社台サラブレッドクラブ全頭斬り2021 11-20
11.サプレザの20(キズナ)★★★
母は日本でも活躍のサプレザ。
サトノインプレッサを出したことで一気に値上がりし、キズナ牝馬で5,000万とはなかなか強気な価格設定です。
背中が長めでゆとりのある造り、やや細めでもあり全体的に品のある造りです。前脚が思ったほどスッと出ず、
膝あたりに若干課題があるように思います。
また、ちょっと外孤歩様っぽい歩き方もしますし、ステップが不安定に見えるところもあります。
12.サンシャインの20(ドゥラメンテ)★★
サンデー3×3、トニービン4×4となかなか派手なクロスが特徴的です。
バルドウィナの牝系も孫の世代に一気に入ってきていますので、サンシャインやジュエラーからも当たりを出したいところですね。
堀厩舎が預かるドゥラメンテ産駒ということで人気を集めそうではありますが、生まれなどを考えてもちょっと成長がスローなように思います。
動画でも腰回りがちょっと弱く、繋ぎもドゥラメンテ産駒とするとちょっと緩いです。
前の捌きも不安定で歩様動画ではちょっと推しづらいですね。
13.レディフォグホーンの20(ドゥラメンテ)★★
日本にいる繁殖牝馬ではどうしても濃いクロスが発生してしまいがちなドゥラメンテ産駒においては、
かなりアウトブリードに近く、健康面では期待できそうなプロフィールです。
馬体はトモが高く、腰が甘めで2月生まれにしては成長が遅め。それよりも両トモが内側に刺さりながら歩いているところが気になります。
14.サザンスターズの20(ダイワメジャー)★★★★
2つ上に高評価したべクルックスがいる血統。キンカメ系×母父ミスプロの呪いにかかったのかデビューが遅れてしまいました。
父がダイワメジャーに変わったことでかなり馬体に厚みがあって、胸の深さが目立つ短距離らしくなってきました。
トモにも容積があり、踏込にも力強さがあります。
現時点では見た感じのボリューム感と測尺の数字がややアンバランスなので、ここが解消してくるとさらに安心できそうです。
15.ハーエミネンシーの20(ダイワメジャー)★★★★
こちらもサイズ的にはまだ大きくないですが、フレームがしっかりして筋肉量も豊富。牝馬ながら非常に厚みのある馬体になっています。
現状ではまだややトモが高いという状況ですが、踏込が鋭く可動域がしっかり取れています。
変わってくるとは思いますが、頭が兎頭っぽくてぼんやりした顔立ちに見えます。
ダイワメジャーらしいと言えばそれまでですが。
16.フローレスダンサーの20(モーリス)★★★
名牝ダンシングキイ一族も枝葉が進み、フローレスダンサーからは早くも3歳世代で
唯一社台ファームからダービーに出走したバジオウが出ました。
馬体はモーリス×ハービンジャーらしい立派なフレームで最終的にはかなり重くなりそうな雰囲気があります。
返しの強さや可動域は標準レベル。
血の勢いに期待してということなら狙いが立つとは思いますが。
17.サプルマインドの20(ハービンジャー)★★
強烈な末脚で4勝を挙げたサプルマインドの初仔。母系に芯が通っており、先々は期待できそうな繁殖ですね。
しかし、この馬はさすがに小さいですね。
もちろんこれからグッと成長してくるんでしょうけど、キ甲の感じからも劇的に成長するようには見えません。
動きの方は及第点で踏込は鋭く、しっかりと連動性が取れているように思います。
18.フーラブライドの20(ハービンジャー)★★
白老ファームイチオシの繁殖牝馬でブライドグルームは募集時かなり目立っていたのですが、
まさか未勝利を勝ち上がれないとは思いませんでした。2頭目ブライドピークも馬体の成長が思ったよりなくて苦戦が続いています。
今年は牝馬ではありますが、サイズの懸念は払しょくされました。しかし、全体的な緩さが拭えず、動きもやや緩慢です。
左右の脚の出し方に差があり、軸が少しずれているようにも見えます。
19.アーバンレジェンドの20(ルーラーシップ)★★★
社台ファームが誇るダート血統にルーラーシップを配合。
ルーラーシップ産駒にダート馬はいるにはいるのですが、
最初から明確なダート牝馬に付けられて活躍しているケースはあまりないように思います。
5月中旬生まれでありながらすでに400kgに乗せてきているように成長が早く、節々はしっかりとしています。
キ甲もやや抜けては来ているのですが、もう少し背中に緊張感があったほうが安心できますね。
前捌きは硬めですが、これはダートを使うと考えれば許容範囲だと思います。
20.スキアの20(キタサンブラック)★★★★★
産駒の活躍が目覚ましく、なんとキタサンブラックで6,000万円と破格の募集になりました。
毎回なのですが、非常にバランスが良く、魅力的な馬がポンポン出てきますよね。
馬体はキタサンブラック産駒と考えるとかなり小ぶりではありますが、
非常にバランスが良く、尾離れも良く、皮膚の薄さが伝わってくるような品のある馬体です。
返しも鋭く、前進を使って柔らかく歩くことができています。
未知数のキタサンブラック、社台ファームで6,000万とやや狙いづらさは否めませんが、馬の出来は良いと思います。
社台サラブレッドクラブ全頭斬り2021 1-10
1.オメガインベガスの20(ロードカナロア)★★★
ロードカナロア×スペシャルウィークと言えばノーザンファームのお得意配合ですが、社台ファームはなんと中央0勝。
父キンカメの姉のオメガドーヴィルが2勝しているので、大きな割り引きはこの馬に関してはいらないかなと思います。
体重はそこそこありますが、やや薄手な馬体です。歩様はスムーズで良さそうではあるのですが、やや繋ぎが緩い感じがします。
2. ララベルの20(ロードカナロア)★★
兄のエーギルが昨年地方オーナーズでかなり話題になったのですが、異様に値上がっています。
突然倍以上になるほど、馬の出来に差があるようには見えません。
毛ヅヤが悪く、前捌きも硬めで動画が出ている時点でこの値段ほどの出来にあるようには思わないのですがどうでしょうか…。
3.ノンザの20(ロードカナロア)★★★★
母ノンザはジャンロマネ賞の勝ち馬、鮮やかに大外から差し切った日本向きっぽい繁殖牝馬です。
この馬が初仔でやや小ぶりではありますが、馬の造りは良さそうですね。
トモにボリュームがあり、歩様も柔らかく歩けており、前進気勢もあります。
ただ、カナロア産駒で母父ミスプロは呪い配合で社台ファーム、ノーザンファームでOP馬ゼロです。
4.ソラリアの20(ロードカナロア)★★★
社台ファーム現役最高傑作のカレンブーケドールの妹になります。
ただ、ディープインパクトで走ってきた馬のカナロア替りになるので、やや打率的には不安が残ります。
5月生まれということもあり成長途上ですが、背中が短く脚が長くややバランスを取りづらい馬ではありながら、
全体的に窮屈な感じはありません。
トモの容積が少し足りないので、姿勢が高くなってしまっており、この辺りは成長を待ちたいところですね。
5.ノッテビアンカの20(ハーツクライ)★★★★
母ノッテビアンカは今年のイタリアダービーを勝ったトーキョーゴールドの姉にあたり、
ヴィクトワールピサで2勝と上々の滑り出しを見せています。
ハーツクライとナスルーラ系の相性は良いのですが、グレイソヴリンになるとちょっと落ちます。
馬体はボリューム感があり、また歩様は前肢後肢ともに可動域が十分で大きく歩くことができています。
歩いているときに繋ぎがもうちょっと沈んでくれると良いですが、気になるのはそれぐらいです。
6.シアードラマの20(ハーツクライ)★★★★
母シアードラマはGⅠ3勝。いきなり連続でディープインパクトを付けられるなど、かなり牧場の期待を集めているように感じます。
4月生まれですしサイズ的にはそれほど目立ったものではないですが、成長余地も残しながら馬体のボリューム感がありますね。
背中が短め、膝下が長めとちょっとアンバランスなタイプですが、皮膚の質感が非常にいい感じで品のある馬だなという印象を持ちました。
7.マキシマムドパリの20(エピファネイア)★★★
いわゆるエピカメサンデーのカップリングですし、母は重賞2勝と実績は十分です。
サイズも含めて肩回りの筋肉などはすでにほぼ仕上がっていると言っていいでしょう。
ただし、前の繋ぎの柔軟性が足りないことから、前脚の可動域がイマイチ。
脚は真っすぐ出ていて狂いはないだけにちょっともったいないですね。
8.レディシビルの20(エピファネイア)★★★
元出資馬テクノポリスの全弟にあたります。
残念ながら未勝利で終わってしまったのですが、要因はメンタル面がかなり難しかったというところなので、この馬も注意が必要です。
生まれが5月になったことで明らかに成長途上のトモ高の造りです。
これでキ甲が抜けて前が追い付いてくると、かなりがっしりした首肩のラインが出来上がります。
おそらく大型馬にもなるでしょうし、この父にあまりないタイプの馬体に仕上がりそうで、どちらに出るか楽しみです。
9.ファンタジックアイの20(エピファネイア)★★
サンデーの4×3を持つエピファネイア産駒。ファンジカの血を持つ繁殖も減ってきているだけに貴重な存在です。
ただし、ここまでの繁殖成績はイマイチで平地では中央未勝利。
クラブの募集馬の更新を見ても、3歳になってもまだパンとしないというようなコメントも見られ、ちょっと成長力に疑問が残ります。
馬体は牝馬の中では大柄な部類ではありますが、明らかな前輪駆動で、腰回りが薄くトモが入ってこない印象が強いです。
10.ファタルベーレの20(キズナ) 募集取り下げのため割愛
G1サラブレッドクラブ全頭斬り2021 G54-G64
G54.ドリームアドリームの20(マインドユアビスケッツ)★★★★★
祖母ジョシュズマデリンが5頭産んで中央勝利0という不名誉な繁殖成績ですが、なんとか孫たちには頑張ってもらいたいところですね。
父の産駒の特徴は掴んでいないとはいえマインドユアビスケッツ産駒の中でも特にお気に入りの馬体です。
美しい背中のラインに鋭い踏込。可動域に優れた肩回りやトモなど動きは実に軽やかです。
繋ぎの柔軟性もまずまずで返しも良いですし、脚も真っすぐ出ています。
これで走らなかったら、もうこの母系わかんないです。
G55.オリヒメの20(イスラボニータ)★★
マジェスティックウォリアーの肌の初仔。しかし、母父フレンチデピュティなので、日本でもなじみのある血統構成ですね。
この母系の組み合わせはかなり繋ぎが立ち気味になりやすく、イスラボニータを迎えたこの馬でもまだ若干硬いです。
肩の可動域は父譲りで素晴らしいのですが、繋ぎの硬さが起因して膝の出し方もカクカク見えますね。
これだと父の良さはあまり生きてこないのではないでしょうか。
G56.ワーキングプライドの20(ドリームジャーニー)★★
ドリームジャーニー産駒は希少性が高いですね。社台SSに見学した際には、
体高がなさ過ぎて種付けできないとかいろいろなトラブルを抱えていて、種牡馬としては瀬戸際だと聞ききました。
母はワーキングガールの一族。昔から知っている一族ですが、はっきり言って募集時にあまり良く見せる血統ではありません。
当たりハズレが大きく急に走ったり走らなかったりなんですよね。
それでこの馬も見た目が凄く良いというようなことはないと思います。
トモや腰回りが薄いですし、目つきがかなり怪しく気性的にも問題を抱えていそうに見えます。
募集時の評価としてつけるとすればこうなっちゃいますが、底知れない雰囲気はありますね。
G57.ファームフェイスの20(ジャスタウェイ)★★
追分と言えばニキーヤ。ニキーヤの仔だけでなく、孫に言ってもGⅠ勝ちますし、
枝葉が進んでもゴロゴロ複数勝ち馬を輩出する名牝中の名牝です。
母ファームフェイスはタートルボウル産駒でありながら3勝を挙げ、繁殖入り。
自身が中サイズだっただけに、初仔は小さく出そうなところですが、ジャスタウェイを付けたことで大柄なタイプに育ちました。
トモの容積はありますが、馬体の形としてはちょっとバランスが悪いです。前脚の出し方などを見てもダートならという感じでしょうか。
G58.アナアメリカーナの20(ジャスタウェイ)★★
メイソンジュニアを輩出し、昨年はサンデーで最終日に物凄い追い込み票を獲得したアナアメリカーナ。
今年はG1なのでまたちょっと違うのでしょうか。
馬体はジャスタウェイらしい大柄で武骨なフレーム。胸が深くパワフルでとても牝馬という感じがしません。
繋ぎの角度は良いのですが、やや柔軟性を欠き、ジャスタウェイ産駒らしい弓脚っぽい立ち姿にはなっていますね。
G59.ユアメモリーの20(マジェスティックウォリアー)★★★
メモリアルサマー牝系。ソングオブウインドが菊花賞を勝ち一躍脚光を集めましたが、
その後全く目立った活躍馬を出すことができていません。孫の代になってもその傾向は変わっていないですね。
馬体は明らかに小さくて非力な印象が拭えませんが、
歩様は素晴らしく芝のステイヤーだったソングオブウインドのように完歩が非常に大きいです。
仕上がりには時間を要すでしょうが、もしかしたら大仕事も?という博打感も魅力です。
G60.クリッパールートの20(シルバーステート)★★★★
母系ははっきり言って活力的には乏しいですね。4代母まで濃いブラックタイプがなく、確率的にはどうでしょうかというレベルです。
しかし、父シルバーステートが2歳戦で好スタートを決めており、そのシルバーステート産駒の中でも馬体の造りはかなり良さそうです。
背中が長めでゆとりがありますが、母父由来のやや直飛気味のトモでありながら、踏込が深く非力さを感じさせません。
前捌きや膝の柔らかさにも素質を感じます。
体高が低いところがやや気がかりで、母系の力が足りなければ「ごめんなさい」としか言えないのですが、素質は十分ありそうです。
G61.ディリジェンテの20(ビッグアーサー)★★
良く見せる母系で自分好みの馬体の馬が多く、今年の3歳馬テンバガーが★6、レッドヴェロシティが★5を付けて
ともにクラシックトライアルで掲示板に載りました。
しかし、この馬は同じ牝系ですがビッグアーサーの仔ということもあり、全くイメージが違います。
3月生まれですが、トモが甘くかなり前掛かりでやや完成度が低いですね。
返しのスピードやキビキビ感はありますので、短距離馬としては良い面はあると思うのですが。
G62.アルアマーナの20(フェノーメノ)★★★★
サンデーサイレンスの3×3。ここにもいましたね。
アルアマーナは仔出しが良く、しぶとさを生かして2勝を挙げたダート馬フラッフィクラウドなど
この馬を含めて5年連続で産駒を送り出しています。
5月中旬生まれにしては、しっかりとした造りで、やや大柄に出るフェノーメノ産駒の特徴をよく反映させています。
少しトモは薄めに見えますが、返しの鋭い歩様でキビキビ歩けているのには好感が持てますね。
繋ぎは立ち気味ではありますが、着地時にそこそこ沈むことからそれほど問題にはならないかなと思います。
G63.ソワーの20(カーリン)★★★
Mr.Prospectorの濃いクロスを持ちますね。Deputy Minister、A.P.Indy、Seeking the Goldという主流血統ばかりずらりと並び
いかにもダートで結果を出しそうです。しかし、この母系は短い馬名縛りでもしているのでしょうか。
馬体はカタログで見るよりも映像で見たほうがよりがっちりとしたダート体型に見えます。
トモの容積はありますが、脛や飛節あたりがちょっと弱そうでここに力がついてこればさらにパワフルなダート馬になりそうです。
お値段もまずまずですが、藤原先生だと高額馬がかなり行くので、やや扱いが心配ではありますね。
G64.アレイヴィングビューティの20(Justify)★★★★★
ダート種牡馬を父に持つ牝馬に6,000万と破格のお値段が付きました。募集のトリを飾るにふさわしい追分渾身の一頭でしょう。
母は芝で大活躍だったのですが、父がJustifyなので、どちらに出るかというのが興味深いですね。
大柄でありながらバランスの取れたフレーム、そして大きなトモを持ちながら馬体に重さはなく、力強くバランス良く歩くことができています。
日本で全く実績のない配合だけにどうしても不安は残りますが、大物感はある一頭です。