今回は前回に引き続き「現役生が浪人生に負けないように効率よく学習するには・・・」というテーマで書き始めていきたいと思います。


現役生は高校に通いながらの受験勉強が中心となります。それに対して浪人生の多くは学校に通わずに1日中予備校や塾に通いながら受験勉強できます。それでは浪人生に勝つことはほぼ不可能であると思われるかもしれませんが、現実的には現役受験生が一般試験に合格して進学しています。


合格した現役受験生がしていたことを書いていきたいと思います。私自身の取材と各予備校が発表している合格体験記をもとに書いていきたいと思います。


①英語は高2までに完成していた!?


実際に取材してみるとこのような回答は多くありました。東大合格者の多くも高2までに英語が完成していた人が多いです。ここでいう英語が完成していた状態というのは、マーク模試で185点以上で全統記述模試で偏差値70以上を指すと考えてください。


高3になると数学ⅢCや生物Ⅱ・物理Ⅱ・化学Ⅱの演習に追われてしまい、英語を一定時間学習するのは難しくなります。

そのことを理解していた受験生の多くは高2のうちに英単語・英文法・英文解釈をほぼ終わらせて、高3の時は長文演習・過去問演習を4月の段階で始めています。


英語という教科は、無学年性なのでどんどん進めていくことができます。中高一貫校では高校英文法を中学3年生から学習して高1~高2夏までに完成しています。同時並行で単語の学習を進めておけば、たいていの英文や長文を読めるようになり、記述対策や英作文対策が十二分にできるため、本番得点率を比較してみるとセンターは95%以上、二次試験でも85%以上をたたき出すような得点率が可能となります。


英語は、いったん習得すれば偏差値がかなり安定する教科なので、受験科目の中では

おいしい科目だといえます。習得するのに時間を要してしまうため、開始時期は早いほど

伸びるのは当然です。


リスニングは演習量と英単語力に比例しますので、時間をかければセンターリスニングはほぼ大丈夫だと思います。1年はかかりますので、高2の時にしっかり聞いて書いて音読するようにしてください。


英語が苦手であるという人の多くが、

(1)演習量不足

(2)単語量が低い

(3)音読をしていない

この3つに収束します。長文が苦手の多くは(1)の演習不足であることが多いです。

模試や入試で出題される英文テーマはある程度決まっており、読んだ量と解いた量に比例します。私大医学部で頻出している医学テーマ英文も演習量に比例しています。

過去問を見れば一目瞭然なので、過去問研究を欠かさないでください。


英作文対策について

国立二次試験ではよく出題されています。また自由英作文が出題される大学も多くあります。

自由英作文は対策の有無で大きく影響されます。そのため、高3の秋以降、書いていく練習が必要となります。医系模試の英語の問題でも自由英作文が出題されることもありますので、

必ず対策してください。



次回以降同じようなテーマで書いていきたいと思います。英語は早めに開始して、数学と理科の演習を多くできるようにすることが一つのカギかもしれません。