献食菜集 -154ページ目

ク~ル!

幸福も 不幸も 
理性では 御し難い

カミュ は言った


つらい
負の内容を持つものが  自分のもとに
おとずれたとき

 それは

なんとも 仕方がない事と
確かに 思う


楽しい
正の内容を 持つものが 自分のもとに
おとずれたとき 

それも
同じように
なんとも 仕方がない事と
感じることが できる


そんな
精神の自由は
素晴らしい






























おまかせ


おわった と とたんに
とたんに つぎが くる


ことの おわりは 春の 陽気
ことのはじまりは がっかりの次


こけたら 見えた 地面のでこぼこ
痛いの 次には さすられ


どのように
大事が おとずれるか
まったく 知れぬ


せっかちは 禁物で
禁物は せっかちです


要るものは 来る
去るものは 要らぬ




























地面に足

土の下では いぶされて
なんとも なんとも で


光のみえる あなに むかって
這い出したのだ


冷たい空気は さわやか
この 徒歩 の軽快さは なんであろうか


すたすた と 後ろから
誰かに 押されるようだ


だれも まだ 歩かぬ その地面を
この 足で たしかに ふみしめながら
歩いて いく


それを 理解せぬものは 誰でもない
この 自分で


そして


ときどき 不安になり
だれかに それを きいて もらうか


と思っても

きかせてしまっては 終わってしまうようでもあり


きっちり 箱に いれて
かたづけて おくのが よい


同じことを 思うものが いるであろう


いずれ


そのもの と出会う ことを

楽しみに して 行くがよい
























































久闊

絵を描くに 忙しく 
すっかり 楽器のことを 忘れていた


久しぶり の 楽器は
冷気から 少しづつ 抜け出してきて
手のひらに おさまり始めた


適当に 無茶苦茶に作った のに
君は 人気があるね


音も 色も 出現するための はずみは
自分の うちにある
それが 唯一 の収穫


弾き手は 頼りないが
もう少し 付き合ってください


源博正 の 玄奘
のようで あればよいね



























かける

かけては はずし
かけては はずし

はずしては かけ
はずしては かけ


かけては はずし
はずしては かけるのだ

はずしては かけ
かけては はずすのだ



かけたら はずすのだ