ギョギョギョなファンタジー!!


強い気持ち出会いに恵まれて (ミー坊、自覚なさそうだが...苦笑)、好きを貫く人生。“何かを猛烈に好きになった人”の映画。


あったかくて、笑えて、自分の好きを大切にしたくなる。

 

“ふつう”に考えると、社会に受け入れられず終わってしまうことも多いでしょう。好きを貫くのはホントに大変。周りの人への感謝を忘れたらダメですね。

 

映画ファン見逃し厳禁。2022年を代表する邦画の最高峰!!

 

 

 

* 以下、ネタバレあり。

 

 

なんかいいやつばかりで、温かさに包まれた139分。全く長さを感じさせないことが心地よさの証明。

 

サカナ野郎、おさかな愛を貫く ミー坊(のん)

信じて支え続けてくれるお母さん (井川 遥)

心優しく、実はアツい男 “狂犬”ヒヨ (柳楽優弥)

いつの間にかミー坊の応援隊長?の総長 (磯村勇斗)

総長とつるむパンチの田村 (前原 滉)

自慢のバタフライナイフが... 笑 青鬼 (三河悠冴)

ミー坊に出会い人生が変わった“カミソリ籾” (岡山天音)

いろいろ抱えるシングルマザーモモコ (夏帆)

 

箱推しできる!ぐらい、まっすぐで、嫌みの無い人たちばかり。

 

千葉の愛されヤンキーたちのコントのような掛け合い。笑笑 大人になってからも影響を与え続けられるような人と人との繋がり。

 

最重要人物。好きを伸ばしてくれたお母さんがいなければ、ミー坊は存在しない。

 

小学生のミー坊 (西村瑞季が、タコを全身に巻き付け一体化。笑笑 ペットにするはずのタコを、お父さん (三宅弘城) が、美味しく食べるためにと、バン、バン叩きつけ締める。笑 全く悪気のないところが、笑える訳だが、見方によっては完全に虐待。笑笑

 

高校生のミー坊は、ナイフを拝借し、釣った魚を手際よく締める。(のんは、かなり練習したとのこと。)

 

「総長だって、シメたりするでしょ?」 には、映画館から笑いが漏れる。笑笑

 

 

挙げればきりがないほどユーモアたっぷり。クスッと笑えるシーンが多い。

 

 

リアリティラインに馴染めれば、万人が楽しめる、極論、さかなに興味のない人にもオススメできちゃう作品。

 

監督・脚本: 沖田修一、脚本: 前田司郎は、『横道世之介』(13) 以来、2度目のタッグとのことで、相性抜群。個人的にすごく好みということが、これでハッキリしました!

 


 

 

 

 

 

-あらすじ-

 

お魚が大好きな小学生のミー坊は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。

 

他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親ミー坊を信じて応援し、背中を押し続ける。高校生になっても相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。

 

やがて1人暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会い再会の中で、たくさんの人に愛されながら、ミー坊だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行くーー。

 

 

そのままで、きっと大丈夫。 これは、迷っても転んでも前へ進む、私たちの物語。 

 

 

 

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