・2021年9月30日(木)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の27回目となる例会が開催されました。
テーマ:アメリカ

Roederer Estate ロデレール・エステート
ロデレール・エステートは、1776年設立の老舗シャンパーニュ・メゾン、そして三ツ星生産者であるルイ・ロデレールによってカリフォルニアに立ち上げられました。
同社は大手メゾンには珍しく、自社畑を多く所有し「手仕事の芸術品」と称される丁寧なシャンパーニュ造りを守り続けている、稀有なメゾンです。
カリフォルニアの地でも伝統に忠実かつ、メゾンの持つノウハウを結集させ、ハイクオリティなスパークリングワインを生産しています。
①&②共通・・・生産地:アメリカ>カリフォルニア 生産者:ロデレール・エステート
①Roederer Estate Quartet Anderson Valley Brut
ロデレール・エステート・カルテット・アンダーソン・ヴァレー・ブリュット
ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
スパークリング・ワインを造るのに理想的な気候と土壌を持つ北カリフォルニア、アンダーソン・ヴァレーにある4つ(QUARTET)のエステートのぶどうを用い、ルイ・ロデレールの特徴と言えるリザーヴワインをブレンドして造られます。洋梨やスパイス、ヘーゼルナッツのよう複雑な香りがあり、果実味と酸味のバランスが秀逸です。クリーミーながらもフレッシュでエレガントな味わいです。
②Roederer Estate Quartet Anderson Valley Brut Rose
ロデレール・エステート・カルテット・アンダーソン・ヴァレー・ブリュット・ロゼ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ブリュットと同様に、4つ(QUARTET)のエステートのぶどうを用い、リザーヴワインをブレンドして造られます。高いシャルドネの配合率が上品さと厳格さを与え、ピノ・ノワールのデリケートな果実味とうまく調和しています。ボディを感じさせつつ丸みもあり、なめらかな味わいです。
③TYLER Santa Barbara County Chardonnay 2014
タイラー・サンタ・バーバラ・カウンティ・シャルドネ
生産地:アメリカ>カリフォルニア>サンタバーバラ
生産者:タイラー
ぶどう品種:シャルドネ
2005年に設立された、まだ歴史が浅いタイラーですが、パーカーポイントは軒並み高得点であり、サンタバーバラのレストラン、ワインバー等を中心に非常に人気となっています。
オーナーでワインメーカーのジャスティン・ウィレットは、サンタバーバラを代表するいま最も注目されている若手ワインメーカーであり、自身の「タイラー」だけでなくコンサルタントとしても高く評価されています。
エレガントで素直で、そしてピュアなアロマを持ったワインを生産するために、秀逸な畑を選定することはもちろんですが、その中でも古樹のある畑を重視しています。
ビエンナシードの選ばれた区画とサンタ・リタ・ヒルズの一部の優れた区画のぶどうをブレンドして造られます。
色調は輝きのあるレモンイエローで、白い花やレモンキャンディのようなニュアンスが
あり、そしてのびやかな酸とリンゴのような果実味が感じられ、バランスが取れており一歩引いているようですが、緻密な造りとなっています。
④Zinfandel StampedeClements Hills Ma tre De Chai 2018
ジンファンデル・スタンピード・クレメンツ・ヒルズ・メートル・ド・シェ
生産地:アメリカ>カリフォルニア
生産者:メートル・ド・シェ
ぶどう品種:ジンファンデル他
メートル・ド・シェ(フランス語、主にボルドーで醸造責任者を意味する言葉)は、カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントを切り開いた先駆者「スコリウム・プロジェクト」のアシスタント・ワインメーカーとして長年活躍したアレックス・ピッツと、ミシュラン三ツ星レストランのメドーウッドでソムリエをしていたマーティン・ウィンターとのタッグにより、2012年にスタートしたブランドです。 2019年には米国の全国紙にて、最も注目すべき醸造家に選ばれ、今最も勢いがある若手コンビです。
1920年代にスタンピード・ヴィンヤードに植樹されたジンファンデルの樹は現在でも自根です。土壌は風化した花崗(こう)岩で、丘の下を見下ろすと、大昔海底だった部分が確認できます。
自然な味わいにこだわり、ワインはあくまでも手を加え過ぎず、土着酵母を使い旧樽での発酵後、11ヶ月間熟成させて造られます。
綺麗な淡い色合いで、果実味と酸味柔らかいタンニンがバランスよく調和しており、ピュアでエレガントで味わいがもたらされ、優しい余韻へと続きます。
⑤Anthill Farms Pinot Noir Comptche Ridge Vineyard 2014
アントヒル・ファームズ・ピノ・ノワール・コンプチ・リッジ・ヴィンヤード
ぶどう品種:ピノ・ノワール
生産地:アメリカ>カリフォルニア
生産者:アントヒル・ファームズ
アントヒル・ファームズは、ピノ・ノワールを愛する3人の若者によって共同で立ち上げられました。潤沢な資金はなく、畑も醸造施設も持たず、
設立者は駆け出しの醸造家が3人という前代未聞のワイナリーで、周囲は皆「上手くいくはずがない」と口を揃えていました。
しかし人々の予想とは裏腹に、初ヴィンテージの2004年から間もなく、彼らのワインは他のカリフォルニアのピノ・ノワールとは一線を画すそのエレガントなキャラクターと高いクオリティで、多くのワイン関係者や愛好家を魅了しました。
2011年には、ワイン・アンド・スピリッツ誌で、ルフレーヴ、ギガルなどと並び、世界のトップ100ワイナリーのひとつに選ばれています。
様々なベリーの系果実、ドライフラワー、スパイスなど様々な要素がフローラルな香りから浮かび上がります。
しなやかな味わいは内なる凝縮感とエネルギーを備え、心地よい緊張感に満ちています。長い余韻にはシルキーなタンニンとほのかなスパイシーさが感じられ、彼らのピノ・ノワールは、上質なブルゴーニュと見紛う優美さと繊細さを備えているとまで言われています。
⑥Californio Syrah Hyde De Villaine 2012
カリフォルニオ・シラー・ハイド・ド・ヴィレーヌ
生産地:アメリカ>カリフォルニア>ナパ・ヴァレー
生産者:ハイド・ド・ヴィンヤード&オベール・ド・ヴィレーヌ
ぶどう品種:シラー
ハイド・ド・ヴィレーヌは、DRCの共同経営者のオベール・ド・ヴィレーヌ氏と、カリフォルニアのカーネロス地区でハイド・ヴィンヤード(キスラー、パッツ&ホールなどの優れたワイン・メーカーにぶどうを供給しているトップ・クラスのぶどう生産者)を所有するラリー・ハイド氏が2000年ヴィンテージから共同で取り組んだ、新しい試みです。
2002年からはフランス出身の、主にブルゴーニュでワイン造りに携わった若手醸造家がワインメーカーとして参画し、ブルゴーニュテイストを加えたワインへとスタイルを変えていきました。
約1.2haの畑のシラー(4種のクローン)を一本の枝に一房のみ残すという、徹底した収量制限によりワインに凝縮感を持たせ、さらにフレンチオーク樽100%で17ヶ月間熟成をさせ、無濾過、無清澄で瓶詰めをします。
深く濃い紫色をしており、ブラックチェリー、カシスなどの黒系果実や胡椒、シナモンなどのスパイス、コーヒー、チョコレート等、多様な香りに溢れています。果実味は凝縮感に富み、融け込んだタンニンは口当たりがまろやかであり、繊細で上質さを感じさせる長い余韻が持続します。
⑦M by Michael Mondavi 2006
エム・バイ・マイケル・モンダヴィ
生産地:アメリカ>カリフォルニア>ナパ・ヴァレー
生産者:マイケル・モンダヴィ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
あまりにも偉大な、カリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィの長男であるマイケル・モンダヴィ氏ですが、2004年に家族とともに念願のマイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステートを設立しました。
自身のワイナリーを立ち上げる前は、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーにて、8ヴィンテージのワインを手掛けた後、セールス、マーケティングに関わり、取締役会長も務めました。
2005年がファーストヴィンテージのMは、モンダヴィ家が1960年代後半から70年代前半に造っていたカベルネを思い起こさせるスタイルで、複雑かつ繊細な点が特徴です。
ナパ・ヴァレーのアトラス・ピークの頂上に位置する火山岩土壌の15エーカーのシングル・ヴィンヤードのぶどうで造られ、この畑は以前はオーパスワンにも使われていた畑として非常に有名です。
深みのあるブラックルビーカラーで、黒い果実、バニラ、トースト、オーク香が複雑に混ざり合い、フルボディながらまろやかで柔らかく、コクがあり、熟した果実味のしっかりとした核を持ちます。
がっしりとした、力強くも洗練されたタンニンによって支えられ、余韻の長い後味が持続します。
パーカーポイントは93点であり、同ヴィンテージのオーパス・ワンと同得点となっています。