イメージング「心の扉」
目を閉じて、イメージング。
螺旋階段があり、いくつもの扉がそこにはある。
上に登っていく階段と深く下にいく階段。
私は、ある扉が気になった。
そこは、少し上に登った階段。
コンコン・・・。
コンコン・・・。 ![]()
誰も出てこない。
古めかしい大きな扉だ。
扉の金具(ちょうばん)やドアの取っ手は、
趣のある真鍮の渋く緑がかり味がある。
扉の中央の上面には、曇りガラスの素っ気のない
四つ葉のクローバーを形取ったものがある。
ステンドグラスでは無いところが、不器用さをだしている。
扉の木は、深みのある年輪の側面をそぎ取った所を
あらわにする黒い焼き肌が、かすかに残り
木の香ばしいことが伝わってくるような感じであった。
でも・・・全体的に古めかしい。
今時では無いね。。。って言うかもな。
「どんな人が住んでいるのだろう?」
私は色々と想像してみた・・・。
コンコン・・・。
コンコン・・・。![]()
また、扉をノックしてみた。
この扉から、出てくるのはどんな人だろう?
誰も出てこない。
開けようとしたが、鍵がかかっているようだ。
ガチャガチャ。
ガチャガチャ。
「今は出てこないよ」 っと扉の反対側から声が聞こえてきた。
「なんで?あなたは誰?」 と僕は、恐る恐る聞き返した。
「それは、あなた自身の心の扉。
上にある扉は未来の扉。下はいくつもの記憶の扉。
ここで話しているのは、あなた自身。
答えているのもあなた自身。
だから、誰も出てこないよ。
ここへは、久しぶりに来たね?」
「うん」 と僕は答えたものの
「この扉が何の扉かは、全く分からない」
僕は、扉に向かって聞き返してみた。
「この扉は開くのだろうか?」
「それは、あなたが決めること」っと扉の向こうから聞こえた。
決めると言ってもねぇ。
「この扉は何の扉?」と僕は聞き返した。
「それは、わからない。ここは少し上の階段だから、未来の扉」
・・・つづく。