ジュネーブ半径500Mな毎日 -212ページ目

初めて見るものシリーズ1

さて、今日もRはがらんどうのリビングに置かれた車用のチャイルドシートに座って



寛いでいます。



我が家にある椅子は食事用の椅子4脚のみ



なので、昼間は立っているか



きちんと座って食卓で作業をするか



ベッドでゴロゴロするしかありません



そんなわけで、航空便で届いた車用チャイルドシートに



すっぽりと収まって、Rはたまにまったりしています。







それはさておき



こちらでは「はじめてみるもの」が結構あります。



昨日も公園で生まれて初めて見る物に遭遇しました。



これが写真です。(*虫が嫌いな人は見ないでください)











































































ピンぼけさせていますが、毛虫の行列です。



4㎝ぐらいの毛虫が20匹、きれいにくっついて行進しています。



ひぇ~~~~



と思いながらも、すこし目を慣らして観察してみると結構面白いです。



まず先頭の毛虫、この毛虫にはなかなかリーダーシップがあります。



障害物に当たるとまず一度止まって周りの様子を伺っています。



当然後ろの毛虫たちは玉突き衝突のように、ジグザグのバネのように縮んで一瞬列が乱れますが、列をはみ出してちりぢりになる毛虫はいなくすぐに列がまっすぐに復旧します。



先頭の毛虫がルートを見つけて歩き出すと、また20匹達はもくもくと行進を始めます。



しかし、ふと後ろのほうを見ると、3匹の毛虫が列から離れて遅れてしまったようです。



3匹は3匹で列を作っていますが、この先頭毛虫はちょっと頼りなさげです。



3匹ともパニックになっているような落ちつきのない動き方で、



哀れな三匹組は、ちょっと人目につきそうなブランコしたのマットのしたに潜っていきました。



さて、また視線を20匹チームに戻すと、先頭毛虫は草むらへのルートを開拓したようです。



人や鳥から見つけられやすいアスファルトを横断して、他の19匹を連れて草むらへと潜っていったのでした。



ふぅ



なんだか、達成感のある観察でしたが、虫嫌いな子供達はきゃーきゃー言って怖がって、ブランコから降りられないでいました。



しかし、毛虫の世界にもリーダーになる資質を持った毛虫っているのでしょうか?



民主主義でリーダーが決まるとは思えないけど



ファーブルさんだったら答えを知っているのかな?



ファーブル昆虫記を読んでみようかと思いました。











カレンのパスポート入手

今日のジュネーブの日の出はなんだか暗い感じ



























それとは全く関係なく



今日はカレンを獣医(略してVet)の所へ連れていき、スイスへ登録し、EUならどこでも出入りできるパスポートなるものを入手しにいきました。



書いてしまうと1行ですが



出かける前の私は、英仏、仏英、和仏、仏和の電子辞書で、一応必要になりそうな単語をピックアップしてノートに書いておきました。



Vetまでは歩いて10分ぐらいです。初めて行く道でしたが、途中でこれぞフランスっていうような美しい小道がいくつもありましたが、よく考えてみたらここはフランスじゃなかった・・・・・・。



Vetに到着して、アシスタントのお姉さんにご挨拶



多分私が「ぼんじゅーる」と言った時点で、相手の人は私のフランス語がものすごい下手だと言うことが分かってくれるはず。



アシスタントのお姉さんに、まず一言



私「日本から来ました」(仏語)



ガイドブックで一度だけ見た例文だったけど、覚えていた自分に感動。普段は5分前のことも忘れるのに。



私「で、犬を登録したいんですけど」(急に英語)



アシスタントのお姉さんは、英語が分からないのでVetに電話して、私が電話でVetと話をしました。



Vetに、カレンにはマイクロチップが埋まっていると言うことを告げると、話はあっという間



Vet「オーケー、あとはアシスタントが全部やってくれるから~」



という感じでした。



アシスタントの方には大変申し訳なく、私がフランス語が出来ないので



二人で書類を見ながら



「飼い主である私の名前は?」



「マイクロチップの番号は?」



「現住所は?」



「電話番号は?」



「カレンは雄?雌?」



「毛色は?」



「誕生日は?」



などなど



筆談とか電子辞書を駆使してやっとこさ終了しました。



こんなに乾いたジュネーブでも冷や汗をかくんだー



と思ったのでした



しかし



「これが日本で発行された書類です」



とか



「マイクロチップの番号はこれです」



とか



長くて構文が簡単な文章は話すくせに



「名前」という単語が分からなかった私。しかも「名前」って「nom」で英語とすごい似ているのに・・・・・・。ちょっと落ち込んだのでした。







しかし、そんなこんなで晴れてカレンのパスポートを入手しました。



































多分ですが、こちらには犬にも税金がかかるらしいです。なので、これで私達も犬税を払うということになります。







ここからは余談ですが、ご存知のようにフランス語の名詞には男性名詞と女性名詞があります。



今日はVetに出かける前に、いくつかの単語を調べましたが、以下の通りでした



・狂犬病 rage (女性名詞)

・のみ  tique (女性名詞)

・だに  puce (女性名詞)

・フィラリア filaire (女性名詞)

・予防  prevention (女性名詞)



・薬  medicament (男性名詞)



お気づきかと思いますが、上記の病気や寄生虫はすべて女性名詞なのに、それを治療する「薬」だけが男性名詞って、なんかおかしくないですか?



みんな何にも思わないのかな?



私も何も思わなくなっていくのかな?



うーーーーーーん



























脱 パン!に失敗か?

何事にも遅そうなこちら



そんな中で、予定よりも早く到着してくれた航空便。



そのおかげで



まったくなんにもすることがなかったイースターホリデー



が少しだけ、すこしだーけ過ごしやすくなりました。



先日の航空便でやってきた家電はこちら





















奧からパン焼き器、オーブントースター、オーブンレンジ、炊飯器 です。



そしてそして、



そんな日本発の家電を支えてくれる縁の下の力持ちが、こちら





















トランスです。



この黒い箱はこんなに小さいのに一個10㎏もします。



今回は航空便で二つ運びましたから、それだけで20㎏



こちらの配送屋さんが、この重い箱をこともなげに、段ボールの山の一番上に積み上げて去っていったときには、ちょっと私の血の気が引きましたが、家電をはやく使いたかったので、頑張って降ろしました。







炊飯器も来たことだし、やはり白米を炊いてみようということになり、スーパーに行くと・・・・・・



ありました





















すしライス 「ゆたか」  しかも無洗米



とあります。



今日はこれでおにぎりでも食べようと、袋を開けて中を見てみると!



はいはい、これぞ日本の短粒米!



早く白いご飯が食べたいなぁ。



子供達が白い塩むすびに喜ぶ様子を想像しながらお米をセット



30分後にスイッチオン



1時間後に炊きあがり~



やったーと思って炊飯器を開けたらびっくりしました。



だって だって



短粒米が長粒米になっている!!!???



しかもちょっとパサパサしてない?



気落ちした物の頑張っておむすびを作ってみましたが・・・・・・。



塩は岩塩しかないし、水は硬水、ご飯はバサバサで、やっと三角に握れるという状態でした。



Rは、「わたし、海苔がついていないといやだ~」



Mは、「おかあさん、パンにハムはさんで食べるよ」



と子供達のテンションも低いままでした。



うーん



完璧な日本食の再現は難しい。



で、



開き直ったので今度は



タイの長粒米を調理しました





















炊きあがった匂いは、



日本の夏



というちょっと青くさい収穫の薫り・・・・・・



なんか懐かしいねぇと思いながらもそれはオムライスとリゾットとして調理されました。



やはり、ちょっと味がついていないと子供達は食べにくかったみたいです。







実はスイスという国では、国防の為にその年の新しい小麦は備蓄に回されるのです。国では常に一年は人々に小麦を供給できるように備蓄しているのだそうです。



したがって、スイスで買うパンはすべて古い小麦粉から作られているからか、あまり美味しくないのです。



ふわふわに見えるパンでも固いし、バゲットも中身も外も乾いていて固いです。



そんな訳で、たまには脱パン生活をしてレパートリーを増やさないといけません。



つぎはクスクスにチャレンジしようかな。