ロバート・A・ハインライン No.11◇スターマン・ジョーンズ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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与えられた運命をそのまま受け取るな、切り開け!

 
 
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◇スターマン・ジョーンズ◇ -Starman Jones-
ロバート・A・ハインライン 矢野徹 訳
 
 
伯父はジョーンズを航宙士ギルドに推薦していなかった?! 生前の伯父は、彼に航宙士になるための知識をいろいろと話してくれていたのに!地球上の主な職業は、世襲制ギルドによって独占されており、宇宙船乗りになるためには、航宙士ギルドに登録されていなければならなかったのだ。 航宙士になる夢を捨てきれぬ農夫ジョーンズは身分と経歴を偽って、船底甲板給仕として浮浪者サムとともに、恒星間貨物客船≪アスガルド≫に乗りこんだが……?与えられた運命に流されることなく、おのれの道を力強く切り開いていく青年の成長を、巨匠ハインラインがいきいきと描いた傑作長篇。
 
 
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農夫に甘んじていたマックスは母の再婚相手と衝突したのをきっかけに憧れだった伯父の職業だった航宙士になるべく家を出た。現在、地球の職業は世襲制で、その航宙士ギルドに予め登録がないとその職業には就くことができないが、伯父はマックスに航宙士のあらゆる知識を教えてくれた。きっとなれる……
 
 
やけに博識な浮浪者サムに出し抜かれながらもやっとの事でそのギルドの登録が保管されているギルド・ホールに到着したが、彼の名前は航宙士ギルドには載っていなかった! 愕然となるマックス。しかし航宙士の夢は諦められない……マックスは再会したサムと共に身分を詐称して宇宙船「アスガルド」の給仕として乗り込むことに。
 
 
様々な困難、機転、出会いがマックスを成長させ、どんどん身分が上がって行く。航宙士になったところで宇宙船が転移に失敗し、全く未知数の遠い宇宙系に飛んでしまう。その近くの恒星は地球に近い環境で避難、移住には最適と思われたが……
 
 
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「スターマン・ジョーンズ」です(・∀・)
 
 
一応ジャンルはジュヴナイル。……なんですが、やはり内容は超ハードです。読んだ後味はノン・ジュヴナイルSFを読んだ時のそれです。
 
 
内容としては宇宙船を運転する航宙士目指してマックス青年が立身出世する話なのですが、やはり例に漏れずマックスが頑固でここでも夢や目的達成のためにあらゆる困難を乗り越えろ、諦めるな! というハインラインの叱咤激励が聞こえてきます。とにかく1つ絶対に譲れないところを持てばそれを助けてくれる人や機会が必ず現れるから! みたいな。それがサムだったり、ヘンドリックス博士だったり、数字記憶能力だったり。
 
 
ハインラインSFも11冊読みましたが、ハインラインの書く作品は舞台が宇宙と惑星でロケットや宇宙船が出てくる点を除けばどのジャンルでも見られる気がします。特にジュヴナイル作品でよく見られる「少年(又は青年)の立身出世や友情、冒険物語」は何もSFだけに限らないと思うんです。
ジュヴナイル作品を読むとやはりアシモフやクラークとは違うなぁとはっきり分かります。おかしいな、アシモフだってジュヴナイル書いたはずなのに……ハインライン作品のキャラクターの方がより共感できるし、好感持てるし、ライバルなんかは主人公以上に腹が立っている←
 
 
「スターマン・ジョーンズ」でした(・∀・)/
次は……なんとシムノン祭りです(*^o^*)/~←え