明治の始まり。
戊辰戦争の末期から急速にモチベーションを失くした西郷隆盛は、国元に帰って犬を連れながら狩り三昧の日々でした。
この頃から西郷さん+犬というイメージになるのかな?
一方の大久保利通は、太政官政府の要人として激務の毎日。
(鹿賀丈史さんカッコ良い←二度目)
あの跳ねっ返りで散々手を焼かせた西郷家の三男、信吾どん(西郷従道)も今や洋行帰りの立派な若者に成長してます。
山県有朋は→あとでやらかして、西郷&大久保の足を引っ張る存在となる。
みんな頑張っているんだけど、太政官政府の強引さと、官吏の傲慢さ・汚さ(賄賂とか)でだいぶ世間に悪評高いです。
これをなんとか立て直さなくてはならないのに、維新最大の功労者・西郷隆盛が政府の仕事を放棄しているのは無責任ダーと、また桂さん(今は木戸孝允)のいつものお小言が。
相変わらず気の合わないふたり。
大久保はいつも感情を表面に出さずクールにかわしてますが、多分、心の中では
「うっせーわ」「お前がやれ」
こういうクールなとこがスカしてるぽくて、薩摩人からは疎まれるのかな・・・
まあでも周囲の説得もあり、なんとか西郷を東京に引っ張り出すことに成功しました。
いまだ前時代のマインドのまま、ふんぞりかえる島津久光公。この人と西郷は、最後まで分かり合えなかった。
川路利良。
西郷の東京行き同行者に抜擢される。この人の犬のような忠勤ぶりがすごくて、まさにザ・ポリスマン☆
オリジナルキャラ出現です。有森也実さんて懐かしいな。
千絵という戊辰戦争で親兄弟を亡くした旗本の姫君。兄の仇である桐野利秋に斬りかかる。
きみ無謀だぞ!
相手はあの人斬り半次郎だぞ!(無知とは恐ろしい)
江藤新平の書生をしている矢崎と、桐野との間に三角関係の予感・・・?
さて。
政府の何が評判悪いかって、毎晩遊興にふけり金と女にまみれている役人どもです。大久保もそういうの嫌いで、なんとかしなくてはと思っているのです。
ある日岩倉具視に呼び出されて行ったら、まさに遊興にふける奴そのもの・・・
ゴミを
見るような目
こういうのは、江藤新平の絶好の標的になるので気をつけないと。
そう、江藤新平。
この人が大久保の最大の政敵となります。
いい仲間もいます。その名も伊藤博文。
この人は腰が低く、チョコマカとコマネズミのように走り回るが、しっかり実務をこなす有能な男。
木戸先生と同じ床屋で仲がよろしいようで。
伊藤は長州人なんだけど、長州にこだわらない大らかさがあり大久保も重宝してます。
新政府が気合を入れて行った、岩倉使節団。
この時に不平等条約の改正をしようと試みるのですが、なんとアメリカに着いてから、書類の不備で使節団に条約調印の権利がないことが判明します。
そのため大久保と伊藤のみ急ぎ日本に引き返し、改めて全権委任の書類を出してもらえないかと廟議にかけたのですが・・・
大久保の痛恨のミスを、ここぞとばかりに攻撃する江藤新平でした。そこに立ちはだかり、大久保を擁護したのが西郷です。
ウルッ
西郷の友情に、感動のあまり泣きそうである・・・
この時に江藤に受けた辱めを、大久保は生涯忘れないだろうよ・・・この人って根にもつところがあるから、この恨みが、江藤に対するあの過激すぎる仕打ちになったのじゃないか?→詳しくは後半で。
西郷のおかげでやっと全権委任の書類が発行され、アメリカに再渡航の大久保と伊藤でした、が。
もう時が遅すぎて、条約改正交渉は断念したとのこと。
激おこ木戸のネチネチ
またか・・・
ちなみにこの後の欧州滞在中にも何か大ゲンカしたらしく、大久保と木戸は途中から別行動をして別日程で帰国します。どうにも合わないなあ・・・
(二人とも大人なので、一応仕事はちゃんと協力します)
帰国後。
留守政府もだいぶ大変だったみたいで、西郷も疲れ果てていました。何せ、山県有朋の公金流用の証拠を江藤新平に掴まれ、陸軍大輔を更迭されましたから。そして西郷はその後釜に据えられ、陸軍大将をやることになっちゃった。
なんか二人仲良くしている姿を見ると、ホッとします。
そして出てきた朝鮮問題。
西郷が唱える征韓論は、また彼の鬱が始まったような気がします。なんか死場所をあえて求めているみたいで、無謀なんですもん。
西郷が朝鮮に乗り込むという噂が流れ、「俺も連れてってください!」という、力が有り余った脳筋武士どもが集まってくる。
チェストオオオー!!
ガコンガコンガコンガコンガコンガコン
またあの狂ったような棒叩き稽古が始まったよ。
うるさいなあ・・・
裸にサスペンダーって、
QUEENかよ
大久保も疲れ果てていて、西郷に色々な恩もあるし、ここで征韓論を潰したら西郷との友情に亀裂が走るのが怖くて、好きにさせておいた。
が、日本のためにはこの暴挙を止めなければならない、と決意をします。
西郷従道の前で、赤裸々に心情を吐露する姿がつらい。
決心した以上は西郷と戦わねばならないし、彼の主張を覆せば必ず彼は自分のもとを去るだろう。
この悲痛な二人の対立が、後半に描かれます。
つづく。