考えてみたら、私たちが普段見ている時代劇の舞台は戦国時代とか江戸時代がほとんどで、天皇の存在感が無いんですよね。
それに今も日本には天皇陛下はいらっしゃるわけで、天皇が悪者だなんて、そんな感覚は今まで持ったことがなく、とても斬新でした。
もちろん、1人の同じ人間であっても、どのような視点から見るのかによって、悪者だったり正義だったり、いろんな側面があるもので、今回は敗者の歴史、ということでそういう描き方がされていたのだと思います。
この作品は45分×4回ということで、ストーリーがどんどん進んで行き、私にとって馴染みのない話であるため、取り残されそうになりました。
ストーリーは追えるのですが、大和に魂を売ってしまった阿弖流為の兄、阿万比古の心の動きや、阿弖流為の仲間になったり離れたりした周りの集落の長たちの心の動き、阿弖流為達の助命を懇願するに至った坂上田村麻呂の心の動きなんかをもう少し丁寧に見たかった気がします。
さて、我らの母礼ですが、後半、意外と出番少なくない?
しかし母礼さんイケボです。渋くてセクシーな声です。
そして出番が少ないだけでなく台詞も少ないので、阿弖流為の隣で喜んだり、悲しんだり、表情だけの演技もけっこう多いです。なんだか可愛いです。見逃さないでください!
さて、話は戻って、奈良時代、平安時代も、戦国時代みたいに陣取り合戦をしていたんですね。
長い歴史の中で、戦は繰り返されていて、現在の平和の尊さをしっかりと認識しないといけないな、と改めて思いました。
こちらは原作↓