Bon Vin Club 155th (第三世界2) | レストランおいしんぼ  Petit Bon

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・2021年10月14日(木)、ワイン会「Bon Vin Club」の155回目となる例会が開催されました。

テーマ:第三世界2

 

 

①Navarro Correas Extra Brut
ナバロ・コレアス・エクストラ・ブリュット

生産地:アルゼンチン>メンドーサ
生産者:ナバロ・コレアス

 

ぶどう品種:シャルドネ80%、ピノ・ノワール20% ナバロ・コレアスは、メンドーサの最初の総督の一人であるドン・ファン・デ・ディオス・コレラス氏が設立した、歴史あるワイナリーです。
 1990年よりスパークリングワインの醸造を開始し、1996年より世界をリードする飲料品グループディアジオの傘下に入りました。
ぶどう栽培地のウコ・ヴァレーの標高は1150m以上であり、昼夜の寒暖差が大きく、アロマ豊かで酸の乗った素晴しいぶどうが栽培されます。また、ワイナリーでは地域環境を考慮し、水の再利用、廃棄量やエネルギー使用の最小化に努めています。
 黄桃や柑橘類、ラズベリー、イーストなどの心地よい香りが漂います。
 シャルドネの爽やかさがあり、ピノ・ノワールの豊かな果実味が加わることにより、ふくらみと厚みも感じられます。エレガントでバランスに優れ、きれいな余韻が持続します。
 イタリアのコンペティションにおいて、世界のトップスパークリング15の一つに選ばれるなど高い評価を獲得しています。

 

②Toso Estate Cahrdonnay 2019
トソ・エステート・シャルドネ

生産地:アルゼンチン>メンドーサ 
生産者:ボデガス・ヴィニャード・パスカル・トソ
ぶどう品種:シャルドネ


アルゼンチンで最も古く、最も名声の高いワイナリーの一つである「ボデガス・ヴィニャード・パスカル・トソ」は、1880年夏、パスカル・トソ氏が彼の出生地である、イタリアのピエモンテ・カナル・ダルバを離れ、アルゼンチンに移住したことから始まりました。
 アルゼンチンに到着後、間もなくメンドーサに居を構え輸入事業に従事しますが、彼はすぐにその地域のぶどうの品質に気づき、メンドーサでのワイン生産には有望な未来があると確信しました。
 現在では100年以上の歴史と献身を持つワイナリーとして、アルゼンチンのワイン界の重要なポジションに置かれています。2001年からは元オ-パスワンの醸造チームのリーダーである、天才醸造家ポール・ホッブス氏をコンサルタントに迎え、更なる品質向上を図っています。
 ゴールドカラーの外観で、熟した青リンゴ、パイナップル、マンゴーのアロマが香り、樽由来のヴァニラのニュアンスも加わります。
 凝縮された果実味を生き生きとした酸が引き締め、心地よい長い余韻の後味を持ちます。

 

③Clos Des Fous Pinot Noir Subsollum 2017  
クロ・デ・フ・ピノ・ノワール・スブソルム

生産地:チリ 

生産者:クロ・デ・フ
ぶどう品種:ピノ・ノワール

 

クロ・デ・フのオーナーであるペドロ・パッラ氏は「良質なワインを造り出すにはテロワールを知らなければならない」と、チリワインに初めて本当の意味でのテロワールの概念を持ち込み、数々のスーパープレミアム・チリワインを成功させてきた、世界が注目するテロワリストです。
 クロ・デ・フの目指すワインとは、いつ飲んでも岩・石を感じるテロワールを素直に表現した、これまでにはないワインです。これを実現させる為、究極の土地を求めて長い年月をかけて畑にふさわしい土地を探し、ようやくたどり着いた理想の畑は、一般的なぶどう畑とは異なり岩の多い斜面に位置します。
 地層の深いところにも小さい根が伸びており、台地の下にある複雑に形成された土壌、様々な種類の岩と形状などがワインに複雑味を与える要因となっています。
 スブソルムは、異なる2つの土壌のピノ・ノワールをブレンドして造られます。赤みのあるルビーカラーで、赤系果実のアロマを主に紫色の花や胡椒などのスパイスのニュアンスも感じられます。
いきいきとした酸味や豊かな果実味は綺麗に整い、口中には丸みのあるタンニンが優しく広がります。

 

④Torbreck The Steading 2001
トルブレック・ザ・ステディング

生産地:オーストラリア>バロッサ・ヴァレー
生産者:トルブレック
ぶどう品種:グルナッシュ60%、シラー20%、ムールヴェドル20%

 

オーナーであるデイヴィット・パウエル氏は、ローヌワイン(ポール・ジャブレ・エネのエルミタージュ・ラ・シャペルとシャーヴのエルミタージュ)の影響を受け、親戚にワイナリーを所有している人がいたものの、全て独学でワインを学び、1994年からワインを造り始めました。

 現在、オーストラリアにおけるローヌ・スタイルの傑作ワインを生み出す天才醸造家として、その名は非常に広く知れ渡っており、ロバート・パーカーは「デイヴィッド・パウエル氏は、間違いなく世界で最も素晴しいワインの造り手の一人である」と絶賛しています。
 ザ・ステディングはフレンチ・オークとアメリカン・オークの300リットルの古樽で18ヶ月熟成させて造られます。 
 熟した黒い果実、紅茶、タバコ、土、西洋杉、胡椒などの様々な香りが複雑に交錯します。深みのある果実味に、しっかりとした酸としなやかで熟れたタンニンが溶け込んでいます。バランスに優れ、繊細さとエレガンスも感じさせ、上級なフランスワインに相通じるものがあります。

 

⑤Cousino Macul Antiguas Reservas Special Selection Cabernet Sauvignon 2000
コウシーニョ・マクル・アンティグアス・レセルヴァス・スペシャル・セレクション・カベルネ・ソーヴィニヨン

生産地:チリ>マイポ・ヴァレー

生産者:コウシーニョ家
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

 

コウシーニョ・マクルは、創立150年以上を誇るチリを代表するワインメーカーです。創業者が1856年にサンチャゴ郊外のマクル村を拠点にワイン造りを始め、その後、6代にわたりファミリーによる堅実な経営を続けています。
 1863年にボルドーからカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ソーヴィニヨン・ブランの苗木を、さらにブルゴーニュからシャルドネの苗木を持ち帰り、現在も自社農園のぶどうのみを使い醸造しています。

 醸造責任者はムートンやオーパスワンの醸造部門の責任者を務め、アルマヴィーヴァを成功へ導いたことで有名な「パスカル・マーティ氏」です。
 ワインはフレンチオーク新樽による熟成後、長期の瓶熟成を行い造られます。
チェリー、プラム、いちじくなど黒系果実の香りに、黒コショウやタバコ、なめし皮、キャラメル、トーストなどのスパイシーでウッディーなニュアンスが加わります。カベルネ・ソーヴィニヨンのエレガンスが引き立っており、しっかりとしたボディー、よく熟した柔らかいタンニンが感じられる複雑で豊かな味わいであり、余韻は長く持続します。

 

⑥SENA 1997

セーニャ

生産地:チリ>アコンカグア・ヴァレー
生産者:エラスリス&ロバート・モンダヴィ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン84%、カルメネール16% 

 

セーニャは140年の歴史を誇るチリの名門エラスリスと、カリフォルニアのロバート・モンダヴィが共同で造り上げたワインであり、チリのスーパープレミアムワインの道を切り開いた先駆者と言われています。
 2004年にヨーロッパ中の著名なワイン・ジャーナリストを招き、ベルリンにて行われたブラインド・ティスティングにおいて、ボルドーの1級シャトーを3銘柄とも下し、その名声をヨーロッパ中に轟かせ、これまでのチリワインの安価でカジュアルというイメージを見事に覆しました。
 色調は濃いめのガーネットであり、薔薇や西洋杉、タバコ、チョコレートやバニラを彷彿とさせる樽香など、非常に複雑なアロマを放ちます。ブラックベリー、完熟したプラムのような凝縮された果実味と、きめ細やかながらしっかりとしたタンニンの調和が見られ、長く持続する余韻にはエレガントさを感じることもできます。
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2004年1月23日開催ベルリン・テイスティングの結果

1位:ヴィニエド・チャドウィック2000

2位:セーニャ2001
3位:Ch・ラフィット・ロートシルト2000
4位:Ch・マルゴー2001

同点4位:セーニャ2000
6位:ヴィニエド・チャドウィック2001
同点6位:Ch・マルゴー2000

同点6位:Ch・ラトゥール2000
9位:ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ2001 
10位:Ch・ラトゥール2001

同点10位:ソライア2000