こんばんは~!りったんです。

ここ2日珍しく(笑)予定があったので、すっかり更新が遅くなりました。

ちなみに、昨日新しい携帯を買いました。

前のは3年も長く愛用したので、手放すのは少し寂しかったけど、新しい子(携帯)が来たら、やっぱりそっちに夢中になるみたい。



『あかるい家族計画』 もろづみすみとも著 東京漫画社 2007年


こないだ、鳥子さんとヘチマちゃんからおすすめだと言われ読んだ一作。

さすが2人がすすめるだけあって、よかった。


女の子とつきあってもいつも全然うまくいかない澁谷(攻)と、生まれてからずっと男の子が好きでいつも哀しい思いをしてきた転校生吉住(受)の出会いから、同棲生活、家族になっていくまでを描いたお話。


出会い編は澁谷目線のお話。

恋愛ってマイナスイメージから始まる方が、ちょっと意外な一面を見たり、優しい行動をされたりするとすぐにプラスになるから、澁谷があっという間に吉住のこと好きになるのはわかる気がした。

あと、雨ってやっぱり漫画の演出にはいいやんね~とまた思った。

2人の心が結ばれたときも雨だったわけで、雨に濡れた制服の高校生の男の子って、なんでこんなに心ときめくんだろうか・・・。


続きの同棲編は泣けたよ~。

つきあって4年同棲生活3年、2人の将来について悩みを抱いている吉住目線のお話。

吉住は自分はずっと男の子が好きだけど、澁谷は自分とつきあうまでは普通に女の子とつきあっていたことを思うと、自分がそろそろ身を引かないとと思ってしまう。

死ぬほど好きだからこそ、別れようと口にした吉住はなんて独りよがりなんだけど、なんて切ない思いを抱いてるんだろうと思った。だんだん吉住に感情移入しちゃって、そのあと家族団欒の澁谷を目撃したとき、吉住同様私まで泣いていたわ~。これはつらいよね~。

しかし、その大泣きの吉住を連れて、自分の両親に「実はオレずっと、この人とつきあってます!」って、男らしいね~。吉住ホントによかったね。

ちなみに上のセリフを越えるベストセリフは

「お・・・おかえり!」

澁谷が吉住に。

もうこれは読んで確認してほしい!!


何回も読みたいと思える漫画だった。

すすめてくれてありがとうね、鳥子さんにヘチマちゃん!!

ヘチマです。


『窮鼠はチーズの夢を見る』水城せとな 小学館 2006

「水城せとながガールズ系にいっちっゃたな~」と嘆いていたら、
「これを読め」と鳥子にすすめられた作品。
どうかなと思ってたら、これが当たりでした。

レディコミで連載していた作品のようだけど、もちBL!
アダルトメンズラブ(AMB)です。

流されやすく不倫を繰り返してきた恭一は、 大学時代の後輩で、
恭一の妻からの依頼で素行調査をしていた今ヶ瀬と再会。
数々の浮気を妻に秘密にする代わりに、今ヶ瀬はずっと好きだった
恭一のからだを要求してきて…、というお話。

もう今ヶ瀬(攻)が最高にかっこいい。そしてかわいそう!
恭一(受)にふりまわされて、嫉妬して悩んで、姿を消して、
それでも好き…なんて、マゾか。

シングルライフに戻った恭一の部屋に当たり前のように
今ヶ瀬がいたり、一緒にご飯食べたりしてるとこにほのぼのした。
こういう何気ないのに、ぐっとくる。
朝玄関でキスをしながら、
「いってらっしゃい 貴方を一番愛してるのは俺だってこと お忘れなく」
ってラブラブやん!

A、Bとしちゃっても、それでも男同士ということで
最後まで踏み切れない恭一。 じらしじらされ、やるか!?って
とこまできても、うだうだしてる恭一に、喝!

「酔ってこんなキスするなんて…ひどいよ… すげー燃える」(今ヶ瀬)
このセリフにヘチマも燃え(萌え)た!
やっぱメオトだ。

また、恭一を「貴方」と呼ぶとこがまたいい。
「あなた」ではなく、漢字の「貴方」。
この2文字に今ヶ瀬のくるおしい思いが詰まってます。

最後は期待を裏切ることなく、くっつくんだけど、
お互いに思いを熱く告白し合うシーンがいい。
…タクシーの中でだけど。

後部座席で男同士が思いを打ち明け合って、キスしてるのを見て、
タクシーの運ちゃんはどう思ったんだろう、となぜか運転手のことが
ものすごく気になった。こういうときはやっぱ見て見ぬふりかね。

水城せとなの作品の中でも、トップクラスの面白さ。
「同棲愛」ははじめはよかったけど、
最後のほうは期待に反して尻すぼみやったもんなあ。
またアダルトメンズものを描いてほしいもんです。

こんばんは、鳥子です。

夜も短くなってきたこの季節、なかなかBL小説に手が出ない、だらけた時間を送っています。


『花嫁は貴族の愛に奪われる』 遠野春日、大洋図書、2007年


私は、BL花嫁モノを、心から愛する。

あまりに愛するので、本棚のBL小説のスペースには、二冊に一冊の割合で「花嫁」の文字が並んでいる。

一見、ハーレクインマニアのようである。


そんな中、最近もっとも心奪われたのが、この一冊。


ありきたりな時代モノであり、受がほぼ9割女装している。

だからなんだ、ホモじゃなくてもいいじゃん?というツッコミのない世界が、BL花嫁モノ。

絶対ナイナイ、なんて思ってはいけない。


主人公、彩人は貴族の庶子。

父親の命令で伯爵家の孝雅と結婚することになる。

……女装して!


いやあ、もうこれね、政略結婚、無垢乙女教育、しかもはじめてナイト!というね、萌えをすべて凝縮してくださっているのです。

遠野春日リスぺクト。


脱力気味の複線回収も、問題解決も、そんなことはどうでもいい。

私ははじめてナイトにどれだけ萌えるかで、その作家のBLクリエイターとしての能力が決まるんじゃないかと思うくらい、はじめてに重きを置いているのである。

(個人の主観であるから、ちげーよというツッコミはご勘弁願う)


その点、この作品のはじめてナイトは完璧だ。

―――何が何だかわからなくなってきて孝雅にしなだれかかった彩人を、孝雅はしっかりと抱き支え、寝台に連れていく。(133頁より)

他のエロ描写より、評価したいのはここ。「何が何だかわからなくなって」というのが、いい。

たまらなく、いい。

細かく言えば、遠野春日はその時代や舞台設定を文章に投影するのがとてもうまいので、ここで言うならば、ベッドではなく、「寝台」というのが、いい単語選択なのだ。

挿絵がなくとも、情景が浮かぶ。

さすがの筆力である。


(筆力と構成力とはまた別のものと考えるべき。遠野春日のジェットコースター展開は、骨太なBLを読みたいと思う人には物足りないと思う)


二人が完全に身も心も結ばれる下りは、単調である。

昔から孝雅は彩人が好きで、無理にでも嫁にして、それを悔みつつ、体を奪うことをやめられなかった。

彩人は花嫁として扱われるうちにいつの間にか、孝雅を好いている自分に気がつくが、孝雅にとってこれは何かの計画のひとつだと思い、その思いを告げることができない。

よくあるパターンだ。


けれども、すべての不満など、はじめてナイトの素晴らしさと、以下の孝雅のセリフで飛んで行ってしまうのではないか。


「私が君を想う半分でよいから、私を愛する努力をしてくれないか」


なんてけなげな告白なのだ!!!

攻のくせに、この謙虚さ!いろいろ他の作品の攻にも見習ってほしいところである。


攻も受もどこまでもけなげに互いを想っている。

そんな、心温まる作品だ。


表紙もハーレクインで、いい。笑