こんにちは。飯田千香子です。
妊娠を希望し、体外受精を予定されている40代の方に、ぜひ、受けていただきたい検査が、あります。
海外では、特に欧米では、流産を予防するために、既に実施されていますが、日本では命の選別につながるからと、最近まで実施されてこなかった検査です。
それは、着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)。
妊娠12週未満の初期に起こる流産の主な原因は「赤ちゃんの染色体異常」と言われています。
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)を受けて、染色体の異常がない胚を子宮に戻すことができれば、染色体の数の異常による流産を避けることができると、考えられています。
つまり、12週までの流産が、少なくなるのではないかと、考えられています。
不育症の方向けの検査と、いえます。
この検査を実施されている国は、採卵1回あたりの出生率が、高いそうです。
質の良い卵を戻しているから、出生数が、高くなるのでしょう。
この検査を受けることにより、質の悪い卵を繰り返し戻して失敗するという可能性が、減ります。
そうすることで、妊娠までの期間を短くすることができると、考えられます。
何度も体外受精を繰り返し、判定の度に落胆・・・・というのは、精神的にも、肉体的にも、金銭的にも、かなりのダメージを経験されると思います。
だから、この検査は、特に妊娠しずらいとされる、40代以降の方には、ぜひ、受けていただきたいと、個人的には思います。
ただし、この検査は、早産のリスクが高くなるなどの危険が、あります。また、12週までの早産予防のための検査ですから、過去に2度以上、妊娠された方は対象にならないなど、すべての方に必要な検査では、ありません。
また、自費診療になります。
40歳を超えて、体外受精を希望されている方は、PGT-Aを実施されているクリニックへ、問い合わせてみられると良いでしょう。
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