「12月誕生日の人～」
たしかに僕は
12月16日が誕生日だ
だから
「12月誕生日の人～」
と問いかけられれば
そのカテゴリーに僕は該当する
迷うことはない
「僕の誕生日はたしかに、客観的事実として12月16日です」
と正々堂々主張すればいいだけの話しである
しかしだ
ここは
《ZEPPなんば》
ライブハウスである
僕は
ライブハウスに来ているにもかかわらず
そのライブ中に
何故だか
「12月誕生日の人～」
と問いかけられているのである
ここで
あるひとつの問題が生じた
「12月誕生日の人～！ 起立～！」
立たなければならない
そう
僕はその場で立ち上がらなくてはならなくなったのである
何故なら
僕は12月16日が誕生日だからだ
12月16日が誕生日であるがゆえに
僕は
その場に立ち上がらなくてはならなくなったのである
どうする？
立つか？
座ったままでいるか？
どうせ僕が12月誕生日であるということを誰も知らない
このまま
僕が座り続けていたとて
それを指摘する人は誰もいないだろう
きっと
誰も気付かない
何事もなかったかのように
この場をやり過ごすことだって可能なはずだ
今はライブ中
盛り上がって立ち上がる以外に
会場にいる人全員が座っている状態で
僕が
わざわざ12月誕生日だからって
立ち上がらなければならない道理はないじゃないか
さあ、どうする？
立つか？
座ったままでいるか？
ここで
僕はあることに気が付いた
それは
《この会場にいる人の中で12月誕生日の人は僕だけではないはずだ》
という当たり前過ぎる事実である
そうだ！
これだけの人がいるんだ！
12月誕生日という
それがたとえ
12分の1の確率だとして
その人たちが
いかにマイノリティーであったとしても
それが僕一人に限定されるはずはない
さあどうだ？
あたりを見回してみろ！
い、いる！
いるぞ！
たしかにいる！
12月誕生日の人がこんなにいるじゃないか！
すごい！
すごいぞ！
12月誕生日の人たちが
「我こそは！」
と言わんばかりに
続々と立ち上がっているではないか！
おお
同志よ
仲間たちよ
私は自分が恥ずかしい！
あなたたちが
こんなにも立ちがっているというのに
何故私一人だけが
このまま座り続けることができるだろうか？
いや、できない！
できるはずがない！
決めた！
私は決心した！
私もあなたたちと同じように
正々堂々と
「我こそは12月誕生日に該当する人間である！」
と声高に宣言しようではないか！
そうして
僕は立ち上がった
その場に
自分の存在を主張するかのように
力強く立ち上がったのである
僕は
この時ほど
自分の誕生日が12月であるということを誇りに思ったことはない
おとん
おかん
本当にありがとう
そして
12月誕生日の人たちが出揃ったところで
（ついでに1月誕生日の人たちも加わって）
厳かに
バースデーソングが奏でられ始めた
「あなたが生まれてくれて～♪」
「わたしと出逢ってくれた～♪」
「お誕生日おめでとう～♪」
祝われている
僕は今
同じ12月誕生日の人たちと一緒に
こんなにもたくさんの人たちに
僕という人間の存在自体を祝われているのだ
ここに来て良かった
本当に良かった
今日
この場にいることができている自分を
自分で褒めてやりたくなった
その感動を
その喜びを
僕はこの身体全身を使って感じ切っていた
その時の
僕の様子を写した貴重な一枚がある
それがこれである
テンション低っっっ！！！！！
ウエダミツトシです
こんにちは
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僕の
バックに写っているドアに貼られている
「CLOSE」
という文字同様
完全に心を閉ざしている状態に見えるかもしれませんが
これでも
すご～く楽しんでいるんですよ
たとえ
どう考えても
そうは見えないと思われたとしてもです
これぞ
「ふ～ん族の真骨頂」
と言えるでしょう
僕は言いたい
声を大にして言いたい
「私ってふ～ん族なんだよね」
と言っている
僕からして見れば
絶対に
「めっちゃ族」としか思われない人々よ
《いついかなる時も、この私のように振る舞うことがあなたにできるか！》
と
いやできない！
決してできないはずだ！
真性ふ～ん族を見くびらないでいただきたい
どんなに楽しんでいても
これ以上楽しそうに振る舞うことができないんだぞ！
それがあなたに耐えられるか？
という
ふ～ん族代表選手の僕から
一言言わせていただきましたけれども
ウソにしか聞こえないかもしれませんが
昨日は
ぢんさん（心屋仁之助）の
ZEPPなんば
《さあ喪明けだ！ 歌って踊ろうアマノイワト》
ライブに行ってきました
たしか一年振り
そして
認定講師になってから
初めてのライブでした
僕たち
認定講師は
リハから参加
なんだか
貸し切りみたいで贅沢な時間
見入ってます
リハから楽しそう
認定講師陣も楽しそう
楽屋も楽しそう
さらに楽しそう
開場前も楽しそう
開場してからも楽しそう
開演前なのに楽しそう
新任認定講師関西チームも
シバトモ姉さんも秋田から参戦のみねさんも
僕と一緒に写真を撮ってくれた皆さんも
（探しきれなかった皆さん、すまねえ）
そして何より
↓ ↓ ↓
ぢんさん本人が一番楽しそう
僕が一番
ここに居て良かったと思える瞬間
心屋という場所に居ることができて嬉しいと思う瞬間
それが
《そこに居るみんながめっちゃ楽しそうで、しかもぢんさん本人が一番楽しそうにしている時》
なのです
ああ
もう勝てねえやと
（何に勝とうとしてたんだ）
あの場所にいた人たちは
きっと
それぞれの場所で
色んなものを抱えて
それらを抱えたまま
ZEPPなんばというライブハウスに集まったことだろうと思います
不安を抱えて
悩んで
苦しんで
それがしんどくて
様々な問題に向き合いつつも
解決の糸口さえ掴めないまま
あの場所に来た人もいたかもしれない
それでも
あの場所には
たくさんの《楽しい！》があった
人が楽しむのに
何の条件も要らない
何かしらの問題を抱えたままでも
不安なままでも
悩んだままでも
苦しいままでも
何も解決していないままでも
《今を》楽しんでもいい
言葉でそれを伝える人は
今までたくさんいたと思います
でも
それを
そこにいる人たちに
自らが誰よりも一番楽しむことで
伝えられる人は
ぢんさん以外にはいないような気がします
何も変えなくていい
今の状態のままでいいから
思う存分楽しんでもいいじゃないか！
楽しむのは
問題が解決してからじゃない
悩みがなくなってからでもない
ましてや
何もかもがうまくいってからではないのです
《先に》楽しむんです
今目の前にある楽しいことを
今の状態のままで
《先に》楽しんでしまうのです
そしたらほら
あの空間には
《楽しい！！》でいっぱいになっていました
みんなめっちゃ楽しそうでした
僕たち認定講師は
前列の両端の席だったのですが
僕はライブ中
めっちゃ盛り上がっていたり
しんみりと曲に聞き入っていたり
一緒に歌っている観客の皆さんの姿を
何度も振り返って
見ていました
みんな本当に楽しそうで
この年末に
そんな風景を見ることができて
僕は
あの空間に充満していた
たくさんの《楽しい！》という空気を
全身に浴びることができました
楽しむことを遠慮してる場合じゃない
先延ばしにしてる場合じゃない
その《楽しい！》っていうエネルギーが
周りに伝播して
たくさんの人に《楽しい！》という気持ちを届けられるのなら
まずは自分が思う存分《楽しい！》って思えることを
今の状態のままで
《先に》やってしまおう！
そう思えた瞬間でした
ここに居れて良かったなと
ここに居る人たちと関わることができて
本当に良かったなと
こんなに楽しそうにしている人たちの中にいたら
《楽しい！》っていう気持ちを感じずにはいられない
それがたとえ
どんなにテンションが低そうに見えたとしてもです
さあ
《さあ喪明けだ！ 歌って踊ろうアマノイワト》
ライブも
残すところ
年明け1/8の東京のみとなりました
もし
まだ迷っている人がいたとしたら
ぜひ会場に行かれることをオススメします
あの場所にいたら
《楽しい！》というエネルギーを全身に浴びて
気が付いた時には
自らが
《楽しい！》という気持ちそのものになっていることでしょうから
ただし
これだけはお願いしたいことがあります
もし
会場に
こんなにテンションが低そうな人がいたとしても
できればそっとしておいてあげてください
決していじらないであげてください
きっと
テンションが低そうに見えても
その人なりに《楽しんで》いることと思いますので
そこのところは
くれぐれも
よろしくお願いしたいと思います
ふ～ん族代表選手ウエダミツトシより
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