■クリック&モルタル
前回、「クリック&モルタルをやる上で重要なことは、クリックとモルタルを分けないこと。」と書いたんですが、ここがちょっとムズカシイところなんですね。
まず、ある程度の規模(個人事業ではなく法人事業規模)でリアルショップとネットショップを両方やっているお店でたぶん一番多いパターン(だと思われる)が、完全分業制。組織としてリアルショップの店長や担当者と、ネットショップの店長と担当者をバッサリと分けてしまうやり方です。
こうなるとリアルショップの担当とネットショップの担当の間にいらぬ壁が出来ちゃって、互いに仕事を押し付け合ったり、お客さんを奪い合ったり、知らず知らずのうちに共にダークサイド(マイナス面)にハマって行きます。
例えば、リアルショップの意見として「トップページのこの場所を○○の案内にしよう」と意見を出しても、ネットショップの意見として「ネットショップの売上増に繋がらず、むしろマイナスなので却下」とか、その議論の判断ベースが、「(リアル・ネット)両方のお客様にとってどうなのか?」では無くなってきちゃうんですね。「ザ・ゴール」風に言うと「全体的な最適化を図らず、部分的な最適化を求めてしまっている」状態ですね。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か/エリヤフ ゴールドラット

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では、どうすればいいのか?
って何てことはない、簡単です。リアルもネットも同じ1つの管轄にすることです。両方の売上を上げることを考える担当者、店長を配置するんです。どちらか一方ではなく、両方が大事なので「(リアル・ネット)両方のお客様にとってどうなのか?」を自然に考えることが出来ます。
クリック&モルタルにとっては、この1つに融合し、全体の最適化を求めることが重要なテーマとなります。ここでは「リアル・ネット両方のお客様」に、今よりもっと満足して頂くにはどうすれば良いか?が目標となります。ここで「効率」や「最大利益」を第一優先で追及すると、リアルとネットを分けて管理することになっちゃいます・・・。
うーーーん。
がんばろうっと。