ずっと聞いていられる3人の会話…「100万回言えばよかった」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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冬ドラマ、この人たちの会話って、ずっと聞いていられるな~というのが3つあります。




既に記事に書いてますが「ブラッシュアップライフ」での安藤サクラ、木南晴夏、夏帆演じる親友トリオのおしゃべり、




そして、「6秒間の軌跡」での高橋一生と橋爪功演じる親子の会話、





そしてもう1つが、このドラマでの井上真央と佐藤健、松山ケンイチ3人のやりとりです。

いずれも優れた脚本と演者があればこそなせるわざなんですけどね。





TBS  金曜22時

「100万回言えばよかった」第2話


主演…井上真央

脚本…安達奈緒子

演出…金子文紀




前回で直木(佐藤健)は霊として存在することを信じることにした悠依(井上真央)は、直木の霊が見える魚住(松山ケンイチ)を通じて直木と会話するようになります。




殺人事件のあったマンションの監視カメラに生前の直木の姿が映っていて、なぜなのか?何かからんでいるのか?を3人でやりとりして解き明かしていきます。





甘ったるく感傷的なファンタジーラブストーリーになりそうなところを、殺人事件がらみのサスペンス要素がからんでくるので、ピリっと引き締まっていて、それが良いですね。





何しろ褒めるべきは悠依と直木の間にはさまり、会話を成立させていく、魚住役の松山ケンイチの絶妙なバランス感覚。





シリアスとコミカル、強気と弱気、直木が話すすべてを伝えるわけではない気配り、刑事としての任務への使命感と2人に肩入れする私的な感情。





それらが話の展開に応じて、揺れ動き、実に程よいところにおさまる。

松山ケンイチの技量の高さが遺憾なく発揮されています。




それに比べて佐藤健は役柄的に損してますね。

「天皇の料理番」や映画「るろうに剣心」のように動的な演技でこそ光る人ですし、「恋はつづくよどこまでも」のようにスタイリッシュな寡黙キャラに寄せればそれはそれで良い人なんです。





なので、動きも少なく、クセの強くない直木を会話だけで演じていても、松山ケンイチや井上真央に比べてやけに無表情だなとなってしまうし、本来の良さを押さえつけられてしまうんですね。




初回同様にグッと切なさがこみあげる時の井上真央は流石に文句のつけようがありません。

安心して見ていられますね。




悠依や直木と同じ里親のもとにいた莉桜は今どうしていて、事件にどうからんでいるのか?




宗(シム・ウンギョン)という医師は、魚住と悠依の姿を見て驚いていましたが、魚住と何かあるのか?あるいは直木が宗にも見えていたのか?




里親が莉桜に渡してと頼んだ500万にはどんな意味があるのか?




まだまだ分からないことだらけです。

今後の展開に期待します。




今回の評価は…8