先日Flea Market (蚤の市) が正しくてFree Market (自由市場-でも中国にはこんな言葉ありそうですね。Supermarketは超級市場ですから。) でないことをお話しましたが、その言葉の意味と言うか成り立ちを知っていると正しい発音が出来ます。

 例えば、SupermarketSuper Marketがくっついた言葉(Flea Marketとは違って2語ではない)ですから、日本語のようにアクセントなしにベターっと発音するのではなくて、SuperMarketにそれぞれ([u] [a] )の言葉にアクセント(但し[u]が第一アクセントで[a]は第二アクセント)をつけて、2語であることを意識しながら、少しSuper(ほんの少しポーズ置いて) Market と発音することがかっこいい発音(と言うか正しい発音)のコツです。

 他にも、WDouble U(つまり二つのU)であることを分かっていれば、wwwをダブルダブルダブルなどと間違った発音をすることはありません。また、Rainbow()Rain Bow (つまり雨の弓)であること理解していれば、同様の発音が出来ます。

 何度も言いますが、英語を学ぶ目的はコミュニケーションの道具として使いこなすことです。ですから発音がクリアで正確であれば、相手は聞き取り易くなり、スムーズなコミュニケーションを図ることが出来ます。綺麗な発音はしゃべっている本人も、聞いてる相手も心地よいものです。皆で勉強しましょうね。

 それから語源を知っていると正しい発音をすることが出来ますが、一方で言葉の意味も覚えやすく、分かりやすくなります。このことは、次回以降少しずつ解説します。


山口実

 九州の女性と九州のPotentialityに惚れて、29年間勤めた会社を退職し、天下りもせずこの4年間自分を見つめ直してきました。その間、大学での講義やボランティア活動等いろいろなことをやって来ましたが、やりたいことが多過ぎて今一つ焦点を絞る事が出来ませんでした。しかし、女房のアドバイスもありようやく何をやるべきかが分かりかけて来ました。それはもっと多くの場で自分の経験や考えを語っていくことです。

  私は大学での講義以外でも、年に数回講演をして来ました。それは平和外交・国際貢献に関するものであったり、国際経済に関するものであったり、歴史や文化に関するものであったり、音楽に関するものであったり、ボランティア活動に関するものであったり、英語を含む教育に関するものであったり、多岐にわたります。

 私は講演の依頼があるとまずタイトルから考えます。それから、大きな項目を考えてから、持ち時間によって詳細を決めていきます。そのタイトルは例えば、「農耕民族への回帰を」「隣人への愛を」「かけがえのない自分」のようなものです。

 話の内容はいろいろですが、その基本は自分を語ることです。自分が経験したこと、学んだことを自分の言葉で語ることです。もちろん、自分を語るためには、自分を知らないといけませんし、自分を信じなければなりません。また、そうすることで相手を思いやる度量や肝要さも出て来ます。

 最近の若者多くに、自分を押し殺してしまう傾向が見られます。昨日、こちらのミッション系の大学で国際関係を教えている大学の後輩と久しぶりに会って話しましたが、「WBCでのイチローの言動に『パフォーマンスが過ぎる』と批判的な学生がいることに驚いた」と言っていました。「それは自己主張をせず、目立たないこと、皆と一緒であることが良いと言う小中学校での学校教育が刷り込まれているからではないか」と私考えを述べましたら、「本人達もそれを認めている」との事でした。

 私は、イチロー選手のWBCでの自己主張を大いに評価します。一方で、彼が今まで多くを語らなかったのも、自己主張であって、彼を「孤高の剣士」のような立場に追い込んだマスメディアを始めとする社会に自己批判の必要があるのではないかとも思っています。

 私が、自分の経験を語ろうとすると、そのこと自体を批判する人々が少なからずいます。そして、その人たちの多くが中国・韓国に批判的で、日本の素晴らしさを訴えます。また、偏った情報により過去の間違った行動を正当化しようとします。もちろん日本が平和な素晴らしい国である事は確かですし、私も母国を心から愛していますが、私たち一人一人が自分の頭でしっかり考え行動していかなければ、日本が素晴らしい国であり続けることは大変難しいと考えています。

 一方で、若者たちが未熟な経験や頭でっかちの知識に基づいて勇ましい言動を行うことは、自己を知らないことや自信のないことの裏返しのように思えてなりません。中国や韓国のあら捜しをして糾弾する姿勢は、自己主張が強く、活気があり、発展を続けている両国に対するやっかみのような気がしてなりません。          

 ところで、昨日とても嬉しい事がありました。それは、先日私のブログにWBCのことでトラックバックしてくれた青年が、私のブログに読者登録してくれたことです。トラックバックを見て興味を覚え、彼のブログを覗きましたが、その書き込みと他の読者のコメントに韓国選手や韓国民に対する批判が多く載せられているのに驚きました。それは、最近の日本の社会に見られる中国バッシングとも共通するものでした。

 私は、王監督やイチロー選手を始めとする日本代表の選手達の気持ちは少し違うものだと思い、また相手のあら捜しをしてお互いを挑発することは、結局お互いの為にならないと思いましたので、かなり詳細なコメントを書きました。そして、昨日彼から「山口先生のご意見を伺い、まだまだ自分の視野が狭かったことを認識しました。これからも先生のご意見を読ませてください。宜しくお願いします。」と言うコメントと共に読者登録あったことに気がつきました。

 ブログやホームページで政治的な問題について反対意見を書き込んだり、コメントすると議論にはならず、誹謗中傷で終わってしまう場合が多いのですが、上記の彼のコメントには大変勇気付けられました。子供や若者たちの「学ぶ力」「回復する力」を信じて、頑張ろうと思いました。

 

 と言うことで、これからはもっと積極的に「国際理解の語り部」「民間外交官」として、出来るだけ多くの場で自分を語って行きます。また、そう言った場を求める活動を精力的に進めて行きます。それが、幾多の窮地を生き延びられたことに対しての恩返しになると確信しています。このブログにも、難しい話題を書き込むと思いますが、ブレイン・ストーミングと思ってお付き合い下さい。


山口実

新学期から公民館で小中学生に基礎英語を教えようと思います。塾に忙しい子供が多いようなので、どれ程の子供達が集まるか判りませんが、僕としてはお勧めのクラスです。

その中に正しい発音も含まれます。講演で色々な学校に行くのですが、残念ながら発音の基礎がしっかりした英語教師は多いとは言えません。もちろんNative(と言っても、国がまちまちで、発音も出身国・地域によって違います)の補助教員もいますが、日本人に発音を基礎から教えられる人は多くありません。

 それで、今日は英語の発音の基礎について、少しお話します。

日本人にとって英語の発音で一番大切なのは、二重母音です。これは[ei] [ai][ou][au][oi]のような母音が続く発音です。なぜ重要かと言うと、日本語英語は[ei] [ou]をエー、オー(アイは別)と言うように発音して、エイ、オウと発音しないからです。エーやオーと発音して全く通じないということはないでしょうが、通じにくいし相手のrespectはまず得られません。

同じく重要なのが、LとRの発音。これは区別できないと英語圏では殆ど通じません。

  それどころか、笑い話になってしまいます。例えば”Moon River(月の河)” ”Moon Liver(月の肝臓)に聞こえれば、彼女には必ずフラレてしまうし、カラオケで歌えば歌うほど恥をかきます。また、自身でも”Flea Market(蚤の市)”Free Market(自由市場)だと誤解してしまいます。日本のメジャーの歌手でも、"Softly(優しく)” ”Soft Tree(柔らかい木)”Completely(完全に)”Complete Tree”(完全な木)と歌っている人が大変多いです。

  “Rice(ご飯)””Lice(しらみ)に聞こえた日には、笑うに笑えません。

  ではどう発音を区別するか。"R”の発音の前には、必ず"W”を入れる(つまり英語の[u]の口を作って)から、丸めた舌を口蓋に付けないで次の母音の発音と共に戻します。Writeの発音のイメージが作れれば、Rの発音は著しく改善出来ます。では、Lはと言うと、これは舌の位置をしっかり決めること。日本人はLの発音の際に、軟口蓋に近いところに付けるので、LとRの間の発音になってしまいますが、硬口蓋(歯茎のところ)に舌をしっかり付けてsharpに発音するとしっかりしたLの発音になります。イメージとしては、Lの舌の位置はTやDの発音の舌の位置とほぼ同じです。

  それから、ReallyAll rightのようにRとLが交互に出てくる場合、例えば”I really love you” のように文章の中でLが繰り返し出てくる場合は、意識してLをsharpに発音することが大切です。

次に気をつけるのは、曖昧母音の発音。girlとかbirdとかhurtのような[«r] [«ùr]の発音とbut, aboutなどの[«]の発音です。これは口で言うのは難しいのですが、口の内と外を開かず、こもった日本語のウーとアーの間の音を出します。

後は日本語にない[T][D]の音や[tS]の音や[dZ]の音、それから[s[z]の音や[N](鼻濁音)[S]の音を正確に発音することです。  


これらの基礎的発音と発音記号を初期の段階で勉強していれば、上達は早い。後はたくさん聴いて、たくさん喋るだけ。何事も基本に返ることが大切です。http://www.e-hatuon.com/index.htm

山口実

彼は天才です。異星人と呼ばれることもあります。しかし、今回のWBCの活躍で、彼が努力の人で、何より野球を心から愛している人間だと言うことが世の中に知れ渡ったことでしょう。

 イチロー選手にはいろいろな逸話を聞きます。私はその全てを信じていますし、尊敬しています。彼が追求していることは、野球道と言って過言ではないと思います。それは、宮本武蔵が剣の道を極める為にその生涯を捧げたような崇高な世界です。

 私が見聞きしたイチロー選手の逸話のいくつかを紹介します。

イチロー選手は小学校時代、チチローとバッティングセンターに通い、出来るだけ早い球に対応する為に、バッテイング・ポジションを前に前に移動していたら、最後は1/3のところで打っていた。(これが、大リーグの投手の速い球に対応できる素晴らしい動体視力を作ったのでしょう。多分彼には猛スピードで通り過ぎる電車に乗っている人の顔が見えるのではないでしょうか。)

愛知工業大学名電高校の時の平均打率が6割を超えていた。(彼は高校時代から「ヒットならいつでも打てる。」と公言していたそうです。

高校からドラフト4位でオリックスに投手として入団。(彼もレーザー・ビームと呼ばれる肩は、投手時代の投げ込みから来ているのでしょう。日本のオールスターでも投手として登板したことがあります。140KM の後半を楽に出すらしい。)

彼を見出した三輪田さん(残念ながら、後に新垣投手のスカウト問題で自殺されましたが)は素晴らしいスカウトです。イチロー選手は今でも感謝しています。

オリックスで当時の土井正三監督に干されて2軍にいた頃の打率は5割を越えていた。

(多分「ヨイショ」が下手で干されたのだろうけれど、仰木彬監督に一軍に引き上げられ、名前を鈴木一朗からイチローに変えてからの活躍はご存知の通り。http://www.lun-lun.com/nagae/itirou/in.htm  今回の活躍は昨年なくなった仰木さんの追悼の意味もあったと思います。)

試合前後での野球道具の入念な手入れは今でも欠かさない。(まさに剣豪の世界)

豹をイメージした走塁。(今回最終回に追加点を取った後、福留選手の単打で2塁か らかえって来た姿は豹そのもの)

彼は記憶力が良いので、CMでのNGがない。(一般にスポーツ選手のCMNGだらけ)

大リーグで1941年以来の4割打者を実現できる選手がいるとすれば、イチローのみ。

(日本プロ野球でも、大リーグでもいろいろな記録を塗り替えて、WBCでも勝って、次の彼の目標は4割とピート・ローズの安打記録でしょう。)

こう書いていくと、何でこのブログでイチロー選手の話を一生懸命書くのかと疑問に思う人がいると考えますので、一言説明します。

 今回の活躍で、彼のにわかファンになる人も多いと思うのですが、彼が野球の天才である前に努力の人であること、道具と技術を大切にする職人であること、いつもファンサービスを心がけている本物のプロであること、それから何より国境を越えて野球ファンに夢を与える素晴らしい野球選手であることをしっかり噛み締めながら、彼の今後の活躍を祈って欲しいと思うからです。間違えても、彼の崇高な求道精神やファイティング・スピリットを日韓問題(日韓双方が)の道具に使ってはならないと考えます。

山口実

笑顔のイチロー選手2

優勝トロフィーを抱え挙げるイチロー選手

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060322k0000m050083000c.html

 いやあ。素晴らしい試合だった。

 素晴らしいプレイの数々。ミスがあっても、それをお互いに補っていく前向きな選手達。そして、素晴らしい監督とチームリーダー。私たちがあるべき姿を示してくれたように思います。幾多の苦労や挫折を経て手にしたWBC第一回大会の日本の優勝、素晴らしいの一語に尽きます。

 相手のあら捜しをして、自己満足に浸るのではなくて、相手を上回る努力や精神力を発揮して、前向きにベストを尽くす姿勢こそ、私たち日本の国民が目指すものであることを今日目の当たりにしました。

山口実

P.S.日本の球界を担う選手達も今回のWBCでイチロー選手から多くを学んだと思います。それを実践して、日本のプロ野球を面白くして、人気の回復に努めて欲しいと思います。そして、準備が整ったら、是非大リーグへ。前向きな目標を持つことが私たちを成長させる一番の力だとつくづく思います。

王監督の胴上げ

イチロー選手のガッツポーズ

 今私たち日本人に一番足りないのは、自信と誇りだと思います。バブルがはじけて失ったもの作りへの自信や民族としての誇りです。この自信や誇りがないから、対立する相手を作って、如何にも自信があるかのように振舞っています。米国も同様です。では、どうやって自信や誇りを取り戻すのか。それは、相手に優越感を持ったり、劣等感を持ったりすることではなく、自分を知ることです。自分の歴史や文化を正しく認識することで、この自信や誇りが回復できると思います。

 そして、自信や誇りが回復すれば、相手の自信や誇りをrespectすることが出来ます。それが、成熟した国の人間がやるべきことだと考えます。徒らに、対立を煽るやり方は、破壊以外何も生みません。

 このところ結構難しい問題を取り上げてきましたが、このブログを読む皆さんには出来るだけ複眼的な知識や考え方を持って頂きたいと考えます。言葉を変えると、出来るだけ多くのポケットや引き出しを持つことが、自信や誇りに繋がります。狭量で近視眼的な知識や考え方は捨て去るべきだと思います。

 それが、私たちが進むべき国際的融和と言う道に繋がると思います。

山口実

P.S.どうして上のようなことを書き込んだのかと言うと、最近の日本は政府やマスメディアを含めて、極めて狭量な「民族主義」「孤立主義」に陥る傾向にあり、私たち国民がそれに乗せられていると危惧するからです。(昨日トラックバック頂いたブログの書き込みを呼んでも、良くわかります。)

 対立が破壊しか生まないことは、アフガンやイスラエルやイラクの現状を見ればよく分かることです。イランの問題や日中韓の問題は対立を煽るのではなくて、融和を図る方法で解決の糸口を見つけるべきだと思います。対立で、利益を享受するのは私たち国民であることは明らかなのですから。

 今日は私にとっては忘れてはならない日です。ちょうど3年前と1年前に起こったことなのですが、一つはイラク戦争が起こった日で、もう一つは福岡西方沖地震です。

 大江健三郎先生が一昨日の講演で、「記憶すること」で壊れるのを防ぐことが出来るとお話になったことをお伝えしましたが、これらの出来事の記憶を失ってはならないと思いますので、再度書き込みます。


1)イラク戦争

 私の手記や書き込みで、お分かりのように私は湾岸危機のおりに、「人間の盾」としてイラクに3ヶ月半、拉致されていました。不法なクウェート侵攻から数えると4ヶ月以上の間、自由を奪われ死の恐怖に晒されました。北朝鮮の拉致については、最近頻繁に取り上げられますが、15年前の出来事はマスメディアからも完全に忘れ去られています。141人の男性の人質が運良く無事解放されたことが大きな理由でしょうが、当時の政府の失態によって私達が拉致されたことも触れたくない理由の一つと考えられます。

 イラクのサダム政権に精神的、経済的、時間的苦痛を蒙った私ですが、イラク戦争開始の前には、「戦争反対」を国連の安全保障理事会のメンバーに対して強く訴えましたし、全国紙・地方紙やテレビにも頻繁に出て、反対の意思表示をしました。もちろん、その理由はイラクの罪のない市民(特に婦女子)が甚大な被害を受けることが分かっていたからです。国連安全保障理事会では、イラク攻撃の決議は採択されませんでしたが、米英が攻撃を始め、日本はいの一番に全面的な支持を表明しました。そして、その後は自衛隊を派遣し、治安の悪化を理由に撤退を先延ばしにしています。

 戦争開始時に説明された「戦争の大義」(私はこの地球のいかなる戦争にも大義はないと考えています)が根拠のないもの(大量破壊兵器の存在)であったことやイラク戦争によるイラク市民の民主的で平和あな生活の構築やテロの防止が幻影であったことが明らかになった今も、英米軍や自衛隊を含めた殆どの有志連合国の軍隊はイラクに居座り続け、彼らの平和な生活を破壊しています。(私はテロが終わらないのは強引な戦争と占領による市民の被害が、テロリストを支援するイラク市民を数多く生んでいるからだと考えています。つまり、プロのテロリストが孤立せず、一般市民の中に潜んでテロ活動を続け、肉親や恋人や大切な友人を失ったイラク市民がテロリストと化したケースも多いと危惧します。もちろん、テロが悪いことに全く異論はありません。どう言う理由をつけようと許されることではありません。しかし、「国家テロによる戦争被害がイラク国内のテロを助長している」ことも明白な事実なのです。)

 イラクが殆ど内戦状態になっている今、非戦闘地域でしか活動を許されていない自衛隊は速やか撤退すべきですし、米英豪など有志連合軍も要らぬおせっかいは止めて、イラクの平和や独立をイラクの人々の手に委ねるべきだと考えます。これが、大江先生の言われる「注意深く見守る」と言うことだと考えます。

 今の混乱を起こした米英軍が責任を取らず放り出すことに異論を唱える方々も多いかも知れません。しかし未だに、戦争開始を正当化している米英日豪政府が責任を取るは不可能であり、有志連合軍の駐留は、イラクの人々とって要らぬおせっかいでしかありません。

 もちろん、今のイラクの混乱を作ったのは有志連合国であり、それを許した各国の国民(もちろん、私も含めた)であることを忘れないで、イラクの国民に任せて、私達は注意深く見守るしかないのです。手を差し伸べるのはそれからで良いと考えます。

 一方で、私には、「3年経ってイラク戦争のことがトップニュースとして議論されないこと」は、「この世の中が壊れつつあること」を象徴しているようにも思えます。


2)福岡西方沖地震

 これは、多くの修羅場を潜ってきた私とっても、最も恐ろしい出来事でした。警固断層の地震の被害の予想に関する記事が今日の新聞に掲載されおり、防衛策として建物の補強を勧めていましたが、部屋のレイアウトとか家具の選定とかもう少し金のかからない地道な対策についても、工夫・啓蒙されて良いのではないかと考えます。地震の問題は、殆ど日本全国共通の問題なのですから。

 もう一つ付け加えると危機管理に最も大切なことはコミュニティの結束と正確な情報の伝達です。特に地震に就いては、その予測は難しいし、発生を防ぐことは不可能です。ですから、発生後の近隣住民の助け合いと正確な情報(被害状況や二次被害の可能性、避難場所等)の伝達が不可欠です。季節や地域にもよりますが、地震による被災者の救助は最初の72時間が勝負だと言われます。そして、近隣の人々が助け合い、正確な情報を交換するためには、日頃からのコミュニティーの意志の疎通が必須です。従って、公民館や自治会、地域の学校等の地域の小さなコミュニティーが平常時から、しっかりと組織されていなければなりません。その意味では、地域(特に過疎地域)の情報伝達の媒体である郵便局員の存在も軽視することは出来ません。

 ニューオリンズのハリケーン被害の時の犠牲者の数が著しく増減したことは私達の記憶に新しいですが、日本では少なくとも今までそんなことは有り得ないことでした。しかし、コミュニティーの結束が弱くなり、意志の疎通を欠けば、被災時に何が起こるか分かりません。各々方、努々ご油断めさるな!


山口実

2003年3月20日毎日新聞の記事

2003年3月20日毎日新聞に掲載された私の訴えの記事

この他、朝日新聞、西日本新聞、中国新聞などに記事が掲載されましたが、毎日新聞の記事が一番良く書けていました。記事掲載の前に、大騒ぎがありそのお蔭で、私の主張が正確に反映されました。(笑)

 

 今回のWBCでのイチロー選手は、日頃の求道者のような彼の態度とは違って、何か子供が楽しんでいるようです。日米球界で、いろいろな記録を打ち立てて来た彼には、そのモチベーションを高めることがとても大変だと思います。今回は、彼が、「向こう30年は日本には手は出せないな、という感じで勝ちたいと思う」と発言したことが、韓国選手の負けん気に火をつけたと言われていますが、それで存分に良いプレイを見ることが出来た私は「さすがにイチロー選手はプロフェッショナル」と好意的に感じています。韓国を侮辱したというより、自らやチームメイトを鼓舞したのだと思いますから。http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060320k0000m050084000c.html

 韓国ファンのブーイングは少し気になりましたが、米国でのアウェイの試合では良くあることです。(以前中国でのサッカーの試合での、中国側のブーイングに大騒ぎした日本のマスメディアには驚きました。欧米でも、日本国内でも良くある話なのに、中国と言うとどうして大騒ぎになるのでしょうね。)

 それにしても、韓国の金監督の「日本は最も組織されていたし、パワーもある。2回勝ったが、野球の質は日本が上」と言うさわやかな敗戦の弁には、感動しました。また、エース朴賛浩(パドレス)も「決勝では日本に勝ってほしい。大塚とイチローは友達だからね」とエールを送っていたそうです。

 やはり、スポーツでも何でもFairでなければいけませんね。 

山口実

イチロー選手

日韓準決勝で3安打のイチロー選手。

日本チームが韓国チームを6対1で破り、WBC決勝進出を決めました。おめでとうございます。

一方韓国チームを良いプレイが随所に見られ6回までは緊迫した試合が続きました。日本チームも拙攻を続け、嫌なムードが漂う中、雑草男上原投手がきっちりと0点に抑え、代打福留選手の2ランホームランを呼び込みました。その後は畳み掛ける攻撃。里崎選手も素晴らしい2塁打で続き、リーダーの宮本選手やイチロー選手も頑張りました。慣れないバント失敗でチャンスを潰したかに見えた多村選手もホームランやファインプレーで試合を盛り上げ、チームが一丸となって手に入れた勝利でした。感激!!

次は、世界の王者キューバチームとの決勝です。米国が渡米を拒絶し、安易な組み合わせと誤審で葬ろうとした両チームが結果的に残ったというのも今回のWBCを象徴していると思いますが、ここまで来たら王監督の日本チームにWBC最初の大会に優勝して貰いたいと考えます。今のチームのメンバーには、それが成就できる強い気持ちを感じます。

20日(日本時間は21日)の決勝もしっかり応援したいと思います。頑張れ、日本。

山口実

P.S.以前も書きましたが、女房達のJazz Liveに日野さんと来られた王監督とお話したことがありますが、正のオーラを放っている素晴らしい方で、既に王さんの大ファンだった私は、それ以来熱狂的なファンになりました。

ホームランを打った福留選手

福留選手の最高のホームラン

昨日はいろいろな人からパワーを頂きました。

まず午前中に、こちらのある大学の副学長にお会いしました。大学の先輩で日頃から親しくして頂いている、とても頭の柔らかい素晴らしい方です。お会いしたのは、私の考えている大学での音楽プロジェクトとミラクルバナナへの支援に就いてお話するためでしたが、まず副学長の方から学校の音楽プロジェクト(まだ、具体的にご披露できませんが)のご紹介があり、協力を要請されました。私の考えていたこととバッチリマッチするので、今後具体的なお話を進めることにしました。ミラクルバナナについても、大学での上映や講演にご支援願えそうで、近々担当の教授を紹介して頂きます。


 午後に、焼酎ルネッサンスのコンサルタントをして頂いていた中小企業診断士(と言うより診断士を教える先生)の先生にお会いしました。友人のラジオ番組のスポンサー探しのお願いが主な目的でしたが、久しぶりにお会いしたのでいろいろ面白い話が出来ました。

 一つは、焼酎ルネッサンス・プロジェクトの再構築に就いて。もう一つは、もちろんラジオ番組のスポンサー探しに就いて。結構面白い展開が期待できます。


 夜は、私の最も尊敬する知識人の一人であるノーベル賞作家の大江健三郎先生の講演を聴きました。この「『壊れること』に逆らう」と言う講演は、ユーモアに溢れた素晴らしいものでした。また、講演の中で、先生の暖かいお人柄に触れることが出来て、「言ってよかった!」と思えるお話でした。本件に就いてはその内容を少し具体的にご披露します。

 まず、先生は奥様にめっぽう弱いご様子で、それがとても微笑ましい感じでした。先生が、いろいろなことで一緒にご苦労を共にされた奥様に感謝され、奥様を尊敬されている様子が伺えました。時々、奥様に敬語を使われているのには、笑ってしまいました。後で一緒に行った女房にその話をしたら、「奥さんが強いほうが家庭は円満」と言われ妙に納得しました。(因みに、奥様のゆかりさんのお父様は美男の名映画監督、伊丹万作さん、お兄様は同じく美男の名監督の十三さん。大江先生も講演の中で「『いい男はたくさん見てきたので、顔には拘らない。』と結婚の前に言われた。」と苦笑しながら、話されていました。笑)

 また、昼に行った講演の内容が、「前半と後半がバラバラだった」とかで、「お話の内容を変えた」と言われていたのですが、「書き直した原稿を忘れた。」と言われた時には、爆笑してしまいました。来場した数少ない若い女性が「先生は可愛い人」と話しているのを耳にしましたが、まさに「可愛い人」とでした。素晴らしい作品を世に出し、世界最高の賞を受けながら、権威主義的でなく大変謙虚な人柄に触れて、とても感銘を受けました。

 さて、前置きが長くなりましたが、講演の内容の中身を少し紹介します。先生は今の世の中が政治も含めて壊れつつあることを指摘されて、「『壊れること』に逆らう」為に、次の方法を示されました。

1. 記憶すること。

子供の頃に覚えたことを忘れないことが大切。

先生が覚えているハックル・ベリーフィンの冒険の一節をご披露され、それが自分の筋の通った行動のルーツになっていることを分かり易く説明されました。

起きたことを記憶していることによって、強い権力の乱用にも抵抗できる。

もちろん、戦争や混乱等も忘れては行けないことです。

2.「子供は回復するものだ」ということを第一の前提にすること。

  ご子息の光さんの病気についてもお話になりました。大変な苦労があったと思いますが、病気の回復を見守る姿が目に浮かびました。(余談ですが、講演が終わって、食事に行った時大声で携帯電話をしている女の子を見かけて、余りに酷いので注意をしました。女の子は素直に謝って出て行きました。大人は「子どもが回復することを前提」にして、注意すべきは注意する必要があるのだと実感しました。)

3.Capability( 伸びる素質)を大切にする。少なくともそれをつぶしたり、妨害しない。

  大学に入ろうとした際、文学部行きを妨害した伯父さんの話、先生の考えを良く聞いてそれを支持してくれたお母様の話をされました。他人と自分のCapabilityを大切にすることが、「壊れること」に逆らう有効な手立てであることを強調されました。

4.注意深く見守ること。

  不幸な人がいれば、注意深く見守り相手が必要とする時に、手を差し伸べることが大切さ。光さんの癲癇の発作が起きた時、「好奇心で行動せず、状況を注意深く見守ってくれた」若い女の子の適切な行動に就いてお話になりました。

5.具体的な言葉で言う。

  壊れた時、壊れそうになった時は、その方法を具体的な言葉で示すことが必要である。

  先生は、学資の面から大学院への進学を諦めた時、恩師の渡辺一夫先生に酷く叱られた後、「一人の小説家の本を3年間読むこと」を勧められたそうです。それを忠実に守り45年間で15人の小説家の本を徹底的に読まれたそうです。

山口実