何かから逃げ出したくなるときってありませんか?
忙しい社会人生活とか、
受験に忙しい毎日とか。
でも日常で感じるこういった感情は、
気の持ちようでどうとでもなるものですよね。
気晴らしもできるし、愚痴を言い合うこともできる。
旅に出ることもできるし、のんびり浜辺で読書・・なんてこともできる。
ようは、その毎日の中で、視野をどれだけ広げられるかなんだろうな。
でも、自由のまったく利かない場所にいるとき。
そのフラストレーションは最高に高まってしまうような気がする。
この映画の主人公のように、無実の罪で刑務所に入れられたんならなおさらです。
この映画はたんなる脱走劇ではありません。
それにいたるまでの周到な準備、刑務所内での人間関係など、
一見関係のないような事柄がしだいに絡み合って最終的に一点に結ばれていきます。
しかしまあ、脱走劇をこれだけスリリングに描くことができるのは
スティーブン・キングならでは。
刑務所の風景と、主人公が最後に訪れるシウアタネホの風景の
あまりにもすごいギャップに驚かされる。
刑務所という空間から、抜け出した時の歓喜の叫びがいつまでも耳に残って消えない。
だれもがもとめる純粋な意味での自由がそこにあるから。
忙しい毎日。
勉強で忙しい毎日。
ふと生きていることに疑問を感じるかもしれない淡々とした毎日。
でも、自由じゃないわけじゃない。
少し視野を広げて、いつもと違うことをしてみよう。
いつもとちがう散歩道、いつもとちがう美容院、いつもとちがう雑誌・・
ちょっと目線を変えるだけできっと世界は無限大にその表情を変えてくれるはず・・
その昔、ゴルバチョフ書記長は、冷戦終結、ソ連崩壊の中でこうつぶやいた。
「われわれは自由を手に入れた。だがその自由をどう使うかをまだ学んでいない。」
きっと、自由をどう使うかをしらないだけなんだ。
できることはたくさんある。
そんなことをこの映画をみて思っておりました。
ティム・ロビンスの代表作です。
ぜひご家族でごらんになってください!
このブログは再投稿です。
スティーブン・キングの作品を映画化したものを紹介しています。
初投稿:2005/11/05 再投稿:2006/5/21