崎谷はるひさん、冬乃郁也さんの
バタフライシリーズの小説版。

辛口レビュの多いこの作品。
那義にとっては地雷含みであることも
わかっていますが、
シリーズのうちの1作品でもあるし、
辛口レビュに興味も煽られるので
読んでみました。

うん。那義は好きですよ(*^▽^*)
傲岸不遜、傍若無人、ドS鬼畜な攻め。
ビジュアルは南米かイタリアを思わせるラテン系。
那義の萌えツボな攻めでしたので。

ただし。
男女のHシーンの描写が激しく地雷踏みまくり!
なんでBLにこんな描写があるのか!


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ぼくらが微熱になる理由  微熱の果実


くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~
著者:崎谷はるひ イラスト:冬乃郁也
ダリア文庫 BL小説 2009年10月
★★★★
くちびるに蝶の骨―バタフライ・ルージュ (ダリア文庫)/崎谷 はるひ
¥600
Amazon.co.jp

◆あらすじ(文庫裏表紙)
SEの柳島千晶は、ホストクラブ『バタフライ・キス』で王将と呼ばれるオーナーの柴主将嗣と恋人関係にある。しかし千晶は、大学時代片想いをしていた王将に、強引に関係を結ばされたため、愛情があるとは思えないでいた。大学を卒業してもその関係は続いたが、ホストである王将を信じきれず、何度も逃げようとする千晶。その度捕らえられ、王将に淫らな『お仕置き」をされるが――? ◆



大学時代から32歳の今に至るまで
12年も続いている関係。

千晶にとって王将との関係は
心はなく、身体だけの繋がりとしか思えていません。

何度も逃げ出そうとしたけれど
その度に濃厚なセックスで
酷い辱めを受け
嬲られてボロボロにされる。
それの繰り返し。

勤めている会社が山梨に移転することになり、
それをきっかけに今度こそ別れようと思う千晶ですが…。

もうね。
王将は嫌なヤツですよ。
愛情のカケラも感じさせず
言葉と身体で千晶をいたぶるだけ。

でも、那義はどちらかというと
千晶にすごくイライラした。
言い返せばいいじゃん。怒ればいいじゃん。
なんで身体触られてすぐにぐずぐずになってんの!
って…www

だって、殴る蹴るとかするわけじゃないんですよ?
ただ無体なセックスを仕掛けてるだけ。
これは王将の千晶に対する執着。


要するに。
愛し方を知らない攻めと
愛されてるとは気づけない受けの
不器用な恋人関係といいますか。
言葉が足りな過ぎる二人です。

千晶視点で書かれてるので
千晶はなんだかんだ思ってても

王将を好きなんだとわかりますが
王将の感情はほとんど見えません。

それでも、ここまでの執着は
やはり愛なのかなとは思えます。
商売道具である女を連れ込むことはあっても
男との浮気は一度もないという部分にも
それを感じます。

コミックスに出てくる一路の兄・春重が重要な立ち位置にいます。
彼がいなければこのカプはどうなっていたことか。

終盤、春重から聞かされる王将の生い立ちによって

彼の不器用さの裏側が見えてくると
二人の関係に少し甘さを感じられるようになります。

ラストにかけてはとてもいい感じですよ~(o^∇^o)


地雷について。
王将と千晶の初めての身体の関係に
女が絡んでます。

千晶の目の前で女を抱く王将。
その挿入中の描写が続くんですよ。
一部始終を千晶に見せてますからね。

読み飛ばせるものなら読み飛ばしたかったけど
それができないんです。

何故なら、その行為を見ている千晶の
心情描写と身体の反応が
同時進行で書かれてるから。
それによって、
女を抱き終わった後の王将に
千晶は抱かれてしまうんです。

拒否できただろうに拒否しなかった千晶。
(その理由は後半になって明かされますが
王将が傷ついてるように思える場面もあります。)

女を抱いた直後のちんこを
千晶の顔につけるシーンも嫌だ。
ゴムの匂いとか女の匂いとかの描写があって
すごい嫌悪感。吐き気がしそうだった( ̄□||||!!

エピソードとしてはありだろうと思うけど
もう少し表現の仕方を何とかして欲しかった。

女が地雷の腐女子は多いので
描写には配慮が必要だと思うんですが。。。

これがなければ、もっと楽しめた作品でした。
でも★5つにはならないけど( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ

この二人、バカップルになってくれないかな?
そしたら続編が読みたいな(@⌒ο⌒@)b ウフッ



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