キャラ文庫『間の楔』の全サ小冊子です。
充実した内容で、とても満足できました!
ハードカバー、クリスタル文庫版を経て
キャラ文庫版へと大幅に加筆修正をされたからこそ
生まれた番外編小冊子といった感じです。
リキがファニチャーのサイモンに襲われ怪我をして
メディカル・センターに隔離されて、
その後アパティアに連れて行かれるまでの10日間。
本編とは違った角度からの視点で
本編では見えていなかった部分が書かれてます。
連作三編SSという構成になってます。
本編のレビュはコチラ
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間の楔1
間の楔2
間の楔3
間の楔4
間の楔5
間の楔6
番外編のレビュはコチラ
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幻惑の夜
(キャラ文庫小冊子)
ふろくDVDのレビュはコチラ
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小説キャラふろく[間の楔]DVD
間の楔 番外編 著者:吉原理恵子
徳間書店キャラ文庫 BL小説 2010年7月1日
『キャルのため息』
イアソン付きファニチャー・キャル視点です。
メディカル・センターにリキが隔離されてしまい
少々手持ち無沙汰の彼は、
これまでのことにいろいろと想いを馳せています。
インターンを経ていきなり
イアソンの部屋付きに大抜擢されたキャル。
ファニチャー初心者の彼がブロンディーに付く戸惑い。
そしてやってきたペットが凶悪すぎる大物・リキ。
しかも出戻り!!
それだけでも肝が冷えるのに、イアソンはリキを抱く。
ありえない非常識を実践する主人とペットに
インターン時代のマニュアルを覆される日々、
キャルは今日もため息をついてますwww
『廻流』
メディカル・センターにいるリキに
事件の真相を問うイアソン。
本編ではリキ視点でのお話でしたが
これはイアソン視点で書かれています。
リキの答えに対してイアソンが何を思っていたのかわかります。
サイモンに襲われて怪我をしたリキを
イアソンはとても心配していたんですね~。
三日ぶりにリキの顔を見て
監視カメラがなければ
思わずチューしてやりたい
と思ってしまうほど( *´艸`)ムププ
シリアスな内容ですが、
リキを見るイアソンの感情に
『可愛らしい』だの『愛らしい』だのって言葉があって
リキをそんな風に思えるのはイアソンだけだよな
って、ちょっとニヨニヨしちゃいます。
『愚戀の檻』
メディカル・センターからアパティアへのリキの移送が
どういう状況で行われたのかが書かれています。
リキは何も告げられず、
オルフェに連れられて行きます。
タナグラの正式ではない裏口に
待機するエアカーの横に立つ一人の男。
普段のイアソンとはまったく違う容姿にもかかわらず
それがイアソンだと見抜くリキに
オルフェはなにやら納得した様子。
リキには意味不明だけど、
ブロンディに質問するのは無意味。
ということで、そのままタナグラを離れるリキです。
そしてアパティアへ。
終盤はイアソンとリキのHシーンです。
ラストはイアソン視点で締められていますが
これがすごく良かった!
脳だけは生身だけれど、身体はセクサロイド。
だから愛しいという情動があっても
真実の快感ではない。
それをリキと共有できたら…。
叶わない望みだと自覚しているイアソンが
とても切なく感じます。
だから、何があっても二度と手放さないと誓う。
そしてそれが、本編の二人のあの結末に
繋がっていくのだと思います。
このラストがすごく好きです。
イアソンにとってのリキの存在の大きさが
とても伝わってくる番外編小冊子でした。
これ、ほんとに大満足!
応募してよかった!
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