「やりたいことはすでにやっていること」
やりたいことをやろう
好きなことを仕事にしよう
この手のことが
言われるようになってから、
人は
好きなこと迷子
やりたいこと難民
になってしまったように思います。
昭和的な価値観でいくと、
好きなことややりたいことをやる前に
まずは
やらなければいけないことをしてから
というものがあったと思うのですが、
そんな風に飼いならされてきた人が
いざ、
「はい！ じゃあ好きなことやって！」
って言われちゃうと
途端に
よくわからなくなるということが
頻発します。
そういう風に
教育されてきましたんでね。
義務とか
我慢とか
そんなことばっかり
やらされてきたら、
急に
「自由に好きなことして！」
って言われても
できなくて当然だと思います。
そういう思考回路ができてないんです。
できてないなら
作ればいいんですが、
いきなり
やりたいことをやろう
好きなことを仕事にしよう
だなんて
キラキラメッセージ☆を
投げかけられると、
なんか
すごいものじゃないと
いけないような
そんな気になってしまうと思います。
好きなことややりたいこと
それは、
世の中の役に立つこと
誰かに貢献できること
多くの人が喜ぶもの
やる意味があるもの
成し遂げる価値があるもの
人生をかけて取り組むもの
みたいな感じです。
なんかキラキラ☆してますね。
でも、
僕が思うに、
好きなことややりたいことって、
別に
キラキラ☆してなくていいと思うんですよ、
というか、
むしろ、
キラキラ☆してないことの方が
多いんじゃないですかね。
ウエダミツトシです
こんにちは
この
「好きなこと・やりたいことをやろう」という
キラキラ☆メッセージについては
何度も
繰り返し
伝えていく必要があるなと
僕は感じていて。
こういうことを言われるようになってから、
かれこれ、
どれくらいですかね……
もう30年以上は経ってると思うんですけど、
未だに
好きなこと迷子
やりたいこと難民
が跡を絶ちません。
僕も
ほんの数年前までは
そんな状態だったので、
気持ちはよくわかるんですが、
この
「好きなこと・やりたいことをやろう」
というものについて、
世の中の役に立つこと
誰かに貢献できること
多くの人が喜ぶもの
やる意味があるもの
成し遂げる価値があるもの
人生をかけて取り組むもの
という固定観念があると
見つからないと思います。
あえて言います。
好きなことややりたいことは、
何の価値も意味も、
ましてや
誰かに喜ばれるものでもありません。
それは、
ただやりたいことです
ただ好きなことです
それ以上でも
それ以下でもありません。
役に立たなくていいです
誰かのためのものでなくていいです
喜ばれなくていいし
やる意味も
やる価値も
人生をかけて取り組む必要すらないもの
です。
医者や弁護士になることではないし
発展途上国の子どもたちのために
学校を作ることでもありません。
地域社会に貢献することでもなければ
国を良くするために
政治家になることでもない。
多くの人に応援されることでもないし、
困っている人たちの問題を
速やかに解決するものでもないんです。
いや、
それがしたいなら
それはいいんですよ。
それらを否定するものではないんで。
ただ、
好きなこと迷子
やりたいこと難民
になっている人たちの多くは、
こういったものの中から
探そうとしてるから
見つからないんです。
だって、
ないもん。
そんなところに
あるわけがないんだもん。
はっきり言いますと、
好きなことや
やりたいことは
職業ではありませんし、
ライフワーク的なことでもないです。
もっと、
「欲」に近いものです。
それも
かなり俗っぽい「欲」です。
よく言うじゃないですか、
今はどうかは知らないんですけど、
昔は、
たとえば
高校生くらいの男子たちが
なんでバンドやるかって言ったら、
女にモテたいから
っていう理由だったりするわけですよ。
この場合でいくと、
「女子にモテたい」＝願望
「バンドをやる」＝そのための手段
です。
この図式でいくと、
女子にモテるんだったら、
別に
バンドをしなくてもいいんですよ。
もっと他に
効率的に
女子にモテる手段があるのなら、
それでもかまわないわけです。
まあ
「女子にモテたい」っていうと、
状態のことを指してますんで、
言い方を変えると
「女子と話したい」
とか
「女子と仲良くなりたい」
とか
「あわよくば女子と※☆▼♡％」
とか
要はそういうことです。
それがしたいんです。
それがやりたいことなんです。
そのためにどうするかって考えた時に
「バンドだ！」
ってなってただけの話しなんです。
勿論、
そうじゃない理由で
バンドをやっている人たちも
たくさんいますよ。
ほんとに音楽が好きで
ずっとバンドができていたら
それだけで満足だ、みたいな
甲本ヒロト的な人もたくさんいます。
あるいは、
はじめは
女子にモテたいという理由で
バンドを始めたけれども
そのうち、
バンドが楽しくなってしまって、
どんどんのめり込んでいったっていう人も
いると思います。
↑ ↑ ↑
このタイプの人の方が
数としては
多いかもしれませんね。
このように
好きなことややりたいことって、
もっと手前にあるものなんです。
意味がなくていいんです。
価値もなくていい。
そもそも
何の生産性がなくても
いいものなんです。
手前にあるっていうと
イメージしにくい人は、
こう考えてみてください。
好きなことややりたいことは、
たとえば
書きたい
走りたい
歌いたい
話したい
どこかに行きたい
眠りたい
たくさん食べたい
踊りたい
作りたい
飛びたい
弾きたい
塗りたい
組み立てたい
整理したい
片付けたい
捨てたい
叩きたい
見たい
聴きたい
笑いたい
歩きたい
説明したい
考えたい
壊したい
つなげたい
癒やしたい
鼓笛隊
みたいな感じです。
今すぐにできることです。
というか、
すでにしていることだったりします。
これらの中からだったら、
大体、
もうしてませんか？
実はもう
やってることなんです。
それを
もっと効率よく
もっと楽しく
もっと思いっきりできる方法は何か？
そういう発想で
追求していった結果、
それが
医者であったり
弁護士であったり
学校を建てることだったり
バンドをやることだったり
社長になることだったりしただけの
話しなんです。
はじめっから
そんなことがやりたかったのではなくて、
好きなことや
やりたいことを追求していった結果
そうなっちゃったんです。
生まれたての赤ちゃんが、
生まれてすぐに
「よ～し！ 今生オレはバンドやるぞ！」
とは思ってません。
そもそも
バンドとやらが何なのかを知らないので、
考えることすら不可能です。
でもそこには
食べたいとか
寝たいとか
排泄したいとか
触れたいとか
言葉にはなってませんが、
根源的な欲求っていうのは
あったはずです。
それです！ それ！
それが
やりたいことの
大元にあるものです。
それを満たすための手段が
この世界には
たくさんあるよってことなんで、
そういう意味では、
僕たちが目にすることのできるものは、
すべてが
「枝葉」
です。
「幹」でもなければ
「根っこ」でもありません。
「幹」ならまだ
地上に出てるんでわかるんですけど、
「根っこ」になると
地中深くに埋まっちゃってるんで
なかなかわからないです。
でも、
確実にあることだけは
わかりますよね。
好きなことややりたいことは、
この
「根っこ」の部分から
派生したものだと考えてみてください。
「根っこ」がないと
そもそも
医者になりたいとか
バンドやりたいとか
ロケット飛ばしたいとか
そんなこと思えないんです。
好きなこと迷子
やりたいこと難民
になってしまうのは、
そもそもの
「根っこ」や 「幹」の部分を見ずに
「枝葉」だけを見ている状態です。
そこだけに
フォーカスがいっているんで、
どれを見ても
「しっくり」こないんです。
それ、当たり前っス。
それじゃないもん。
別に
それがしたいわけじゃないんで。
「なんか違うんだよなぁ」
ってなって当然です。
これがですよ、
自分にとっての
「幹」や
「根っこ」が
どれかを知った上で
「枝葉」を見るとどうなるでしょうか。
「よし！ これだ！」
ってなるんです。
全く同じことをしていても、
腑に落ち感が違うんですよ。
そこに違和感がない。
「枝葉」をしたいんじゃないですよ。
「幹」や「根っこ」部分が
本音・本心
もっと手前にある
好きなことややりたいことなんで、
そのためにできることが
結果として
「枝葉」になってるだけなんです。
好きなこと迷子
やりたいこと難民
の人たちは、
「枝葉」しか見てません。
自分にとって
それが何かを探そうとしているんで、
どれを手にしても
「なんか違うんだよなぁ」
ってなります。
繰り返しになりますが、
「幹」や「根っこ」の部分に
意味も価値も
生産性も要りません。
もっと自分の
俗っぽい「欲」に
正直になってみてください。
そして、
それを満たすための手段として
職業や
ライフワークや趣味といったものを
この世界から
見つけてみてはいかがでしょうか？
あ、あと、
こういうパティーンもあります。
これはかつて
僕自身が
ある人から言われたことなんですけど、
「あなたのやりたいことは、
まだこの世界にはありません。
あなたのやりたいことは
あなた自身が
自分の手で創り出すんです」
って。
好きなこと迷子
やりたいこと難民だった僕は
この言葉で
随分救われましたね。
（あ、もう探さなくていいんだ）
ってなったんで。
かなりラクにはなりました。
まあ、
そんな感じで
自分の好きなことや
やりたいことは何なのかを
自分に正直になって
考えてみるといいと思いますよー。
その俗っぽい「欲」を解放したまえ。
あなたの俗っぽい「欲」がわかったら
ぜひコメント欄へ☆（無目的です）
《終わり》
●本を読んだつもりになる読書会『読演会』2DAYS＠東京
【日時】
5月17・18日（火曜・水曜）19：00～21：00（開場18：45）
【場所】
銀座ユニーク貸会議室7丁目（アクセス）
東京都中央区銀座7丁目13-15
【参加費】
￥3,000（税込み）当日会場にて申し受けます
【定員】
両日とも30名様
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