今日の一本 8
(S・Eミッションインポッシブルのテーマ)
♪ジャン ジャン ジャンジャララー
(司令室らしき所に男が二人)
諜報員A もしもし今どういった状況だ?
(マイクに向かって誰かに指令を出している)
バーを出たところか、早速実行に移そう。この先にホテル街があるからそっちに向かうんだ。
何?場所がわからない?
諜報員B (パソコンに向かって)
ピッピッピッ::。
男の場所から北東に五十メートル向かった場所にホテル街がある。
諜報員A よしそのまま進むんだ。
決してあせるんじゃないぞ。
何?どうした?女性の携帯に電話が掛かってきた?
このままじゃ長引く可能性があるな。
諜報員B ピッピッピッ::。
妨害電波を送信して電波を遮断させよう。
諜報員A いいぞその調子だ。
よしそのまま進むんだ。
何?どうした?ゴムを持ってないだと。
諜報員B ピッピッピッ:。
男の位置とホテル街の中間点にコンビニエンスストアがある。
諜報員A よし、そこでコンドームを購入するんだ。缶ビールをカモフラージュにしろ。
そうだそのまま適当なラブホテルの中へ入るんだ。女性の気が変わらないうちに。
そうだ前戯にゆっくり時間をかけるんだ。あせるんじゃないぞ。もう成功はそこまでだ。
リズミカルにおっぱいを揉むんだ。
諜報員B 強弱もつけるんだ。
諜報員A ソフトなだけでなく時にはハードに攻めるんだ。8:2の割合だ。
諜報員B ピッピッピッ::。
いや::7:3の割合だ。
諜報員A もうそろそろいいだろう。
ゆっくりと女性のパンツを脱がすんだ。あせるんじゃないぞ。
さっき購入したゴムをすばやく装着するんだ。
もうここまできたら一安心だ。
諜報員B 三十歳童貞男をサポートする今回のミッションは成功だな。
ビールでも飲んで祝杯をあげよう。
諜報員A もしもしそちらの状況はどうだ?
ゴムは装着したか?
おい!どうした?何があったんだ。
諜報員B どうしたんだ?
諜報員A 男の悲鳴とともに電波が途切れた。
諜報員B 何だって!
諜報員A おい応答しろ!大丈夫か?
もしもし何?そんなバカな!
諜報員B どうした?いったい何があったんだ?
諜報員A 今回のミッションは失敗に終わった::。
諜報員B 男に何があったんだ?
諜報員A ゴムをつける時にイッてしまったらしい。
♪ ジャラーン
(S・E ミッションインポッシブルのテーマ終わる)
今日の一本 7
演者 仲代達也&和也
達也:そろそろサッカーワールドカップが始まりますね。
和也:楽しみやねえ。
達也:ワールドカップで印象に残った試合といえば1982年のスペイン大会の西
ドイツ対フランス戦ですわ。
和也:どんな試合やねんそれ?
達也:1対1の延長戦でフランスが2点追加して3対1になったのよ。
和也:それはもうフランスの勝利やんか?
達也:ところがドイツが土壇場で同点に追いついてPK戦にもちこんで勝ったん
ですよ。
和也:それはすごいな。
達也:逆転勝利ですよ。まさにゲルマン魂。
和也:でも僕が学生時代に体験した試合のほうがすごかったね。
達也:どうすごいねん?
和也:大逆転勝利でしたからね。
達也:ほな聞かせてもらいましょう。
和也:確か後半40分で5-0で僕のチームが負けてましてね。
達也:それはかなりキツイな。
和也:みんなで円陣を組みましてね。
達也:気合入れたわけやね。
和也:ここから伝説のはじまりですよ。
達也:どうなったんや?
和也:うちのチームのジョルジーニョ君がやってくれました。
達也:外人かいな?
和也:ブラジルからの留学生ですわ。
達也:それはたのもしいね。
和也:ゴールの右隅にシュートですよ。
達也:ここから逆転劇の始まりやな。
和也:6-0ですわ。
達也:自殺点かい!
和也:つい興奮しすぎたんでしょう。
達也:点差広がってるやん、大丈夫かいな?
和也:気を取り直してキックオフですよ。
達也:頼むで今度は。
和也:そんなこんなで敵チームがゴール前まで攻めてきましてね。
達也:ピンチやんか。
和也:もうこれ以上点はあげられんからね。
達也:そりゃそうや。
和也:僕のチームのキーパーはアジアの壁言われてますから。
達也:それは頼もしいわ。
和也:相手チームのシュートにすばやく反応して横っ飛びですよ。
達也:さすがやね。
和也:7-0ですわ。
達也:決められてるやん!
和也:反応が早すぎたみたいやわ。
達也:点差広がってるやんか。
和也:そんなこんなで気を取り直してキックオフですわ。
達也:いつ逆転すんねん。
和也:うちのチームのディェゴ君がやってくれましたよ。
達也:また外人かい?
和也:アルゼンチンからの留学生ですわ。
達也:それは頼もしいね。
和也:思い切り蹴ったがな。
達也:まともなのそいつだけや。
和也:バチコーン!
達也:やっと逆転劇の始まりやね。
和也:ジョルジーニョ君のケツを。
達也:何を蹴っとねん!
和也:「自殺点すな!」言うて。
達也:ボール蹴れや!
和也:ジョルジーニョ君泣いてましたからね。
達也:泣かんでもええがな。
和也:穴掘ってましたからね。
達也:どういうことやねんそれ?
和也:「もう祖国帰る!」言うてましたわ。
達也:何年かかるねんそれ!
お前のチームまともな奴おらへんのかい!
和也:そんなこんなで20-10ですよ。
達也:いつの間に逆転したんや。
それを聞かせてくれ言うとんねん。
和也:こっちのチームが10点ですよ。
達也:まだ負けとんのかい!
和也:まだ後半41分やもん。
達也:どんだけ密度濃い一分や。
和也:この話あと三時間かかりますよ。
達也:聞いてられるかいな。もうええわ。
和也:最終的には40対20で勝ちましたけどね。
達也:どんな試合やねん!
和也:相手チーム途中からやる気なくなってましたから。
達也:お前らが変なことばっかりやるからや。
和也:レジャーシート広げだしてくつろいでましたからね。
達也:戦う気あらへんがな。
和也:おにぎりQ食べとったもん。
達也:古いわ!
和也:一生忘れることできないね。
達也:いろんな意味でな。
和也:ほんまに一生忘れることのできないハンドボールの試合でした。
達也:サッカーの話ちゃうんかい!
君とはやってられんわ。
二人:どうもありがとうございました。
今日の一本 6
演者 グリーンピア三木&道三
三木:いや~世の中不思議なことが多いですわ。
道三:どないしたんや?
三木:こないだ夢の中で学生時代の友達が出てきましてね。
懐かしいな思てたらその日電車の中でそいつとバッタリよ。
道三:正夢やがなそれ。
三木:そうそう。相変わらず元気そうにしとったけどやな。
道三:そういえば俺も似たような事ありましたわ。。
三木:君もかいな?
道三:夢の中でモーニング娘。が出てきましてね。
三木:モーニング娘。?
道三:メンバー全員で僕の取り合いですよ。
三木:まあ夢の中ではなんでもありやからな。
道三:朝目覚めてビックリよ。
三木:どないしたんや?
道三:僕のあそこがモーニング息子。
三木:ただの朝起ちやん!
道三:まあ冗談はこのへんにして。
三木:何や急に改まってからに。
道三:今日は私が先日体験したとっておきの不思議な話をさしてもらいます。
三木:ほんまかいな。ほな早速頼むわ。
道三:こないだ車を購入しよう思いましてね。
中古車センターに行ったんですわ。
三木:ほうほう。
道三:中古といえどどれも値が張るのよ。
三木:そりゃそうやろな。
道三:あきらめて帰ろうと思ったその時一台の車が目に入ったのよ。
三木:はいはい。
道三:値段がなんと一万円。
三木:どうせボロい車やろ?
道三:それが外車ですわ。
三木:ほんまかいそれ?何かの間違いちゃうんかい?
道三:だから店の人に聞いたがな。
「なんでこんなに安いんですか?」
三木:まあ気になるわな。
道三:店員曰く「物が物だけにすぐに売れるんですけれども。持ち主がすぐに
また売りにくるんです・・・」
三木:それ呪いの車ちゃうんかい?
道三:でも僕はそういうのは信じませんからね。
「とりあえず試乗させてください」言うたのよ。
三木:まあ乗ってみんことにはわからんからね。
道三:これから世にも恐ろしいことが待ってるとは。
このときの俺はまだ想像もしてなかったね。
三木:どないしたんや?
道三:運転席に座ってドアを閉めたら助手席のドアがバコーン!開いたのよ。
三木:どういうことやねん。
道三:運転席から降りて助手席のドアを閉めてまた運転席に座り直してド
アを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:また助手席のドアがバコーン!
三木:どないなってるねんそれ?
道三:だから店員を一人呼んできて助手席のドアを押さえてもらって、もう一回
運転席に座ってドアを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:うしろのトランクルームがバコーン!
三木:今度は後ろがかいな!
道三:しゃないから店員をもう一人呼んできてトランクルームを押さえてもらって
やな。
三木:ニ人目呼んできたんや。
道三:ほんで運転席のドアを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:前のエンジンルームのドアがバコーン!
三木:やっぱりかい!
道三:だからもう一人店員を呼んできてやな。
三木:エンジンルームを押さえてもらったわけやな?
道三:そうそう。ほんで運転席のドアを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:後ろの客席のドア二つがバコーン!バコーン!
三木:まあ順番からするとそうやろな。
道三:だから今度は店員を二人呼んできて押さえてもらってやな。
三木:計五人やな。
道三:ほんで運転席のドアを閉めたら。
三木:もう開くドアないやろ?
道三:トランクルーム押さえてた店員のヅラが空中にドーン!
三木:ほんまかい!
道三:最初頭が飛んだ思ったもん。
三木:飛ぶかい!
道三:だから店員をもう一人呼んできてやな。
三木:六人目かいな。
道三:トランクルーム押さえてる店員の頭を押さえてもらったもよ。
三木:知らん人が見たら何の宗教団体かと思うで。
道三:ほんで運転席のドアを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:前の道路歩いてた女子高生のスカートがめくれてパンティーがドーン!
三木:ほんまかいな!
道三:それを見て店員のヅラがまたドーン!
三木:またかい!
道三:これは三回繰り返しましたけども。
三木:パンティー見たいだけやがな。
道三:でも不思議と思いませんか?なんで運転席のドア閉めたら女子高生のス
カートがめくれるんでしょう?
三木:ほんまの話なら不思議ですよ。
道三:パンティーを見てヅラが飛ぶのは科学では証明できんこともないけどね。
三木:できるかい!
道三:アドレナリンが毛根を刺激したんでしょうけども。
三木:知らんわ!
道三:今度は女子高生にも協力してもらってスカートを押さえといてもらって運転
席のドアを閉めたのよ。
三木:今度はどうなってん?
道三:前の道路歩いてた妊婦さんから赤ちゃんがオギャー!
三木:ほんまかい!
道三:ものすごい安産。
三木:ほんで次はどうなってん?
道三:妊婦さんに赤ちゃんをもう一回戻してもらってやな。
三木:なんで戻すねん?
道三:最初からリセットしたいねん。
三木:せっかくの安産やのに。
道三:ほんで妊婦さんに股を押さえてもらって運転席のドアを閉めたら。
三木:閉めたら?
道三:何も起こらなかったのよ。
三木:やっと打ち止めかいな。良かったがな。
道三:だから安心して車の中で一服しましてね。
三木:やれやれや。
道三:押さえてもらってた皆さんも一安心ですわ。
三木:一件落着やな。
道三:ほんでエンジンかけて。
三木:はいはい。
道三:タバコの吸殻を車の灰皿に入れて。
三木:はいはい。
道三:灰皿を中に押し戻したら。
三木:嫌な予感が・・・。
道三:助手席のドアがバコーン!トランクルームがバコーン!エンジンルームが
バコーン!後ろの客席のドアがバコーン!バコーン!ズラが空中にドカ
ーン!パンティーがドーン!ヅラがまたドカーン!赤ちゃんがオギャー!
三木:うるさいねんお前!
二人:どうもありがとうございました。
今日の一本 5
千徳:かわいいわ~エビちゃん。
百徳:見ようによってはかわいいね。
千徳:誰が見てもかわいいがな、エビちゃん。
百徳:まあ強いけどね。
千徳:強い?
百徳:なかなかのテクニシャンやね。
千徳:誰のこと言うてるのんお前?
百徳:勇利・海老原やろ。
千徳:それボクサーやないか!誰がわかるねん。
マクドのコマーシャルとか出てる女の子や。
百徳:あの娘がエビちゃんかいな?
千徳:そうや。
百徳:僕の彼女「エビ」ちゃんそっくりですよ。
千徳:ほんまかいな?
百徳:ただ酒癖がちょっと悪いのよ。
千徳:エビちゃんに似てるのならそれぐらい許せるわ。
百徳:こないだも泥酔して海に飛び込んで「タコ」ちゃんになりまし
たもん。
千徳:たこ八郎かいな!
百徳:一命はとりとめたけど泡吹いて「カニ」ちゃんになってました
から。
千徳:そんなんいらんねん!
百徳:ベッドの上では結構「マグロ」ちゃんでね。
千徳:どこまでいくねん!
百徳:パンツ脱がしたら「KABA」ちゃんですし。
千徳:オカマかいな!
もう魚介類でもないがな。
百徳:でも聞くところによるとエビちゃんには双子の妹がいるらしい
ね。
千徳:なんか看護婦してるみたいよ。
百徳:いいねえ。浣腸とかしてほしいわ。
千徳:お前さっきからええかげんにしとかなアカンでほんまに。
そんなことより今日はちょっと練習さしてほしいのよ。
百徳:何の?
千徳:俺が入院患者役するからお前エビちゃんの妹の看護婦役し
てくれよ。俺告白するから。
百徳:どんなシュチュエーションやねんそれ?
千徳:もしかしたらこの先あるかもしれんがな。
その時に後悔したくないからね。
百徳:かなりイタイね君も?
千徳:嫌なんかいな?
百徳:引き受けた!
コントに入る
百徳:検診の時間ですよ千徳さん。
千徳:あ、看護婦さんどうも。
百徳:それじゃあ早速、剃りますね。
千徳:なんでやねん!
百徳:病は毛から。
千徳:気や!告白しようか言う時に剃るのは違うやが。
百徳:何したらええねん?
千徳:薬とかあるやろ。
百徳:お薬飲みましょうか?
千徳:そうそうそう。わざわざすみません。
百徳:これが虎の睾丸、そんでこっちが鹿の睾丸、ほんでこれが熊
の睾丸・・。
千徳:なんで漢方薬やねん!
百徳:薬やないか!
千徳:全部金玉やん!
ちゃんとやってくれ!
あのう看護婦さん今日はちょっと話がありまして・・。
百徳:お注射打っときますね。
千徳:あのですね、病気の僕を・・・。
百徳:〔注射を打つ〕
千徳:一生懸命看病している看護婦さんに惚れました・・・。
百徳:〔もう一本注射を打つ〕
千徳:僕と真剣にお付き合いして・・・・。
百徳:〔また注射を打つ〕
千徳:何本打つねんお前!
百徳:血管が思いのほか多くて。
千徳:お前が怒らしとんねん!
あのですね看護婦さん。僕と付き合ってください!
百徳:えっ、そ、そんな。
千徳:末永く幸せにします。
百徳:そんなの嘘よ!末永くなんて嘘に決まってるわ。
千徳:嘘なもんか!末永く幸せにするよ!
百徳:う、うれしいわありがとう。
千徳:それはOKってことだね?
百徳:でも千徳さんはあと一日の命ですよ。
千徳:ええかげんにしなさい!
二人:どうもありがとうございました。
今日の一本 4
演者 野球&柔道
二人:はいどーもよろしくお願いします。
野球:僕こないだナンパしましてね。
柔道:僕もしましたよ、ナンパ。
野球:道歩いてたら「ストライクゾーン」ど真ん中の女の子がいまし
てね。
柔道:僕なんて道歩いてたら「ホイス・グレイシー」に似た娘が「すり足」
で歩いてきましてね。
野球:あかんやんかそれ。
柔道:僕の好みは「無差別級」やからね。
野球:僕の方は電話番号をゲットして「ドラフト指名権」を得とくしま
して、誘いの電話をかけたんですけども予定が合わず「アウ
ト」。次の日も「アウト」。あきらめかけたその時、「逆転満塁
ホームラン」。今度の「ナイター」に食事をする約束しました
から。
柔道:お前はまだまだやな。僕なんてその日のうちに「寝技」に持
ち込みましたから。
野球:ほんまかいな?
柔道:部屋に連れ込んで「畳」の上に「背負い投げ」。
野球:犯罪やがな。
柔道:脱がせてびっくり。
野球:どないしてん?
柔道:付いてたんや「一本」。
野球:オカマやったんかい!
柔道:しかも「黒帯」。
野球:何が黒いねん?
柔道:「バット」が。
野球:なんでそこだけ野球やねん!
柔道:でも意外と「技あり」で。
野球:やったんかい。
柔道:俺は「受身」や。
野球:やられたんかい!
柔道:いまだに「有効」ですからね。
野球:まだ付き合っとんのかい!
君とは「ゲームセット」やわ!
二人:どうもありがとうございました。
今日の一本 3
演者 千 昌夫&利休
二人:はいどーもよろしくお願いします。
昌夫:おかげさまで忙しくがんばらさしてもらってますけれども。
利休:ありがたいね。
昌夫:休みなんかもらってドライブなんかしてみたいね。
利休:いいねえ。
昌夫:いいこと考えた。今日ここで俺ドライブするわ。
君横でナレーションしてくれんかな?
利休:わかった。まかせなさい。
昌夫:おしゃれにやってね。
〔コントに入る〕
利休:海岸沿いの国道を愛車で走る男。彼の名は昌夫。
昌夫:ブーン。〔ハンドルを握るジェスチャー〕
利休:漫画エロトピアを読みながら今日も走る。
昌夫:ハンドルやこれ!ハンドル握っとんねん!
利休:窓の外には、照りつける太陽、青い空、きらめく海・・・。
昌夫:いい感じやがな。
利休:そして、砂浜で受身の練習をするヤワラちゃん。
昌夫:何でそんなとこで練習しとんねん!
利休:その横で黙々と素振りをする谷選手。
昌夫:しかも夫婦揃ってかい!
利休:その時突然の大波が!波に飲み込まれるヤワラちゃん。
昌夫:大変や!助けなあかんがな。
利休:その横で黙々と素振りをする谷選手。
昌夫:助けへんのかい!
違うがな、違うがな。俺にスポットあててくれ。
利休:カーラジオからはDJのおしゃれな会話が流れる。
昌夫:そうそうそんな感じ。
利休:「ええか?ええか?ええのんか?」
昌夫:なんで鶴光やねん!
利休:「乳頭の色は?」
昌夫:違うがな、違うがな、おしゃれにやってくれ。
利休:ふと横の車に目をやるとロングヘヤーのイカした女の子発
見!目と目が合うなり何か話しかけてくる彼女。
昌夫:ええ感じやがな。恋の始まりか?
利休:「ハザードランプ点いたままですよ。」
昌夫:かっこ悪いがな俺!
利休:「ちなみに私の乳首はピンクです。」
昌夫:鶴光のラジオはええねん!
利休:海岸に車を止めて、水平線に沈む夕陽に石を投げる昌夫。
昌夫:〔石を投げるジェスチャー〕
青春してるな俺って。
利休:「痛い!誰?石投げたの?」
昌夫:誰や?
利休:「ごめんなさい、ヤワラちゃん!」
昌夫:生きとったんかい!
利休:「ちなみに私の乳首の色は黒色よ。」
昌夫:もうええねんそれは!
違うがな、違うがな、ちゃんとやってくれ。
利休:沈む夕陽に向かって一言叫ぶ昌夫だった。
昌夫:最後はビシッとキメてや。
利休:「あー、はやく免許とりたい!」
昌夫:ワシ無免許かいな!
利休:こんな感じのナレーションでよかったですか?
昌夫:君とはやってられんわ!
二人:どーもありがとうございました。
今日の一本
演者 岸辺百徳・千徳
二人:はいどーもよろしくお願いします。
百徳:僕こないだえらい目に会いまして。
千徳:どないしたんや?
百徳:親戚からキノコ貰いましてね。おいしく頂いたんですけれども。
千徳:よかったやないか。
百徳:でも次の朝目覚めると止まらないんですよ。笑いが。
千徳:ワライ茸やったんかいな。
百徳:そうなんや。しかもその日知り合いの葬式に行く予定があってやな。
千徳:それは大変やな。
百徳:笑いこらえてたんやけどとうとう我慢できず、「本日は、クス
ッ、ご愁傷、クスクス、様です、ワッハッハハハ!」
千徳:それは不謹慎やわ。怒られたやろ?
百徳:それが怒られなかったんや。
千徳:なんでやねん?
百徳:未亡人いわく、「うちの主人は生前、葬式は湿っぽくなく明る
いのを希望してました。さぞかし天国で喜んでるでしょう。」
千徳:まさしく災い転じて福となす言うやつやな?
百徳:そんなんいらんけどやな。
千徳:おい!
百徳:「お礼に裏山でとれたこのキノコを差し上げます。」
千徳:またキノコかいな。
百徳:ほんで家帰ってそのキノコをおいしくいただいたんですけどね。
千徳:よかったやないか。全然えらい目会うてへんやん?
百徳:でも次の朝目覚めるととまらへんねん。今度は怒りが。
千徳:どういうことやねん?
百徳:怒り茸やったんや。
千徳:そんなキノコあるんかい?
百徳:ワライ茸があるなら怒り茸があってもおかしないやろ。
しかもその日友達の結婚式に行く予定があってやな。
千徳:めでたい席やんか。
百徳:俺ずーっと眉間にしわ寄せてイライラしててやな。
千徳:それはあかんで。
百徳:ついに我慢できなくなってウエディングケーキに長渕キックしてもうてや
な。
千徳:何しとんねんお前!怒られたやろ?
百徳:それが怒られなかったんや。
千徳:なんでやねん?
百徳:新郎新婦いわく、「この先どんな困難があっても二人で乗り切って行けと
言うメッセージですね。崩れたこのケーキを片付けることが私達の始めて
の共同作業になりました。」ときたもんや。
千徳:ほんまかいな。
百徳:「お礼に私の実家で取れたキノコを頂いてください。」
千徳:またキノコかいな!
百徳:ほんでそのキノコをおいしく頂いたんですけれども。
千徳:よかったやないか。全然えらい目あってへんがな。
百徳:それがや、次の朝目覚めたら止まらへんねん、涙が。
千徳:今度は涙かいな。
百徳:喜怒哀楽の順番でいったら涙やろ。
千徳:ほんでその日も何かあったんか?
百徳:その日同窓会があってやな。
皆盛り上がってるのに俺一人だけブルーでやな
千徳:雰囲気悪いなぁ。
百徳:気がついたら二次会のカラオケでドナドナ熱唱しててやな。
千徳:皆怒ったやろ?今度こそは皆怒ったな?
百徳:それが怒られなかったんや。
千徳:またかい。
百徳:「そういえば合唱コンクールでドナドナを皆で唄って入賞したことがあった
な。忘れかけた思い出を思い出してくれてありがとう。」ときたもんや。
「お礼に僕の会社で製造しているこのキノコを貰ってくれ。」
千徳:またキノコかい!
百徳:もらったもんは仕方ないやろがい!
ほんでそのキノコをおいしく頂いたんやけども。
千徳:お前もうキノコ喰うなや!
百徳:次の朝目覚めたらものすごい元気になっててやな。
千徳:全然えらい目会うてへんやんか。
百徳:体のあの部分だけが元気やねん。
千徳:あの部分だけ?
百徳:キノコが原因であの部分だけがものすごい元気になっててん
千徳:アホのスーパーマリオかお前!
百徳:九時に目が覚めたんやけども時計で時間が分かったんやないねん。
西日がさしこんで盛り上がった布団を照らしてできた影の向きでわかったぐ
らいやもん。
千徳:小学校の時理科の実験で習ったやつかいな。
百徳:しかもその日は草野球の試合があってやな。
千徳:その状態で行くなや。
百徳:代打の切り札やから俺が行かな負けるがな。
千徳:しらんがな。
百徳:一点ビハインド九回裏ツーアウト満塁で俺代打で出たがな。
千徳:サヨナラのチャンスやんか。
百徳:ピッチャー振りかぶって投げました。
千徳:ほう。
百徳:打ちごろのボールが来たがな。
千徳:ほう。
百徳:バットを出した瞬間ボールが消えたがな。
千徳:フォークボールかいな。
百徳:空を切るバット。
千徳:三振かいな
百徳:でも下のバットに当たってサヨナラヒット。
千徳:もうええわお前。
百徳:その試合の優勝商品、なんとキノコ一年分。
千徳:またキノコかい!
百徳:ほんそのキノコを食べたら次の朝・・・・・・・。
千徳:どこまでいくねん!
二人:どうもありがとうございました。
こんな事の無いように家庭に一冊どうぞ!
- 今関 六也, 本郷 次雄, 大谷 吉雄
- 日本のきのこ