《続き》


集合時間になり、私はカバンを持って集合場所であるロビーに男女に分かれて立っていた。


先生「-では各自、班ごとに分かれて解散!」


先生に言われてそれぞれに散らばる生徒達。


奈々「じゃあ、また後でね👋😄」


私「うん!また後で👋😄」


奈々ちゃんと別れると、私はラウールくん達の所へ向かった。


私「…あ、あれ?皆は😓?」


ラウールくんの所に行くと何故か皆の姿は無く、ラウールくんだけ待っていた。


ラウール「今日は皆にお願いして別行動にしてもらったんだ。だから、今日はずっと2人でいよう😊?」


私「別行動って…大丈夫なの?班行動してないのがバレたら怒られちゃうよ😓?」


ラウール「怒られるぐらい、俺は全然構わないよ。○○ちゃんと一緒に居られる方が大事だし😊」


私「…ラウールくんにそう言ってもらえるのは嬉しいけど😖」


ラウール「さ!早く行こう?時間が勿体無いし😄✋」


そう言って私の手を握ると足早にロビーから連れ出すラウールくん。


私「わッΣ( ̄□ ̄;)!?ちょ、ちょっと待ってよ😣💦」


引っ張られながら慌てて着いて行く私。


ラウール「さ~てと、最初はどこに行こうか?○○ちゃんはどこか行きたい所ある😄?」


私「行きたい所(・△・)?う~ん…(-"-)」


ラウールくんに聞かれて考え込む私。


『どこが良いかな?せっかく2人で居るし、どうせ行くならデートスポットが良いよね?でも、京都のデートスポットってどこだろう?お寺は絶対違うだろうし…あ~!もう、どうしよう😣!?全然行きたい場所が浮かばない~ッ😱💦あッ!京都と言えば、私の大好きなアニメ「名探偵コナン」にも出てきた場所があったじゃないか😆💡』


ラウール「…どう?決まった😊?」


私「と、桃源郷とか😅?」


唯一、頭に浮かんだ場所を言ってみた私。


ラウール「桃源郷(・△・)?…もしかして、渡月橋の事(・_・)?」


私「渡月橋…(・△・)?ハッΣ(//º□º//)!」


『そうだった!京都にあるのは桃源郷じゃなくて渡月橋だったぁ~ッ😱💥恥ずかし過ぎる(//∩∩//)💦』


言い間違いに気付き、恥ずかしさで真っ赤に染まった顔を両手で覆いながらうつ向く私。


ラウール「○○ちゃん😖?」


黙ったままでいる私の顔を心配そうに覗き込むラウールくん。


私「…そうです。渡月橋です(//∩∩//)💦」


ラウール「渡月橋って事は嵐山かぁ~。ここからなら、どうやって行くのが良いかな?」


スマホを出して行き方を確認するラウールくん。


『あ~あ💧私のおバカさがまたラウールくんにバレてしまった…まぁ、付き合い長いから私がおバカなんてラウールくんは既に知ってるんだけどさぁ~(¬3¬)』


ラウール「…○○ちゃん。」


私「ん~?何~(-△-)?」


ラウール「渡月橋、駄目!行けない…っていうか、行きたくない(-"-)」


険しい顔でスマホ画面を見つめたまま言うラウールくん。


私「え…?な、何で😓?」


ラウール「何ででも!」


そう言ってスマホをカバンにしまうと、ラウールくんは私の手をギュッと握り手を繋ぐ。


ラウール「僕、○○ちゃんと行きたい場所あるんだよね。○○ちゃん、抹茶好きでしょ?抹茶とお菓子が食べれるお店があるんだよね!だから、まずはそこに行こう😄?」


私「う、うん…😓」


私の手を引っ張りスタスタと歩いて行くラウールくん。


私「……。」


『ラウールくん、何で急に渡月橋に行きたくないなんて行ったのかな?さっきまでは行こうとしてくれてたのに…渡月橋、ラウールくんと一緒に渡りたかったのにな😖』


急に変わったラウールくんの態度にモヤモヤしながらも私はラウールくんオススメの茶屋に向かった。


~茶屋~


茶屋に着くと時間が良かったのか、すぐに席に通された。


ラウール「○○ちゃん、何にする😄?」


メニューを見ながら私に聞くラウールくん。


私「え~っと…あ!これが良いかな。抹茶とシフォンケーキのセット😄」


ラウール「シフォンケーキかぁ~、良いねぇ~🎵じゃあ僕は、抹茶パフェにしよ~っと😆❤️すみませ~ん👋😄」


元気良く手を振りながら店員さんを呼ぶと、ラウールくんは私の分まで注文してくれた。


ラウール「○○ちゃん!僕、ちょっとお手洗いに行ってくるね😄」


私「分かった😊」


ラウールくんがお手洗いに行き、一人になった私は退屈なのでスマホを取り出す。


『そう言えばラウールくん、何であんなに渡月橋に行くのを嫌がったんだろう?確か、スマホで場所を調べてからだよね?』


なんとなく渡月橋を調べてみると、カップルで渡ると別れるというジンクスが目に入る。


私「カップルで渡ると別れる?…もしかして、ラウールくんはこのジンクスを信じて行きたくないって言ったって事😓?」


『ラウールくん、私と別れたくなくてあんなに頑なに行きたくないって言ったのか…な~んだ、そっかぁ~。』


私「可愛いなぁ~(* ´ ▽ ` *)❤️」


思わず呟くとラウールくんが私の顔をヌッと覗き込む。


ラウール「何が可愛いの😄?」


私「きゃあッΣ(º□º;)💓!?ら、ラウールくん?もう戻ってきたの😓?」


ラウール「うん。お手洗い、すぐ近くにあったし空いてたから😄」


私「そ、そうなんだ😅?」


『び、ビックリしたぁ~(-△-;)💓』


ビックリしてドキドキ煩く鳴っている心臓を押さえる私。


ラウール「それで😄?」


私「え😓?」


ラウール「何が可愛いって言ってたの😊?」


自分の席に座り、テーブルの上に頬杖を突きながら可愛いく聞くラウールくん。


私「うッΣ( ̄□ ̄;)!」


『ど、どうしよう?まさか、渡月橋のジンクスを信じて行くのを嫌がっていたラウールくんが可愛いなんて言ったら、多分嫌な思いするよね?ラウールくんは子供扱いされるの嫌そうだし…😖』


ラウール「…○○ちゃん(・_・)?」


うつ向いたまま黙っている私を心配して名前を呼ぶラウールくん。


私「ハッΣ( ̄□ ̄;)!あ、いや、え~っと…可愛いって言ったのは~😅」


ラウール「うん😊」


『エーイ!こうなったら、どうにでもなれ~ッ😣💦』


私「こ、この抹茶のプリンの事なんだよね😅👆️」


咄嗟に私はテーブルの上に広げて置いてあったメニューの抹茶プリンを指差す。


ラウール「…え?抹茶…プリン(・△・)?」


私「う、うん💦この丸みを帯びた感じがメチャメチャ可愛いなぁ~って…可愛いくない😅?」


ラウール「…(・_・)」


ジーッとメニューの抹茶プリンを見つめるラウールくん。


『流石にプリンが可愛いっていうのは無理があったかな😅?』


ラウール「…本当だ!可愛い(*^▽^*)❤️」


私の顔を見てニッコリ笑うラウールくん。


私「ッΣ(*・△・*)!で、でしょ~?めっちゃ可愛いよね😄💦」


『良かったぁ~!なんとか誤魔化せたよ😆✨』


店員「お待たせしました。抹茶シフォンセットと抹茶パフェになります😊」


私とラウールくんの前に抹茶とシフォンケーキのセットと抹茶パフェを置く店員さん。


ラウール「あ!ありがとうございま~す🎵○○ちゃん、食べよう😄?」


私「う、うん😅💦」


ラウール「頂きま~す(^人^)」


私「い、頂きます(^人^;)💦」


ラウール「うん!美味しい😋🎵」


私「本当だ!美味しいね😄」


ラウール「はい❤️○○ちゃんも食べて良いよ😄」


そう言って抹茶パフェを私の前に出すラウールくん。


私「ありがとう✨私のもどうぞ😄❤️」


シフォンケーキをラウールくんに渡す私。


お互いのスイーツを交換すると、私達は仲良く笑い合いながら食べた。


私「ラウールくんの抹茶パフェも美味しいね🎵白玉は柔らかくてモチモチしてるし、抹茶の寒天もサッパリしてて食べやすい😄❤️」


ラウール「○○ちゃんのシフォンケーキもフワフワしてて甘さ控えめで美味しいね❤️いくらでも食べれそう(*^^*)🎵」


私「ね~😄🎵」


ラウール「…可愛いと言えば、この生クリームの上に乗ってるサクランボも可愛いよね🎵○○ちゃんみたいで😄❤️」


抹茶パフェに乗っているサクランボを持ち上げながら私の目を見て言うラウールくん。


私「え…?さ、サクランボ😓?」


ラウール「うん。○○ちゃんみたいに小さくて赤くてメチャメチャ可愛い(*^^*)❤️」


私「小さいは分かるけど、私、赤いかな~😖?」


ラウール「赤いよ。僕と話してる時の○○ちゃん、いつも顔が赤いってめめ達も言ってたし😊」


私「えッΣ(//□//)💓!?そうだったんだ…顔が熱い自覚はあったけど、まさか顔が赤くなってたとは💧自分では全然分かんなかった(-△-|||)」


ラウール「…僕、元々フルーツは大好きだけど😌」


私「(・_・)?」


ラウール「このサクランボが○○ちゃんだと思ったら、更に大好きになっちゃった😄❤️」


そう言って笑うと、ラウールくんは斜め上を向いてサクランボを口に入れる。


ラウール「パクっ!モグモグ😋…○○ちゃんを食べちゃった😁❤️」


悪戯っ子のようにニヤリと笑いながら私を見るラウールくん。


私「ッΣ(//º□º//)💓!~~ッ(//>_<//)💦」


ニヤリと笑ったラウールくんに色気を感じてドキドキと私の心臓が煩く鳴る。


ラウール「さてと…次はどこに行こっかなぁ~😄🎵」


私がドキドキしている事になんか全く気付かずに次の行き先をスマホで探すラウールくん。


『ラウールくん、本当に色気が増したな~。ラウールくんと一緒に居ると女でいる自信がドンドン無くなっていくわ💧ラウールくんぐらいなんて図々しい事は言わないから、私も程々には色気が欲しい😖』


ラウール「…あ!ここ良いじゃん。○○ちゃん、次はここに行こうよ😄」


そう言って私にスマホ画面を見せるラウールくん。


私「鴨川公園(・_・)?」


ラウール「うん😄」


ラウールくんに言われて鴨川公園に行くとあまり混んでいなかった。


ラウール「ちょっと座ろうか😊?」


私「そうだね😊」


ラウール「ちょっと待ってね😄」


私「(・_・)?」


ラウール「はい、どうぞ😄」


私が座ろうとするとラウールくんがハンカチを出して敷いてくれた。


私「ありがとう(*^^*)✨」


お言葉に甘えてラウールくんが敷いてくれたハンカチの上に座らせてもらう私。


ラウール「どういたしまして😄」


『ラウールくん、なんか王子様みたいだな✨見た目だけじゃなくて、所作まで上品だしメチャメチャ紳士なんだもん🎵こんな素敵な人が私の彼氏なんて、私メチャメチャ幸せ者だよ(* ̄∇ ̄*)❤️』


ラウール「…ねぇ、○○ちゃん。」


私「ん~?なぁ~にぃ~(* ̄∇ ̄*)?」


ラウール「キスした事ある?」


私「…(* ̄∇ ̄*)。えッΣ(//º□º//)💓!?き、キスっ😲!?な、無いよ!そんなの(//>△<//)💦」


ラウール「良かった!じゃあ、僕としよ😄?」


私「へ(・△・)?」


予想外の言葉にビックリしてラウールくんの顔を見ていたら、ラウールくんのキレイな顔が目の前にあって気付いた時には唇が重なっていた。


チュッ💋


私「ッΣ(//□//)💓!?~ッ(//º✋º//)!?!?」


慌てて口を両手で押さえる私。


ラウール「これからは○○ちゃんの初めて、全部僕にチョーダイ❤️僕の初めても全部○○ちゃんにあげるから(*^▽^*)✨」


私「う、うん…分かった(////)💦」


『ラウールくんて、こんなに積極的だったの?どちらかというと草食系だと思ってたんだけど…メチャメチャ肉食系だった😱!』


ラウール「めめが言ってたんだよね😊」


私「…え?目黒くん😓?」


ラウール「うん😄」



~回想~


目黒「初めては1度しかないから、好きな人の初めては他のヤツに取られる前に全部奪った方が良いよ😊」


~回想終了~



ラウール「ってね😄🎵」


私「…(・△・;)」


『目黒くんてば、ピュアなラウールくんに何て事を教えてるのよ~(-"-|||)』


ラウール「…こんなに幸せな気持ちになれるなら、もっと早く○○ちゃんに好きですって言えば良かったなぁ~😌」


私「え?」


ラウール「もっと早く好きだって言ってたら、毎日2人で手を繋いで帰ったり体育祭の時もハチマキを交換したり色々と出来たでしょ?だから勿体なかったなぁ~って😊」


私「大丈夫だよ。これからは毎日一緒に手を繋いで帰れるし、体育祭なら来年もあるし。これからイッパイ色んな事すれば良いんだよ(*^^*)❤️」


ラウール「…キス以上の事とか😁?」


私「ッΣ(//□//)💓!?」


ラウール「楽しみだなぁ~😄🎵」


『ラウールくんて、こんなキャラだったっけ?恋愛に関してはウブウブで照れ屋だったはずなんだけど…蓮くんのせい(//-"-//)?』


ラウール「○○ちゃん、写真撮ろう😄」


私「え😓?う、うん😄💦」


ラウール「はい!チーズ😄✌️」


私「✌️😄✌️」


私の肩に腕を回して顔を寄せると、ラウールくんはスマホを向けて写真を撮る。


カシャッ📱


ラウール「めめ達に送ろ~っと😄🎵」


嬉しそうに蓮くん達にLINEするラウールくん。


私「…(*^^*)」


『私、宇宙一の幸せ者かも(* ´ ▽ ` *)❤️』


嬉しそうに笑っているラウールくんを見ながら私は幸せを噛み締めていた。



《続く》