解散したダイアー・ストレイツ(Dire Straits)のマーク・ノップラー(Mark Knopfler)は、イギリスのティーンエイジ・キャンサー・トラスト(the Teenage Cancer Trust)とアメリカのティーンキャンサー・アメリカ(Teen Cancer America)への寄付を募るため、彼のアンセムである”Going Home (Theme From Local Hero)”の特別ヴァージョンを新録してリリースします。 Mark Knopfler's Guitar Heroesの名義となっており、シングルは今日、2024年3月15日、にリリースされました。
2023年1月10日に逝去したジェフ・ベック(Jeff Beck)の生前の最後の録音となりました。
新たに9分のロング・ヴァージョンとなった特別版には、60名を超える著名なミュージシャンが参加しており、豪華なギタリストが大半を占めています。
これが最後のレコーディングだったジェフ・ベックは、この曲の冒頭でエモーショナルなソロを披露しています。 プロデューサーのガイ・フレッチャー( Guy Fletcher)は、ジェフのパートについて
「あれは絶対に運命だったんだ。この曲で彼がやったことは、涙を誘うものだった。」
とコメントしています。
また、ティーンエイジ・キャンサー・トラストの名誉パトロンであり、ピート・タウンゼント(Pete Townshend)と共にティーン・キャンサー・アメリカの共同設立者であるロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)はハーモニカで参加し、リンゴ・スター(Ringo Starr)は息子のザック・スターキー(Zak Starkey)とともにドラムを叩いており、ベースはスティング(Sting)が担当しています。
シングルのジャケット・カヴァーには、ビートルズ(The Beatles)の『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』、ザ・フー(the Who)の『Face Dances』、ポール・ウェラー(Paul Weller)の『Stanley Road』などの作品で知られる伝説のアーティスト、サー・ピーター・ブレイク(Sir Peter Blake)が手掛けた参加者全員の切り絵をあしらったアーワークが使用されています。
シングルの純収益の最低50%が2つのチャリティ団体に寄付されます。またこのプロジェクトは大手ギター・メーカーからも支援を受けており、合計8本のギターが寄贈され、参加したアーティストがサインを入れています。 8本のうち4本はすでに米国で販売され、ティーン・キャンサー・アメリカ(Teen Cancer America)に寄付されています。 残りのギターも販売後にティーンエイジ・キャンサー・トラスト(the Teenage Cancer Trust)に寄付されます。
マーク・ノップラーは今回のシングルについてこう話しています。
「何よりも僕が本当にしたいのは、この素晴らしい反応をしてくれた一人一人に感謝すること。
こんなことになるとは本当に思ってもみなかった。
ガイと僕はかなり早い段階で、参加してくれた人たちの人数を受け止めるために、この作品をどうにかして拡張しなければならないと思った。
僕がどこにいるかわからないうちに、ピート・タウンゼント(Pete Townshend)がギターとアンプを持って僕のスタジオに入ってきた。
最初のピートのパワー・コードは...ただただ素晴らしかった。
そこからさらに続いた。エリック・クラプトン(Eric Clapton)が入ってきて、次から次へと素敵なフレーズを弾いてくれた。
それからジェフ・ベック(Jeff Beck)が加わって、魔法にかけられたようだった。
僕たちが得たものは、本当にいいものが多すぎて選択に困るほどのものだったと思う。すべてが最高だった!」
□ Track listing;
1. "Going Home (Theme From Local Hero)" 3:38
□ Personnel;
Produced by Guy Fletcher
■ Musicians;
□ “Going Home (Theme From Local Hero)” by Mark Knopfler’s Guitar Heroes;
”ゴーイング・ホーム: ローカル・ヒーローのテーマ”(Going Home: Theme of the Local Hero)は、マーク・ノップラー(Mark Knopfler)によるインストゥルメンタル・トラックで、83年の映画『ローカル ヒーロー』のサウンド・トラックのエンディング・トラックです。 マーク・ノップラーのデビュー・ソロ・シングルであり、イギリスでは56位にチャートインしました。 オリジナル・サウンド・トラックには、マークによるアコースティック・ギターによる曲のメロディーの解釈で構成される”ワイルド・テーマ”(Wild Theme)と呼ばれるリプライズも収録されています。
イギリスでは、この曲はマーク・ノップラーの最も人気のある代表曲となっています。
□ “Going Home (Theme From Local Hero)” by Mark Knopfler;
□ “Wild Theme” by Mark Knopfler;
今まで、マーク・ノップラー(Mark Knopfler)について触れたブログは少ないですね。 過去のブログにはこういったものがありましたので、再掲しておきます。
2014年8月 『The Breeze』Eric Clapton & Friends その弐 (こちらです↓↑)
2019年8月 チェット・アトキンス&マーク・ノップラー 『Neck and Neck』 (こちらです↓↑)