ヘチマです。
『窮鼠はチーズの夢を見る』水城せとな 小学館 2006
「水城せとながガールズ系にいっちっゃたな~」と嘆いていたら、
「これを読め」と鳥子にすすめられた作品。
どうかなと思ってたら、これが当たりでした。
レディコミで連載していた作品のようだけど、もちBL!
アダルトメンズラブ(AMB)です。
流されやすく不倫を繰り返してきた恭一は、 大学時代の後輩で、
恭一の妻からの依頼で素行調査をしていた今ヶ瀬と再会。
数々の浮気を妻に秘密にする代わりに、今ヶ瀬はずっと好きだった
恭一のからだを要求してきて…、というお話。
もう今ヶ瀬(攻)が最高にかっこいい。そしてかわいそう!
恭一(受)にふりまわされて、嫉妬して悩んで、姿を消して、
それでも好き…なんて、マゾか。
シングルライフに戻った恭一の部屋に当たり前のように
今ヶ瀬がいたり、一緒にご飯食べたりしてるとこにほのぼのした。
こういう何気ないのに、ぐっとくる。
朝玄関でキスをしながら、
「いってらっしゃい 貴方を一番愛してるのは俺だってこと お忘れなく」
ってラブラブやん!
A、Bとしちゃっても、それでも男同士ということで
最後まで踏み切れない恭一。 じらしじらされ、やるか!?って
とこまできても、うだうだしてる恭一に、喝!
「酔ってこんなキスするなんて…ひどいよ… すげー燃える」(今ヶ瀬)
このセリフにヘチマも燃え(萌え)た!
やっぱメオトだ。
また、恭一を「貴方」と呼ぶとこがまたいい。
「あなた」ではなく、漢字の「貴方」。
この2文字に今ヶ瀬のくるおしい思いが詰まってます。
最後は期待を裏切ることなく、くっつくんだけど、
お互いに思いを熱く告白し合うシーンがいい。
…タクシーの中でだけど。
後部座席で男同士が思いを打ち明け合って、キスしてるのを見て、
タクシーの運ちゃんはどう思ったんだろう、となぜか運転手のことが
ものすごく気になった。こういうときはやっぱ見て見ぬふりかね。
水城せとなの作品の中でも、トップクラスの面白さ。
「同棲愛」ははじめはよかったけど、
最後のほうは期待に反して尻すぼみやったもんなあ。
またアダルトメンズものを描いてほしいもんです。