劣等コンプレックス | 両軸愛者 ~引金派~

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――― 体は両軸で出来ている

釣りブログだからってシマノのスピニングリールの話ではありませんw

 

 


今回は自分が勉強が出来ない事への劣等感から抱いていた劣等コンプレックスのお話です。



1年前まで算数レベルの分数をキチンと理解して無かった私です。



恥ずかしい話ですが小学生の長男に分数の間違いを指摘された事もありました…今は笑い話ですがその時はマジで笑えませんでしたw



自分が勉強と決別したのは小学3年生の算数が決定的だったのは覚えています。



家では親父から算数だけは厳しく指導受け、常に授業内容よりも先を行っており、余りを出す割り算の頃には小数点や四捨五入が出来ていましたが何故か成績は良くなかったですw



だからって調子に乗っているとかはなく、それが普通の事だったので余りを出す計算なのにうっかり解いてしまった時、お前は何処で習ったか知らないが調子に乗るんじゃねぇ!!!と担任のS先生から授業の時間の半分以上をゲンコツとビンタで頭と顔をボッコボコにされました。



親父にもよく殴られましたが、多分一度に殴られた量ならS先生の方が遥かに上でしたね。



今の20代?下手したら30代前半の方も嘘や作り話だと思うかもしれませんが、先生から普通に鉄拳制裁されても親からはお前が悪いからって言われるそんな時代でした。



それに加えてウチは妹が頭脳明晰も運動神経も抜群だったのもあり、当時は何かと比べられるのも辛かったですね。



自分は何をやっても褒められない出来ないみたいな劣等感や、周りが特待や推薦で高校大学と進学して大手企業に勤めたりする中でフリーターな自分は学歴コンプレックスもあったりと、それらの足枷は病気になってホームレスを脱する25歳まで病的に足を引っ張り続けたと思います。



それまで勉強してこなかった自分が悪いのは明白ですが、勉強の出来る人間と付き合いをしているから比べられるんだと考えて、考えが似ていたちょっと悪い人達とつるんでいた時期もありましたねぇ(遠い目)



比較的勉強を必要としない系の肉体労働の選んでを転々としてきましたが、そんな中で事業撤退にて人生初の会社都合退職となり、その足で直ぐに職業訓練校の試験を受けて合格し通う事になって、その中で運良く資格を習得する事に成功して今の職場に雇われました。



入社して1年経った頃に半月板損傷で手術が確定して長期離脱する事になり、あーこれはクビ確定だなと思っていて、これ以上は迷惑掛けられないと自分から身を引く事にして上司に相談というか、もう仕事を辞める話したんですね。



「これ以上迷惑は掛けられません。短い間でしたがありがとうございました。」と



これまでの職場ならここで、はいお疲れー!くれぐれも労災って言うなよ?的な感じだったんですけど、上司からは辞める必要が無いからと引き止められました。



この会社に入社して職場に対して悪いと思う事は一つも無かったですけど、正直1年経って業界未経験とはいえ自分は何の役にも立ててない気がしていました。



上司は何にでも精通しているスーパーマンだし、先輩達も機械や電気、冷凍機械やボイラーと各々が各分野に特化している部分もありましたが、この頃の自分は数値を見るのに百分率すらも分からず、それらを一々聞かなければならない状態でした。



それらを正直にぶちまけたんですけど、全てを黙って聞き終えた後に上司はこう言いました。



「お前の良い所は分からない事を素直に分からないと聞ける所だな。何に対しても物怖じせずに立ち向うし、果敢に挑戦して失敗を恐れない所も良いな。上手く伝わりさえすれば一聞いて十やってくれるし、レスポンスも良いければ仕事も早いしな。それに諦めずに何事もコツコツと努力する所もある。きっとお前なら膝のリハビリもキチンと乗り越えるだろうから仕事だってまだまだこれからよ!今は膝を治すことだけに集中しなさい!仕事を辞める必要は無い以上!」



そんな上司の言葉を聞いて嬉しかったんだろうか?その時の感情は覚えていませんが



「お前はお前に出来ることをこれからもやればいい。」



その言葉に大の男(32)は人目をはばからず泣いたよ…



咽び泣く自分と「お前泣く事はないだろ〜」ってオロオロする上司。



その二人の横を普通に一般の患者さんや職員が行き交うのでしたwww



この時にそれまで人生で溜めに溜め込んで拗らせていた劣等コンプレックスが解消したんだよね。



それまで勉強が出来ない自分は恥だと思っていて、それを取り戻そうとする事さえも恥だと考えていたけど、そんなの今から始めて克服すればいいだけじゃねーかって気持ちで勉強に取り組める様になったし、その甲斐あって色んな意味でトラウマになっていた算数や数学も勉強し直して見事に克服する事が出来ました。





昨日書いた記事を読み返してみて考えたんです。



もう過ぎた事なので仕方ありませんが、自分も上司みたいに掛けてあげられる言葉があったんじゃないかなと思った次第でした。



名言製造機でコンプレックスクラッシャーな上司ですが、まだ試用期間だった頃にお偉いさん(?)から電話があった時に上司からの切り返しにも痺れたんですよ。



「転職を繰り返してるからまたすぐ辞めてしまうんじゃないか…?うーん確かにこの子は職歴が年齢の割には多いですけど、それに見合う確かなモノを持ってます。若くて色んな事を知ってるだけにこれまで生意気だと疎まれてきたんじゃないかなと…それは言葉を返せば今までの会社がこの子を使い切らなかっただけですから、ウチなら使いこなしますから心配しないで下さい大丈夫ですよ。」



上司ヒュ〜♪



本当にこの時の言葉に偽りなく、マジでめっちゃ使いこなされてるわサンキュー上司!



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