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G1サラブレッドクラブ全頭斬り2022 G21-G30

G21.ワイルドフラッパーの21(イスラボニータ)★★

 

母はダートで大活躍。ファミリーもほとんどがダート馬であり、

イスラボニータとの配合である程度柔らかさを注入したいというのが配合の狙いでしょうか。

馬体はサイズの割には体高が低めで結局ダートのスプリンターという感じ。

非常にパワーを感じる造りで、やはり重さは拭えません。

短距離で戦う馬であれば、もう少し脚は真っすぐ出てほしいところはありますね。

 

 

G22.シナノネージュの21(サトノクラウン)★★★

 

トリッキーコードの牝系でファミリーからはヴィジュネルがOP入り、地方競馬ではママママカロニも出ています。

ただし、母からは4番仔のジュールドネージュ以降5連続未勝利とここ最近全く勢いがありません。

父がサトノクラウンに替わり、背中は眺めながらも全体的なバランスは良さそうです。

横から見る限りちょうど良い力感でしっかり歩けているように見えますが、

前から見るとやや脚捌きには不安定さが残っているように思えます。

 

 

G23.ソングバードの21(リオンディーズ)★★★

 

母系は出資馬が多く思い出深い血統です。今年はファミリーからフォラブリューテが桜花賞に出走。

総じて勝ち上がり率は高く、地味ながらもお値段とのバランスが良いです。

馬体はとにかく大きく体高、胸囲、管囲、体重すべてが募集馬平均を大きく上回ります。

トモの容積十分でまだトモ高なので、相当な大柄タイプに育ちそう。

前後とも動きは良いですし、あまり重さも感じませんので、あとは常識的な範囲で成長が収まってくれれば。

 

 

G24.ヴァゼムの21(リオンディーズ)★★

 

祖母に追分ファームのゴッドマザーであるニキーヤ。

母自身はわずか2戦で終わってしまいましたが、母の姉が繁殖入りしてからも成績は凄まじく、

ペルシアンナイトやソロルを輩出しています。

馬体はこちらも大柄なタイプ。胴に伸びがあり、造りはかなりしっかりしています。

ただし、こちらは動きの面で重さが残ります。前後ともに可動域が狭く、脚捌きはあまり秀でた感じがありません。

 

 

G25.ソワーの21(ジャスタウェイ)★★

 

追分ファームがかなりの期待を込めて輸入した繁殖牝馬ソワー。

A.P.Indy系の肌なので、アベレージは期待できないとは思いますが、

ハマれば重賞を勝つクラスの馬を輩出できると思います。

本馬はジャスタウェイ産駒ながらサイズはやや小さめ。

背中は長めではありますが、脚捌きに硬さを感じます。

目を剥いて静止ができない感じもありましたので、メンタル面でも課題が出てきそうです。

 

 

G26.アルーリングライフの21(リアルインパクト)★★★★

 

仕上がり早の名門牝系出身。今年は姉のアル-リングウェイがエルフィンSを制して、

桜花賞でも勝ち馬まで0.2秒差に迫る等活躍を見せました。

その姉と比較しても、現時点での完成度は上とも思える造りです。

リアルインパクト産駒と言うこともありますが、トモの容積と筋肉量が抜群。

前の捌きはちょっと硬めですが、短距離路線での活躍を願うということなら問題なし。

非常に計算が立ちやすい一頭かと思います。

 

 

G27.イルーシヴキャットの21(シュヴァルグラン)★★★

 

本年の安田記念1番人気イルーシヴパンサーの妹。募集タイミングがタイムリーであり、注目度の高そうな一頭です。

父がハーツクライからその産駒であるシュヴァルグランに替わりましたが、

ミスプロのクロスもあって、緩すぎることがなく相変わらずの好馬体のように見えます。

ただし、歩かせると膝が硬く、前肢の出し方に癖があるように見えます。

牝馬ということもありますが、トモの容積ももうちょっと欲しいところですね。

 

 

G28.レイヌドネージュの21(ヘニーヒューズ)★★★

 

古くから社台グループで供用され、多くの馬が募集にかかってきた牝系です。

ただし、ここ最近はあまり勢いがなく、近年の最高傑作は母のレイヌドネージュ。

芝の中距離馬でしたが、ヘニーヒューズの配合で基本的にはダート寄りでしょうか。

馬体は腹袋がしっかりあるパワフルな造り、トモの容積があって全体的に筋肉質。

トモの容積はそれほどでもないですが、かなり踏込は力強いですね。

逆に柔軟性は感じませんので、いかにもダートでスピード勝負を仕掛けるタイプになるんじゃないでしょうか。

 

 

G29.ソロダンサーの21(マジェスティックウォリアー)★★★★

 

父と母父のカップリングで明確に狙いはダート路線。

母はダート1000m~1200mでの勝ち鞍しかなく、本馬もダートスプリンター路線を歩むことになるでしょう。

馬体はダート一本にしてはやや軽い造りではありますが、体高が低くいかにも回転力はありそうなタイプ。

トモの容積は十分ですし、捌きに軽さがあって良い動きです。

まだまだ成長途上で上積みも期待できそう。

 

-ツアーチェック-

415kg。人に対しては従順なタイプということだったので、

メンタルが崩壊してスランプという可能性も低いのではないでしょうか。

ダート馬にしてはややパワーに欠くかもしれませんが、短距離なら回転の速さがプラスに。

 

 

G30.ペイトンドーロの21(ディーマジェスティ)★★★

 

POGでも人気したモネータドーロを含めても、成績が思った程伸びていない母の産駒。

これまで高額種牡馬ばかりを配合されてきたので、ディーマジェスティに替わりずいぶんお求めやすい価格になってきました。

本馬はとにかくサイズだけが課題。鋭い返しや前肢の可動域があるので、いかにも芝で伸びそうな雰囲気を持った馬です。

ただ、すべての測尺の数値が小さく、これから大きくなりそうな要素はなさそうですね。

G1サラブレッドクラブ全頭斬り2022 G11-G20

G11.サンヴァンサンの21(ダイワメジャー)★★★

 

母系はあまり活力がありませんが、母の産駒からは当たりハズレが大きいながらも、複数勝利は十分に狙える繁殖です。

ダイワメジャー×クロフネも29頭中4勝以上した馬が6頭と地味ながらも計算が立つ配合と言えるでしょう。

馬体は1月生まれと考えると全体的に小さくちょっと完成度が低いように思えます。

それでも小ぶりながら厚みのあるパワフルな馬体。

膝下が短く安定感のある造りで短めの距離でこそ。もう一回りの成長があればといったところでしょうか。

 

 

G12.ハニージェイドの21(ダイワメジャー)★★★★★

 

父譲りの軽快なスピードで5勝を挙げた母の初仔。

2月上旬生まれを差し引いても、非常に立派で初仔のハンデを全く感じさせません。

厚みがあって頑健な造り。首が太く、力強い短距離馬のフレームでいかにも重そうな感じがありますが、

歩かせると驚くほどしなやかで、前進気勢も相まって軽やかさすら感じさせます。

飛節もしっかり動いて伸びも良いですね。実績はないですが、初っ端から狙いたくなる一頭です。

 

―ツアーチェック―

力感十分。まとまりがあって良いピッチで歩けていました。

 

 

G13.ミスエリカの21(キタサンブラック)★★

 

キタサンブラック産駒はスタミナ寄りの成績の通り、産駒もスピード<スタミナのタイプが多く、

母系からはスピードが欲しいところ。

母父Blameも母もともに中距離馬だったので、ややスピード不足の懸念があります。

馬体は父に似た大きな骨格が魅力ですが、斜尻で筋肉量に乏しくやや非力に見えます。

飛節の折れも深いので、ジリジリと加速するタイプでしょうか。

筋力が備わってトモに丸みが出るとかなり見栄えが変わってきそうです。

 

 

G14.リュートフルシティの21(ハービンジャー)★★★★★★

 

母系は名門のアンティックヴァリュー。やや古い血統で、最近の活躍馬はあまりいません。

ハービンジャー産駒は母父ミスプロと好相性ですので、そのあたりの傾向にはマッチしています。

馬体は5月生まれながら絶妙に整った立ち姿、可動域抜群の踏込が魅力的です。

背中が長めのステイヤータイプで、寝繋ぎ気味なので芝一本。

長距離路線で古馬まで楽しみたいですね。血統の勢いは感じませんが、馬体の造りは素晴らしいです。

 

―ツアーチェック―

少し緩さがありましたが、馬体のバランスが非常に良かったです。

 

 

G15.コーディエライトの21(ルーラーシップ)★★★★

 

祖母ダークサファイアは活躍馬を連発する超優良繁殖。

母はG1の勝負服で2歳重賞を連続2着するなどの活躍を見せましたが、

逆に阪神JFから全部二桁着順と清々しいほどの早熟でした。

初仔でサイズの懸念があったこともあるのでしょうが、ルーラーシップを配合し、標準サイズの馬格に恵まれました。

非常に厚みが合って骨太、それでいて母の影響かピッチ気味に歩くことができているため、重苦しい印象はありません。

父母の良いところはしっかり出ているかと思いますが、

逆に言うとタイプが違う父母でどちらに適性が出るのかというのはありますね。

 

 

G16.アニマトゥールの21(ルーラーシップ)★★

 

こちらはG14リュートフルシティを祖母に持つ馬。

ホワイトマズル肌にルーラーシップですし、母系は超スタミナ寄り、

母も2600mの勝ち鞍でスピード能力には疑問が残ります。

馬体はトモの容積が足りず、また前肢の可動域もイマイチでやや窮屈さを感じます。

まだ成長途上の造りではありますが、骨格には恵まれていますので、大きくなりすぎる可能性もありますね。

 

 

G17.サンタエヴィータの21(サトノダイヤモンド)★★★

 

白老ファームのグッドルッキングホースを多数輩出しているエヴィータアルゼンティーナの母系。

ただし、なかなか活躍馬を輩出できず血の勢いはあまり感じられません。

馬体はサトノダイヤモンドとのカップリングということもあって、背中がゆったりとした造り。

さらに脚も長く、長い距離で活躍できそうな雰囲気です。

フレームは正確ですが、歩かせると右トモの入りが若干甘いようなところが見られます。

右前の繋ぎももうちょっと沈んでくれると安心できますね。

 

―ツアーチェック―

周回展示のみ。ちょっと硬さを感じました。

 

 

G18.ペルペトゥオの21(ミッキーアイル)

 

母は血統も競走成績も生粋のスプリンターで1400m以上の距離を一度も使わずに繁殖入り。

3~5歳で1勝ずつを挙げて3勝馬。早熟で終わりというタイプではありません。

古馬になっても衰えることなく活躍する父のミッキーアイルとは好相性かもしれません。

ただし、馬体は明らかな立ち繋ぎ。歩様にも柔軟性がなく、球節がほとんど沈みません。

早期始動はできるかもしれませんが、脚元との戦いになりそうですね。

 

 

G19.ボンバルリーナの21(スワーヴリチャード)★★

 

レッドキャット牝系で今年の東京新聞杯を勝ったイルーシヴパンサーと同じファミリー。

ただし、母の仔はあまり結果が出せておらず、また年齢的にもベテランに差し掛かってきたこともあり、

基本的には不安が先行します。

4月下旬生まれとはいえ、かなり力感に乏しく子供っぽさを感じますし、返しが弱くバネをあまり感じません。

牡馬ながら毛ヅヤにも改善の余地がありますし、両前脚の球節の沈下具合にも差がありますね。

 

 

G20.カルマートの21(スワーヴリチャード)★★★

 

母カルマートは紫苑S勝ち。

産駒のリトミカメンテも2勝クラス突破まではほぼ底を見せておらず、成績にもムラがないタイプのようでした。

父がスワーヴリチャードに替わって、明確に芝の中長距離の狙い。牡馬に出てくれたことは良かったですね。

馬体全体を見ると4/29生まれということもあってかかなり幼い印象を受けます。

まだ腰が高いのでこれからしっかり変わってきそうです。動きは軽やかで特に飛節の伸びが目立ちます。

左前脚にちょっと弓っぽい感じがあるので、脚元に過度な負担がかかる競馬は難しそうですね。

G1サラブレッドクラブ全頭斬り2022 G1-G10

G1.ワッツダチャンセズの21(ロードカナロア)★★★★

 

母は北米の芝GⅠで大活躍。輸入後ディープインパクトばかりを配合されてきましたが、

期待ほどの活躍馬を出すことができていません。

父がロードカナロアに替わり、上と比較して全体的にコンパクトながらもパワフルな造りになってきました。

厚みもありますし、トモの容積も十分で力感のある歩様をしています。

背中の伸びもありますので、スプリントしかダメという馬でもないでしょう。

 

 

G2.パララサルーの21(ロードカナロア)★★

 

母は桜花賞と秋華賞のトライアルレースを制したG1サラブレッドクラブ創設時の看板牝馬です。

母の兄弟はタンタアレグリアの他複数勝ち馬が多数おり、活力は十分と言っていいでしょう。

ただし、ロードカナロア×ディープインパクトの配合はイマイチで、

その原因と考えられるのがサイズ面に課題が出ることだと思います。

この馬もまた1月生まれということを考えるとコンパクトで、幼すぎるという感じもないので、

それほど大きくはならなそうです。また、管囲も細いように思います。

動きは柔らかい脚捌きが魅力。

やや左前が外向気味で立ち気味でもあるので、少しリスクは高めな馬なのかなという気もします。

 

 

G3.トワイライトライフの21(エピファネイア)★★★

 

巨大化しやすいリリウム牝系ですが、母は標準サイズ。

引退後、数か月しか間を空けずに種付けとなりましたが、初年度からちょうど良いサイズに出ています。

エピファネイア×ゴールドアリュールからは同じく追分ファームの生産馬で

今後の活躍が期待されるデインティハートが出ていますね。

馬体はまとまりのある中サイズ。腰の位置が高いのでもう一段階の成長が期待できそうです。

動きはトモの入りが良いのに比較して、前肢の可動域があまり取れていないように見えます。

この辺りが解消してくるともっとスムーズに歩けるようになるでしょう。

 

 

G4.ソベラニアの21(キズナ)★★

 

若いうちから活躍馬を輩出しているソベラニアの仔ですが、最近は少し勢いがなくなってきているように思います。

募集時小さめであまり見栄えがしない馬が多いのですが、

ここ3頭連続牝馬でそのまま大きくなり切らないといった感じでしょうか。

この馬もまた、生まれを考慮するとちょっと小ぶりな印象です。

トモの容積が足りていないように見えて、全体的に細め。また右前脚が内向気味で少し不安定です。

膝の捌きがキレイで、前後ともに可動域があり横から見る限り滑らかな歩様はできているので素質はあると思うのですが…。

 

 

G5.レッドサンの21(キズナ)★★★

 

こちらも同じくキズナ×Monsun。母型はかなり長めの血統構成ですが、

産駒成績がここまでかなり乏しく常識的にはちょっと狙いづらいです。

馬体は、骨格の造りが良く、肉付きも非常にバランスが良いです。無駄のない造りと言えばよいでしょうか。

歩きもトモの入りが良くバネを感じます。前から歩かせると左前が外に振って、右前の繋ぎは立ち気味ですね。

 

 

G6.ブランネージュの21(ドゥラメンテ)★★★★

 

母は重賞勝ちこそなかったものの、クラシック戦線で十分な活躍。

かなり勝ち気な性格で担当者を困らせていたようですが、闘争本能が競馬に向かうと良い方向に出たようですね。

馬体はまだ幼いながらも非常にバランスが良く、脚捌きにも柔らかさがあって、前後ともに可動域は良さそうです。

成長力のある牝系でまだ伸びしろを残していそうです。

 

―ツアーチェック―

408kg。両前脚に骨瘤がありました。カタログや動画では見られなかったもので、最近できたもののようです。

早く固まればいいのですが…。

 

 

G7.ワイの21(ドゥラメンテ)募集中止

 

 

G8.ユアメモリーの21(ドレフォン)★★

 

母系は昔ながらの社台血統でアベレージは高くないながらも活躍馬を輩出。

全体的には芝馬の方が多いように見えますが、ドレフォン×シンボリクリスエスなので、

この馬はかなりダート寄りになったのではないでしょうか。

馬体もしっかりダート寄りの造り。厚みがあってパワフルさを感じる骨格です。

ただし、母父シンボリクリスエスの影響もあって、トモの容積は物足りないですね。

左前脚の肢軸がやや外にずれており、立ち繋ぎになっているので、若干リスクもあるかなと思います。

 

 

G9.スペルバインドの21(モーリス)★★★

 

追分の看板血統デインスカヤの血筋。母スペルバインドはオークスに出走他4勝を挙げて、

古馬になってからも安定した稼ぎっぷりで獲得賞金1億円を突破しました。

一方で、母になってからが絶不調で、産駒は5頭連続で中央未勝利。姉のデインティハートがついに勝ち上がりました。

本馬はデインティハートと同じRoberto系種牡馬。5月生まれながら測尺がしっかりしており、成長の早さを感じます。

トモの容積が大きく迫力のあるパワフルな馬体で、モーリスらしさが良く出ていますね。

右前脚の繋ぎの硬さがあり、内に刺さりながらなので、そこはちょっと課題かと思います。

 

 

G10.アッフィラートの21(ブリックスアンドモルタル)★★★★★

 

レディオブヴェニス牝系で母はその代表格の4勝。

ラストランの中山牝馬Sがベストリザルトで非常に成長力があって、使い減りしないところがセールスポイントです。

初仔は立ち繋ぎでリスキーな脚元だったこともあり、育成中のトラブルが出ていますが、

本馬はやや短いながらも柔軟性もある繋ぎをしているので問題ないでしょう。

動きは踏込が深く、父の産駒にしては柔らかさがあります。

鈍重な感じもなく、見栄えするブリックスアンドモルタル産駒の中でも上位の存在。

厩舎もいいですし、楽しみな一頭だと思います。

 

―ツアーチェック―

430kg。柔らかさもありながら、緩くないちょうど良い出来。

担当者「ゆくゆくはダートでも行けるのではという体幹の強さがありますよ。」