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この悔しさをバネに

昨日の関屋記念(GⅢ)に1番人気で出走したスピリタスは直線で伸びを欠きまさかの6着。
着順ほど負けてはいないのですが、やはりまだまだこの馬は未完成だなと感じさせられるレースでした。

前走とは違いパドックでは平常心を保っていたスピリタスですが、
レースではスローペースに嵌り、思いっきり掛かってしまうレースぶりでした。

ポジションはいつもより明らかに前。
かつて何度も挑戦して失敗してきた中団より前で進める競馬になってしまいました。
ヨシトミ騎手は引っ張りきれない状態で、立ち上がり馬上で尻もちをつくほど。
スピリタスはまるで雄たけびを上げるように顔を真上に上げて必死に抵抗していました。

レースはレッツゴーキリシマがどスローに落とす悪く言えばオープンらしからぬ展開。
直線にかけてはスムーズに外に出してゴーサインを出しますが、いつもの切れ味は陰り・・・。
逃げるレッツゴーキリシマを捕まえるどころか、ゴール前でドヤドヤっと交わされて6着。
スピリタスにとっては一番やってはいけないレースぶりで敗れてしまいました。


1番人気に推されたとはいえ、今回が初の重賞挑戦。
6着とはいえ勝ち馬とは0.2秒差と僅差だし、あのレース内容で本当に良く頑張っています。
もちろんこんな結果で満足してもらっては困ります。


ここはしっかりと休んで、仕切りなおしで秋競馬を目指してもらいたいですね。
とにかく気性面の問題を解決しなければ、重賞は甘くなさそうです。
次はオープンでもかまわないので、賞金を加算してなんとかマイルCSに潜り込んでもらえないでしょうか。

スカラブレイ、抜群のレースセンスで

小倉4レース、メイクデビュー小倉で08年産世代の初出走となったスカラブレイ。
2番手追走から、直線で3頭の叩き合いになりましたが、残り100mでスパッと抜けて快勝!!
見事初陣を飾りました。

最終はソフト仕上げで臨んだスカラブレイ。
入厩後はけっして順調とはいえない調整過程でしたが、それでも一週前追い切りで坂路を52.6。
いいスピードを持っていることは十分証明されていました。

パドックに登場したスカラブレイはかなり逞しくなっていました。
小柄な馬だけにそれほど体重があるわけではないですが、まとまりのある良い馬体でしたね。
ただ、気性面ではかなり幼いところ見せており、物見を繰り返していたように実戦でどうかなという気もしました。
本馬場入場でも騎手との呼吸はイマイチ、卸すまでに一苦労でしたね。


レースはスタートは五分。
しかし、両脇の馬が速く、いいポジションを取るために多少強引に押して2番手につけました。
外からは1番人気のメイショウナルトが馬体を併せてきて嫌な感じ。間に挟まれながらのレースでした。

勝負が動いたのは3コーナー、外のメイショウナルトが仕掛けて外から強引に先頭を奪いに行きますが、
手応えがいいのは、間にいたスカラブレイ。
逃げていたテイエムラブパワーの手応えが怪しくなり、逆に4コーナーを周ったところでスカラブレイが先頭に。

3頭の競り合いとなった直線は残り200mでテイエムラブパワーが脱落。
残り100mとなったところで、メイショウナルトを競り落とすと一気に突き放して2馬身半の差をつけて快勝。
抜群のレースセンスで初陣を飾りました。

レース後の福永騎手のコメントでは、
「強い内容で勝てた。距離適正は分からないがマイルまでは持たせたい。」とのこと。
内容からはこのまま続戦で2歳Sを使っても面白いかもしれませんが、ここはちょっと休ませるでしょうね。

次は秋のレースになりそうですが、もう一回り成長して帰ってきてくれればと思います。

いよいよ、重賞初挑戦

今日の新潟11レース、関屋記念(GⅢ・芝1600m)にスピリタスが出走。


2歳時の牧場見学(ノーザンFの担当者)
「気性が荒すぎて、上に人が乗るととりあえず振り落とさないと走り始めない。危険です。」


3歳のデビュー戦、パドック(見知らぬおじさん)
「ちっちゃくて、暴れるわ、冬毛ボーボーだわ・・・いいか?ああいう馬を買ってはいけないんだ。」

前走のパドック(見知らぬ若い女性)
「なんでこの子だけ跳び回ってるの?かわいいね。」

けして良く見えない馬だったみたいで、あまり評価を受けない馬でしたが、
あの決め手が魅力でホントに人気のある馬になってきました。


3歳の秋には来年は重賞でと言っていたはずですが、5歳の夏にしてやっと挑戦できることになりました。
前走は東京マイルを1.31.7という破格の時計で快勝。その後は短期放牧に出されて関屋記念一本で調整。

目に見えて疲れが出たようなことはないものの、厳しいレースだったのでジックリと調整されましたが、
入厩してからは順調に調子を上げてきて最終追い切りも引っ張りきりの手応えで坂路52秒台を記録。
調子は間違いなく良さそうです。

心配は折り合い面と先日の落馬による負傷がある柴田ヨシトミ騎手。
とにかく乗り難しい馬で掛かって持っていかれたら、アンカツでも全く抑えきれないような馬。
パドックから荒ぶるように気性面での難しさを見せてしまったらあっさりと終わってしまいます。
相談役がどれだけやんわりとなだめて乗ることが出来るかでしょう。

相手関係は正直やってみないことには分かりません。
ただ、スピリタス以外で人気になっている馬は同じような脚質の馬ですし、
切れ味勝負なら負けていないと思うので大丈夫だと思いますが、先行馬で切れる馬がいると厳しいかなと。
今年の新潟はインコースを通って逃げ切る馬が非常に多くそこがポイントですね。


とにかく初の重賞挑戦、しかし1番人気となぜか挑戦を受ける立場になってしまったスピリタス。
思えば長かったここまでの道のり、秋の大舞台へ向けてぜひいきなりからの好走を期待したいですね。