サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2023 131-140
131.メルヴェイユドールの22(ニューイヤーズデイ)★★
多くの募集馬がいるメジャー種牡馬の中で、最も募集価格が低いのがこのニューイヤーズデイの産駒たち。
ゴールデンサッシュ牝系で勝ち上がり率も良く、上も順調でありながらこの価格設定はちょっと驚くレベルです。
ただし、この牝系にダート種牡馬は本当にイメージがわかず、
活躍馬はそろってみんな芝ですので、合うのかには疑問が残ります。
馬体はトモが大きく箱形のガチっとしたもので、歩かせるとい意味での硬さがあってパワーは感じますが、
ちょっともっさり感も同時にありますね。
132.アドマイヤフッキーの22(ニューイヤーズデイ)★★
こちらも活躍馬多数のトキオリアリティーの牝系。
とはいえ、アドマイヤフッキーの仔は当たり外れが大きく、ギャンブル性が高い印象です。
ひとつ前の募集馬と同じでこれも牝系にダート色は強くないと思うのですが、どうでしょうか。
馬体は一目見て牝馬と思えぬほどパワフルですが、背中に緊張感がないため、前後の連動性が心配になる造りに見えます。
動きは柔らかくていいものの、キ甲が抜けて大柄になると、
そういったところも緩さにつながるのではないかという懸念はありますね。
133.シユーマの22(サートゥルナーリア)★★★★
サートゥルナーリアの初年度産駒。母父ミスプロ系のキンカメ系で特にロードカナロアはアベレージが低いのですが、
サートゥルナーリアに替わって意識的に付けているのかそういう馬が多いですね。
馬体は背中が短めで、膝下が長く、首が短めと体型としてはどっちつかずな印象はありますね。
歩様は可動域が良くスムーズに歩けていて大きなフットワークです。
パーツのひとつひとつは良く成長とともにハマってこれば楽しみです。
134.アメリの22(サートゥルナーリア)★★★
アメリの仔は今年も5月生まれ。産駒は大物こそいないものの、コツコツと頑張っていますね。
ここ最近はドゥムーランがデビュー遅れ気味、ジョリアンジュが繋靭帯炎とあまり順調に行っていないのは気がかりです。
アメリ自身がミスプロの3×3なので、かなりミスプロ強めの血統構成になります。
馬体は腹袋がしっかりして厚みがあります。
背中が少し長い分垂れ気味になっているところと、若干の外弧歩様はありますが、柔らかい捌きはできていると思います。
まだ、トモが高く成長余地も残していそうですね。
135.サンタエヴィータの22(アドマイヤマーズ)★★★
今年が初年度となるアドマイヤマーズ産駒。
早期デビューから3歳末までにGⅠ3勝と仕上がりの早い快速馬で、
牝馬が強すぎる世代だったことを考えると立派な成績だと思います。
母系は白老ファームのエヴィータアルゼンティーナの牝系。
牧場は期待しているようで、いつもおすすめはされるのですが、
なかなかホームラン級の活躍馬が出ておらず、コツコツと頑張るタイプでしょうか。
馬体は腹袋がしっかりしていて、栗毛も相まってダイワメジャーの色を強く感じます。
腹袋がしっかりしている分、トモの容積はちょっと足りなく見えますね。
歩様は大きく柔らかいのですが、若干の緩さも感じます。
136.ソーメニーウェイズの22(アドマイヤマーズ)★★★
セレクトセールで注目され、なんと4世代連続で1億越えの取引価格だった母の仔ですが、ここまでは期待を裏切り続けています。母は輸入馬ではありますが、曾祖母のリアリーハッピーもノーザンファームで繋養されクラブで募集されていました。
イメージとしては、骨格がキレイで胴長、動きも悪くないが、体質が弱く数を使えない馬が多いというもので、
これはソーメニーウェイズの仔も大きく外していないかと思います。
馬体はハリ感十分で肩や背中のラインは良いですね。膝下が長くスムーズに歩くことができています。
ただし、現状はトモが長いのか立ち姿は不格好。
直飛でここまでは珍しく、この後どう成長してくるか読めない部分もあります。
137.ポルケテスエーニョの22(アドマイヤマーズ)★★
祖母ミスエーニョから続く血統。ミスエルテも今回のラインナップにいますが、繁殖牝馬としてはこちらの方がベテランですね。毎年、悪くない方とで募集にかかってくるのですが、思ったほどの成績が残せておらず、3~6歳の4頭で2勝止まり。
姉のレッドセニョールは6月の新馬で使えそうなので、この仔がどこまでいけるかでしょう。
馬体は尺を見るとかなり小さいのですが、細いとか成長途上という印象はありませんので、
骨格からして小さめなのかと思われます。
可動域もまずまずの歩様で、柔らかく歩くことができていますが、
トモはぐらついた歩様をしているので、節々の力はまだついていないかと思われます。
138.ミスセレンディピティの22(フィエールマン)★★
こちらも新種牡馬になるフィエールマンの産駒。
社台SSに入らなかったことと、適性が長距離だったこともあり、種付け頭数に恵まれていない印象です。
クラシック狙いの馬は出てきそうですが、ほぼ社台グループオンリーでしょうか。
母はアルゼンチンの芝GⅠ馬ですが、産駒はダート。この父で違った一面を出したいところです。
馬体は背中の伸びが良くバランスもまずまずではありますが、
1月生まれのアドバンテージはあまり感じない平均レベルの造りです。
トモが薄めなのは、血統的にそれほど気にする必要はないかもしれませんが、
可動域があまりなくて、距離が持ちそうな感じがしないのがどうでしょうか。
139.ゴールドエッセンスの22(フィエールマン)★★★★
祖母にリュヌドールとドバイマジェスティが並ぶ、近年のサンデーサラブレッドクラブを象徴するような高級な血統背景です。
母父キングカメハメハのトレンドも持っていますし、初年度で手塚厩舎に入るということなので、
ノーザンのフィエールマンの一番馬はこの馬でしょうか。
馬体は胴の伸びが良く、箱形の力強い体型です。トモの容積も踏込もまずまず。
尺からは体重だけが足りていない感じがして、現状は薄っぺらいところがあるので、
そこさえクリアすれば楽しみな存在になりそうですね。
140.カレドニアレディの22(ミッキーアイル)★★★
母父Firebreakはマンノウォー系。
数自体は少ないのですが、コンドコマンド、タイタンクイーン、コーステッド、アディクティドなど
ノーザンファームは当たり繁殖多数になっています。
軽快なスピードを武器とするミッキーアイル産駒は牝馬優勢なので、牡馬はちょっと狙いづらいかもしれません。
馬体は超大柄で肩が立ち気味のスプリンター体型だとすれば、さらに大きくなる余地を残していそうです。
動きはもっさりしているものの、返しなどは良いです。
最近の産駒は体質が弱めなので、トラブル起こすと巨体化し負のスパイラルに陥りそうです。
サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2023 121-130
121.プペフラッシュの22(オルフェーヴル)★★
抜群の出来に見えた兄フラッシュキューブはまさかの2度骨折で現在休養中。
怪我の具合から普通には未出走引退であろうところを長期休養であったとしても現役を続けようとするあたり、
実際にはかなり手応えを感じていたんだろうということは想像できます。
そして本馬はオルフェーヴルを配合。白老ファームの期待のほどがうかがえますね。
牝馬で4月生まれということもあってか、かなりサイズ的に厳しいというのが現状で、
体高も低く、各パーツもやや成長が遅めなところが見られます。
また、歩様もインに刺さるような感じで左右差があります。
122.タッチングスピーチの22(ルーラーシップ)★★★★★★
今年の3歳世代で物凄い高実績合戦となったルーラーシップ産駒キングズレインの全弟になります。
キングズレインは年明けからペースを乱したものの、ホープフルSは一番強い競馬をしての3着。
リッスン牝系とはいえ、2頭目でしっかり走る馬を出してきたのも素晴らしいことですし、
ルーラーシップ×ディープインパクトの良さを凝縮し、この馬も同じように活躍できる素質がありそうです。
馬体はキングズレインからもう一段スケールアップ。
伸びやかな馬体から胴回りがさらに強くなり、パワフルさがアップしています。
踏込は鋭く、強烈なバネの返しがあり、トモの踏込もスムーズ。やや直飛気味の飛節は兄と近いものがあります。
若干毛ヅヤが悪いところと、大きくなりすぎる懸念はあるものの、楽しみな存在であることは間違いないでしょう。
123.アルミレーナの22(ドレフォン)★★★★
激減してしまったドレフォン産駒はこの世代は底と言ってもいいかもしれません。
頭数も少ないですし、狙いづらさはありますが、その中ではこの馬が一番と言えるのではないでしょうか。
母系はナイトマジックですから、基本的には晩成タイプでこの時期良く見せるタイプが少ないことを考えても
この馬は良い方と捉えることができるでしょう。
馬体は中サイズで、背中の伸びは良く距離の持ちそうな芝馬タイプの造り。
トモの容積と前進気勢や可動域はドレフォンのいいところも持っているように思えます。
生まれに比して体高が低いという部分がどう出るかというのはちょっと懸念としてあるかもしれません。
124.シャンデリアハウスの22(リアルスティール)★★
2年連続でサンデー募集となりました。
エアグルーヴを経ないダイナカール牝系ですが、こちらにもブラックタイプがずらりのお馴染みの血統ですね。
ヴァーミリアンをつけても結局芝で4勝を挙げてしまうあたりがこの牝系の強烈な芝適正でしょうか。
馬体は父がキズナからリアルスティールに替わり、がらりと印象も違うタイプになりました。
膝下が長く、立ち気味の方とトモがちょっと薄めで直飛といったところなどはまさにリアルスティール産駒です。
活発な雰囲気がありますが、前肢の膝あまり伸びずやや被り気味。
それとやはり前から見るとかなり薄っぺらいので、ここはもうちょっと成長を見たいですね。
125.ゾンザの22(サトノダイヤモンド)★★★
初年度の募集時にはかなりの注目を集めたサトノダイヤモンド産駒ですが、
現3歳世代を見る限り、なかなか厳しいスタートを切ったように思えます。
期待値も高そうで、各クラブでもかなり人気になっていましたのでちょっと物足りないですね。
その弱点として、仕上がりの遅さと俊敏性が足りないというところがあったと思いますが、
その二つを見事にカバーしてくれそうなプロフィールなのがこの母でしょう。
馬体は背中の長さこそステイヤーの父の影響が色濃い感じはありますが、胸も深く歩様にはまとまりがあります。
トモの容積や前肢の捌きを見てもパワー不足という印象はありません。
あとは首が短めであることが体のフレームや膝下の長さとマッチしていない印象があるので、
走らせてみてどんな感じかというのはちょっと気になります。
126.ジョンブドールの22(マインドユアビスケッツ)★★★★
祖母シャープキックからはダートでの活躍馬を連発。
地方オーナーズでもよく見かける牝系ではありますが、
最初の世代から結果を出したマインドユアビスケッツの牡馬なら中央募集も納得です。
ただし、ここにも母父ステイゴールドで、これがアベレージを下げているような気はしますね。
馬体はハリ感十分のダート馬という造りで、いかにも父のイメージが先行します。
胸が深く、トモも大きく、繋ぎが短めで硬めでクッション性のない歩様ではありますが、
それが適性をはっきりとさせているのではないでしょうか。
127.ダンサールの22(レイデオロ)★★★★
アルゼンチンの名牝バラダセールはサトノフラッグ、サトノレイナスをはじめ活躍馬多数。
2番仔のダンサールは募集時出色の出来栄えで、その後巨大化して計算外になるところはありつつも3勝。
秋華賞出走も実現しました。この馬はその初仔にあたりますが、
比較的小柄になるレイデオロは初年度でなかなか選ばれない相手なので、そこはバランスを考えてのことでしょう。
馬体は初仔でどちらかというと似ているのは父の方。
腹回りがシュっとして、前後ともすっきり見せますし、踏込に軽やかさすら感じます。
繋ぎが長めでちょっと緩いところはあるものの、芝馬と考えれば悪くないでしょう。
400kgを切る馬体で募集がかかること自体この牝系では珍しいことなので、
それをプラスと捉えるか判断が分かれるところだと思います。
128.デアレガーロの22(レイデオロ)★★
昨年の募集No.101を飾ったレガーロデルシエロの妹。
順調な仕上がりで6/18の新馬にルメール騎手で出走し3着でしたが、内容は良かったですね。
父は同じキンカメ系でもレイデオロに替わり、正直馬体の成長はスローに感じます。
馬体は背中が短めでコンパクトな造り。トモの容積は良いものの、全体的な筋肉量が乏しくかなり脚が細いところも目立ちます。両前がかなり外に開き、薄っぺらいのでこれから成長してくると変わってくるとは思いますが、
兄のように至極順調にレールにのって、早いうちから活躍というタイプには見えません。
129.リナーテの22(レイデオロ)★★★
こちらも母父ステイゴールド。名門マルペンサの牝系で自身も活躍馬。
フォルラニーニの評判も良く、母父ステイゴールドで良いのが出るとしたら、まずはここでしょうと考える方が多いと思います。これだけ主流血統を集めて四代クロスが一つもないのも珍しいですね。
馬体は比較的小柄な馬が多いレイデオロ産駒だけに、
ステイゴールド肌ではこうなりますよねという尺の足りなさは感じますが、逆に気になるのはそれぐらいで、
前後のバランスが取れて、背中が長めの中距離体型としてはまずまずいい馬だと思います。
捌きも軽くて、スムーズに歩くことができています。
キ甲の感じからは成長余地も残していそうですから、そこに期待するならありではないでしょうか。
130.チェッキーノの22(ブリックスアンドモルタル)★★★★★
ブリックスやチェッキーノ。
今年のPOGや6月の新馬戦まわりでよく聞いたコメントで、トレンドに敏感な会員の多くがまず目が行く馬ではないでしょうか。社台ファームのほうでは価格のインフレが激しかったことを考えるとかなりお得に見えます。
牧場側の種牡馬への期待値の違いが価格に跳ね返っているものだと理解できますので、これは間違いなく人気するでしょう。
今年もやはりやや早めの生まれということもあって、馬体の完成度は抜群です。
前肢は良く伸びますし、かなり大きく使って歩くことができています。
首の使い方も良く強い前進気勢も感じます。
返しが若干弱かったり、前肢の繋ぎに若干左右差があるものの相対的に見てかなり高い位置にいる馬だと思います。
サンデーサラブレッドクラブ全頭斬り2023 111-120
111.ホームカミングクイーンの22(キズナ)★★★★★
輸入後の一頭目で募集されたアイリッシュパールはPOG期間に注目を集めたものの、
現時点ではなかなか結果を出せていません。
とはいえ、輸入後の日本の種牡馬につけられて、ここからが本番という気はしますね。
募集価格は一気に上がりますし、厩舎も含めて期待値が高そうに見えますね。
馬体は4月生まれでありながら非常に成長が早く、かなりバランスが良くなってきているように思えます。
胸が深く、トモの容積が大きいのでパワータイプに育っていきそうですね。
ちょっと硬そうな立ち姿から考えられないぐらい踏込が深いので、
やや曲飛気味でも十分な切れ味やスピードは発揮できそうです。
112.フォエヴァーダーリングの22(キズナ)★★★
初年度のモンファボリこそ活躍したものの、4億円の取引価格だったダノンマイソウルや
募集時抜群の出来だったピヌスアモリスが苦戦しており、サンデー系とのカップリングにやや疑問が残ります。
期待値が高いだけにもどかしいですが、母父Congratsは産駒成績が安定しませんので、突然活躍馬が出てきても驚けません。
馬体は募集時462kgと超大柄だった姉と違い、コンパクトにまとまっていて、全く違うタイプです。
可動域があってスムーズな脚捌きが魅力ですが、キズナらしいパワーは感じません。
やや胸が浅く頼りないのですが、これが良い意味で軽さにつながれば可能性はありそうです。
113.ミスエルテの22(キズナ)★★★★
馬体のバランスが素晴らしいものの小さすぎた初仔はそのまま大きくなることができず未勝利戦で苦戦していますが、
世代を経るごとにちょっとずつサイズアップしています。でも、まだ足りない感じは正直ありますね。
トモの造りが良く、ディープの直仔のような上品な立ち姿。筋肉量も悪くなく、今後も伸びしろも残しています。
動きも柔らかく、可動域も十分。繋ぎの柔軟性もちょうど良いですね。
114.カラフルブラッサムの22(ドゥラメンテ)★★★★
デビューした4頭のうち3頭がJRAで複数勝ちとなかなかポテンシャルの高いところを見せている繁殖ですね。
サンデーサイレンスの3×3となる配合でディープも含めてアベレージはあまり高くないですが、
本馬と同じ母父ハーツクライからはシーズンリッチが出ています。
なかなか血の濃い血統ではあるので健康面での難しさは残るかもしれません。
馬体は牡馬にしては、ちょっと小さめで月齢を考慮してももう少し欲しいのは正直なところですが、
独特の細身の馬体は父の面影を感じます。
胸が浅かったり、トモがちょっと流れ気味ではあるものの、歩かせると非常にスムーズで前進気勢を感じます。
ここからグイっと成長してくれることが条件にはなりますが、素質はありそうですね。
115.マルケッサの22(ドゥラメンテ)★★★★
母はサトノダイヤモンドの妹でサンデー募集され、人気を集めたものの未勝利に終わりました。
しかし、初年度からPOGで人気を集めたドゥラエレーデがいきなりホープフルSを制覇し、
改めて能力の高い一族であることを再認識させられましたね。
本馬はドゥラエレーデの全妹にあたるので、血統面の実績は文句ありません。
馬体はちょっと小さいぐらいのレベルで大きな問題はなく、ドゥラメンテに似た細身の体型です。
脚は長めで真っすぐ、捌きは少し硬いですがこれも大きな問題にはならないでしょう。
もう少しトモに容積があるとさらに見栄えはすると思います。
116.トゥーピーの22(キタサンブラック)★★
母はかなりのベテランの域にかかってきましたが、繁殖成績ははっきりとした下落傾向です。
成長は少し遅めのタイプのようで、現時点で目立たないところについては、大幅に評価を下げる必要はないかもしれません。
馬体はトモの容積が乏しく、筋肉量が足りないことからストライドがあまり伸びない歩様をしています。
トモの頂点とキ甲の位置がほぼ同じという感じで、成長を促しながらということになりそうで、時間はかかりそうですね。
117.バンゴールの22(モーリス)★★★★★★
スタニングローズを輩出して勢いに乗るバラ一族の中でも、母のバンゴールは特殊な体型で
、最もパワーに優れて腹袋の大きなタイプでしたが、ジリジリと力をつけて4勝の活躍。
母となって初仔の全姉バンブリッジは尺も良かったですし、トモが入る柔らかい歩様で高評価でしたが未勝利に終わっています。
牡馬に替わって馬体はさらにパワーアップ。大きな腹袋と深い胸が特徴で、トモの容積も負けておらず出色の仕上がりです。
繋ぎが長めで前掛かり気味なので、左前脚がちょっと緩そうに見えるところは気がかりですね。
前肢はちょっとフラフラするところがあるものの、トモの入りが良くスムーズな脚捌きが特徴。
ところどころ不安になるものの、父と母の良いところをギュッと閉じ込めた馬体で大きなところを目指してほしい一頭ですね。
118.リリーノーブルの22(モーリス)★★★★★
牝馬最強世代の一角として活躍した母はルーラーシップ牝馬を代表する一頭。
無事だったら、ルーラーシップ産駒で間違いなく一番稼いだ牝馬になっていたでしょう。
血統的にはノーザンファームの中で活躍が目立つファミリーとはいえず、リリーノーブルが突出した存在です。
母はデビュー戦で500kgを超える大型馬でしたが、父にモーリスを迎えたことで、初仔から血統の理想通りの姿で登場しました。さすがにデカすぎるという懸念はあるものの、動きに重さは感じずスムーズかつパワーを強調したものになっています。
トモのL字ラインがくっきり出るように筋肉量は豊富で、首の使い方は良いですね。
あとは規格外に大きくなったら、脚元に不安がないか…というところでしょうか。
119.ソシアルクラブの22(モーリス)★★
ブエナビスタ牝馬の中では4勝と最も活躍した牝馬がソシアルクラブ。
こうやって見るとなかなかブエナビスタも繁殖としては苦戦していることが窺い知れます。
時折33秒台前半の末脚を披露し勝ち切ることはありましたが、
クラスが上がってからは先行策からジリ脚で惜敗というのが多かったので、
切れる脚を持っている種牡馬のほうが相性はいいのかなと思います。
馬体は初仔としては十分なサイズでモーリスの遺伝力を感じます。
腹袋がしっかりして、むちっとした造りでも、背中にゆとりがあるので窮屈さは感じません。
もうちょっとトモに容積が出るとさらによさそうです。気になるのは歩様で明らかに変な感じ。
蹴り出しがクルクルしていて、捻ってしまわないか心配になってしまうレベルですが、
これも競走能力にどれほど影響があるかは分かりませんね。
120.ヴァイブランスの22(オルフェーヴル)★★★★
腹袋がしっかりした中サイズのオルフェーヴル産駒。
四代母からは日本での活躍馬は出ているものの、日本でのなじみはなさそうな血統背景ですね。
オルフェーヴル×Medaglia d’Oroは6頭いて全部未勝利とめちゃくちゃ相性が悪いのは気になります。
馬体はちょっと毛ヅヤが悪いところが見られるものの、腹袋がしっかりしてパワフルな歩様が目立ちます。
やや腰が緩い面はありますが、トモの筋肉量が豊富で力のいる馬場で能力を発揮しそうです。