Thoroughbred World -47ページ目

社台地方オーナーズ全頭斬り2022 313-325

313.ヴァイオリンソナタの21(レッドファルクス)★★

 

母系は社台RHで高額募集を連発したファーストバイオリン。

日本ではサウンズオブアースを輩出するも、それ以外が思ったほどの活躍ができていないような印象があります。

この馬もサンデーサイレンスの3×3。また、初仔で相当小さいので成長力がカギになりそうです。

動き自体は活発で硬くもなく緩くもなくちょうどいい感じです。

全体的に筋肉量がかなり足りていないのですが、トモが極端に高いわけではなく劇的な変化はどうでしょうか。

 

 

314.グッバイガールの21(クリエイターⅡ)★★★★★

 

母はカネヒキリ産駒の牝馬としては中央で歴代4位というレベルの活躍を見せました。

2勝を挙げた後、2勝クラスで3連続2着とまだまだ伸びしろを残していた状態での引退でしたので、

実績以上の能力を持っていたのではないでしょうか。

馬体はがっちりとまとまったフレームに力感十分の歩様です。踏込の深さや可動域もまずまず。

繋ぎの角度や浅めの飛節もある程度距離に限界があるタイプと考えれば悪くないと思います。

 

 

315.ブランニューカップの21(グランデッツァ)★★

 

いよいよグランデッツァのラストクロップの世代になります。募集としてはこの一頭だけ。

母系はシルヴァーカップの牝系で、母父マンハッタンカフェでサンデーサイレンスの3×3となります。

祖母からは中央4勝馬を4頭輩出するなどハイアベレージですね。

馬体は2月生まれということを考えると相当に非力で、成長にはかなりの時間を要しそうです。

また、右トモの繋ぎの裏あたりに毛がないように見えて何か不安があったのかもとも思わせます。

前の繋ぎには柔軟性があり、いかにも芝でこそのタイプに見えるので、地方ダートでの募集ではどうかなと思わせます。

 

 

316.ワカチナの21(ロゴタイプ)★★★

 

これもまたサンデーサイレンスの3×3。

母系はブラックタイプが日本でのものが一切なく、

曾祖母からはブラックタイプすらないということで明らかに母系の勢いはないですね。

馬体は測尺にもある通り、ロゴタイプの早熟性を感じるしっかりした成長過程を踏んでいるようで、

現時点でも見栄えのする造りです。

ただし、歩かせると右前脚を内側に入れるような微妙な歩様をします。

横から見ても踏込の深さに左右差を感じるので、そのあたりは若干気になりますね。

 

 

317.カリスペルの21(キンシャサノキセキ)★★★

 

牝系にはサマーハがおり、すでに日本でも結果を出している血統。

兄のモンタナアゲートもきっちり走っていますが、

Singspiel肌ですし地方のダートに合うかについては若干疑問が残ります。

馬体は5月生まれということを加味しても、ダートで戦うにはやや小ぶりなものの、

細いとか幼いといった雰囲気がないので逆にあまり大きくならないかもしれません。

また、歩様も柔らかく、繋ぎが緩い感じがするので、これもダートはどうかなといった感じ。

地方馬としての募集という条件を考えなければいい馬だと思います。

 

 

318.テキサスルビーの21(サトノクラウン)★★★

 

クラックオブドーンで良いスタートを切ったサトノクラウン産駒。

渋った馬場への対応力が見事なパワータイプの種牡馬ではありますが、

ダートに関しては未知数と言っていいのではないかと思います。

馬体はやや武骨で力強い立ち姿でありながら、明らかに測尺が足りていません。

歩かせても柔らかさを感じさせる歩様をしています。

叔母のクロフォードは早い時期から活躍しているだけに、

出来ればもう少し完成度が高いと良かったかなとは思います。

 

 

319.ダートムーアの21(リアルインパクト)★★★★★

 

曾祖母ダイナカール、母の全兄弟にフラムドパシオンがいるという超良血です。

産駒からはすでに南関東での活躍馬もおり、派手さはありませんが堅実なタイプで安定感がありますね。

馬体は胴の伸びが良いですが、繋ぎが短めで真っすぐ降りた立ち姿にダート適性を感じます。

踏込も鋭く、可動域も抜群で繋ぎのクッション性もまずまずです。

あとはもう少しトモに筋力が付いてきてほしいなというところ。ここが良くなれば本当に楽しみな馬になりそうです。

 

―ツアーチェック―

トモの薄さはやや残りましたが、全体的な迫力や力感、厚みは十分なものがありました。

耳を絞って怒り気味だったので、一族特有の気の強さはありそうです。

 

 

320.ジュエルトウショウの21(ダンカーク)★★★

 

祖母スイープトウショウの良血馬。ダンカーク配合で濃いクロスはなく健康優良児の期待が高まります。

しかし、日本を代表する我がまま娘の孫が地方競馬の環境で拗ねずに戦い続けることができるのだろうか…。

馬体はパワフルですが、背中が長くいかにも緩い造りです。

後肢の踏込でトモがブレるような面があり、全体的には成長途上という感じがしますね。

一方で踏込の深さや関節の可動域はさすがのものがあります。

ダンカークとの配合で緩さがギュッと締まってくると楽しみですね。

 

―ツアーチェック―

見栄えはしますがちょっと緩さは感じます。

膝下が短く安定感は感じましたが、背中の長さと脚の短さがやや一致していない感じも。

 

 

321.アイムユアドリームの21(モーニン)★★★★★

 

モーニン産駒で2000万円の募集で話題ですが、母はまだ若いもののダート4勝のユアストーリーの弟ですから、

地方馬としては破格の勢いがあります。

馬体にもまた破格のトモの大きさがあります。

それでいて歩きの面でも重さがなく、可動域、返し、踏込の深さなどに隙がありません。

少し左前脚の肢軸が外向気味で膝が内に入っているように見えますが、気になるのはそれぐらいでしょうか。

 

 

322.バシマーの21(ワールドエース)★★

 

名牝のクロスを持つ本馬。

母バシマーの仔はウインやライオンで走って、ノーザン系のクラブではあまり走らない不思議なタイプの繁殖馬です。

ここまでネオユニヴァース、アグネスタキオン、キンシャサノキセキで活躍馬を輩出しており、

サンデー系というくくりでは良いのですが、ワールドエースだとちょっと軽いタイプかなと思います。

馬体はトモにハリがあまりなく、毛ヅヤも良くないのであまり見栄えがしません。

動き自体は柔らかいですね。サイズ的にも懸念が残りますし、やはり深いダートで戦うにはパワー不足な印象です。

 

 

323.フレグラントブレスの21(トーセンラー)★★★

 

エヴリウィスパー牝系にトーセンラー。

いかにも島川オーナーにお願いしたい配合ですが、オーナーズの共有にかかりましたね。

母はまだ若くて活力がありそうですし、名門牝系ですから楽しみな馬だと思います。

馬体は力感に乏しく、ハの字型に立っているような面が見られます。

ただし、歩かせると歩幅が広く、前進気勢があり、良い雰囲気を持っていますね。

トーセンラーで地方のダートはどうかというのはあるものの、今後の成長が楽しみな一頭です。

 

 

324.アスペンアベニューの21(リアルスティール)★★★★

 

芝寄りな印象があるマグダヴィア牝系ですが、アスペンアベニューはトワイニング肌でもあり、

どちらかというとダートで活躍する馬を輩出しています。

リアルスティールの配合はどちらに転ぶかギャンブルな感じはありますが、

造りからしてもダートでやれる可能性は秘めていますね。

胸の深さやトモの大きさは十分ですし、踏込の深さや前進気勢もあってスピード感あふれる歩様です。

動画では少し敏感そうなところも見られたので、メンタルの部分で変な方向に行かなければいいなという感じでしょうか。

 

 

325.サンレガーロの21(マインドユアビスケッツ)★★

 

芝ダート兼用の父の産駒ですが、さすがにディープ肌との配合だと地方競馬のダートのイメージはしづらいかもしれません。

馬体は背中が短くコンパクトにまとまった造り。トモの位置が低く、やや力感に欠くところがあります。

歩きはまずまず可動域も取れていますが、やはり幼いという印象が上にきますね。

トモ高でもないので、追いついてくるにはかなり時間がかかりそうですね。

社台地方オーナーズ全頭斬り2022 301-312

301.スアデラの21(ルーラーシップ)★★★★★

 

母スアデラは南関東で大活躍。故障で引退となってしまいましたが、実績は十分。

本馬は2番仔で大柄になりやすいルーラーシップを迎え、恵まれた馬格ながら重すぎない造りをしており理想的です。

肩回りが発達し、トモの容積も十分ですが、必要以上にお腹がでっぷりしていないので、動きに重苦しさがありません。

踏込も良く可動域も十分ですね。

やや体高が低いところがちょっとだけ気になりますが、問題はないと思います。

 

―ツアーチェック―

実馬もバランス抜群でした。落ち着いた雰囲気があり、ある程度距離があった方がいいタイプかもしれませんね。

 

 

302.ウララカの21(パイロ)★★★

 

今年の羽田盃を制したミヤギザオウなどパイロ産駒の地方競馬での活躍は目覚ましいものがあります。

母のウララカからは現3歳のフラップシグナスは勝ち上がり、1勝クラスで3着に来るなど活躍しており活力も十分です。

馬体は短めの距離が良さそうな背中の造り。まだ、5月生まれで成長余地を大きく残していそうです。

前後ともに動きはやや可動域に乏しいところはありますが、

地方のダート競馬では硬さがダッシュ力に繋がり先行力のある馬に育つ可能性もあると思います。

 

 

303.デザートオブムーンの21(パイロ)★★★

 

こちらも5/12生まれのパイロ産駒。

祖母グラッブユアハートからは地方オーナーズでゆかりの血統になっており、2,3歳も募集されていました。

馬体はいかにも遅生まれでやや細い形です。トモが高くはなっていますが、斜尻であり筋肉量が足りません。

胸はまずまず深さがありますが、右前の繋ぎが立っており、ダートとはいえもう少し沈んでくれるといいですね。

 

―ツアーチェック―

ここに来て成長しているようで、トモの筋肉は大きく良化していました。右前の繋ぎの硬さもずいぶん解消しています。

 

 

304.マニエリスムの21(ホッコータルマエ)★★

 

母のマニエリスムは東京プリンセス賞を制覇するなど長きに渡り活躍し7200万円を獲得。

ただし、繁殖牝馬に上がってからはなかなか成果が出せておらず、まだ競馬で勝った馬を出すことができていません。

馬体はまだ子供っぽく、特に背中の緊張感が足りていません。

トモの容積や後ろのスナップはなかなか良いので、キ甲が抜けて背中が追い付いてこれば、良くなる可能性はありそうです。

しかし、動きの面では両前脚が内に刺さっており、特に右前は内向気味な動き。

このあたりはちょっとリスキーな感じがします。

 

 

305.マサノミネルバの21(ジャスタウェイ)★★★

 

地方オーナーズでの募集が多いマサノミネルバの仔ですが、活躍馬を輩出し孫世代が登場しています。

本馬は16歳時の仔で、母はベテランの域にかかってきましたね。

本馬はジャスタウェイ産駒で、サイズ的には十分恵まれています。

前後ともに力感にあふれており、トモの容積もまずまず。一方で、ジャスタウェイらしい重さも感じます。

歩様は右前がかなり強い外孤歩様。

膝下が短く安定感がある造りながら、動きには癖があるので、これがどっちに出るかというところでしょうか。

 

 

306.オメガインベガスの21(ジャスタウェイ)★★★★

 

ジャスタウェイ×スペシャルウィークでサンデーの3×3。社台ファーム募集馬に異様に多くなってきました。

母はダート戦線で活躍したものの、基本的に母系は芝向きの馬が多いですね。

馬体は、繋ぎの長さについては、芝向きの馬のそれですが、

成長余地を残しながらも、ダートで戦えるような力強さやトモの大きさを感じます。

かなりトモが高く、キ甲が抜けてきたころにはかなり見栄えの良い馬に成長していることでしょう。

 

 

307.コマンドゥールキイの21(リアルスティール)★★

 

サンデー3×3、ミスプロ4×4となかなか濃いめの配合です。母系の勢いはあまりなくアベレージが高いとは言えませんね。

現時点ではかなり小さめの馬体で、また父リアルスティールの影響を強く感じる造り。

いかにも芝馬という感じで、ダートではどうだろうというのが正直なところ。

歩様は完歩が大きくスムーズですが、前後ともに脚の着地点が一定ではなく少し不安定です。

右膝がやや被り気味なのもちょっと気になります。

 

 

308.フライングバルーンの21(マジェスティックウォリアー)★★

 

アメリカで活躍した祖母の血統は思ったほど日本では結果を出せていません。

唯一残されたフライングバルーンからも堅実ではありますが、大物は出ていないという感じです。

ダート配合ですが、かなりトモが高いのでまだちょっとパワーが足りない印象。

また、右前脚がかなり強い外向が出ており、肢軸がずれています。

歩様にも癖があるので、ちょっとリスクがあるように思います。

 

 

309.クリスマスキャロルの21(ラブリーデイ)★★★★

 

今回の募集馬の中でもかなり芝寄りタイプの血統ですが、

中央での実績を加味すると地方募集馬の中ではかなり良血と言っていいでしょう。

また、ラブリーデイとの配合でかなりスピード<スタミナに寄っている感じもします。

動きも良く言えば柔らかい、悪く言えば緩いといった歩き。今回の募集馬の中では、可動域も抜群です。

 

 

310.キャーントストップの21(サトノアラジン)★★

 

この馬もまたダート寄りとは思えない母系にサトノアラジンですから、あまり地方ダートのイメージがありません。

また、初仔ということもあり、かなりサイズが厳しい印象がありますね。

馬体は背中がかなり狭く窮屈な立ち姿。肩の可動域が相当小さく、動きが硬いですね。

繋ぎも立ち気味で脚元の面でもリスキーかなと思いました。

 

 

311.ゴーフューチャーの21(シュヴァルグラン)★★

 

この馬もマサノミネルバ牝系。

サンデーサイレンスの3×3で、この馬が初仔になりますので、やはりサイズ面が気になります。

シュヴァルグランを配合して、骨格的にはがっちりとした造りになっています。

胸の深さは十分にありますが、キ甲の抜け具合からしてもあまりサイズ面での成長は期待できそうにないですね。

また、管囲の細さもダートで戦うことを考えるとかなり不安です。

 

 

312.ヌーベルバーグの21(レッドファルクス)★★★★

 

これもまたサンデーサイレンスの3×3。

ダートでオープンまで駆け上がり、血統的にもダート適性が十分ありそうな

レッドファルクスの仔は狙いとしては立ちそうですね。

母系からは今年アートハウスやシャマルが登場し、久々に盛り上がりを見せています。

動きは活発で可動域も十分。黒光りしてなかなか見栄えがする造りです。

繋ぎが短めでダートでも活躍できそうなので、楽しみな存在かと思います。

あとは、サイズが中サイズまで持ってこられればというところでしょう。

【先週の結果】プロトポロス、圧巻のデビュー勝ち!

先々週から始まった2020年生まれの馬たちの新馬戦。

早くも先週、出資馬がデビューし鮮烈な勝利を飾りました。

 

2022/6/12 中京5レース 2歳新馬(芝1200m) プロトポロス 福永祐一騎手 優勝

 

【中京新馬戦】プロトポロス圧勝 福永絶賛「次は重賞挑戦してもいい」― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

 

キャロットクラブの募集馬の中でも、かなり人気のないタイプだったプロトポロス。

見るからに仕上がりが早そうだなと思っていて、きっちりそれに応えてあっさりデビュー勝ちしてくれたのには驚きました。

 

調教の段階で派手なタイムを叩き出しており、

課題は自身のメンタルというところだったのですが、

現地の方によるとパドックで鳴いたり、途中でいったん退場したりといろいろあったようですね。

 

レースでは、まずまずのスタートから3番手のポケットに入ると、

折り合い面でも悪いところを見せることなくスムーズに追走。

 

直線で余裕を持って外に持ち出すと、手前を替えて一気に伸びてノーステッキの3馬身半差の勝利。

今回のメンバーではモノが違うと言わんばかりの競馬を見せてくれました。

 

福永騎手からは次走重賞でも大丈夫というコメントもくれましたし、

今後が楽しみになりました。

 

走りっぷりを見る限り、変に掛かっていくこともないですし、

しっかり身体を収縮させながら大き目の完歩で走ることができているように感じました。

なので、もうちょっと距離があってもこなしてくれるのではないかと思っています。

 

夏以降、どんどん2歳重賞がスタートするので、

そこに向けてとにかく順調に進んでほしいですね。

 

ご一緒の皆様おめでとうございました!