高校国語に「論理国語」が導入されることについて | 台湾人家族が中学受検(受験?)にも挑戦したい!

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都立中学受検に挑戦したい台湾人家族です。
娘の偏差値 50 前後なので、私立受験するかは検討中。
小5に入った今は私立向けの勉強もしながら都立向けの勉強を中心に取り組んでいます。

ブログ主のパパは欧米留学歴8年の元・旧帝大教員

前回の国語改善戦略記事を書いたときに、

国語について色々調べたら、

今年の4月から高校国語の学習指導要領が改定される記事を見ました。

 

 

改定の内容は下記をご参照ください:

 

この改革に一番議論されているのは、「論理国語」が新設されて、

特に大学入試のことを考えたら、

「論理国語」以外の選択が実質選ばれなくなるではないかと危惧されています。

 

かなり賛否両論の改革のようですが、

理系出身の私にとって、国語の教育に「論理的な思考・記述」の比重を増やす方針に賛同しています。

 

大げさに言うと、

人類社会の生活水準を石器・農業時代から現在のデータ・デジタル時代に進められてきたのは、

「論理的思考・記述」を基にしたコミュニケーションです。

すべての科学技術進展の背後には、無数の文学価値一切ない科学論文があります。

「言語が文化の象徴」というのならば、

「論理的思考・記述」は人類文明を切り開く武器といえるでしょう。

 

国語に限らず、いかなる科目でも、

「論理的思考・記述」を養う必要があると私は考えています。

 

しかし、今回の改革について少し心配しているのは、

新しい学習指導要領の「論理国語」では、

契約文や法令文などの「実用文」も盛り込まれているそうです。

 

 

「実用文を読める」と「論理的思考・記述」はあまり関係ないと私は思います。

特に「契約や法律文書」は権威性の高い文書であり、

これからの社会に必要とする「論理的思考・記述」と相容れぬ気がします。

 

「こちらの法律条文を基に、完全犯罪のスキームを考えよう」みたいな問題を出せれば、

話がまだ変わると思いますがw

 

そういえば、日本の教育現場では、大学入試を見据えて教育を進める場合が多いですね。

中学受験も「いい大学に入る」視点から挑戦する親御さんが多いようです。

今回の争論の中心も、大学入試のことを考えたら、「論理国語」以外がの選択が疎遠になれるかです。

 

そもそも「試験」という方法で人材を選抜すること自体が、

これから来る AI の時代に相応しくないと思います。

これについて深く議論するとまた長くなるので、今度また記事にしたいと思います。