疲労困憊の中の紳士的バトル
昨夜は同僚と深夜まで飲んで帰宅した。
早朝にタクシーで帰宅したワタシは、かなり身体が弱りきっていた。
というか弱りすぎて、既にタクシーの中で熟睡していた。
今週は慣れない仕事に精を出し、そんな仕事帰りにも関わらず連日のように寄り道したために睡眠は不足し、疲労は限界に達し、とても今日開幕を迎えたプロ野球、パシフィック・リーグの試合で先発をすることなど不可能に思えた。
こういうときは眠るしかない。
幸い今日は日本全国で強風が吹き荒れている。
外出するには最悪な天候だ。
こういう日は、家でゴロゴロしているに限る。
仮にこれから晴れたとしても、今日は休日だからひといきれで街はいっぱいになるだろう。
外出するには最悪な混雑だ。
こういう日は、家でゴロゴロしているに限る。
学生の頃から惰眠を貪(むさぼ)ると睡眠不足が解消されることについては、実際に行動し、結果をだしてきた。
結果を出すために睡眠を取り過ぎさえしなければ、『睡眠不足と睡眠の相思相愛』について論文を書けたと残念に思っているくらいだ。
ワタシはシャワーを浴びるとベッドに潜り込み、すぐに泥のように眠った。
途中、携帯電話がなったような気がしたが、気のせいかと無視した。
途中、バルコニーに積んであった段ボールの空箱が風にあおられたのか崩れ落ちるような音がしたが、気のせいかと無視した。
途中、熟睡していたにも関わらず、尿意を感じたが、気のせいかと無視した。
…。
しかし、最後の尿意は、気のせいでも木の精でもなかった。
ワタシの強い睡眠欲にも打ち勝つ尿意が、断続的に襲ってくる。
このままでは、あまりの尿意に眠れない。
でも、トイレに行くときっと今度は目が覚めて眠れない。
なぜ神はワタシにこのような試練を与えるのか。
ワタシは神に普段の悪い行い(四桁くらいは軽く思い当たる)を謝り、眠ろうと努力した。
しかし、電車の座席、会議室の椅子、公園のベンチでは速やかに寝付ける体質のワタシが、なかなか寝付けない。
尿意とワタシの根比べになった。
尿意を発しているのもワタシと言えばワタシなのだが、ワタシの希望や都合を加味しないところは、勝手にエラーになる会社のパソコンによく似ている。
悔しさともどかしさを感じる気分まで似ている。
チクショー、尿意になんか負けないぞ。
しかし、一度もよおした尿意は、だんだんとその力を増しながら、その押し寄せるプレッシャーの波も間隔を縮めて来ている。
宿題をしないで遊び回っていた夏休みに、だんだんと母親からきつく叱られていく子供になった気分だ。
エーイ、尿意よ、オマエはワシのオフクロか!
そんなに責めると、開き直ってここでしちゃうぞ。
なに?やれるモノならやってみろ。
尿意も負けてはいない。
お互い必死だ。
ついに、この激しくも、静かなバトルに決着がつく時がきた。
強い尿意とここで漏らした場合のダメージに対する想像力が、ワタシの睡眠欲に打ち勝ち、ワタシはトイレに立った。
いざトイレに行くと、かなりの解放感に包まれる。
いまなら潔く敗北を認めよう。
負けたとはいえ、すがすがしい気分である。
しかし、尿意も敗者をこれ以上責めたてることもなく、紳士的にワタシから去っていく。
すばらしい戦いだった。
ただ、案の定、危惧したとおり目が覚めてしまったのは残念なのだが。
早朝にタクシーで帰宅したワタシは、かなり身体が弱りきっていた。
というか弱りすぎて、既にタクシーの中で熟睡していた。
今週は慣れない仕事に精を出し、そんな仕事帰りにも関わらず連日のように寄り道したために睡眠は不足し、疲労は限界に達し、とても今日開幕を迎えたプロ野球、パシフィック・リーグの試合で先発をすることなど不可能に思えた。
こういうときは眠るしかない。
幸い今日は日本全国で強風が吹き荒れている。
外出するには最悪な天候だ。
こういう日は、家でゴロゴロしているに限る。
仮にこれから晴れたとしても、今日は休日だからひといきれで街はいっぱいになるだろう。
外出するには最悪な混雑だ。
こういう日は、家でゴロゴロしているに限る。
学生の頃から惰眠を貪(むさぼ)ると睡眠不足が解消されることについては、実際に行動し、結果をだしてきた。
結果を出すために睡眠を取り過ぎさえしなければ、『睡眠不足と睡眠の相思相愛』について論文を書けたと残念に思っているくらいだ。
ワタシはシャワーを浴びるとベッドに潜り込み、すぐに泥のように眠った。
途中、携帯電話がなったような気がしたが、気のせいかと無視した。
途中、バルコニーに積んであった段ボールの空箱が風にあおられたのか崩れ落ちるような音がしたが、気のせいかと無視した。
途中、熟睡していたにも関わらず、尿意を感じたが、気のせいかと無視した。
…。
しかし、最後の尿意は、気のせいでも木の精でもなかった。
ワタシの強い睡眠欲にも打ち勝つ尿意が、断続的に襲ってくる。
このままでは、あまりの尿意に眠れない。
でも、トイレに行くときっと今度は目が覚めて眠れない。
なぜ神はワタシにこのような試練を与えるのか。
ワタシは神に普段の悪い行い(四桁くらいは軽く思い当たる)を謝り、眠ろうと努力した。
しかし、電車の座席、会議室の椅子、公園のベンチでは速やかに寝付ける体質のワタシが、なかなか寝付けない。
尿意とワタシの根比べになった。
尿意を発しているのもワタシと言えばワタシなのだが、ワタシの希望や都合を加味しないところは、勝手にエラーになる会社のパソコンによく似ている。
悔しさともどかしさを感じる気分まで似ている。
チクショー、尿意になんか負けないぞ。
しかし、一度もよおした尿意は、だんだんとその力を増しながら、その押し寄せるプレッシャーの波も間隔を縮めて来ている。
宿題をしないで遊び回っていた夏休みに、だんだんと母親からきつく叱られていく子供になった気分だ。
エーイ、尿意よ、オマエはワシのオフクロか!
そんなに責めると、開き直ってここでしちゃうぞ。
なに?やれるモノならやってみろ。
尿意も負けてはいない。
お互い必死だ。
ついに、この激しくも、静かなバトルに決着がつく時がきた。
強い尿意とここで漏らした場合のダメージに対する想像力が、ワタシの睡眠欲に打ち勝ち、ワタシはトイレに立った。
いざトイレに行くと、かなりの解放感に包まれる。
いまなら潔く敗北を認めよう。
負けたとはいえ、すがすがしい気分である。
しかし、尿意も敗者をこれ以上責めたてることもなく、紳士的にワタシから去っていく。
すばらしい戦いだった。
ただ、案の定、危惧したとおり目が覚めてしまったのは残念なのだが。
断れない
水曜の夜、楽しく飲食していると事業部長から携帯にメールが来た。
『会議をしたいから以下のメンバーを招集するように』
訳がわからないママ、翌日朝から日程を調整し、会議室を予約し、メールと電話でメンバーを招集した。
会議は今日、金曜の18時からだった。
始まるちょっと前に事業部長に確認する。
『会議室は予約しましたが、パソコンは必要ですか』
『いらない。コピーを配るから』
時間になって会議室へ行くと鍵がかかっていて、諸先輩方がドアの前で手持ちぶさたに待っている。
『boke×2~、ちゃんと鍵を開けておかないとダメじゃない~』
部長代理からツッコミを受ける。
『はっ、しまった。パソコンがいらなかったので、時間になれば会議室に行けばいいやと油断しましたっ』
慌てて鍵を取りに行く。
会議の開始にあたり事業部長から資料が配布される。
人数分8部ちゃんとあったのでホッとする。
一枚目の説明が終わってから、二枚目に移る。
『めくって次が体制で…』
『…?!』
会議室に怪訝な雰囲気が流れる。
嫌な予感がする。
『なんか内容が違うような…』
『イヤイヤ、めくってすぐ裏側、両面になってるから』
事業部長からの説明で嫌な予感が確信になった。
『あれっ、みんなのは片面コピーになってるね、いかんな、スタッフのTさんに頼んだんだけど』
事業部長から両面コピーのカラー原稿を当たり前のように渡される。
『ハイ』
慌てて資料を握りしめて会議室を出て、コピー機があるところまで走っていく。
反対側だけコピーすればいいわな。
ちょっと考えて両面の反対側だけ人数分片面コピーする。
我ながらカシコイ。
誰も見ていないので、小さくガッツポーズをし、自画自賛する。
しかし、コピー機の受け皿にでてきた資料を見て愕然とした。
ページ2がウィーン、ペロンッ
ページ2がウィーン、ペロンッ
ページ2がウィーン、ペロンッ
…人数分8枚でてきて、次はページ4がウィーン、ペロンッ
ページ4がウィーン、ペロンッ
人数分8枚…
ありゃりゃっ?
しまった、ソートの設定忘れてた。
仕方なしにそのママ、会議室に持っていく。
『やっちゃいました』
『…あ~、ストックの指定忘れたんでしょ、しかもカラーじゃなくなってるし』
アイタッ
カラーまでは全く気にしなかった。
『まぁ、いいわ。ほらっボケッとしないで早く』
なんとか急ぎ配布し終わって事業部長が話を続ける。
『じゃあ、めくって二枚目の体制で、来年度の役割なんだけど…』
フンフン。
『昨年までのセキュリティ委員会にはboke×2が…』
フンフン。
『次に教育担当は…』
フンフ…
『ちょちょちょ、ちょっと待ってください』
『ん?』
参加メンバーがワタシを振り返る。
『イヤイヤイヤイヤ、ワタシがセキュリティ委員会って…』
『うーん。』
事業部長が重い口を開く。
『来年度は今年の担当だった部長代理が忙しくなるから、担当を代えたいんだよね』
『でも、セキュリティチェックとかパソコンの管理やらいろいろ仕事があるよ』
別のマネジャーが指摘する。
『そうです、セキュリティは専門じゃないんです。』
ワタシもここぞとばかりに後追いする。
『イヤ~、boke×2さんをこの委員にしたら、仲良しのセキュリティ担当役員のKさんは喜んじゃうじゃないか』
後輩が余計なことを言って喜んでいる。
『専門じゃないからこそ、やるんじゃない。』
徐々に外堀が埋められていく。
『でも、ホントにいろいろ仕事があるよ、プロジェクト異動時のチェックシートの管理やらは、きちんとファイリングしないとダメだけど…。』
『boke×2くんじゃダメね。』
『そうなんだよ、絶対に協力なスタッフが必要だよ。』
…すでにワタシが委員をやる前提になっていることに注意して欲しい。
『よっぽどちゃんとしたスタッフにしないと、役員から前任の部長代理にクレームきちゃうよ。お前はうちの組織を潰す気かって』
『そりゃクレームしたくもなるよ、boke×2じゃ』
『補佐役のスタッフは重要だね。』
『じゃあ、人選はboke×2が…』
結局、ワタシは意見を挟む間もなく決まってしまった。
会議が終わって、疲れ果てて部下のところに顔を出してから自席に戻ると、部長代理から指摘された。
『boke×2~、会議室の鍵閉めてでないとダメじゃない。先輩のMマネジャーが閉めてくれたのよ。』
『あっ、しまった。スミマセン』
隣の後輩が指摘する。
『最近、boke×2さんはみんなの庶務さんみたいですね。』
事業部長がすぐに否定する。
『違うよ、最近boke×2はオレの秘書なんだよ。』
…知らなかった。
やけにいろいろ命令か指示かわからない独り言などに振り回されてはいたが…。
『会議をしたいから以下のメンバーを招集するように』
訳がわからないママ、翌日朝から日程を調整し、会議室を予約し、メールと電話でメンバーを招集した。
会議は今日、金曜の18時からだった。
始まるちょっと前に事業部長に確認する。
『会議室は予約しましたが、パソコンは必要ですか』
『いらない。コピーを配るから』
時間になって会議室へ行くと鍵がかかっていて、諸先輩方がドアの前で手持ちぶさたに待っている。
『boke×2~、ちゃんと鍵を開けておかないとダメじゃない~』
部長代理からツッコミを受ける。
『はっ、しまった。パソコンがいらなかったので、時間になれば会議室に行けばいいやと油断しましたっ』
慌てて鍵を取りに行く。
会議の開始にあたり事業部長から資料が配布される。
人数分8部ちゃんとあったのでホッとする。
一枚目の説明が終わってから、二枚目に移る。
『めくって次が体制で…』
『…?!』
会議室に怪訝な雰囲気が流れる。
嫌な予感がする。
『なんか内容が違うような…』
『イヤイヤ、めくってすぐ裏側、両面になってるから』
事業部長からの説明で嫌な予感が確信になった。
『あれっ、みんなのは片面コピーになってるね、いかんな、スタッフのTさんに頼んだんだけど』
事業部長から両面コピーのカラー原稿を当たり前のように渡される。
『ハイ』
慌てて資料を握りしめて会議室を出て、コピー機があるところまで走っていく。
反対側だけコピーすればいいわな。
ちょっと考えて両面の反対側だけ人数分片面コピーする。
我ながらカシコイ。
誰も見ていないので、小さくガッツポーズをし、自画自賛する。
しかし、コピー機の受け皿にでてきた資料を見て愕然とした。
ページ2がウィーン、ペロンッ
ページ2がウィーン、ペロンッ
ページ2がウィーン、ペロンッ
…人数分8枚でてきて、次はページ4がウィーン、ペロンッ
ページ4がウィーン、ペロンッ
人数分8枚…
ありゃりゃっ?
しまった、ソートの設定忘れてた。
仕方なしにそのママ、会議室に持っていく。
『やっちゃいました』
『…あ~、ストックの指定忘れたんでしょ、しかもカラーじゃなくなってるし』
アイタッ
カラーまでは全く気にしなかった。
『まぁ、いいわ。ほらっボケッとしないで早く』
なんとか急ぎ配布し終わって事業部長が話を続ける。
『じゃあ、めくって二枚目の体制で、来年度の役割なんだけど…』
フンフン。
『昨年までのセキュリティ委員会にはboke×2が…』
フンフン。
『次に教育担当は…』
フンフ…
『ちょちょちょ、ちょっと待ってください』
『ん?』
参加メンバーがワタシを振り返る。
『イヤイヤイヤイヤ、ワタシがセキュリティ委員会って…』
『うーん。』
事業部長が重い口を開く。
『来年度は今年の担当だった部長代理が忙しくなるから、担当を代えたいんだよね』
『でも、セキュリティチェックとかパソコンの管理やらいろいろ仕事があるよ』
別のマネジャーが指摘する。
『そうです、セキュリティは専門じゃないんです。』
ワタシもここぞとばかりに後追いする。
『イヤ~、boke×2さんをこの委員にしたら、仲良しのセキュリティ担当役員のKさんは喜んじゃうじゃないか』
後輩が余計なことを言って喜んでいる。
『専門じゃないからこそ、やるんじゃない。』
徐々に外堀が埋められていく。
『でも、ホントにいろいろ仕事があるよ、プロジェクト異動時のチェックシートの管理やらは、きちんとファイリングしないとダメだけど…。』
『boke×2くんじゃダメね。』
『そうなんだよ、絶対に協力なスタッフが必要だよ。』
…すでにワタシが委員をやる前提になっていることに注意して欲しい。
『よっぽどちゃんとしたスタッフにしないと、役員から前任の部長代理にクレームきちゃうよ。お前はうちの組織を潰す気かって』
『そりゃクレームしたくもなるよ、boke×2じゃ』
『補佐役のスタッフは重要だね。』
『じゃあ、人選はboke×2が…』
結局、ワタシは意見を挟む間もなく決まってしまった。
会議が終わって、疲れ果てて部下のところに顔を出してから自席に戻ると、部長代理から指摘された。
『boke×2~、会議室の鍵閉めてでないとダメじゃない。先輩のMマネジャーが閉めてくれたのよ。』
『あっ、しまった。スミマセン』
隣の後輩が指摘する。
『最近、boke×2さんはみんなの庶務さんみたいですね。』
事業部長がすぐに否定する。
『違うよ、最近boke×2はオレの秘書なんだよ。』
…知らなかった。
やけにいろいろ命令か指示かわからない独り言などに振り回されてはいたが…。
浮気性
仕事をしていると19時を過ぎたくらいに昔一緒の現場で働いていた先輩がワタシの目の前に立った。
『帰るよ。まだ仕事なの?』
正解にいうと、自席で机の中のゴミを棄てる仕事をしていたので、机から出していたゴミだか資料だかわからない紙の山をまた元のとおりに机にしまって、パソコンの電源を切った。
『見てのとおりです』
ふたりして隣のフロアを見に行き、仕事をしてなさそうな同僚がいないことを確認して、外に出た。
さてどこに行こう?
ワタシは平凡な人間で、変化を好まない。
というか変化がないことを気にしない。
前に新宿御苑近辺で働いていた際に、昼食を食べる場所があまりに少ないので、ランチを出すスナックやレストランを数件、曜日を決めて巡回していたことがあったが、ワタシはどこに行っても毎日しょうが焼き定食の大盛りを食べていた。
単にどの店でもしょうが焼き定食があっただけで、単にどの店でも大盛りにできるのがしょうが焼き定食しかなかっただけなのだが、毎日、店は違えどしょうが焼きを食べ続けるワタシに同僚は『しょうがないヤツ』と名づけていた。
しょうがアルヤツではないのかと反論したが、しょうがしかないヤツの略だった。
当時の同僚は、未だにワタシの好物がしょうが焼きだと思っているくらいだ。
残念ながらしょうが焼きは好物である。
クヤシイから認めない。
そんなワタシだから、会社の近辺で使っている店は限られている。
ランチと違って、一緒に行くメンバーがいろいろ食べたがるのでちょっと数は多いが、本社の近辺ではだいたい10軒くらいか?
ワタシは印象に残りやすいらしく二回行くと顔を、三回行くと名前を覚えられる傾向にある。
同僚に言わせると、顔がニジゲンだからだ。
最初はルパン三世の二枚目、次元を略しているのかと思ったが、マンガにしやすい顔なんだという。
二次元だ。
(漢字にしても二枚目、次元の略じゃないか)
まぁ顔が売れ過ぎて無銭飲食はできないが、いろいろサービスして貰えるのでありがたい。
店によっては、ツケが利いたりするところもある。
無銭飲食だ。
前フリがかなり長くなったが、今日は博多料理の店にした。
店に入ると馴染みの店員が声をかける。
『久しぶりじゃないですか~。最近来てくれなかったから寂しかったんですよ~』
ちょっとウレシイ気分だ。
座敷に通されると別の店員が注文を取りにきた。
『久しぶりですね~。どこで浮気してたんですか~』
『浮気してるのに、内容を明かすかっ』
その後、ワタシだけ呼んでも注文を取りにこないで近くで口笛を吹きながらウロウロするとか、テーブルまで来てからビールをなかなか手渡さない、といった細かい嫉妬をされた。
浮気がバレたような気分だった。
このように、浮気を疑われないために毎夜がんばっていることは、上司や同僚のワイフにぜひわかってもらいたい。
『帰るよ。まだ仕事なの?』
正解にいうと、自席で机の中のゴミを棄てる仕事をしていたので、机から出していたゴミだか資料だかわからない紙の山をまた元のとおりに机にしまって、パソコンの電源を切った。
『見てのとおりです』
ふたりして隣のフロアを見に行き、仕事をしてなさそうな同僚がいないことを確認して、外に出た。
さてどこに行こう?
ワタシは平凡な人間で、変化を好まない。
というか変化がないことを気にしない。
前に新宿御苑近辺で働いていた際に、昼食を食べる場所があまりに少ないので、ランチを出すスナックやレストランを数件、曜日を決めて巡回していたことがあったが、ワタシはどこに行っても毎日しょうが焼き定食の大盛りを食べていた。
単にどの店でもしょうが焼き定食があっただけで、単にどの店でも大盛りにできるのがしょうが焼き定食しかなかっただけなのだが、毎日、店は違えどしょうが焼きを食べ続けるワタシに同僚は『しょうがないヤツ』と名づけていた。
しょうがアルヤツではないのかと反論したが、しょうがしかないヤツの略だった。
当時の同僚は、未だにワタシの好物がしょうが焼きだと思っているくらいだ。
残念ながらしょうが焼きは好物である。
クヤシイから認めない。
そんなワタシだから、会社の近辺で使っている店は限られている。
ランチと違って、一緒に行くメンバーがいろいろ食べたがるのでちょっと数は多いが、本社の近辺ではだいたい10軒くらいか?
ワタシは印象に残りやすいらしく二回行くと顔を、三回行くと名前を覚えられる傾向にある。
同僚に言わせると、顔がニジゲンだからだ。
最初はルパン三世の二枚目、次元を略しているのかと思ったが、マンガにしやすい顔なんだという。
二次元だ。
(漢字にしても二枚目、次元の略じゃないか)
まぁ顔が売れ過ぎて無銭飲食はできないが、いろいろサービスして貰えるのでありがたい。
店によっては、ツケが利いたりするところもある。
無銭飲食だ。
前フリがかなり長くなったが、今日は博多料理の店にした。
店に入ると馴染みの店員が声をかける。
『久しぶりじゃないですか~。最近来てくれなかったから寂しかったんですよ~』
ちょっとウレシイ気分だ。
座敷に通されると別の店員が注文を取りにきた。
『久しぶりですね~。どこで浮気してたんですか~』
『浮気してるのに、内容を明かすかっ』
その後、ワタシだけ呼んでも注文を取りにこないで近くで口笛を吹きながらウロウロするとか、テーブルまで来てからビールをなかなか手渡さない、といった細かい嫉妬をされた。
浮気がバレたような気分だった。
このように、浮気を疑われないために毎夜がんばっていることは、上司や同僚のワイフにぜひわかってもらいたい。
別れの季節
春は出会いと別れの季節だ。
卒業に入学に入社に異動に婚活といったイベントにともない、日本全国で数千万人が一斉に動き回る。
世界でも珍しい、毎年同じ時期に国をあげてのお祭り騒ぎが起きるのだ。
これほどの人間が一斉に移動するのは、歴史の中でも、ゲルマン民族の大移動かアレキサンドロス大王の大遠征、十字軍の遠征、近所のさくら幼稚園生、くらいなものだという。
(全日本お引越協会調べ)
ワタシの会社もワタシのお客様も例外ではない。
人事異動と組織改正がある。
ワタシのお客様は、日本を代表する大手企業の方々で、吹けば飛びそうなワタシの会社が取引をしていることが不思議なくらいだ。
しかし、不思議ではないのは、吹いても飛ばない重み(体重)を持ち、軽いフットワーク(反復横とびなどのフットワークではなく、プロジェクトの立ち上げや打ち上げ、ただの飲み会等に対するフットワーク)と脳ミソを誇るワタシが存在感を放っているからだ。
と、ワタシはコトあるごとに語っている。
最近は、公園のハトにまで語っている。
そしてハトだけが頷いている。
そんなお客様の中でも、ワタシたちを高く評価し、仕事を発注してくれていた方が、異動になってしまった。
そのため、今日は、そのお客様を慰労し、新しい門出を祝うささやかな壮行会をした。
お客様には丸2年に渡り、仕事をいただいていたが、その間、いろいろとワタシたちのために尽力いただいた。
想い出が走馬灯のように流れていく。
想い出が蘇るにつれて悲しくなってきた。
なにしろ失敗して迷惑をかけたことしか記憶がない。
お客様にワタシのミスを事務部門に謝罪してもらったことは多々あった。
ワタシは、今後はワタシに代わって誰に謝ってもらえるのだろうか。
ワタシは仕事を続けられるだろうか。
しかし、大企業での異動は、出世に繋がる。
快く送り出さなくてはならない。
そしてお客様はワタシの尻拭いをしなくて済むようになるので快く送られていくのかもしれない。
ワタシは腹をくくった。
この際、後任の方には早めにワタシの失敗を謝っておこう。
そしてお客様に聞いてみた。
『ところでどちらに異動になるのですか?』
『大丈夫だよ。boke×2さんのトイメンの事務部門に行くから。次からは、うちのスタッフ通さずにboke×2さんに直接失敗についての報告貰うから』
世間って狭いのね。
卒業に入学に入社に異動に婚活といったイベントにともない、日本全国で数千万人が一斉に動き回る。
世界でも珍しい、毎年同じ時期に国をあげてのお祭り騒ぎが起きるのだ。
これほどの人間が一斉に移動するのは、歴史の中でも、ゲルマン民族の大移動かアレキサンドロス大王の大遠征、十字軍の遠征、近所のさくら幼稚園生、くらいなものだという。
(全日本お引越協会調べ)
ワタシの会社もワタシのお客様も例外ではない。
人事異動と組織改正がある。
ワタシのお客様は、日本を代表する大手企業の方々で、吹けば飛びそうなワタシの会社が取引をしていることが不思議なくらいだ。
しかし、不思議ではないのは、吹いても飛ばない重み(体重)を持ち、軽いフットワーク(反復横とびなどのフットワークではなく、プロジェクトの立ち上げや打ち上げ、ただの飲み会等に対するフットワーク)と脳ミソを誇るワタシが存在感を放っているからだ。
と、ワタシはコトあるごとに語っている。
最近は、公園のハトにまで語っている。
そしてハトだけが頷いている。
そんなお客様の中でも、ワタシたちを高く評価し、仕事を発注してくれていた方が、異動になってしまった。
そのため、今日は、そのお客様を慰労し、新しい門出を祝うささやかな壮行会をした。
お客様には丸2年に渡り、仕事をいただいていたが、その間、いろいろとワタシたちのために尽力いただいた。
想い出が走馬灯のように流れていく。
想い出が蘇るにつれて悲しくなってきた。
なにしろ失敗して迷惑をかけたことしか記憶がない。
お客様にワタシのミスを事務部門に謝罪してもらったことは多々あった。
ワタシは、今後はワタシに代わって誰に謝ってもらえるのだろうか。
ワタシは仕事を続けられるだろうか。
しかし、大企業での異動は、出世に繋がる。
快く送り出さなくてはならない。
そしてお客様はワタシの尻拭いをしなくて済むようになるので快く送られていくのかもしれない。
ワタシは腹をくくった。
この際、後任の方には早めにワタシの失敗を謝っておこう。
そしてお客様に聞いてみた。
『ところでどちらに異動になるのですか?』
『大丈夫だよ。boke×2さんのトイメンの事務部門に行くから。次からは、うちのスタッフ通さずにboke×2さんに直接失敗についての報告貰うから』
世間って狭いのね。
初心にかえろう
不況が続いている。
ワタシの婚活と同様に、終わりの見えない不景気だそうだ。
就職できない学生も多いらしい。
その不況の中で人気の職種は、公務員と看護師だそうだ。
ワタシが就職した年も不景気で、公務員の人気があった。
公務員は不景気になると人気がでるらしい。
残念ながらワタシは景気に関係なく人気がない。
しかし、看護師はワタシからも絶大な人気がある。
女性に限定されはするが。
ワタシの就職の年は、就職氷河期と名づけられていた。
今年はそれを上回る超氷河期なのだそうだ。
確かに今年は寒かった。
毛布一枚では寒いので二枚にしたくらいだ。
それにしても、働きたいのに働けない若者がいるのに、公園でハトを見ている場合ではなかった。
ベンチで深く反省する。
初心、忘れるべからず。
ワタシは社会人になるとき、日本代表か技術者になりたかった。
残念ながら日本代表からは声がかからなかったので技術者になった。
個人的には、あらゆる競技、種目、業界に門戸を開いていたのに、一切声がかからなかった。
かなり残念に思うと共に、強く不況を意識した。
専門と言えるかどうかはわからないが、学生時代はサッカーとバスケットボールにいそしんでいた。
サッカーは味方を殺すキラーパスで名を馳せ、バスケットボールは顧問の教師から三年間、というか卒業まで、『おまえは秘密兵器だ』と言われ続けた。
秘密を明かすチャンスに恵まれなかったのは、バスケットボール部がピンチにならなかったからだと教わっている。
ちなみに最高は都大会でベストエイトだったが、ワタシはベンチにも入らず、観客席で相手のベンチから気づかれないように気配を消しておけというミッションに携わっていた。
そんなワタシを日本代表が発掘してくれなかったのは至極残念である。
小さい頃から、努力すればなんにでもなれると信じていたので尚更だった。
幼少時代は仮面ライダーかザリガニになれると思っていたし、ちょっと大きくなるとフレンチブルドッグ(好きな子が飼っていた)か女優に憧れた。
しかし、歳を経るごとに仮面ライダーを諦め、ザリガニを諦め、フレンチブルドッグ、女優も諦めることになった。
しかし、社会人になって、結果としてモノを作りたい欲求を満たすことができる技術者になれたことは幸いだった。
かなり生意気な社員で、自由に客を選んで好きに仕事をしてきてしまった。
『前例がない』とも言われたが、『うん、ワタシも経験がない』と新たに切り開いた数は、ワタシの数少ない自慢できる成果だ。
そういう訳で数ある現場の最寄りで、ゼロから切り開いた飲食関係の店は数しれない。
おかげでワタシは、働く場所の近辺の居酒屋ではかなりの有名人である。
しかし、飲食業界がワタシの仕事と無関係であることは、甚だ残念ではあるが。
かくして仕事をしているかどうかはともかく、20年弱働いてきたが、初心に帰ろうと思う。
新人歓迎会にて抱負を聞かれてワタシは答えたのだ。
『仕事は、結婚までの腰掛けです』
…長い腰掛けになってしまったが。
ワタシの婚活と同様に、終わりの見えない不景気だそうだ。
就職できない学生も多いらしい。
その不況の中で人気の職種は、公務員と看護師だそうだ。
ワタシが就職した年も不景気で、公務員の人気があった。
公務員は不景気になると人気がでるらしい。
残念ながらワタシは景気に関係なく人気がない。
しかし、看護師はワタシからも絶大な人気がある。
女性に限定されはするが。
ワタシの就職の年は、就職氷河期と名づけられていた。
今年はそれを上回る超氷河期なのだそうだ。
確かに今年は寒かった。
毛布一枚では寒いので二枚にしたくらいだ。
それにしても、働きたいのに働けない若者がいるのに、公園でハトを見ている場合ではなかった。
ベンチで深く反省する。
初心、忘れるべからず。
ワタシは社会人になるとき、日本代表か技術者になりたかった。
残念ながら日本代表からは声がかからなかったので技術者になった。
個人的には、あらゆる競技、種目、業界に門戸を開いていたのに、一切声がかからなかった。
かなり残念に思うと共に、強く不況を意識した。
専門と言えるかどうかはわからないが、学生時代はサッカーとバスケットボールにいそしんでいた。
サッカーは味方を殺すキラーパスで名を馳せ、バスケットボールは顧問の教師から三年間、というか卒業まで、『おまえは秘密兵器だ』と言われ続けた。
秘密を明かすチャンスに恵まれなかったのは、バスケットボール部がピンチにならなかったからだと教わっている。
ちなみに最高は都大会でベストエイトだったが、ワタシはベンチにも入らず、観客席で相手のベンチから気づかれないように気配を消しておけというミッションに携わっていた。
そんなワタシを日本代表が発掘してくれなかったのは至極残念である。
小さい頃から、努力すればなんにでもなれると信じていたので尚更だった。
幼少時代は仮面ライダーかザリガニになれると思っていたし、ちょっと大きくなるとフレンチブルドッグ(好きな子が飼っていた)か女優に憧れた。
しかし、歳を経るごとに仮面ライダーを諦め、ザリガニを諦め、フレンチブルドッグ、女優も諦めることになった。
しかし、社会人になって、結果としてモノを作りたい欲求を満たすことができる技術者になれたことは幸いだった。
かなり生意気な社員で、自由に客を選んで好きに仕事をしてきてしまった。
『前例がない』とも言われたが、『うん、ワタシも経験がない』と新たに切り開いた数は、ワタシの数少ない自慢できる成果だ。
そういう訳で数ある現場の最寄りで、ゼロから切り開いた飲食関係の店は数しれない。
おかげでワタシは、働く場所の近辺の居酒屋ではかなりの有名人である。
しかし、飲食業界がワタシの仕事と無関係であることは、甚だ残念ではあるが。
かくして仕事をしているかどうかはともかく、20年弱働いてきたが、初心に帰ろうと思う。
新人歓迎会にて抱負を聞かれてワタシは答えたのだ。
『仕事は、結婚までの腰掛けです』
…長い腰掛けになってしまったが。
オクリビト
ワタシは普段、必要以上に責められている。
誰もが認めないのだがワタシはそう感じている。
一番よく責められているのは、ワタシの記憶に関してである。
会議があることを忘れた、会議に持ち込む資料を忘れた、名刺入れを忘れた、デートの待ち合わせ場所を忘れた、デートの約束を忘れた、誕生日を忘れた、誕生日にプレゼントを買い忘れた、彼女の趣味を忘れた、彼女がいることを忘れた、彼女がいないことを忘れた、と言ってコトある毎に責められているのだ。
しかし、誤解しないで欲しいが、ワタシも忘れたくて忘れた訳ではない。
会議をただ単に忘れていた訳ではない。
その証拠に会議に必要な資料も忘れていたではないか。
会議があることを忘れて会議に必要な資料を用意するのはおかしくないか?
そこまでワタシはバカだと思われているのか?
誕生日だってただ漠然と忘れていた訳ではない。
その証拠にプレゼントだって買い忘れていたではないか。
誕生日を忘れてもプレゼントを買っていたら満足なのか?
自慢じゃないが、ワタシは人三倍忘れやすいのだ。
…ここまで書いてて思ったが、ぜんぜん自慢じゃないわぃ。
そんなこんなで、あれこれ責められ続ける人生を永年に渡り送り続けた結果、ワタシはすべて都合がワルイ記憶や予定を未来に送るオクリビトになってしまった。
しかし、ワタシもただ指を加えて漠然とオクリビトになっていくワタシをながめていた訳ではない。
努力するところは努力した。
その証拠に、『鳴くよウグイス、ヘイ、あん肝』だとか『ヒトヨヒトヨニ野口五郎』だとかは忘れたくても忘れられない。
よく、『ヒトは忘れまいと思えば忘れないはずだ』と言われるが、じゃあそういうあなたは、円周率をなん桁覚えたのか、いまでも元素記号をすべて空で言えるのか、元寇が何年の出来事で、『男はつらいよ』の源公の本名を知っているのか?
普段ワタシを『早く真人間になれ』と妖怪人間扱いしておきながら、こういうときばかりヒト扱いするのはどういう訳か?
そういう意味ではワタシもすすんでオクリビトにはなりたくなかったんだからね。
だからね、忘れてた訳じゃないんだよ。
またオクリビトになってたんだって。
わかってるよ、ちゃんと先に送っただけで忘れてないから。
バレンタインデーに義理チョコいただいていた方へ、決して忘れた訳ではなく、オクリビトしてただけです、あしからず。
そんな昨日はホワイトデー。
誰もが認めないのだがワタシはそう感じている。
一番よく責められているのは、ワタシの記憶に関してである。
会議があることを忘れた、会議に持ち込む資料を忘れた、名刺入れを忘れた、デートの待ち合わせ場所を忘れた、デートの約束を忘れた、誕生日を忘れた、誕生日にプレゼントを買い忘れた、彼女の趣味を忘れた、彼女がいることを忘れた、彼女がいないことを忘れた、と言ってコトある毎に責められているのだ。
しかし、誤解しないで欲しいが、ワタシも忘れたくて忘れた訳ではない。
会議をただ単に忘れていた訳ではない。
その証拠に会議に必要な資料も忘れていたではないか。
会議があることを忘れて会議に必要な資料を用意するのはおかしくないか?
そこまでワタシはバカだと思われているのか?
誕生日だってただ漠然と忘れていた訳ではない。
その証拠にプレゼントだって買い忘れていたではないか。
誕生日を忘れてもプレゼントを買っていたら満足なのか?
自慢じゃないが、ワタシは人三倍忘れやすいのだ。
…ここまで書いてて思ったが、ぜんぜん自慢じゃないわぃ。
そんなこんなで、あれこれ責められ続ける人生を永年に渡り送り続けた結果、ワタシはすべて都合がワルイ記憶や予定を未来に送るオクリビトになってしまった。
しかし、ワタシもただ指を加えて漠然とオクリビトになっていくワタシをながめていた訳ではない。
努力するところは努力した。
その証拠に、『鳴くよウグイス、ヘイ、あん肝』だとか『ヒトヨヒトヨニ野口五郎』だとかは忘れたくても忘れられない。
よく、『ヒトは忘れまいと思えば忘れないはずだ』と言われるが、じゃあそういうあなたは、円周率をなん桁覚えたのか、いまでも元素記号をすべて空で言えるのか、元寇が何年の出来事で、『男はつらいよ』の源公の本名を知っているのか?
普段ワタシを『早く真人間になれ』と妖怪人間扱いしておきながら、こういうときばかりヒト扱いするのはどういう訳か?
そういう意味ではワタシもすすんでオクリビトにはなりたくなかったんだからね。
だからね、忘れてた訳じゃないんだよ。
またオクリビトになってたんだって。
わかってるよ、ちゃんと先に送っただけで忘れてないから。
バレンタインデーに義理チョコいただいていた方へ、決して忘れた訳ではなく、オクリビトしてただけです、あしからず。
そんな昨日はホワイトデー。
不安
どこかの外国の研究所が調べたところによると、日本人は世界一不安な国民らしい。
実に90%もの国民が不安を抱えているそうだ。
ワタシも例外ではない。
毎日、会社では上司や同僚に叱られないか怯え、家ではTVでたびたび放送される事件・事故、さらにはホラー映画におののき、またはワタシの死後にワタシの子供や孫が遺産相続で揉めないかと気を病み、ワタシの婚期が未だこないことに悩んでいる。
このように世の中、不安だらけだ。
先週末は前に書いたとおり、部内の会議だった。
議論する会というより、今期の締めの発表である。
ワタシも自分のグループの代表としてプレゼンテーションしなくてはならない。
今期は、うちの部の4グループのうち、ワタシの管轄するグループだけが赤字だった。
なにが悪かったかというと、たぶんどこかの大国が政治力による圧力をかけたために窮地に立ってしまった某大手自動車メーカーのように、ワタシのグループにも圧力をかけられてしまったためだろう。
それでなくとも、普段から同僚や同僚のワイフからのワタシへの圧力は相当なモノである。
同僚を夜の付き合いに巻き込むなという圧力なのだが、同僚のワイフにはなかなか理解してもらえないがワタシも巻き込まれたのだ、強い誘惑に。
というわけで赤字の発表に先駆け、後輩に゙圧力゙の部分はなにを理由にしようか相談したところ、『強い圧力ってリーダーの意思が弱いだけじゃん。言い訳がんばって。でもワタシたちの評価が下がらないように。ダメだった場合はリーダーの責任で。』とまた違う圧力をかけられてしまった。
結果として某大手自動車メーカーと一緒で更に窮地に立った。
相談しなければよかった。
幸い普段から、『ダメリーダー』『アホリーダー』『ソプラノリコーダー』などと言われ続けているため、自虐ネタはたくさん抱えている。
しかも陰口ならまだワタシの耳に入らない可能性もあるが、面と向かって、しかも罵倒する訳でもなく、『うちのリーダー、アホだからねぇ』と付けるクスリもないけど仕方ないよね、ってな感じで部下にも諦められ、多少の失敗を許されている毎日である。
ある意味、自虐は長所かまたは得意技まで昇華しているかも知れない。
という訳で、暇に飽かして作ったちょっと凝った動きのある自虐プレゼンテーションはかなり好評だった。
終わってから他のグループの社員から『boke×2の発表が一番面白かった』と絶賛された。
ワタシもよかった。
赤字だった理由には、某大国から端を発した世界経済崩壊から、最後はワシがちょっと失敗しちゃった、てへへ。みたいな曖昧な理由でごまかしたのだ。
なんとか乗り切れたか。
ワタシの発表が終わり、安堵する。
プレゼンテーションを始める前の不安がウソのようだ。
しかし、その後の部長のコメントにまた不安になった。
『どこかのグループは、去年も赤字だったが、またおんなじ反省だった。来年はあるかな』とさらりと言われたのだ。
さらりと言われたが、かなりの圧力を感じる。
参加したこともないオリンピックに参加したような気分だ。
来年、気がつかないうちに首になっていないといいのだが…。
不安で眠れない夜が続きそうだ。
安眠するため、ストレス発散に飲んで帰ります、同僚のワイフ様へ。
実に90%もの国民が不安を抱えているそうだ。
ワタシも例外ではない。
毎日、会社では上司や同僚に叱られないか怯え、家ではTVでたびたび放送される事件・事故、さらにはホラー映画におののき、またはワタシの死後にワタシの子供や孫が遺産相続で揉めないかと気を病み、ワタシの婚期が未だこないことに悩んでいる。
このように世の中、不安だらけだ。
先週末は前に書いたとおり、部内の会議だった。
議論する会というより、今期の締めの発表である。
ワタシも自分のグループの代表としてプレゼンテーションしなくてはならない。
今期は、うちの部の4グループのうち、ワタシの管轄するグループだけが赤字だった。
なにが悪かったかというと、たぶんどこかの大国が政治力による圧力をかけたために窮地に立ってしまった某大手自動車メーカーのように、ワタシのグループにも圧力をかけられてしまったためだろう。
それでなくとも、普段から同僚や同僚のワイフからのワタシへの圧力は相当なモノである。
同僚を夜の付き合いに巻き込むなという圧力なのだが、同僚のワイフにはなかなか理解してもらえないがワタシも巻き込まれたのだ、強い誘惑に。
というわけで赤字の発表に先駆け、後輩に゙圧力゙の部分はなにを理由にしようか相談したところ、『強い圧力ってリーダーの意思が弱いだけじゃん。言い訳がんばって。でもワタシたちの評価が下がらないように。ダメだった場合はリーダーの責任で。』とまた違う圧力をかけられてしまった。
結果として某大手自動車メーカーと一緒で更に窮地に立った。
相談しなければよかった。
幸い普段から、『ダメリーダー』『アホリーダー』『ソプラノリコーダー』などと言われ続けているため、自虐ネタはたくさん抱えている。
しかも陰口ならまだワタシの耳に入らない可能性もあるが、面と向かって、しかも罵倒する訳でもなく、『うちのリーダー、アホだからねぇ』と付けるクスリもないけど仕方ないよね、ってな感じで部下にも諦められ、多少の失敗を許されている毎日である。
ある意味、自虐は長所かまたは得意技まで昇華しているかも知れない。
という訳で、暇に飽かして作ったちょっと凝った動きのある自虐プレゼンテーションはかなり好評だった。
終わってから他のグループの社員から『boke×2の発表が一番面白かった』と絶賛された。
ワタシもよかった。
赤字だった理由には、某大国から端を発した世界経済崩壊から、最後はワシがちょっと失敗しちゃった、てへへ。みたいな曖昧な理由でごまかしたのだ。
なんとか乗り切れたか。
ワタシの発表が終わり、安堵する。
プレゼンテーションを始める前の不安がウソのようだ。
しかし、その後の部長のコメントにまた不安になった。
『どこかのグループは、去年も赤字だったが、またおんなじ反省だった。来年はあるかな』とさらりと言われたのだ。
さらりと言われたが、かなりの圧力を感じる。
参加したこともないオリンピックに参加したような気分だ。
来年、気がつかないうちに首になっていないといいのだが…。
不安で眠れない夜が続きそうだ。
安眠するため、ストレス発散に飲んで帰ります、同僚のワイフ様へ。
ツキ
今日は暖かい。
午前中は風が強くて閉口したが、昼過ぎにはおさまったので外出した。
閉口していたとは言っても、寝ていただけではあるが(ヨダレがでていたので、口が開いていたかも…)。
やはり外は気持ちがいい。
陽気もいいので、近所の梅の木にシジュウカラが来てピヨピヨないている。
春である。
シジュウカラが春先にくる渡り鳥なのか、゙始終空元気゙の略なのか、目の前にいる鳥がシジュウカラなのかは定かではないが、勝手に春を感じて感銘した。
梅とシジュウカラで一句詠みたい気分だ。
少し立ち止まりシジュウカラの鳴く声に耳をかたむける。
『シジュウカラだけに俳句は四十から始めよう』
なんとか句をひねり出し、出来栄えに満足して、その場を離れた。
目的地に急がねばならぬ。
角を曲がると、いつも出勤時に長く待たされる三叉路の信号でワタシが渡る方向が青になっている。
『おぉっ、待たずに済むとは今日はツイているな』
無事に信号を渡り、少し嬉しくなる。
いつも出勤の際には重い足取りも今日は軽やかだ。
仕事のことを考えなくてよいというのはこんなに気分が違うものか。
普段はあまりに仕事に追われ過ぎているのかもしれない。
『仕事しろ』と始終言われている身になってみろ。ツラいから。
目的地の本屋に着いた。
月初に発売された本を買いそびれていたのだ。
本の題名は気にしなくてもよい。
チェーホフとショーロホフを足して竹で割ったような内容だ。
チェーホフもショーロホフも読んだことはないが。
文中にチェーとかショーとかが擬音ででてくるから、だいたいのイメージがあってると理解したい。
とにかくそのマンガを、いや、名作を探しにきた。
幸い売れ残っている。
最後の一冊とおぼしきマ、…文学を手にしてレジに向かう。
やはり今日はツイている。
ちょっと嬉しくなる。
外出ついでに抜いた昼食を食べたくなった。
ダイエットはやはりムズカシイ。
匂いに誘われ、フラリとそこいらのラーメン店の暖簾をくぐった。
昼どきは過ぎているが、そこそこ繁盛している。
試しに店の一番人気という味噌トンコツを頼む。
これがまた意外にイケる。
コッテリしたようなスープだが意外にあっさりしていてしつこくない。
替え玉も欲しかったが、ダイエットのために泣く泣く餃子の追加で我慢した。
また餃子も美味い。
サイズは小さいのだが、皮はパリッと中身はジューシーな野菜たっぷり餡だ。
ペロリと平らげる。
もう一皿欲しかったが、ダイエットのために泣く泣くラーメンの替え玉で我慢した。
もう十二分に満足である。
一句詠みたい気分だ。
『ラーメン屋 フラリと入って 感銘や』
季語がないのが残念だ。
しかし、たまたま入ったラーメン屋でこんなに美味いラーメンと餃子に出会うとはなんてツイているんだ、ワシは。
こうして春を感じる散歩は、帰路についた。
帰り道、長い信号にぶつかりイライラする。
信号のちょっと前から青のタイミングを測ってあるいていたはずが、計算どおりにいかなかったのだ。
ふと気がついた。
信号も本屋の最後の一冊もラーメン屋もツイていたのだろうか。
信号はワタシの動きにあわせて青になった訳ではない。
一日中、一定のサイクルで青と赤を替わり続けているところ、たまたまワタシが青で通りかかっただけだ。
本屋もワタシのために最後の一冊をとって置いた訳ではない。
ひょっとすると最初から一冊しか仕入れずにいて全く売れなかっただけなのかもしれない。
ラーメン屋もそうだ。
ワタシが行こうが行くまいが、ラーメン屋はそこにあったし、同じラーメンと餃子はそこに存在していて、ワタシが知らなかっただけなのだ。
そう考えると『ツキ』ってなんだろうな~、『ツキ』って自分を主役に考えた結果論なんじゃないのかな~、なんか図々しいな~とワカラナクなった哲学者であった。
まぁ、信号のタイミングがズレたのは、単に満腹で歩くのも苦しかっただけなんですけど。
午前中は風が強くて閉口したが、昼過ぎにはおさまったので外出した。
閉口していたとは言っても、寝ていただけではあるが(ヨダレがでていたので、口が開いていたかも…)。
やはり外は気持ちがいい。
陽気もいいので、近所の梅の木にシジュウカラが来てピヨピヨないている。
春である。
シジュウカラが春先にくる渡り鳥なのか、゙始終空元気゙の略なのか、目の前にいる鳥がシジュウカラなのかは定かではないが、勝手に春を感じて感銘した。
梅とシジュウカラで一句詠みたい気分だ。
少し立ち止まりシジュウカラの鳴く声に耳をかたむける。
『シジュウカラだけに俳句は四十から始めよう』
なんとか句をひねり出し、出来栄えに満足して、その場を離れた。
目的地に急がねばならぬ。
角を曲がると、いつも出勤時に長く待たされる三叉路の信号でワタシが渡る方向が青になっている。
『おぉっ、待たずに済むとは今日はツイているな』
無事に信号を渡り、少し嬉しくなる。
いつも出勤の際には重い足取りも今日は軽やかだ。
仕事のことを考えなくてよいというのはこんなに気分が違うものか。
普段はあまりに仕事に追われ過ぎているのかもしれない。
『仕事しろ』と始終言われている身になってみろ。ツラいから。
目的地の本屋に着いた。
月初に発売された本を買いそびれていたのだ。
本の題名は気にしなくてもよい。
チェーホフとショーロホフを足して竹で割ったような内容だ。
チェーホフもショーロホフも読んだことはないが。
文中にチェーとかショーとかが擬音ででてくるから、だいたいのイメージがあってると理解したい。
とにかくそのマンガを、いや、名作を探しにきた。
幸い売れ残っている。
最後の一冊とおぼしきマ、…文学を手にしてレジに向かう。
やはり今日はツイている。
ちょっと嬉しくなる。
外出ついでに抜いた昼食を食べたくなった。
ダイエットはやはりムズカシイ。
匂いに誘われ、フラリとそこいらのラーメン店の暖簾をくぐった。
昼どきは過ぎているが、そこそこ繁盛している。
試しに店の一番人気という味噌トンコツを頼む。
これがまた意外にイケる。
コッテリしたようなスープだが意外にあっさりしていてしつこくない。
替え玉も欲しかったが、ダイエットのために泣く泣く餃子の追加で我慢した。
また餃子も美味い。
サイズは小さいのだが、皮はパリッと中身はジューシーな野菜たっぷり餡だ。
ペロリと平らげる。
もう一皿欲しかったが、ダイエットのために泣く泣くラーメンの替え玉で我慢した。
もう十二分に満足である。
一句詠みたい気分だ。
『ラーメン屋 フラリと入って 感銘や』
季語がないのが残念だ。
しかし、たまたま入ったラーメン屋でこんなに美味いラーメンと餃子に出会うとはなんてツイているんだ、ワシは。
こうして春を感じる散歩は、帰路についた。
帰り道、長い信号にぶつかりイライラする。
信号のちょっと前から青のタイミングを測ってあるいていたはずが、計算どおりにいかなかったのだ。
ふと気がついた。
信号も本屋の最後の一冊もラーメン屋もツイていたのだろうか。
信号はワタシの動きにあわせて青になった訳ではない。
一日中、一定のサイクルで青と赤を替わり続けているところ、たまたまワタシが青で通りかかっただけだ。
本屋もワタシのために最後の一冊をとって置いた訳ではない。
ひょっとすると最初から一冊しか仕入れずにいて全く売れなかっただけなのかもしれない。
ラーメン屋もそうだ。
ワタシが行こうが行くまいが、ラーメン屋はそこにあったし、同じラーメンと餃子はそこに存在していて、ワタシが知らなかっただけなのだ。
そう考えると『ツキ』ってなんだろうな~、『ツキ』って自分を主役に考えた結果論なんじゃないのかな~、なんか図々しいな~とワカラナクなった哲学者であった。
まぁ、信号のタイミングがズレたのは、単に満腹で歩くのも苦しかっただけなんですけど。
少しは信用されたい
世の中には二種類の人間がいる。
他人から信用される人間と人間関係に恵まれないワタシのような人間だ。
ワタシは回りの人間から信用がない。
たまたまワタシの回りに疑り深い人間ばかり集まっているのかもしれないが、それにしたってこんなにあれこれ疑られてしまうワタシは、本当に人間関係に恵まれていない。
人間は欠点だらけなモノだろう。
完璧な人間などいないはずだ。
それなのになぜ、ワタシは欠点をこうまでも回りの人間から攻撃されなくてはいけないのか。
これほどわずかな過ちも許されないのは、それだけワタシが公明正大、品行方正、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花だからか。
完璧な人間だからあら探しをされるのか。
そうなのか?
悔しかったらワシみたいに完璧な人間になってみろ!!
いや、悔しいのはワシの方だ、コンチクショー!
事件は会社の内部監査で起きた。
うちの会社には、社外の監査専門の人にセキリティや情報管理のリスクなどをチェックされる外部監査と、社内のセキリティ等を管轄する部門からチェックされる内部監査の二種類の監査がある。
内部監査は、通常、部門から最低ひとつのプロジェクトを選抜して、申請をすることになっており、毎回違うプロジェクトにすることで順繰りにプロジェクトをチェックしていく運用スタイルだ。
しかし、『我々は忙しいから、暇なboke×2のプロジェクトが受けなさい。いや、これは指示じゃなくて命令だかんね』と上司に言われ、『監査とはプロジェクトのプロジェクトによるプロジェクトのための監査であるべきです』と強く訴えたが、『ワシラのプロジェクトはしっかり役員も中に入って毎週チェックしてるから、うっかりboke×2が入ったプロジェクトが毎日呑んだくれているboke×2の罰として受けなさい』と強制的に決められてしまった。
可哀想なのはワシの部下である。
なにより暇で呑んだくれと断定されてしまったワシである。
こうして監査当日を迎えた。
『毎回ご苦労さまね。じゃあ前回同様に監査の考え方を復唱しましょう』
そういえば今回で監査は部門で3回も連続してワタシのプロジェクトが受けている。
前回は『boke×2は独身だから罰として監査を受けといて』と言われたのだ。
どう考えても結婚を不当にちらつかせたセクハラか結婚詐欺だと訴えたが、ワタシの言い分は強いチカラの前にあえなく敗訴したのだった。
『監査は個人を攻撃したり、貶めるためにするのではありません』
後輩の声でワレに返る。
監査はなごやかに粛々と進んでいく。
指摘は特になく、終わりに差し掛かったところで、後輩が持っている手帳が監査員の目に止まった。
そこには昨年産まれた赤ちゃんのプリクラが貼ってある。
『まぁ可愛い』
ワシも負けずにワシの手帳を出した。
すると雰囲気が一変した。
『えっ、boke×2さんはこの手帳をどうしてるの?』
『いやプリクラは貼ってません』
『そうじゃなくて中身はどういうの?』
『お客様との打ち合わせのメモとか、社内会議での課題とか、モロモロ…』
『ちょっと貸して』
パラパラ
『あらっ、お客様の社名やら担当の名前が書いてある。゙A゙とがB゙とか隠語にできないの。こういうのは危険よ、セキリティ上。』
雲行きが妖しくなってきた。
『使い方はて、て、手帳です、書かないと忘れます、書いても忘れます、隠語にしたら後でワカラナクなります』
『わかったわ、boke×2さんの手帳はちょっと危険ね。いつもどこに入れてるの?』
『す、す、すぃーつ、いやっ、スーツのポケットです』
『カバンは?』
『カバンは忘れます。持ってると間違いなく忘れます。持たないようにしてます』
『手帳も持たないようにしたら?』
『いや…手帳がないと、め、面談とか、しょ、商談が…』
『わかったわ、セキリティ担当役員にはワタシからboke×2さんが手帳を持ち歩いていた、と伝えて置くわ。ちなみに名刺入れは?』
『持ってます!!ボタンの留まる内ポケットに』
『手帳は同じポケットに入れてるの?』
『イヤッ、外側のポケットで蓋は閉めてます』
『危険ね。幼稚園バックみたいに斜めにかけるポシェットみたいな入れ物を買ってあげましょうか』
『いえ…大丈夫デス…』
崇高な監査の目的と在り方を超えて、毎回ワシ個人の監査になっちゃうのはなぜなんでしょう。
ねぇ、誰か教えてください。
(´・ω・`)トホホ
他人から信用される人間と人間関係に恵まれないワタシのような人間だ。
ワタシは回りの人間から信用がない。
たまたまワタシの回りに疑り深い人間ばかり集まっているのかもしれないが、それにしたってこんなにあれこれ疑られてしまうワタシは、本当に人間関係に恵まれていない。
人間は欠点だらけなモノだろう。
完璧な人間などいないはずだ。
それなのになぜ、ワタシは欠点をこうまでも回りの人間から攻撃されなくてはいけないのか。
これほどわずかな過ちも許されないのは、それだけワタシが公明正大、品行方正、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花だからか。
完璧な人間だからあら探しをされるのか。
そうなのか?
悔しかったらワシみたいに完璧な人間になってみろ!!
いや、悔しいのはワシの方だ、コンチクショー!
事件は会社の内部監査で起きた。
うちの会社には、社外の監査専門の人にセキリティや情報管理のリスクなどをチェックされる外部監査と、社内のセキリティ等を管轄する部門からチェックされる内部監査の二種類の監査がある。
内部監査は、通常、部門から最低ひとつのプロジェクトを選抜して、申請をすることになっており、毎回違うプロジェクトにすることで順繰りにプロジェクトをチェックしていく運用スタイルだ。
しかし、『我々は忙しいから、暇なboke×2のプロジェクトが受けなさい。いや、これは指示じゃなくて命令だかんね』と上司に言われ、『監査とはプロジェクトのプロジェクトによるプロジェクトのための監査であるべきです』と強く訴えたが、『ワシラのプロジェクトはしっかり役員も中に入って毎週チェックしてるから、うっかりboke×2が入ったプロジェクトが毎日呑んだくれているboke×2の罰として受けなさい』と強制的に決められてしまった。
可哀想なのはワシの部下である。
なにより暇で呑んだくれと断定されてしまったワシである。
こうして監査当日を迎えた。
『毎回ご苦労さまね。じゃあ前回同様に監査の考え方を復唱しましょう』
そういえば今回で監査は部門で3回も連続してワタシのプロジェクトが受けている。
前回は『boke×2は独身だから罰として監査を受けといて』と言われたのだ。
どう考えても結婚を不当にちらつかせたセクハラか結婚詐欺だと訴えたが、ワタシの言い分は強いチカラの前にあえなく敗訴したのだった。
『監査は個人を攻撃したり、貶めるためにするのではありません』
後輩の声でワレに返る。
監査はなごやかに粛々と進んでいく。
指摘は特になく、終わりに差し掛かったところで、後輩が持っている手帳が監査員の目に止まった。
そこには昨年産まれた赤ちゃんのプリクラが貼ってある。
『まぁ可愛い』
ワシも負けずにワシの手帳を出した。
すると雰囲気が一変した。
『えっ、boke×2さんはこの手帳をどうしてるの?』
『いやプリクラは貼ってません』
『そうじゃなくて中身はどういうの?』
『お客様との打ち合わせのメモとか、社内会議での課題とか、モロモロ…』
『ちょっと貸して』
パラパラ
『あらっ、お客様の社名やら担当の名前が書いてある。゙A゙とがB゙とか隠語にできないの。こういうのは危険よ、セキリティ上。』
雲行きが妖しくなってきた。
『使い方はて、て、手帳です、書かないと忘れます、書いても忘れます、隠語にしたら後でワカラナクなります』
『わかったわ、boke×2さんの手帳はちょっと危険ね。いつもどこに入れてるの?』
『す、す、すぃーつ、いやっ、スーツのポケットです』
『カバンは?』
『カバンは忘れます。持ってると間違いなく忘れます。持たないようにしてます』
『手帳も持たないようにしたら?』
『いや…手帳がないと、め、面談とか、しょ、商談が…』
『わかったわ、セキリティ担当役員にはワタシからboke×2さんが手帳を持ち歩いていた、と伝えて置くわ。ちなみに名刺入れは?』
『持ってます!!ボタンの留まる内ポケットに』
『手帳は同じポケットに入れてるの?』
『イヤッ、外側のポケットで蓋は閉めてます』
『危険ね。幼稚園バックみたいに斜めにかけるポシェットみたいな入れ物を買ってあげましょうか』
『いえ…大丈夫デス…』
崇高な監査の目的と在り方を超えて、毎回ワシ個人の監査になっちゃうのはなぜなんでしょう。
ねぇ、誰か教えてください。
(´・ω・`)トホホ
奇跡
奇跡が起きた。
昨日はコメントをあえて控えたのだが、これはホンモノだ。
ワタシは自他共に認めるシュリョウ民族であり、内燃機関にはアルコールエンジンを搭載し、仕事よりもカンパイを愛するカンパイー制度の導入をコトあるごとに会社に提案し、どんなにワイフ(特に同僚の)から罵倒されようがノルマを優先することを自負してきた。
そのワタシが二日続けて一滴もアルコール補給せずに帰宅した。
飲まず、曲がらず、日を跨がずの非アル三原則を達成したのだ。
ついに!!
それも二日続けて!!
もちろん平日であるし、ワタシは元気だし、風邪や二日酔いやアル中、花粉症の気配もない。
快挙だ。
上司に言わせると快挙も通り越して怪奇だ。
皆既日食か皆勤賞か…というほどのレアケースだ。
昨日はまだ、自分でも半信半疑だったので公表を控えたが、二日目の今日なら、自信を持ってみなさまの茶の間にもお伝えできる。
ここ数年、どんなに疲れていても、くじけそうな同僚を叱咤して必死に飲みに連れていっていたことが、嘘みたいだ。
しかし、なにがあった訳でもない。
なんとなく仕事を終え、それとなく帰宅したら出来た。
ちなみに同僚とは接触しなかった。
そうなのだ。
ワシは昔からへそ曲がりだった。
小学校でもクラスの女子から『センセー、boke×2が掃除をサボって帰ろうとしてま~す』と言われると『やろうと思ったのに告げ口されたからやらんもんね~』と言って帰宅しては翌日に先生に怒られていた。
本当に掃除をサボって帰るまであの女子が黙っていてさえ、いてくれれば、ワタシもサボる理由に違う言い訳をするようになり、言われたことの反対をするようなへそ曲がりになることもなかったのに。
今日の話題とは関係ないが、よく考えるとこの頃から女性にはアタマが上がらなくなった気もする。
皆が『あれ、今日は行かないの?あれ、メズラシイ』と気にしさえしないでくれれば、『いや、曲がっちゃうもんね~』と無理に相手を探すこともないのだ。
…たぶん。
いやいや、反面、ワタシは昔から素直なところもあった。
小学校でも女子が『センセー、boke×2が掃除をサボって帰ろうとしてます~』と告げ口すると『今更掃除をしてもサボっていたことをどうせ怒られるなら、帰っちゃうもんね~』と言って帰宅して、やっぱり翌日先生に怒られていたものだ。
今日の話題とは関係ないが、どうしてもこの頃から女性にはアタマが上がらなくなったとしか思えない。
本当に掃除をサボって帰るまであの女子が黙っていてさえ、いてくれれば、ワタシもサボる理由にもう少し気のきいたことを考え、オマイに言われたからそのとおりにしちゃうもんね~という素直さを前面にだしたズルい男になることもなかったのに。
『今日は誰と行くの?どこに曲がるの?』と言われさえしなければ、今だってまっすぐ…。
いや、たぶんだけどね。
とにかくまったく残念である。
しかし、ことあるごとに『この子はやればできる子なんです』と言われ続けていたが、やればできた。
諦めたり、さじを投げ掛けた先生や会社の上司や同僚に『やればできる子』だといい続けたワタシを褒めてあげたい。
そして今日、曲がらず帰ったワタシを褒めてあげたい。
人類にとっては小さな一歩だが、ワタシにとっては大きな一升だ。
いや、一歩だ。
アルコールがよぎってはいかん。
ワシャ、アル中か。
しかし、昨日、今日とたまたま同僚に逃げられただけかもしれない。
そう考えると、自信も多少揺らいでくる。
そういえば同僚は気がついたら誰もいなかったような…。
ひょっとすると接触しなかったのではなく、同僚から接触されなかった疑惑も浮上してくる。
段々不安になってきた。
単に二日間、『ひょっと』が続いただけなのか?
『ひょっと』ってなんだ?
…こうなると明日が勝負である。
でも大丈夫だ。
明日は夕方、部門の全体会議の後で打ち上げがある。
『ひょっと』とやらが続こうが続かなかろうが、明日は、二日間、アルコールをサケたワシへのご褒美はちゃんと用意されているのだ。
昨日はコメントをあえて控えたのだが、これはホンモノだ。
ワタシは自他共に認めるシュリョウ民族であり、内燃機関にはアルコールエンジンを搭載し、仕事よりもカンパイを愛するカンパイー制度の導入をコトあるごとに会社に提案し、どんなにワイフ(特に同僚の)から罵倒されようがノルマを優先することを自負してきた。
そのワタシが二日続けて一滴もアルコール補給せずに帰宅した。
飲まず、曲がらず、日を跨がずの非アル三原則を達成したのだ。
ついに!!
それも二日続けて!!
もちろん平日であるし、ワタシは元気だし、風邪や二日酔いやアル中、花粉症の気配もない。
快挙だ。
上司に言わせると快挙も通り越して怪奇だ。
皆既日食か皆勤賞か…というほどのレアケースだ。
昨日はまだ、自分でも半信半疑だったので公表を控えたが、二日目の今日なら、自信を持ってみなさまの茶の間にもお伝えできる。
ここ数年、どんなに疲れていても、くじけそうな同僚を叱咤して必死に飲みに連れていっていたことが、嘘みたいだ。
しかし、なにがあった訳でもない。
なんとなく仕事を終え、それとなく帰宅したら出来た。
ちなみに同僚とは接触しなかった。
そうなのだ。
ワシは昔からへそ曲がりだった。
小学校でもクラスの女子から『センセー、boke×2が掃除をサボって帰ろうとしてま~す』と言われると『やろうと思ったのに告げ口されたからやらんもんね~』と言って帰宅しては翌日に先生に怒られていた。
本当に掃除をサボって帰るまであの女子が黙っていてさえ、いてくれれば、ワタシもサボる理由に違う言い訳をするようになり、言われたことの反対をするようなへそ曲がりになることもなかったのに。
今日の話題とは関係ないが、よく考えるとこの頃から女性にはアタマが上がらなくなった気もする。
皆が『あれ、今日は行かないの?あれ、メズラシイ』と気にしさえしないでくれれば、『いや、曲がっちゃうもんね~』と無理に相手を探すこともないのだ。
…たぶん。
いやいや、反面、ワタシは昔から素直なところもあった。
小学校でも女子が『センセー、boke×2が掃除をサボって帰ろうとしてます~』と告げ口すると『今更掃除をしてもサボっていたことをどうせ怒られるなら、帰っちゃうもんね~』と言って帰宅して、やっぱり翌日先生に怒られていたものだ。
今日の話題とは関係ないが、どうしてもこの頃から女性にはアタマが上がらなくなったとしか思えない。
本当に掃除をサボって帰るまであの女子が黙っていてさえ、いてくれれば、ワタシもサボる理由にもう少し気のきいたことを考え、オマイに言われたからそのとおりにしちゃうもんね~という素直さを前面にだしたズルい男になることもなかったのに。
『今日は誰と行くの?どこに曲がるの?』と言われさえしなければ、今だってまっすぐ…。
いや、たぶんだけどね。
とにかくまったく残念である。
しかし、ことあるごとに『この子はやればできる子なんです』と言われ続けていたが、やればできた。
諦めたり、さじを投げ掛けた先生や会社の上司や同僚に『やればできる子』だといい続けたワタシを褒めてあげたい。
そして今日、曲がらず帰ったワタシを褒めてあげたい。
人類にとっては小さな一歩だが、ワタシにとっては大きな一升だ。
いや、一歩だ。
アルコールがよぎってはいかん。
ワシャ、アル中か。
しかし、昨日、今日とたまたま同僚に逃げられただけかもしれない。
そう考えると、自信も多少揺らいでくる。
そういえば同僚は気がついたら誰もいなかったような…。
ひょっとすると接触しなかったのではなく、同僚から接触されなかった疑惑も浮上してくる。
段々不安になってきた。
単に二日間、『ひょっと』が続いただけなのか?
『ひょっと』ってなんだ?
…こうなると明日が勝負である。
でも大丈夫だ。
明日は夕方、部門の全体会議の後で打ち上げがある。
『ひょっと』とやらが続こうが続かなかろうが、明日は、二日間、アルコールをサケたワシへのご褒美はちゃんと用意されているのだ。