「表(建て前)」と「裏(本音)」
おはようございます。
いよいよ台風が鹿児島の方に上陸したとか。
ですが、東京の方はまだ嵐の前の静けさ的になんとも穏やかな陽気です。
さて、今朝のウォーキング中に聴いていた伊藤貫氏の動画に、痛く心を動かされてましてここに何か書かずにおれない心境になっているのです。
その動画はこちらなのですが、
◆伊藤貫セミナー◆
超富豪オリガーキーに支配されるアメリカ帝国〜トップ0.01%層が牛耳る米国政治ー貧富の差は世界最悪!!!(伊藤貫)
(1時間20分)
いや、大体の話はもうすでに聞いていて知っている話ではあったのです。
要点はとにかく、「アメリカの政治腐敗がひどいことになっている」という。
おそらく氏の話は正味の話だろうと思われるのです。
つまりは決して誇張でも虚偽でも偏りでもなく、ほぼ「真実」だろうと。
あえて要点をかいつまんでご紹介すれば、
・アメリカの貧富の格差がとんでもないことになっている
・上位1%が富を独占している
・そして戦後まともであった時期は1940年代から70年代くらいまでで、その後からの富の集中具合が急激に上昇した
・そうなって理由、原因の多くが「金持ちによる政治家買収にある」
・彼らは「ロビイスト」を通じて政治家に食いこみ、逆に政治家は引退後にロビイストになって富を手にする構図ができている
・アメリカ政治では「献金」には2種類あって、通常の少額の献金額の上限は6000ドルくらいだが、例外的に無制限の無記名献金が許されるシステムがある、それが「スーパーパック」である
・それを使うと何千万ドルレベルで巨額の政治献金を特定の政治家に渡すことが可能になる
・経済界の大立者たちはそれを使って大統領や有力上院議員などに自分たちに都合のよい税制などを法案化させることに成功する
・アメリカの最上位クラスの大金持ちたちは「数%」レベルでの納税しかしていない、それは庶民より低い税率である
・そして富裕層のさらに上位の「0.1%」の大富豪たち(ユダヤ系だったり)は、その金を使って「軍事」や「外交」などの政策にも大きく影響力を行使する
・彼らはマスコミも支配しているのでアメリカ国民はメインストリームメディアによってほとんど都合よく洗脳されてしまう
・しかし2010年代頃になってさすがにアメリカ国民は「我々は国によって搾取されている、これはおかしい、騙されている」ということに気が付き始め、「ワシントンのプロ政治家」から主導権を取り戻そうとし始めた、それがバーニー・サンダース人気につながり、トランプ氏が大統領になれたのもその「プロ政治家への反動」ということが背景にある
・そしてもう一つアメリカの外交政策の混乱の原因に「イスラエルロビー」と「ネオコン」の暗躍がある、彼らが政府政権に食い入って政府の外交政策を牛耳るようになって行った、それはクリントン政権→ブッシュ(JR)政権→オバマ政権と引き継がれている、
・ブッシュJr政権時の「イラク戦争」開始の裏側などひどいものであった
・結論的に、今のアメリカ政治は「オリガーキー(オリガルヒ)」に支配されているようなことであり、それは言葉を換えて言うなら「ディープステート」と言っていいようなことである
・つまり「民主主義」など全然機能していない、超大企業経営者&ネオコングループ)にいいように翻弄、支配されている政治である
などなど、ですが、まぁ、ヒドイ話です。
さて、それがここ数十年以来続いているアメリカ政治の「裏側」の話なのですが、私は改めて思ったことがあったのです。
それが、
(私は誤った判断をしていた・・・)、という。
知らなかったのです、そういう裏事情など、全然・・・。
端的には、
私は2003年当時の「イラク戦争」開戦当時(ブッシュJr.政権)、「アメリカを支持する」という立場でいたのです。私がこのブログを始めたのがちょうどその頃でしたので、私は偉そうにここで「支持する理由」をとうとうと論じ、当時フランスやドイツなどが「反対だ!」と叫んでいたことに、「彼らは分かっていない」などと書いていたのです。
しかし、今になって当時の真相を聞かされるなら、確かにそれは支持されるべきでないダメ戦争だったのです・・・。
いやいやいやいや・・・、
物事には「表」と「裏」があるのです(当たり前ですが)。
そして正しい判断をするためには、「表」だけでなく「裏」の事情も認識しておく必要があるのです。
しかし、世界的に当初現われて来る情報としては「表」だけなのです。
それで「裏」を知らない庶民はその「表」だけの情報を基に判断をして行かなければならないのです。
今次のロシアによるウクライナ戦争にしてもそうなのです。
西側メディアによる「ロシアが突然ウクライナを侵略し始めた」という表だけの情報が世界を駆け巡り、世界中がその表情報だけを頼りに「ロシアが侵略者!」「プーチンは途方もない愚か者だ!」という「ロシア絶対悪論」が支配的になって行ったのです。
ですが、私のように伊藤貫氏などにより十分に裏事情、裏情報を得ている者からするなら、「違う」という判断をするのです。
いやいやいや、公式情報、公式に表に出て来る情報など、当初はまさに「建て前論」だけでしかないのです。そして何十年後になってようやく「文書公表解禁」などによって裏事情が明らかになるという。
2003年当時、ブッシュ政権が「何故にイラクを叩き始めたのか?」という問いに対して、アメリカ発の公式情報では、「サダムフセインがイラク国民をとんでもなく虐げているから、その独裁政権を許しておくことは悪である、倒すことがイラク国民のためである、またイラクは大量破壊兵器を隠し持っているので悪である、それを破却させなければならない」などなどという。
しかし実はそれらは「ウワベだけの話」でありまして、本音ではもう何年も前から「イランとイラクとシリアは叩き潰す」という決意をしていたのです。なのでナインイレブン(2011年同時多発テロ)が起こった2日後に、ブッシュ政権は「我々はイラクを攻撃する」と発表したのです。ナインイレブンはそれの恰好な理由付けに過ぎなかったという。
そして最終的には、「イラクには大量破壊兵器は無かった」ということが明らかになり、あのイラク戦争開戦が実は「ダメ決定であった」ことが世界中に知られるようになったのです。つまり、アメリカ外交政策がどれほどダメであったかということが。それもこれもアメリカ政権が「ネオコン勢力」と「ユダヤロビー」、「軍産複合体的大企業トップ」などの利己的野心によって支配されているということの証左なのです。
そして2024年の今でも、何のことはない、アメリカ大統領選そのものまで、「汚いカネ」と「汚い手段」に塗れた愚かな実態に堕しているのです。
私が子どもの頃に憧れて仰ぎ見た「偉大で素敵なアメリカ」、パパは何でも知っている、ウチのママは世界一、ララミー牧場、コンバット、などなどのテレビ番組によって洗脳されるが如くに「アメリカは凄い国だ」という無邪気な刷り込みが、私をその後も長く支配していたのです。
ですがようやく、70歳の声を聞くころになってようやく、そのアメリカも実は「裏」はヒドイものであることが知られるようになったのです。
そういうことでありまして、私はこの伊藤貫氏の話を、「改めて」、まさに改めてほんまに、
(そーゆーことか・・・)、
(そーゆーことだったのか・・・)、と
まさに深く大きな感慨とともに聞いたのです。
いや、、もちろん今でも「表」の世界ではアメリカは色々と世界一の部分も多くありまして、偉大な国と言ってもいいのでしょうが。
しかし「裏」がもう、ダメです・・・、全然・・・。
そういうことで、戦後長くアメリカ文化とアメリカ政治に浸かってきている日本人は、そのアメリカの真実を、そろそろ正しく知るべき時なのであろうなと、そう思うのです。
そして「アメリカ支配からの脱却」というステージに行かないといけなと。
まさに、「アメリカからの真の独立」を目指すべき時であろうと。
いやいや、考えさせられる話だったのです・・・。
ご紹介まで。
ではでは。