りったんです。

鳥子さんが古街キッカを持ってきたところに、一人感動していたところです。

ちょうど次は古街キッカがいいな~と考えていたところの書評だったので(笑)

少し運命を感じたわ(笑笑)


というわけで、古街キッカ二冊目のコミックご紹介。


『洋6K2南向き』 古街キッカ著 大洋図書 2008.2.10初版


この人の話は、雰囲気がすごく良いね~。

今回もすごく良かった。


すべて読みきり作品だけど、すべてが連連とつながっている。

計5組のカップルが出てくるのだけど、全部近くでつながっている。

こういう雰囲気の話はすごく好きだけど、たいていの場合つまらないカップルがまぎれていたりするが、全部よかった。あいかわらず、淡々と描く作風も良い。


○グッバイ・レイン

表題通り、雨のシーンが多い。

恋人には婚約者がいて、そんな男とだらだらつきあっているめぐむ(受)。

その関係を清算しろと説教ばかりする友人カズヒロ(攻)のお話。

恋人と別れたあとに家の前でめぐむを待っている、ナイスガイカズヒロ!!

幸せを予感させる終わり方だった。

「誰かと付き合ってたいだけなら俺でいいんじゃね?」

精一杯のカズヒロの告白が胸キュン(笑)


○熱帯魚のアストロロジー

顔がきれいなだけが取り柄で男のヒモ状態の生活を送る一ノ宮(受)と番犬、押川(攻)のお話。

押川は、一ノ宮のことが相当好きなのだが、どうにも押しが弱く、愛人生活を送る一ノ宮を見ていることしかできないへたれなやつ。そんなところが私的には好みだった。

そんなへたれのやつもさすがに愛人に暴力をふるわれた一ノ宮の顔を見て、立ち上がるのだ。

なぞだったのが、物語に終始登場する占い師。

本当に欲しいものを欲しがることをやめた一ノ宮に助言するために登場するのだが、別に出さなくてもよかったんじゃないかとも思ったり・・・。

「俺とバイトして暮らしましょうよ」

押川の一世一代の告白。

ヒモ生活の一ノ宮に言うあたりがかっこいい!!

俺が面倒みてやる、が告白だったら、きっと萎えた。


○路上詩人は眼鏡の夢を見るか

路上で詩を売っている君(受)と金で君を買おうとしたあんた(攻)のお話。

あんたはリーマンなのだが、60万で君を買おうとすることができて、なおかつ小切手なんかをもってるあたり、一体何者なのかが気になった。そんないい大人が不器用でちょっと笑えた。

「君が好き」

告白はやっぱりストレートですな!!

最初からそういえばいいのにね。


○つがるゆき

不良の洋くん(攻)と天然の和奏(わかな)(受)のお話。

この話を読み終えたあと、8割ぐらいの人がみかんゼリーを食べたくなるはず(←いいすぎかな?)と思った。

2人はかなりラブラブなのだが、古街キッカはさすがだ。ラブラブだが、くどくない。淡々としてて、でもラブラブ度が伝わる2人を描いている。作中で一番ラブラブな2人だろう。

「この優しい人に一生ついていこうと決めました」

和奏のセリフなのだが、初めて会ったときに洋くんにみかんゼリーをもらってこう思ったようだ。

どこまでも和奏が馬鹿で可愛い話だった。

ちなみに2人は高校1年生なのだが、めっちゃやりまくってるのですごいな~と思った(笑)若さって素敵だね。


○洋6K2南向き

就職を期にたまたま引っ越した先のおとなりに元彼の佐藤(攻)が住んでいて、新生活が~!!と嘆く前田(受)のお話。

2年前にけんか別れした2人は、まだまだお互いのことがかなり好きな感じ。

その、もにょ~とした曖昧な関係がなんだか良い。

佐藤はめがねをしているのだが、めがねをはずすと男前で、ちょっとドキっとした。

ちなみに前田が口で佐藤のめがねを奪うのだが、その誘い方が良かった。

そのあと律儀にコンドームを探す佐藤に好感度がさらに上がった!!

「帰んぞ」(佐藤)

「どっちの家に?」(前田)

「どっちでも」(佐藤)

2人の関係を象徴したようなセリフまわし。こんな関係ってなんか良い。すごく良い。



ほんとに読み終えたあと、いいもん読んだな~としみじみ思える本だった。

これ書き終わったら、もう1回読み返します。

明日仕事だけど知らない知らない!!








どうも、ヘチマです。前々から気になってて、今日仕事で本屋に行ったら

あったので買ってみました。


『恋愛方程式 1・2巻』こだか和麻(リブレ出版、2006・2007)

奏×巡


BL界の重鎮・こだか和麻の『腐った教師の方程式』の次世代編。

『腐教』のキャラの息子達が主人公です。

どちらかというとほのぼの系。


中1の萩原奏(かなで)は幼馴染で中2の稲垣巡(めぐる)が大好き。

でもちっちゃい巡は自分より背が高く、「ピアノの王子様」なんて女子に騒がれて

いる奏にコンプレックスを感じていて…。奏からの突然のキス、巡に言い寄る

かっこいいサッカー部の先輩、その先輩を好きで巡にきつくあたる同級生なん

て、ストーリー展開はありがち。でも読ませるんだな、これが。

絵柄は人によっては古くさいと感じるかもだけど。。。


最近多いすぐやっちゃう系とは違って、それまでが結構長いけど、

その間がよろし!じれったい!

主人公が中学生ということもあっておさわり少々までだけど、

キスシーンは多少あり。恍惚とした表情が絶妙です。


ベストセリフ(1巻)

屋上でキスしながら

「…こうやって誘惑するトコがズルイって言ってんの…」(奏)


王道で遅々とした展開好き、学ラン好きにはいいかも。

ヘチマ的には『腐教』より好きかも。

でも、ちょっとものたりない。。。


鳥子です!



『さくらにあいたら』 古街キッカ、大洋図書、2007年


エロシーンがわずかに一コマ、しかも妄想、キスも一度だけ、という最近はやりの精神系BL。

ずっと一人を思い続ける男子高校生の、切ない話である。


主人公の神原は、友人の松永を思い続けている。

松永はよくあるタイプの、女関係の激しい家庭内トラウマ持ちだ。

ふらふらと女を渡り歩く松永を、神原は友人としては見れない……。という話。


たぶん、神原×松原なのだが、攻であろうと思われる神原が、男らしい乙女で高感度が高い。

松永のどこが好きと聞かれ、「……顔も体もいいね」と答えるところが、いい。

申し訳ないけど、神原、アンタは受だ。笑


正直、受にも攻にもトラウマがあるのはくどすぎるんじゃないかと思ったけれど、そして絡んでくる女子エピソードは必要なのかとも思ったけれど、最後に松永がちゃんと神原を選んでくれたので、真面目に書評をするつもりが、どうでもよくなって、よかったねええ神原ー!と手を叩いて喜んでしまった。


古街キッカは、話が淡々としている割に、ものすごくファンサービスがうまいと思う。

読者が、どんなセリフで、どんなシチュエーションで喜ぶかを、ちゃんと知っている作家さんだ。


「もういいから、お前は俺のことだけ見てなさい」

「・・・はい」


これがベストセリフ。

ちなみに、上が松永(受)で下が神原(攻)。

これで誰が萌えずにいられようか。


おまけ的にでっかい帯が付いていて、それを外すと本表紙が出てくる。

それがまたいい甘さで、私は久し振りに心地いいBLを読んだものだと、すがすがしい気分になったのだ。