック 木村二郎 訳
 
 
二千年の長きにわたる人生の大半を、悪魔と超自然現象の探求についやす謎の男、サイモン・アーク。彼の行く先々で、怪奇な謎が死者を生む。カスパー・ハウザーの伝説に酷似した雪原の死、ロシアとアメリカで相次ぐ宇宙飛行士怪死事件、ファラオの墓から発掘された喇叭(らっぱ)が招いた死……いずれ劣らぬ難事件に、オカルト探偵が卓越した推理力で挑む8編を収録した、珠玉の第二短編集。
 
 
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1.過去のない男
  (The Man from Nowhere)
  ……カスパー・ハウザーのような「過去のない男」ダグラス・ザディグ。その男が最近不思議な激痛に襲われている。悪魔の仕業かもしれないと……
 
 
2.真鍮の街
  (City of Brass)
  ……友人のヘンリー・マンから電話をもらったわたし。ヘンリーはサイモン・アークに助けを求めていたが、サイモンが興味を持つとは思えないと退けてしまう。が、ヘンリーの義妹が殺されたというニュースを耳にし……
 
 
3.宇宙からの復讐者
  (The Avenger from Outer Space)
  ……わたしの義兄レイから電話がかかってきた。彼はまたもサイモンに助けを求めていた。NASAの宇宙飛行士たちが最近謎の感電死を遂げていて……
 
 
4.マラバールの禿鷹
  (The Vultures of Malabar)
  ……ボンベイでは遺体の埋葬に鳥葬を用いる。遺体を禿鷹どもに喰わせるのだ。鳥葬する遺体はダクマと呼ばれる塔に運ばれるが、最近そのダクマに侵入する何者かが現れて!?
 
 
5.百羽の鳥を飼う家
  (The House of a Hundred Birds)
  ……サイモンと一緒にロンドンにやってきたわたし。2人が向かったのは100羽の鳥を飼っているというスティグナー姉妹の家。姉のガートルードが殺害され、下宿人の男が怪しいと睨んでいるが……ガートルードは幽霊に殺されたと妹のアンナは怯えていて……
 
 
6.吸血鬼に向かない血
  (No Blood for a Vampire)
  ……サイモンと共にマダガスカルにやってきたわたし。ラトキという男曰く人を殺してその血を飲む吸血鬼が現れたというが、遺体は皆絞殺体。そのラトキ自身も絞殺体で見つかり!?
 
 
7.墓場荒らしの悪鬼
  (The Graveyard Ghoul)
  ……ミッチナーの家族の墓地に墓場泥棒が現れた。相手は分かっているのだが、なぜ墓場が暴かれたのかが分からない。何も盗まれておらず、遺体を見るだけに暴いた泥棒の目的とは?
 
 
8.死を招く喇叭
  (The Gravesend Trumpet)
  ……吹いた者を急激に老化させ、その命を奪うグレイヴスエンドの喇叭。その呪われた喇叭を見に足を運んだわたしとサイモンだが、その喇叭を吹いた女性が老衰で死んだ!?
 
 
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「サイモン・アークの事件簿 Ⅱ」です(・∀・)
先日お初にお目にかかった悪魔を探して(自称)2000年生きた男、サイモン・アークの活躍第2段です。
今回もアメリカ国内はもちろん、ロンドン、ボンベイ、マダガスカル島と世界各地を飛び回ります。それにわたしも一緒について回ります。あんまりほいほいと家を出るので行く前には大体奥さんシェリーと喧嘩します。半ばサイモンに嫉妬しているところもあるような(笑)
 
 
今回は過去のない人間、吸血鬼、宇宙飛行士殺しに死を招く喇叭等々怪奇で曰く付きな存在が登場します。
1は犯人が小物&独創性が無さすぎてそういう面でもイマイチでした← 
2は唯一の中編で謎の実験、老女の聖痕や殺人事件が絡んでかなり読み応えがあります。ですが、エラリー・クイーンの色々な作品を意識したのかなーと思ったり。題名は「真鍮の家」のもじりだし、「被害者がどちらの人間として殺されたのか? 」という謎は「中途の家」と同じですよね。
7は唯一の「Whydunit」ものでミステリーとしても面白いです。
 
 
怪奇幻想とオカルトは4や6のようにその土地や国の風習、文化、迷信も絡んでいるので知らなかった文化を知ることができて勉強になります。そのうち日本とか行くかもしれません。神社とか寺とか。
 
 
「サイモン・アークの事件簿 Ⅱ」でした(・∀・)/
次はハインライン、「スターマン・ジョーンズ」です(*^o^*)/~