1980年代には当たり前にあったもの?

 

生まれてはいるけど、記憶はほとんどない時代。

 

 

親に蹴り飛ばされていた身としては、あの家族のスキンシップになんの違和感もなく、どこかなつかしささえも感じつつ。

 

 

友情、愛情、粋、やさしさ、器の大きさ...

 

人情味溢れる人と人との繋がり。

 

 

 

「じゃあね」

 

 

「またね!」

 

 

 

こんな短い言葉に、じーんと感動できるそんな作品。

 

 

 

 

 

* 以下、ネタバレあり。

 

 

お父ちゃん、お母ちゃん、ホントに仲良か~!!

 

竹原ピストル尾野真千子の息ぴったりの黄金ペア。相性抜群。夫婦漫才。爆裂お母さんを演じた尾野真千子は、二度と同じことをしない、アドリブがすごかったと、竹原ピストル談。笑

 

ター坊 (番家一路)のあの気の弱そうな不安げな顔も堪らない。笑笑 無邪気なもよき!!

 

 

そんなター坊ことひさちゃん (番家一路) と たけちゃん (原田琥之佑) の友情。友達になるときも、お別れのときも「またね」

 

「またね」に、こんな力があるとは...

 

 

貯金していたお金を全部ぶち込んで買った鯖缶。袋いっぱいの甘いみかん

 

みかん農家のおっちゃん、内田のじじい (岩松 了) に、いちばん泣かされたーーー笑笑

 

ター坊の涙を受け止めた父ちゃん母ちゃんの包容力。

 

 

ほっこり。いい話すぎる。

 

 

通知表のドキドキにはじまり、少し年上のきれいなお姉さんに憧れたり、ノスタルジーに襲われる。

 

 

冒険を止めない親父、そっと抱きしめる、「負けんなよ」って、たけちゃん帽子を被せる強面にいちゃん、無言で貼られた半額シール、みかん泥棒に、餞別を渡すじじい、人情が逐一響く。

 

 

 

 

 

-あらすじ-

 

1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。

 

そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。

 

海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。

 

 

 

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