脱帽するほど脳が磨かれる本 | 夢はなくとも 希望はなくとも 

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バカバカしくて
どうでもよくて
笑えるかもしれないけど
全く役に立たない意識低い系ブログです

「存在するだけで誰かに力を与えている」

 

 

年明けから

ずっと

本の紹介しかしてない気がするんですけども。

 

 

今日も懲りずに

本の紹介をしますぞい。

 

 

ウエダミツトシです

こんにちは

 

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読んだことを

実際の生活の中で活かしていくことで初めて

読書って身になっていくとは思うんですけども。

こうやって

アウトプットすることによっても、

このブログを読んだ人にとって

何かしらの刺激になればいいなと

何もやれていない自分に対しての言い訳をしながら

ブログを書いている今日のうえさまでございます。

どうもこんにちは。

 

 

さてさて

そんなわけで

本日ご紹介する本はこちらです。

 

 

 

『科学的に幸せになれる脳磨き』

 

”世界最先端の医学脳科学を研究してきた科学者が見つけた「幸福学」”

ということで、

サブタイトルとして

”人生の豊かさを決める島皮質の鍛え方”

という本なんですけども。

 

 

こちらは

昨年の10月に出版されている本でして。

今さら紹介するのも

アレがアレでアレなんですが。

すでに

お読みになられた方もいると思いますけど。

きっと

活字が苦手な方は、

 

「なんだか難しそう……」

「色々と専門用語が出てきて頭痛がしそう……」

「すごく良いことが書いてあったような気がするんだけどうまく説明できない」

 

みたいな感じになってるんじゃないかなと想像するんですけどね。

 

 

たしかに

そういう一面はあるかもわかりませんが、

この本は

決して

小難しい脳科学のことについてだけ書かれた本ではなくて、

脳の働きを

できるだけ分かりやすく説明しつつも

人として

どのように生きるのがもっとも人間らしく、

幸せにつながっていくのか、

そういった”生き方”について書かれた本だと思います。

人生哲学本というか、

それこそ

本の中にも出てきますけど、

稲盛和夫さんの

 

 

『生き方』にも通ずる

とても味わい深い本だと感じました。

 

 

もちろん、

切り口については”脳科学”なんですけど、

何度か読み返さないと

理解が追いつかないところも

もしかしたらあるかもわかりませんが、

脳の働きから紐解いていく、

人間としての在り方。

それが説かれている本だと思います。

 

 

まあ、

僕的には、

脳の働きを

科学的なエビデンスベースでまとめられているので、

それも、

255もの研究論文を

1冊の本の中に凝縮してもらってるんで

めちゃくちゃ興味深く読ませていただきました。

 

 

あのねこの本、

360ページあるんですけども。

僕の感覚的には……

 

1000ページを軽く超えるくらいの情報量

 

でして。

じゃあ一体、

何ページくらいに思ったんだって話ですが。

もうほんとにね、

すごいのよ!

すごいの!

ねぇこれすごいの!!(3回言うたった)

 

 

これだけの情報量というか、

脳科学に関する膨大な研究論文を

こんなにもわかりやすく

専門家ではなくて

一般の読者にも届くような形で、

それが1冊の本にまとまっているという……

しかも、

著者の岩崎一郎さんの

誠実で真面目なお人柄までが

伝わってくるようなエピソードが盛り込まれていて。

(実際どんな人かは存じ上げませんが)

1冊の本としての完成度の高さに

僕は脱帽しました。

 

 

リアルに

この本だけでゴハン何杯でもいける感じです。

 

 

なんていうか、

脳の様々な働きについて

詳細に書きつつも

ひと目見て(読んで)

わかるような形で作り込まれているので、

”脳の働き博物館”的な、

 

「へぇ~、(脳って)こんな風になってるんだ~」

 

って感じで

ためになることを

楽しみながら

”学んでいる感覚なく”学べる、

そんな本になってます。

 

 

これね、

内容について

詳しく紹介させていただこうと思ったら、

正直、

シリーズ化しないと

とてもじゃないけど書ききれないんで。

特に僕が

印象に残ったところに絞って

紹介させていただこうと思うのですが。

 

 

ほんとにたくさんあるんですけど、

日本語には

 

「利己的と利他的」

 

という言葉がありますよね。

 

 

自分にとって得になるように振る舞う、

自分の利益”だけ”を考えてそれを優先して行動することが、

 

「利己的」

 

そして、

それとは逆に、

 

自分のことではなく他者が良くなるように振る舞う、

全体として得(徳)をすることを優先して行動することを、

 

「利他的」

 

このような認識ではないかと思うのですが。

 

 

「利他的」については、

僕の捉え方を全面に出してみましたけども。

辞書で調べてみると、

”自分を犠牲にして他者を優先する”

っていう風に出てくるんですが、

これについては、

僕はかなり違和感がありまして。

 

 

「自分」とか「他者」とか、

その境界線がなくなった時に、

自分だけに得になるようにではなく、

”全体として良い方向に舵を切っていく”

っていうイメージなんで、

上記のように私見を書いてみたんですね。

 

 

それで

生物の授業なんかで

「利己的遺伝子」っていう言葉を聞くじゃないですか。

この言葉から連想するに、

そもそも生物というのは、

遺伝子レベルで

自分という個体を守るためというか、

まずは自らの身の安全を確保して

自分を優先して生きていくものだ、

という風に捉えてしまっているんじゃないかと思うんですけど、

それが間違っているとかではないのですが。

何よりも

個体を存続させていくことは大事なことなので、

その土台があってこそなんですけども、

この本によると

人間の脳というのは、

もともと利他的にできているそうなんですね。

 

 

どういうことかというと、

アメリカのとある大学のとあるエラい博士たちの実験で、

経頭蓋磁気刺激法という、

もはや呪いの呪文としか思えない、

あるいは、

魔貫光殺砲的なネーミングの方法で

実験を行ったそうなんですけども。

具体的には、

強い磁気を使って

脳の前頭前野の機能を一時的に低下させた状態で、

様々な判断をしてもらうというものらしいんですね。

イメージ的には、

飲み会の席で口うるさい上司(ここで言う大脳新皮質とか前頭葉)を

ガンガン飲ませて酩酊させるみたいな、

そんな感じだと思います(違う)。

 

 

その結果、

何がわかったかっていうと、

前頭前野っていうのは、

脳の司令塔的な働きをする部位だそうで

とても複雑な判断をしているそうなんですが。

そこの機能を低下させると、

被験者は

利他的な判断をする(行動する)ことが増えたそうなんです。

(具体的にどのような行動についてかの記述はありませんでしたけど)

なんでも

前頭前野という部位は、

脳のなかでも最後に発達する部位らしく

そこの一部の機能を抑えることによって、

脳の古くからある部位の機能に

どんな働きがあるかがわかるらしいんですね。

 

 

つまり、

前頭前野が優位に稼働していない状態では、

元々

古くからある

脳の機能としての

利他的な行動が表に出てきやすくなるんだそうです。

 

 

これらの実験結果から

何が言えるかというと、

「利己的」な判断や行動というのは、

後天的に

学習によって

獲得していった脳の働きになるってことなんですね。

 

 

「利他的」な行動や判断が

元からベースとしてあって、

その上に、

生きていく過程で

様々な経験をする(学習する)ことによって

時として

「利己的」に振る舞うことがあるだけだと。

 

 

どうやら

人間というのは、

「利他的」な脳の使い方のほうが

自然なんだそうです。

 

 

「利己的」に振る舞うことは、

実は

かなりのエネルギーを消費してしまう

脳の使い方みたいで。

 

 

なんとなくですけど、

昔から

実は

そうなんじゃないかなと思っていた

”人ってそもそも利他的なんじゃね?”

ってことが、

こうしてエビデンスとして提示されると

納得感が違うというか、

なんだか

胸のつかえが取れた感じがしました。

 

 

だって、

実際の自分の身体の感覚としても、

自分のためだけに何かをする時って、

そんなに頑張れないですけど、

誰かのためにとか、

それこそ

家族のためとか

仲間のためにってなった時の

力の出具合って

全然違うレベルで発揮されませんか?

 

 

そこに

自己犠牲が入ると

またちょっと違ってくるんですけど、

自分も含めた誰かのためにってなると、

俄然力が湧いてくるというか、

どこまでも頑張れちゃいそうな気がします。

 

 

自分のためだけっていうのは、

きっと

不自然なんでしょうね。

 

 

だから、

本来持っている力を発揮できない。

 

 

ということはですよ。

やっぱり、

何かを為したいと思っている場合は、

自分の利益だけを考えるんじゃなくて、

”自分も含めた誰かのために”

ってことを考えて判断する(行動する)方が、

良い結果を招きやすいんだと思います。

 

 

と、

このように

この本には、

脳の働きや機能を解き明かすことによって、

エビデンスベースで

人として、

どのように生きていったらいいのかが、

とてもわかりやすく、

納得感を伴って示されている

人生指南書とも言える内容になっていると感じました。

 

 

脳科学に興味はあったけど、

なんだか難しそうで

今まで手を出してこなかったという人や、

僕のような

エビデンスベースで

論理的に書かれたものが好きだという方はもちろん、

自己啓発とか

スピリチュアルとか

色んな本を”読み過ぎて”

逆にわけがわからなくなっている、

”幸せ迷子”な方なんかにも

ちょーぜつオススメは1冊ですので、

ぜひ

手に取って読んでみていただきたいと思います。

 

 

若干……

 

 

 

魔貫光殺砲的な専門用語が出てきたりはしますけどね(ちゃんとした専門用語なのでご安心を)。

 

 

 

 

非常に興味深く、

何度も繰り返し読ませていただきました。

大満足な1冊でした。

 

 

《終わり》

 

 

 

 

 

 

 

 

imageウエダミツトシ プロフィール
【ファンが集まる、続けられるブログ】を教える講座を主宰する。大阪・東京で年間50回以上のセミナーを開催するカウンセラーであり、人生導き屋。
のべ受講生700人のブロックを解除してきたブログコンサルタント。「ブログが書けるようになった」「読みやすくなった」「ブログが続けられている」という声を多くもらう。
2017年に起業し先輩カウンセラーが主宰している起業セミナーに通いブログライティングや起業に関する具体的なノウハウを学び実践していく。
そうしたところ、カウンセラーとしてやっていきたいという人から、具体的にどうしたらいいかという声を多くもらうようになり、起業前や起業スタートの人を対象にしたセミナーを開催し好評を得る。

 

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