ぼくの秘密日記 -7ページ目

雪山を登ってみた(その2)

しかし、上映開始五分後には映像の変わりように驚いた。
人間には、写真やビデオの映像によってイメージを落とす人がいるが、ワタシもその一人らしい。
この稚拙な文章でも落としかねない崇高なイメージが、雪山で転がって落ちる無様な映像で更に落ちているではないか。
確かに誰も足を踏み入れていない新雪を何度か、いや何十回と転げ落ちた記憶はあるが、それはワタシの中では転がりながらも華麗に、スマートにスクッと立ち上がっていたはずであり、まさかトドかアザラシが雪の中でもがいているような映像になっていたとは想像もしていなかった。

このような映像が世に出回ると、ワタシの書くブログの内容と映像とのギャップに読者が混乱してしまう。
読者にはとってワタシが、二重瞼で黒目がちの目に、鼻は高く鼻筋も通っていることなど関係ないはずである。
とにかく凛々しくオトコらしいオトコをイメージしていただければいいはずだ。

しかし、この映像はひどい。
何がひどいと言えば、映像の中でもそうだが、その映像をいま観ているヒトも含めて、周りの人間全てがワタシの姿を観てゲラゲラ笑っているのだ。


興味を持たれた方のために画像を張り付けておくことにする。
どうかこの画像のイメージがワタシだと勘違い、いや、前向きに捉えられますように…。

雪山を登ってみた(その1)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
こんな挨拶もすっかり季節外れであるが、一応ご挨拶まで。

しかし、すっかり更新せずにいたら、『簡単ログイン』からも締め出されて、ちょっと焦ってしまった。

今日は東京も珍しく大雪である。

実は先週金曜日から日曜日まで小樽にいた。
小樽で見慣れた雪も東京で見るとまた格別である…訳がない。

ワタシは寒さに弱いのだ。
寒いと心身共に働きが極端に鈍くなる。

寒くさえなければ、たまっている仕事を片付け、次の新規事業を立ち上げ、熱愛だってできるはずだ。

なぜ小樽にいたのかと言うと、寒さで頭が回らず、判断を誤ったとしか思えない。
そのくらい小樽は寒かった。

小樽ではダイエットのために2時間のスノートレッキングをした。今にして思えばこれも寒さによる判断ミスだったとしか思えない。

ブーツの上にスノーシューと言うかんじきのようなモノを履いて雪山の雑木林の中をザクザク並んで登っていくのだ。

後からその姿を写したビデオを観たが、出発時の映像はなかなか勇ましかった。
被写体がよいからだと思うが、ワタシの後ろ姿を指してこれはブラッド・ピットかシロアリクイかと聞かれれば着膨れしたブラッド・ピットと10人は答えたはずである(1000人中)。(続く)

楽しい仕事

8月末から仕事をしている。
とうとうワタシも社内ニートではなくなった。
ワタシとしては社内ニートを続けてもよかったのだが、残念なことに有能なサラリーマンを世間が放っておくはずもなかった。

ことあるごとに「ワタシは天才だ」とアピールしていたことが仇になった。

基本的にワタシは謙遜しないことにしている。
謙遜して「ワタシは馬鹿だ」と言おうモノなら、「なるほど」と納得されてしまう可能性が高いし、下手をすると「そんなことは前から知っていた」と言われてしまいかねない。
先日も「炭水化物ダイエットは炭水化物だけ食べることかと思ってた」と打ち明けたら後輩に白い眼で見られたばかりなのだ。

それにしても長いニート生活だった。
休んだ二ヶ月の間に得たモノは、ニートと言う単語の意味と毎晩の宴により培われた10kgの脂肪だった。
毎日のように午後出社し社内をプラプラしていたワタシは、社長を始めとした上司を誘うがままに呑んだくれてしまい、すっかり貫禄とぜい肉がついてしまった。

午後三時に出社したワタシを見た部長が「お前は社長か?」とワタシを社長と見間違えたほどである。
ひょっとすると、このまま仕事をせずに社内ニートを続けていたら…。
貫禄がつきすぎて、いつか総理大臣かアメリカ合衆国大統領になっていたかもしれない。

長いお別れ

レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説から題をお借りしたが、そのとおりブログもご無沙汰してしまった。
その間、メールや電話で消息確認や更新の督促、飲みやゴルフのお誘い、株やワインの購入のお勧めなどをいただいたが、飲みとゴルフ以外は泣く泣くお断りせざるをえない状況だった。
ワタシは忙しかったのだ。

例えば本社で窓際に座って東京湾を行き来する船を数えたり、炎天下に朝からゴルフの打ちっぱなしに行ってみたり、溜まってしまったDVDを、寝る時間を削ってまで観たりしていた。
おかげで社内ではニートとしてすっかり有名になり、ゴルフ練習場のおばさまとはすっかり仲良くなり、更には夜の代わりに平日の昼間に睡眠をとったことから有給がすっかり減ってしまった。

こんなことを書くとワタシがあまり仕事をしていないように思うかもしれないが、それは誤解だ。
この二ヶ月、"あまり"どころか仕事はまったくしていない。
それどころか、仕事をしている同僚や先輩を17時には飲みに誘いはじめるので、ワタシが本社にいると喫煙室で誰が一緒に飲むのか噂になっているらしい(ワタシは非喫煙者である)。

しかし、忙しくても更新を期待する読者がいる限り、ブログを書くと誓おう。
今年は遅刻しないと誓いつつ、今ごろ出勤途中のワタシではあるが。

誰のミスなのか

年金問題が安倍政権を揺さぶっている。
さらには結婚問題がワタシの人生設計をも揺さぶっている。
同じ揺さぶられるのであれば、朝、コーヒーの香りと共に美女から軽く揺さぶられて起こされる方がよいが、未だそのような事態にはあっていない。
甚だ残念でならない。

しかし、残念なことは続くものだ。
社会を揺るがす年金問題がワタシの老後をも脅かしてきた。

社会保険庁から年金の支払額の確認案内のダイレクトメールが送られてきたのだが、どうやらワタシの年金記録が誤っている。
通知を見る限り、学生時代に払った筈の国民年金分がまったく抜け落ちているのだ。

しかし、ワタシも疑り深い人間である。
印刷された明細の内容を疑い、この通知の宛名がワタシかどうかを疑い、最後に昼食の餃子の数が前より少ないのではないかと疑い、ひとつの結論に到達した。

やはり社会保険庁の記録が間違っている。
国を信用したばっかりに騙された。
社会保険庁に連絡を入れたところ、真摯に調査することを約束され、連絡を待つことになった。

自分達のミスだから、真摯に対応するのは当たり前なのだが、そうなると許せないのはワタシの周りの人間である。
ワタシを信用するというミスを犯したのであるから、ワタシのミスについてワタシを責めるのは止めて欲しい。

充実した仕事の時間

朝から本社で会議があったので、午後は本社で働いていた。
正確に言うと同僚が一生懸命働いていた。

ワタシはと言えば、同僚の働きを感心しながら眺めて、更に本社のある18Fの窓の下に広がっている東京湾を感心して眺めていた。

東京湾には船がたくさん行き来している。
海に船があるのは、秋葉原にオタクがいるのと同じで特に不思議はない。
感心したのは、船が大海原を進んでいく姿とか、桟橋に着いたりするところである。
目印もないのに船はまっすぐ水平線に向かって進んでいく。
そして、乗客が降りるためのタラップを準備しているところにピタッと着岸する。

見事な操船だ。
できることなら、ぜひワタシも海のオトコになってみたい。

ワタシは車の免許を持ってはいるが、筋金入りのペーパードライバーだ。
一般的に車の運転は簡単だと思われている。
運転席は人間が運転しやすいサイズに作られており、少なくともハムスターやキリン向けには作られていない。
ハンドルも人間がつかむのにちょうどいい形で、ゾウリムシやシマウマがつかむのには適していない。
車が発明されて100年経ったので、改良に改良を重ねた結果、今では車にタイヤやドアやラジオやカーナビゲーションや灰皿までついている。
そして、道路も走りやすいように舗装された上に、目印に線まで引いてある。
簡単に運転ができるように、あらゆるお膳立てがなされているのだ。

それにも関わらず、正直ワタシは車の運転が苦手だ。
そもそもただ歩くだけでもいろいろなモノに激突したり、転んだり、踏み外したりするのに、車の運転だけがうまいほうがおかしい。

しかし、よくよく東京湾を見てみると、海には白線や壁や塀がない。
すべてが空き地のように見える。
端から10隻目のスペースに駐車しなくちゃと思う必要さえなさそうだ。
そういえば海の上にはS字カーブも見当たらない。

ひょっとすると船舶の運転は自動車よりも簡単かもしれない。

船舶免許をとって、颯爽と船で出勤するというのも粋な感じだ。
ピシッとアイロンのかかった開襟シャツを着て、軍帽を被り、舵をとっているワタシを、スカイブルーな空と、マリンブルーな海が祝福する。
港につくとサッと錨を下ろし、甲板から港に飛び降りるのだ。

我ながらカッコイイ。

そんな自分に酔っている内に肝心なことを思い出した。

おととし、海釣りに行った際に、船の上で酔ったことがあった。
いなだを釣りに大洗沖に船ででかけたのだが、釣っている最中に仕掛けがこんがらがってしまい、手元で仕掛けをほどいていたら、すっかり気分が悪くなり、酔ってしまったのだった。
結局、甲板で大の字になり、乗船前に買い込んでいたビールを呑んで、酒に酔っているのか船に酔っているのかを本人にすらわからないようにして、その場を凌いだ覚えがある。
海のオトコになるために、船酔いはぜひ克服しよう。

ぼんやりそんなことを考えているとK部長の声に我にかえった。
「boke×2が本社にいるってことは、今日は水曜日か」

そうなのだ。
今年から毎週水曜日がノー残業デーになったので、さいきんは水曜日になると本社をプラプラしているのだ。
今日も妄想はこのあたりにして、K部長と呑みに行くことにしよう。

母なる海を満喫した後は、命の水で喉をうるおす時間だ。

『ムーラン・ルージュ』(2001年・米)

『ムーラン・ルージュ プレミアムエディション』DVD
監督:バズ・ラーマン
CAST:ニコール・キッドマン
:ユアン・マクレガー
  :ジョン・レグイザモ
  :ジム・ブロードベント
  :リチャード・ロクスボロウ
脚本:バズ・ラーマン
:クレイグ・ピアース
音楽:クレイグ・アームストロング
第74回アカデミー賞において、作品賞を含む8部門にノミネートし、結果、美術監督賞/室内装置賞と衣装デザイン賞を受賞したミュージカルのラブストーリー。
恋愛映画が苦手なワタシが、不覚にも(?)感動して涙してしまった名作である。

『ダンシング・ヒーロー』、『ロミオ+ジュリエット』の監督バズ・ラーマンが、"レッドカーテン"3部作の最終章として作成した絢爛豪華な映像と珠玉の音楽とがマッチした感動作。

元々それほど期待をしていなかったのだが、プレミアム・エディション版が破格の安売りをしていたので、『ダンシング・ヒーロー』の監督作ということだけで購入した。そのため、劇場でもテレビでも未見で、今回が初見だった。

19世紀のパリ、実在の高級キャバレーである"ムーラン・ルージュ"を舞台にしたラブストーリー。
特典で監督が述べているとおり、『ダンシング・ヒーロー』は社交ダンス、『ロミオ+ジュリエット』は言い回しを古典のまま、舞台を現代に当てはめた作品で、この『ムーラン・ルージュ』は音楽というか歌曲を映画にした作品である。
映画ということを強く意識させつつ、更に音楽をメインに感動的なストーリーをしあげたこの作品は、映画の可能性を高めたと評判になった(ということも今日知った)。

全編を稲妻のような速さのカットでつないだ編集(ジル・ビルコック)のテクニックは秀逸。眩暈をおこしそうなほど、陶酔できる。

"ムーラン・ルージュ"の看板娘の高級娼婦サティーン(ニコール・キッドマン)と恋に落ちた劇作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)。しかし、それはサティーンが劇作家を公爵(リチャード・ロクスバーグ)と勘違いしたことが発端で、公爵はサティーンに執拗に関係をせまる。
すっかり恋に落ちたサティーンとクリスチャンに対して、"ムーラン・ルージュ"の支配権、興行権をたてに関係をせまる公爵。
公爵の度重なる障害に対して、燃え上がるふたりの恋の行方を、めくるめく官能的かつ華麗なミュージカルでつむいでいく方法は、個人的に時代遅れだと思っていたミュージカルをかなり見直すことになった。

なお、劇中の支配人ハロルド・ジドラー(ジム・ブロードベント)、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(ジョン・レグイザモ)、"ムーラン・ルージュ"唯一の黒人男性ル・ショコラ、空中足のニニなどは実在した人物である。

愛のテーマ"カム・ホワット・メイ"はオスカーの最優秀オリジナル曲部門候補から漏れたが、もともとがバズ・ラーマンの前作『ロミオ+ジュリエット』のために書き下ろされた曲だったからだそうだ。
"ライク・ア・ヴァージン"のシークエンスの撮影では、ダンサーが滑って転ばないように床がコカ・コーラで磨かれた。(個人評価82点)

優秀な後輩

目が覚めると10時過ぎだった。
今日は平日で休みではなかったはずなので、ひょっとすると時計が止まっているか、夜の10時かと思ったが、よくよく考えると昨晩の10時は庄屋にいたことを思い出した。
時計も止まっていない。
もしかすると、地球時計で他国の時間を表示しているのかもしれない・・・とは思わなかった。

・・・明らかに遅刻だ。

あわてて起きだして顔を洗ったとたんに頭痛がした。
この鈍痛には覚えがある。

寝不足か呑みすぎかどちらかだ。

昨夜は4時に帰宅した。
そうすると少なくとも寝不足のはずだが、そういえば3時半まで呑んでいた。

なるほど、寝不足と呑みすぎのダブルパンチだ。
頭が痛いのも当たり前である。

仕方なく後輩の携帯電話に連絡を入れた。
なんどかCALL音がするが、でる気配がない。

そういえば後輩からの電話にはろくなことがない。
なにかを依頼されるか、なにかワタシの失敗を報告されるか、またはワタシの居場所を確認されるかという場合にしか鳴らないのだ。
携帯電話に出ないのは、そのお返しかもしれない。

おそるおそる本社に電話をかける。

この番号は、ワタシのプロジェクトルーム直通電話のため、上司やよその部門の社員がでる可能性は低い。

「もしもし、社長のboke×2ですが」
「うちの社長はそんな名前ではありません。それでは失礼します」
「申し訳ありません。ついうっかり間違えました。実はワタシは社長ではなく、大統領候補でした」
「アメリカ大統領候補でもフランスの首相候補でも構いませんが、こちらとは関係ないと思いますので、失礼します」
「ごめん。本当のことを言えば、リーダーのboke×2です」
「弊社にはそういうリーダーはおりません。今取込み中ですので失礼します」
「ワタシがいないとしたら、ワタシが電話をしているそこはなんなのだ」
「会社です。朝から真面目に仕事をする人が集まっている崇高な場所に決まってます。少なくともboke×2というおかしな妖怪人間がいないということには間違いありません。では忙しいので失礼します」
「ちょっと待った。いまから会社にいこうと思っているのだが、今日は上司のMさんは本社に来てるか?」
「いらっしゃいましたよ。でも会社に来るのであればご自分で確認されてはいかがでしょう」
「場合によっては、急用ができるかもしれないのだ。Mさんがいるのであれば、急用ができた。今日は休む」
「Mさんが怖いんですか?Mさんは特に普通に働いてますよ」
「Mさんは怖くない。Mさんを恐れるほどワタシは弱虫ではない。怖いのは怒ったときのMさんだ」
「結局Mさんが怖いんじゃないですか」
「まあいい。Mさんの機嫌がいいなら、今日はワタシが本社に顔をださないほうがよいだろう。機嫌が悪くなると困るから」
「休むなら休むでいいですよ。いまメンバーが万歳三唱してます。夜当番がないって」
「・・・・・・。わかった。今日は休む」

風呂に入って一眠りしてから、昼過ぎに空腹で目が覚める。
パスタを茹でて冷凍していたミートソースを解凍し、ミートソーススパゲッティを食べた。
部屋に戻ると携帯電話に着信が入っている。
客先からだ。

また恐る恐る本社に電話する。

「もしもしboke×2だ。客先から電話が入ってるんだけど、なんだか知っているか?」
「それなら客先に行って聞いた方が早いんじゃないんですか?」
「いまから客先にいくのは、サボっていたことがばればれじゃないか」
「冗談ですよ。会社を休んでいると伝えたら、連絡をとりたがってましたけど諦めてました」
「いい判断だ。なんの話だろう?」
「知りませんよ。うちのリーダーがまた会議をサボったのがバレたんじゃないんですか?」
「見損なっては困る。今日の会議は朝の段階で参加お断りの電話を入れてある」
「やっぱりサボったんじゃないですか」
「さいきんは会議が多すぎる。明日も朝から会議だ。それに休みが過ぎ去るスピードも非常に速くなっている」
「それは会議とは関係ないでしょう」
「せめて明日の会議には、一緒にでてくれないか?」
「いいですけど、リーダーもでられるんですよね」
「それは微妙だ。今は明日の会議に備えて体調を整えているのだが、明日の会議のことを考えると動悸がして息が苦しくなるのだ」
「でもそんなことを言っても、会議にでなかったとしても会社には来ないとダメですよ」
「休みの後に会議とか会社の仕事が山ほど待ち構えている状態はなんとかならないのかな?休みの先に会議や仕事のような課題が待ち構えていると思うと、安心して休めない」
「退職されたいんですか?」
「退職するわけにはいかないだろう。家族が路頭に迷ってしまうじゃないか」
「家族って、ワイフもいないじゃないですか」
「ワタシの家族はワタシひとりだが、働かないとワタシが路頭に迷うじゃないか」
「じゃぁ、ちゃんと仕事してください。がんばらなくてもいいとは思いますが」
「がんばりすぎがよくないから、休みをとっているのだし、休みが続いて欲しいと願っているんじゃないか」
「お気の毒様です。でも明日の会議はでてくださいね」
「明日の会議参加者で、社内失業中なのはワタシだけなんだよ。さすがに立場上、この問題を突っ込まれると返答に自信がない」
「いつものことじゃないですか」
「見損なってもらっては困る。自信をもって会議にでていることもあるのだ」
「それは絶対にうまくいかないという自信ですか」
「そんな自信があるときほど、会議は休んでいる」
「それでよく仕事ができますね。そういう場合に仮病を使うんですか?今日みたいに」
「それは違う。ちょうどそういう場合に体調が悪くなるのだ、今日みたいに」
「そういう不都合があまりに多いですよね。でも今日はいまから来なくてもいいですよ。夜当番がないってみんな喜んでますから」
「そう聞くと這ってでも会社に行きたくなるな」
「会社に来ないのに、飲みにだけくるのは止めてください」
「わかった。今日は静かに家で仕事をしている。"SOHO"ってやつだ。先ほど起きてやることがないから、パソコンを立ち上げようかなと思ってたんだ。せっかくの休みを寝ていては勿体ない」
「家で好きなだけ休みを満喫してください」

しばらくすると電話が鳴った。

「もひもひ」
「その感じだと、寝てましたね。明日の会議はワタシはでられなくなりました。Oさんから依頼されて別の会議にでて発言することになったので、リーダーから参加するように言われてた会議にはでられません。明日の会議は絶対に参加してくださいね。」
「・・・ハイ」

暑い

今日は非常に暑い。
あまりの暑さに溶けそうだ。
うだるような暑さとはこのことだろう。

なにしろ東京の最高気温は30度だという。
群馬県の高崎市では最高気温が35度になるらしい。
さらにイラクでは45度、太陽の表面温度は6000度もあるのだそうだ。
これだけ暑いのでは、ぐったりして何もしたくなくなるのも当たり前だ。

このような暑いさなかに熱愛しているカップルが信じられない。
あまりの暑さにお互いの頭がおかしくなっているとしか思えない。
そう思うワタシも暑さでおかしくなっているのかもしれない。

これだけ暑いと通勤でも注意力が散漫になる。
エアコンの効いた電車内で熟睡していると、気がついたときにはうっかり電車が折り返してしまっていた。
あげくに口からあごにかけて、なにやら濡れている。
熱が奪われる際には水分が発生するというのを、学生時代に習った覚えがある。
おそらくエアコンにより熱が奪われてしまい、水分が発生したのだろう。

ほうほうの体(てい)というより、はぁはぁの状態で会社にたどり着く。
すでに一仕事終えたような感じだ。

しかし、会社にたどり着くと一転して、肌寒い。
エアコンが効きすぎている。
あまりに寒くて眠れない。

エアコンの設定温度が、異常なほどに低い。
暖房をつけて欲しいとおもうくらいだ。

ここまで室内を冷やす必要性はどこにあるのだろうか?
理由は星の数ほどほど考えられる。
①仕事中に眠らせないため
②エアコンをつけた人が暑がりだった
③エアコンをつけた人が暑さでもうろうとしていた
④エアコンをつけたのがペンギンか白くまだった
⑤ワタシの身体がすこし溶けかけていた
⑥ワタシがパソコンのような精密機器でできている

いずれにしても暑いのも寒いのもワタシは苦手としていることがよくわかった。
ワタシに仕事をさせたいのであれば、いますぐに北海道につれていき、エアコンが程よく効いて快適なホテルの部屋で昼寝をさせることから始めて欲しい。

『プラトーン 特別編』(1986年・米)

『プラトーン 特別編』DVD
監督:オリバー・ストーン
CAST:トム・ベレンジャー
:ウィレム・デフォー
  :チャーリー・シーン
  :ケビン・ディロン
  :フォレスト・ウィテカー
第59回アカデミー賞(1986年)の作品賞、監督賞、編集賞、録音賞を受賞。
オリバー・ストーン監督のベトナム戦争の映画の第一人者という名声を高め、後に『7月4日に生まれて』で再度アカデミー賞を受賞するきっかけとなった。
戦争の悲惨さをリアルに演出し、以降、『シン・レッド・ライン』『プライベート・ライアン』『フルメタル・ジャケット』などのリアルな戦争映画を生むことになる。

ストーリーは、1967年に激戦のベトナムに配属された若い志願兵クリスの目を通して、最前線の戦場の悲惨さと過酷さを体現するというもので、戦場や部隊内部の確執、兵士の日常生活等、そのリアリティには目を見張るものがある。

ポスターにもなっているウィレム・デフォー演じるエリアス・グローディン軍曹が、ひざまずき、哀願しながら腕を広げて死んでいくシーンは、衝撃的で小学生だったワタシのクラスでも先生に叱られたときによくマネをする生徒がいたモノだ。

今をときめくジョニー・デップは、この作品でオリバー・ストーン監督に見出され、ガーター・ラーナー役で参加している。
特典のインタビューでも答えているが、フィリピンロケは彼の初めての海外体験だったそうだ。
なお、彼のヘルメットには、当時付き合っていたシェリリン・フェンの名前、"シェリリン"が刻まれていた。

ドキュメンタリーでも説明されているが、フィリピンロケはまずは俳優に対する軍隊の訓練から始まり、過酷を極めたらしい。
夜寝ているところに、近くを放牧していた牛に突撃させるなどしたそうだ。(「北ベトナム軍がきたっ」と叫んだモノさえいたらしい)

サミュエル・バーバーが作詞した"弦楽のためのアダージョ"は、以降の悲劇的なドキュメンタリー番組の挿入曲として数多く使われている。
(個人評価70点)