これは、2023年5月の記事です
私には、遠方で施設に入っている母がいます。
日頃は、近くの親戚が、お世話をしてくれています。
このことは、以前のブログ記事でお伝えしました。
母が、1度目の看取り宣告をされて、3年8カ月が経ちました。
せっかく、1度目の看取りを回避してくれたのに、コロナが続き、この3年間、ほとんど会うことができませんでした。
2023年、今年の4月に、ようやく面会が叶うようになり、そろそろ会いに行きたいと思っていたその矢先。
母が看取りの宣告をされたという連絡が入りました。
「えっ? 看取り? それって、どういうことですか?? 」
どうやら、面会が許されるようになって、いろいろな方が施設に出入りするようになった頃、母は急に咳をし始めたそうなのです。
微熱も数日、続いたようです。
誤嚥性肺炎かもしれないから、食事も、水分も停止になった。
食べさせようとすると拒否するし、飲ませようとするとむせるし、どうしようもない、というのです。
そして今日、施設の医師から、看取り宣告をされた。
あと、1週間か、10日持つかどうか。
というので、すべてを投げ出して、その夜、母のもとへ駆けつけました。
施設についたのは、夜の11時。
通常なら、もちろん面会はできない時間なのですが、看取りの患者の場合は特例ということで、母の部屋に入ることが許されました。
「お母さん、私、わかる? 」
そう聞くと、言葉は話せませんが、母は小さくうなづいてくれました。
「これまで来れなくてごめんね、、。 」
母の顔を見た瞬間、涙が溢れそうになりましたが、母の前で泣くわけにはいきません。
無理に元気を装って、
「ちゃんと食べないとダメよ。心配したわよ。」
そう言うと、また小さくうなづいてくれるのですが、もちろん食べることも、飲むこともできず、 痰が絡んで、咳き込んでいました。
「本当に、誤嚥性肺炎なのですか?」
私は、ホメオパシーで、コ〇ナ対応を3年間もやってきたので、
母の症状が、Bryブライオニアの症状であることは、すぐにわかりました。
「Bryブライオニアの症状の時は、物が飲み込みにくくなることがあるんです。
吐き気もあるし。おおむね食欲は激落ちするし。
とりあえず、口から物は入れられないようだから、Bryブライオニアのペットボトル水をタオルに染み込ませて、顔でも、手でも、足でも、できる限り拭いてあげてください。」
そう伝えて、その夜は施設を出ました。
翌朝、もう一度行ってみると、施設の方が、母の食事をするところを見せてくださいました。
しかしやはり、口元へ食物を持って行くと、顔を背け、水分を口に入れようとすると、むせて咳や痰が出るようです。
「ご覧いただいたように、飲食は無理なんです。」
と施設の方に説明を受け、あきらめて帰ることになりました。
「とにかく、Bryブライオニアの塗布を続けてください。
お母さん、また来るからね。絶対、ご飯食べてね。」
と無理矢理、母に約束をさせて、施設を後にしました。
飲食が全くできなければ、もって1週間。
病院ではないので、栄養の点滴はできないそうです。
次に来た時に、会えるだろうか、、、
そう思うと、こらえようとしても、涙がこぼれてしまいます。
「週末には来ますから、それまでどうぞよろしくお願いします。」
母は、しゃべることはできませんでしたが、こちらの言うことは、よくわかっているようでした。
私が帰ろうとすると、一生懸命、うなづいてくれました。
こんなに意識ははっきりしているのに、、、
施設の先生は、もしも胃ろうをすれば、あと半年か1年くらいは持つかもしれない、とおっしゃいました。
胃ろう・・・
母は、昔辛い目に遭った経験があり、病院へは極力行かないタイプの人でした。
その母に、胃ろう?
かなり難しいことのように思いました。
先生の言葉とは裏腹に、施設の職員の方は、
「胃ろうはお奨めしません。いろいろと問題がありますから。」
とはっきりおっしゃいました。
どうしよう・・・
しかし、母の顔を見ると、意思の疎通もできるのがわかるので、このまま母を餓死させるようなことは、どうしても考えられませんでした。
「胃ろう、考えてみます。」
眠れない夜が続きました。
母のもとから自宅へ帰って3日目。
また連絡が入りました。
母の咳き込みや痰がなくなったというのです。
誤嚥性肺炎?が治ったと。
「この方は、生命力が強いみたいだから、肺炎が治ったようです。」
(実は、Bryブライオニア塗布のおかげなのですが)
と先生がおっしゃり、だから、やっぱり胃ろうを奨められたというのです。
とにかく、咳や痰が出なくなったのは幸いでした。
お母さん、少し楽になってよかった。
少し元気も出てきたようだということでした。
「週末には行きますから、それまでよろしくお願いします。 」
その週末に再び会いに行きましたが、しかし、やはり母の食べない日々は続きました。
会うととても嬉しそうな顔をしてくれるのに。
「お母さん、少しでもいいから食べて!」
やはりもう駄目なんだろうか・・・
それから10日。
明日は、胃ろうをするかどうかの最終判断をしなければならない日でした。
ところが、、その日の昼に、親戚が面会に行くと、施設の方がこうおっしゃったのです。
「お母さま、朝ご飯食べられましたよ! 2~3割ですけれど。」
「 えっ?? 食べた? 本当ですか?? 」
信じられないことが起こりました。
10日間も、何も飲食ができなかった母が、食事を摂れたというのです。
信じられない。こんなことが起こるなんて。
「 ありがとうございます!! 」
これで、胃ろうをするかしないかの話は終わりとなりました。
あとは、少しずつ食べられる量が増えていくことを祈るのみです。
そしてあれからさらに、30日あまり。
母は、少量ながら、コンスタントに食べ続け、調子のよい日は、10割食べられる日もあるとのことです。
水分も、多い日は、500mlほど入る日もあるとか。
もちろん、看取り宣告(2度目)は撤回です。
なぜかって?
母のシミリマム(最も適切なレメディ)を飲ませたからだと、私自身は思っています。
1回目の看取り宣告の時も、そのシミリマムで元気になりました。
身体が衰弱している場合には、強いポーテンシーは適切ではありません。
30cを、数日おきに、1粒与えました。
(30cだからと言って、粒を毎日連続して服用させるのもよくありません。水に溶かして、振とうをくわえていく―ー毎回、少しずつポーテンシーを変えるーーのとはわけが違いますから。これについては、また書きますね。)
それから今回用いたのは、ティシュソルト(生命組織塩)。
身体が弱っている場合には、ひしひしとその素晴らしさを感じます。
これも本当にとても素晴らしいものですので、これにつきましても、また少しずつお話したいと思います。
最近は、徐々に顔に元気が戻ってきているそうで、ホッとしています。
今年の母の日には会いに行けないけれど、また近々会いに行きますね、お母さん。
それまで、しっかり食べて、待っていてね。
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。