こんにちは。飯田千香子です。
不妊症検査の一つ、卵管が通っているか、卵管周りに癒着はないか、子宮の形やポリープの異常を見つける検査を、卵管造影検査(HSG)と、いいます。
卵管は、子宮から伸びる管で、12センチ程度。最も細い部分は、1ミリ程度しか、ありません。
とっても細い、デリケートな卵管ですから、感染や炎症、ストレスなど、些細なことで、狭くなったり(狭窄)ふさがってしまうことが、あります(閉塞)。
卵管狭窄や、卵管閉塞がある場合、自然妊娠は難しく、体外受精を、すすめられることが、多いです。
この卵管の状態を調べる卵管造影検査は、いつ、行われるのでしょう。
卵管造影検査は、生理が終わってから、次の排卵までの間に、行われます。
月経周期では、8日目から10日目までの、妊娠の可能性がない時期に、行われます。
排卵時は、妊娠する可能性があり、高温期は、妊娠している可能性があるため、行うことはできません。
また、排卵直後は、造影剤が静脈内へ流入するリスクが高く、行われないそうです。
卵管造影検査で、卵管狭窄、卵管閉塞が見つかった場合は、卵管鏡下卵管形成術(FT)の適応になります。
卵管鏡下卵管形成術(FT)は、卵管のゴミのようなものも、一緒に流してくれるため、直後は、妊娠しやすいと言われています。
卵管鏡下卵管形成術(FT)後、6ヶ月は、ゴールデンタイムとも、いわれます。
あるクリニックのHPによると、卵管狭窄、卵管閉塞が見つかり、卵管鏡下卵管形成術(FT)を受けた方の1/3は、なんと、3か月以内に妊娠されているそうです。
自然妊娠を希望されているのに、なかなか妊娠されない方には、受けていただきたい検査と、治療です。
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