献食菜集 -147ページ目

>>>調整中<<<

>>>>>しばらく おまちください<<<<<


2009年もよろしくごひいきください/bon tan sui

































はじまる

鼓動の聞こえる 海の中に
うかんでいた ことを
私は 忘れてしまった

 

どこからか 私を 呼ぶ声を 
聞いていた ことも
私は 忘れてしまった


人間 から  もうひとり 
人間 が  まるごと出てきた 
それも 忘れてしまった


私は いつから はじまった


はじめに すべてが あった
私の からだも あった

すべてに 名前が あった
私にも 名前が あった


私は すでに はじまっていた


始まりの わからぬ
「わたし」 という 時間
その一端は たった 「今」
すなわち それは 「私」


思い返さねば 過去 は生まれず
思い返さねば 記憶 は生じぬ

思わねば 何も起こらず
思わねば 何処へも行けぬ


私は いま はじまった


はじまる 前から 在るものに
もういちど 名前を つけなおす

ともに はじまった ものに
うつくしい 名前を つける


自分の 細胞を ひとつ残らず かきまわし


私は なんども はじまる

































































ほくろ

ひだりあし の ふくらはぎ 
ちょうど真ん中に 一点 ほくろ


運動場で すわって 話をきくとき
いつもみた


かけっこで 自分の番が くるまで
どきどきみた


あしの ながさも ふとさも
ふるさも ずいぶんかわったのに
同じところに 一点 ほくろ


このみじかい 過去は どこに
いった


新幹線で 同じ姿勢のまま
ずいぶん 遠くへきてしまった
ときのように


40年もの 移動を 
いつのまにか
一点 ほくろ



























海の惑星


これは いつの 時の 楽しい声か
山や 森の 木々に捕らえられ
空に昇らず 消え失せずに
川 海 を 経巡り
ここに 届いた


私の発した 声は
ビルの壁に こだまして
ビルの森に 捕らえられ
やはり 空に 昇れないでいる


声は 空気を 震わせ
震える 空気は 熱を 帯び
熱は 雲を 呼ぶ かも知れぬ


声の 惑星は 彷徨する


これは いつの 時の 海か
波は 波を 追いかけ 波は 
波を 追いかけ 波は 波を
追いかけ


動かぬ ものは 捕えられる

尊大な ビルも 
たくましい 鉄橋も 
うち気な 地下鉄も
そこに ずっと あり続ける ことなど
決して ない


私たちの 欲望は
地を 覆い 水に 溶け
空に 浮く


欲望の 惑星は彷徨する


楽しいことも 哀しいことも
消える ことなく
人から 人へ 伝えられ
やがて 欲望と いう 層が 積まれる


怒り  喜び
消える ことなく
それらを まとい 
ひとつも のがさぬように 自転して


声の エネルギーは 空気を 振るわせ
欲望の エネルギーは 地を 振るわせ


海の 惑星は 公転する


































またまたまた

またまた


免許証と キャッシュカードを
落としてしまった


オンラインを停止して
交番に届けて


またまた

免許センターへ 行く憂鬱


土日月と連休で
動けなかったら


またまた
親切な方が拾って 届けてくださった


これで3度目
親切な かたに 助けてもらって

 
3度目